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マーク・アンドリーセンもiOSのテキストスピーチでWikipediaをながら聞きしていることが発覚

先ほどa16zのPodcastを聞いていたら、ネットスケープ作ったマークアンドリーセンがながら聞きについて語ってた。こんな感じだ。

「普段、外にいる時はAudiobookでノンフィクション作品をノンストップで聞いてる。友達から教えてもらったテクニックなんだけど、iOSのスピーチ機能が最近はよくなってるから、Wikipediaを読み上げでも聞いてるよ。最高だね。」

https://soundcloud.com/a16z/breakline-veterans#t=26:00

なるほど、マークもやっと時代に追いついてきたか。

耳での読書体験についての情熱ランキングについては、僕は日本ランクトップ10には入ると思う。

1万以上もするクソでかい裁断機買って本を裁断し、テキスト認識ソフトでtxt化し、それから音声合成ソフトでmp3にして、iPodで聞いてたのが5年以上前。

こんなの面倒だと思い、Macbook買って、LisgoやVoicepaperというiPhoneアプリを独学で作り初めてしまったぐらい、この分野への思いは強いからである。

ちなみに、当時はいろんな人にアイデアやデモを見せても、「本は読んだほうが早いから。」と理解されなかったけど、気にせず作り続けたら結構ヒットして今でも売れ続けてるので、自分が欲しいものはめげずに作るのもありだと思います。

そして、Kindleの本もiOSのスピーチ機能でノンストップで聴けるんだけど、iOS9.2でぶっ壊れてしまってたんですよ。でも、iOS9.3になって治った!この記事で一番言いたいことは、iOS9.3でiOSのスピーチ機能治ったよってことなので、それ以外はおまけです。

やり方はこちら参考に。
iPhoneのVoiceOver + Kindleで快適オーディオブック


上の動画で重要なポイントは、二本指のスワイプを使うと簡単にスピーチが発動し、なおかつポケットに入れても大丈夫。Kindle本で次のページに自動的に進むということである。

iOS9.2で使えなくなってからKindle買うのが減ったけど、また購入が増えそう。。

ちなみに、耳での読書への情熱ランクで、この人には負けると思っているのが、オーディオブックの会社Febeを作った上田さんである。

オトバンク上田渉氏が作る、オーディオブックによる「究極のバリアフリー」な世界

「もともと学者で、本を読んだり論文を書いたりすることが仕事だった祖父にとって、目が見えなくなったことは大きなショックだったようです。大学入学前に祖父は亡くなったのですが、これを自分の中での節目と考え、祖父のような人を助けたいと考えるようになりました」

素晴らしいですね。

僕は自分がランニングとか皿洗いしてる時に、途中で止まった読書の続きを耳で聞きたいっていう情熱で作っただけなんで、志からして違いますね。

ただ、LisgoやVoicepaperや音声文庫も、目の見えない人や、老眼で目が弱くなってる人に好評なので、もっとこの分野盛り上がってくれないかな。

最近Googleが音声認識と音声合成のAPI公開を発表してたから、これを機に一気にイノベーションが加速して欲しい限りです。


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クーリエジャポンがWeb限定になって失ったもの

先日、久々にクーリエジャポンを本屋で購入して、「ふんふん、ナイジェリアが今急成長しててベンチャー熱盛り上がっとるのか。」とか読んでました。

クーリエジャポンとは、世界中のメディアの記事から面白いものを厳選して日本語に翻訳して一つにしている雑誌です。デザイン、IT、ビジネス、政治、心理学とか、いろいろな分野を扱っていて、それによって面白い号もあれば、つまらなかった号もある。

面白そうな号は本当に面白くて、やっぱり海外のメディアが本気で執筆した記事はすごいなあと感心してたものでした。

そのクーリエジャポンがを読んでると、衝撃の事実を発見。

「クーリエジャポンは来月からWebオンリーになります。」

まじか。雑誌としては打ち切りで、月額980円のWeb雑誌としてやっていくらしい。ああ、出版不況がこんなところまで。僕はKindeとか電子書籍はガンガン読んでるけど、雑誌で見れなくなるのは辛いなあ。iPadやMacbookだとちょっと画面が小さいし。

クーリエジャポンWeb版に契約してみた

悲しい気持ちに打ちひしがれながら、最後のクーリエジャポンを読んでいると、最後の方に、今までのベスト記事セレクトみたいな特集があった。

ここでは、以前クーリエで掲載した記事で面白かったものを雑談形式で歴代の編集長が紹介していくというもの。この中でも特に興味を引いたのが、マイケルルイスがオバマ大統領に密着取材した、「オバマの決断」という記事。

マイケルルイスといえば、「マネーボール」や「ライアーズポーカー」の原作者であり、最近では「世紀の空売り」を映画化した「マネーショート」がアカデミー賞でもノミネートされてました。

マイケルルイスファンなので、もちろんこの映画も見てきて、すごいよくできてたのでブログまで書いてしまっている。

マイケルルイス・世紀の空売りの映画 The Big Shortがめちゃ面白かった

そのマイケルルイスがオバマに密着した記事が、この歴代の編集者たちが、「あれは別格に面白かったね。。まじで。。」と書いているわけですよ。なんと、それならば読むしかない。というか、知らなかったそれ。

というわけで、この記事読みたいので入りました。Web版に。クレジットカードを登録しました。そして、読みました。ルイスの「オバマの決断」。

いやあ、すごい長い記事だったけど、期待どおり面白かった。エアフォースワンまで一緒に搭乗して、オバマが定期的にやってるバスケにも参加したりと、オバマの日常が結構リアルに書かれていて、あまり読んだことのない記事。

そして、リビアでの内戦にオバマが加入する時の決断までの描写、アメリカ大統領がこんな感じで決断下してたのか。。

しかし、結局リビアは混乱状態になってしまい、今やイスラム国なんて出てきたりして、皮肉な結果だなとか、いろいろ考えさせられる記事でもありすごく良かった。リビア内戦の時系列のWikiをその後ずっと読んでしまったぐらい。

それ以外にも、ミシュランの覆面調査員へのインタビュー記事とか、概ね、会員限定の記事に良質なものが多くて、「ああ、これは会員なってよかったな。読むもの無くなったら解約するかもしれないけど、現時点では大正解だったわ!」と思ってたわけなんです。

ただ、Web版のクーリエジャポンを読んでいて、失われたものにも気づいた。

Web版で失われたもの

クーリエジャポンという雑誌を読んでいる時に、一番よかったのって、各国のちょいとしたお国事情の記事を、ペラペラとページを送りながらついでに読んでいた時なんですよね。

実は、雑誌の表紙に紹介されているような特集記事よりも、本の途中に書かれている、「ナミビアの婚活事情」とか、「お隣の国のお受験競争」とか、射程外のちょい記事がチラチラに遭遇するのがすごく良かった。

これがそれぞれの文字数で言えば、そこまで多くないので、紙の雑誌だとぴったりはまるんだけど、Webのフォーマットだとこういうのはなかなか読まなくなると思った。

というのも、Webだと、ざっと面白そうな記事を自分で探して、クリックして読むという行動になるんだけど、クリックした時に長文じゃないと、またすぐクリックして次に行くのが面倒に感じる。

紙の雑誌みたいに、ペラペラペラッと小さな記事をチラ見していくのには、Webの少しの読み込みも、クリックするのもストレスを感じるので向いてない。

結果的に、自分がクーリエジャポンのWeb版を読んでいる時は、質の高いロングインタビューとか、長い記事を読む専用になっていることに気づいた。iPadアプリが見つからないんだけど、iPadなどで一気に雑誌全体をダウンロードした後に読む方式ならデジタルでも読み込みによる行動の変化は抑えられるかもしれない。

今後は、会員限定のイベントとか、海外での雑誌メディアのやり方を参考にいろいろとやっていくみたいだけど、うまいこと儲かって良質な雑誌のまま続いてもらいたいです。今月はなんか忘れたけどお得らしいから、興味ある人は購読しましょう!

https://courrier.jp/


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アプリのAppStoreでの名前や説明を7ヶ国語にローカライズしたらDL数が増えました

先日、AppStoreの説明文だけをローカライズしてみたという記事を書いた。

そして、7ヶ国語ぐらいにAppStoreをローカライズしたListTimerがアップデートされ、一週間がたち、だいたい結果が出たので書いてみる。

結論から言うと、明らかに違いが出た!

翻訳してダウンロード数が増えた国

ListTimerの場合、明らかにDL数が増えた国が4つあります。なんと韓国が一番増えて、次に中国、台湾、最後にロシア。

具体的には、AppStoreを翻訳する前は、上記の国々からの日々のDL数は基本的には0だったのに、翻訳後はいきなり、韓国から1日に14とか、中国で10、台湾で10、ロシアで6とか増えた。

ローカライズする前は、全体のDL数に対して、日本90%:海外10%ぐらいだった。翻訳後は、日本70%:海外30%ぐらいになった。数日様子を見てたら、多少の振れ幅はあるけど、だいたい毎日同じようなDL数だったので、こっから口コミで増えていってほしい。

そして、ドイツ語、フランス語、スペイン語にも翻訳したのに、なんとヨーロッパの国々への変化はほぼなし。なんでや。

しかし、まさかのアジア言語への効果。ListTimerは別にアジア限定っていうタイプでもないので、日本から近いからだろうか。それか、ロシアも増えているから、英語があまりわからない国ほど、効果が高いのだろうか。

ちなみに、今回翻訳するにあたり、普段は大して注意してなかった、国別のDL数を見直してみたんですよ。今まで作ったLisgo、VoicepaperTaxnoteZenyとかも全部含めて。

そしたら、LisgoやVoiepaperはもう、DL数の半分が日本以外だった。それでも、アプリ内課金の売り上げは日本の方が比率多いケースが多いんだけど、Lisgoに限るとアメリカの方が圧倒的に人気ある。

そして、全体的に、インドからのDL数が思ったより多い。調べてみたら、インドでスマホの販売台数ガンガン伸びてきてて、中国に次ぐ市場に2017までになりそうと言われてるらしい。

そうはいっても、iPhoneはインドでは売れてないでしょと思ってたら、意外にDL数が多かったので、これはローカライズする意味があるかもしれません。(と思って調べたけど、インドのヒンドゥー語がgengoでは対応してないみたいだ。)

次はアプリ内部もローカライズ

というわけで、とりあえず、中国語(普通語、広東語)、韓国語の合計3つの言語で、ListTimerのアプリ内部もローカライズすることにした。

今回は、localizable.stringsを自分で編集してgengo.comに依頼するのは相当面倒だということが分かったので、先日紹介したlokari.seを使うことに。

内部ファイルの翻訳にはこっちを使うのが断然楽。料金も計算したら、gengo.comに直接翻訳するのとあまり変わらない。

lokari.seはgengoのapi使って実質gengoに外注してるのだが、ビジネスモデルはサービスの月額課金であって翻訳部分ではないのか、そこでの価格差はないようだ。

ただ、アプリ内部のローカライズは、AppStoreの説明文やスクショに比べてコストが高い。特に、今後アプリをアップデートしていう上で、メッセージ文を変えたり加えたりするたびに変更しないといけないからです。

ListTimerという単純なアプリだからこそできることで、他のアプリだったらちょっと躊躇してしまうかも。

今のところ、ダウンロード数が増えても、中身が英語だったらすぐ離脱する海外のユーザもいそうなので、アプリ内部もローカライズすることによって、どういう変化が出たのかをまた記事にしてみたいと思います。

*関連記事
gengoとScreenshotBuilderとfastlaneで、AppStoreのローカライズがめちゃくちゃ楽になった
AppStoreのApp Previews アプリ紹介動画を楽チンに作る方法

*続編
iOSアプリを8ヶ国語に翻訳した過程でわかったこと


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AppStoreのApp Previews アプリ紹介動画を楽チンに作る方法

最近、AppStoreの説明文やスクショを複数の言語にローカライズしまして、その一環として動画Previewも作ってみました。

この記事の内容を紹介すると、こんな感じ。

@App Previewのデメリットと悩み
@編集をほぼせずにコストを下げる理由
@AppCode使って、複数端末サイズ変換で楽をする
@タップのアニメーションをライブラリ使って表示
@最後に音楽をセットして完了

実は、動画Previewは以前作ったことがあって、App Store用の紹介動画App Previewsの作り方まとめという記事も書いたんだけど、相当面倒だった。もう本当に。何が面倒かって、編集作業と複数の端末サイズを作らないといけないという二点ですよ。

実は、この二点を解消しつつ、色々便利なツールやライブラリも今回は使ったので、せっかくなので書いてみる。

と、その前にAppStoreのPreviewを作るかどうか迷った過程も書いてみる。実は、Previewって大変なわりにメリット少ないというか、デメリットさえあるんじゃねえかという悩み。

AppStoreのプレビューがローカライズできん!

これは、アプリをローカライズしてない場合は問題ないんだけど、自分が一番悩んだのがこれ。

説明文、スクショなら、英語圏では英語、日本語圏では日本語と、当然のように違う言語を表示できる。しかし、プレビュー動画となると、言語によって動画を変更できない。

だから、英語の動画を作ると、日本語ユーザにも英語動画が表示されてしまう。日本語で動画を作ると、英語ユーザにも日本語動画が表示されてしまう。

これは困る。。

だって、せっかくアプリ内部を英語と日本語に対応しているのに、動画見たユーザから勘違いが生まれやすいわけですよ。

「あ、この動画、英語だ。そうか、このアプリは日本語化されてないんだ。。」

いや、違うんだ。ちゃんとアプリは日本語化されてるよ!と言いたくても、動画だけみたらそう思われる可能性がある。GooglePlayならちゃんと動画もローカライズできるらしいんですけどね。

まあ、好意的に見ると、複数の言語で動画作るって、ただでさえ大変な動画作成のコストがまた上がっちゃうから、これでいいんだよ!という考えもできるが。

僕のアプリだと、ListTimerなんかはあんまり影響ないけど、Taxnoteみたいな確定申告アプリだと、せっかくの動画でちょっと英語画面は出したくないんですよね。。悩みどころだ。

まあ、これの根本的な解決方法はないので、横に並んだスクショを見て、「あ、動画は英語だけど、スクショは日本語化されてるから、日本語にも対応されてるんだろうな。」と気づいてくれることを期待するしかない。

個人的に、動画Previewは、スクショを見るより遥かに多くのことがわかるので、デメリットを上回る価値があるだろうということで、作ることにした。

動画のクオリティーについての心配

これもみんなが悩むところだと思う。

しかし、AppStoreのPreviewはガイドラインがありまして、アプリ操作の動画しか流してはダメとなっている。基本的にやっていいのは、字幕つける、ナレーションつける、音楽つけるの3つだけ。

つまり、スタートアップのよくあるアプリ紹介動画みたいに、イケてるアニメーション使ったり、登場人物でてきたりということはできない。

ということは、結構ハードルが低いんです。要は、アプリを30秒操作してるところをMacつなげて動画撮って、それに音楽つけたらいいだけなんですよ。極端に言えば。

実際、マイクロソフトのオフィス系のツールとか、ほとんどのツール系アプリは字幕さえつけてなかったりする。特定言語の字幕はその言語が読めないユーザにはノイズになるだけだし。

実は、前回1年前ぐらいに作った紹介動画は編集して字幕つけてた。iMovieとか使ってたけど、正直面倒。なので、今回は字幕一切なしの楽チンコースで。

これが以前作ったTaxnoteの紹介動画。最初のiPhoneバックグラウンドの画面で、Appleの壁紙使ってるからリジェクトされて、それ以来動画アップしてなかった。壁紙は注意。

端末サイズ変換を楽チンにする方法

実は、前回作った時に一番面倒なのが、それぞれの端末で動画を作らないといけないことだった。

Appleの説明によると、iPhone5,iPhone6,iPhone6Plus,iPadと、すべての端末を用意して、QuickTimeで操作中の動画を撮って編集しようね(ハート)。みたいなことをおっしゃっていた。

勘弁してくださいよ。iPhone5なんて売ったし、iPhone6とiPadしか今は持ってないよと。詰んだ。。となる。

で、少なくともiPhoneで撮った動画は他のiPhoneのサイズに変換したらいいやないかと思い、StackOverFlowで検索して色々試したけど、どれも相当めんどい。残念ながらiMovieにはそういう機能もない。

というか、iMovieってせっかくAppPreviewに最適化した縦サイズで取り込んでるのに、同じ縦サイズで書き出せないってどういうことなんだ。

そこで救世主となるのが、AppShowというAppPreview専用の無料ツール。これは、iPhone6で一つの動画を作ったら、それを取り込んで、iPhone5、iPhone6Plusサイズにも簡単に変換できちゃう。神。

よく落ちるのがたまにキズだけど、音楽もつけられるし。サイズ変換だけにも使えるのでオススメ。字幕はつけられないけど。字幕つけたい人はFinalCutとか使うしかないかな、AppPreviewsのサイズでiMovieは書き出せないし。

ちなみに、iPadProはiPadのサイズと同じでiTunesConnectにアップできます。

タップのアニメーションをつける

今回ぜひともやりたかったのが、タップした箇所をアニメーションつけること。これがあるとないとで、動画のわかりやすさがだいぶ違う。

この用途にぴったりなのが、COSTouchVisualizerというライブラリ。これ入れるだけで、自動的にタップしたところにアニメがつく。本当、作っていただきありがとうございます。
検索してたら、日本人の方が作ったみたい。

バックグラウンド音楽をつける

こういうのに最適なBGMはAudioJungleとかで、30ドルぐらいで売っているのでつけよう。

音楽あるとないとではだいぶ印象が違う。音楽が気持ち良かったら、それだけで印象が上がる。僕なんか、AppPreviewに流れてた音楽が気に入っただけで、その動画を何回も見てしまったアプリがあるくらい。

音楽の編集はiMovieが簡単。AudioJungleで買ってきた音楽ファイルを突っ込んで、30秒に切り取って、最後の2秒ぐらいだんだんと音が下がっていくようにして終わり。

この二つの作業がiMovieだとかなり直感的に、楽にできるのでオススメ。できたファイルは書き出して、先ほどのAppShowに突っ込んで終わり。

編集が面倒だったら一発撮りで

僕は今回、コマをつなげる編集が面倒だったので、30秒ぐらいに収まるよう、何回か練習して一発撮りでやりました。

実際は33秒なったりするけど、最初と最後のシーンでちょっと長めに撮れば調整がしやすい。何回か練習したらそんなに難しくないので、面倒な人は一発撮りオススメ。

iPhoneで一個、iPadで一個作って、あとはAppShowで変換する。

出来上がった動画がこれ。こんな手抜きでも、スクショより圧倒的に多くのことがわかると思うので、作ってよかったと思う。

動画は面倒だからあとまわしというケースが多いと思うけど、これなら楽そうだからやってみよかなという人が増えれば幸いです。


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リーンスタートアップの落とし穴とよくある反論について書いてみる

リーンスタートアップという、出来る限り少ないコストで仮説検証を繰り返していく新規事業の手法があります。

この方法論は、バズワードを作るのが上手なアメリカ人によって、数年前瞬く間に広まり有名になりました。スタートアップ界隈で流行り始めの頃は「リーンスタートアップはすごい重要!」という雰囲気だった。

でも、あまりに有名なバズワードになると、ちょっとみんな口に出すのが恥ずかしくなったり、「あれは前々から〇〇では常識で当たり前のようにやってたことであり。。」とか、「あれはダメだよ。なぜなら。。」という言説が増えていったのを覚えてる。

そして、僕自身は、当時Dropboxの事例やら、いろいろ参考にして、自分のアプリ開発に取り入れて大いに参考になったのです。

実は、この方法論を最初に知った時に陥りがちな落とし穴とか、悩みとかについて書いたメモを先日発見しまして、せっかくだからブログ記事にすることにした。

なんでメモのままだったかというと、「うーん、これ書いてみたものの、今更この話題はどうなんだろ。。」といった気分でお蔵入りになってた気がする。

というわけで、話を進めたい。

まず最初に、このリーンスタートアップ、本を読んで、ふむふむ、じゃあこんな感じで新規事業やってみるかと実践に移すとき、よくある落とし穴があります。

製品を作る前に顧客を探す仮説検証をして、需要を見極めてから作るというのがリーンスタートアップのキモなんだけど、いつまでも仮説検証し続けてしまい、なかなかプロダクトを作り始めないという落とし穴。

というか、リーンスタートアップを勉強した時に僕自身がハマった落とし穴で、リーンスタートアップあるあるなんじゃないかと。

スティーブブランクもブログで、生徒でこの落とし穴にハマった人がいたよと書いてたし。

この落とし穴にハマる最大の原因は恐怖が関係してる。

需要があるかわからない恐怖


リーンスタートアップの本を始めて読んだ時は、「おお、この手法通りにやれば簡単やないか。素晴らしい!」と気分が乗ってくる。

というのも、アプリやサービスを作る時、一番の心配事は苦労して作っても誰も使ってくれないんじゃないかという恐怖です。人間誰しも無駄なことはしたくないもんです。作る過程事態が楽しいからそれ事態が報酬だという気持ちもあるが、結果はまったくいらないと言う奇特な人はまずいない。

やっぱ成功する希望を心にせっせとモノ作りをするはずなんですよ。この誰しもが持つ恐怖感により、いつまでも顧客を探し続け、まだ確証が持てないからもうちょいユーザーインタビュー続けよっか、となってしまうやつです。

僕はLisgo作る前に、自分が欲しいアプリでユースケースもばっちしイメージ出来てたのに、だらだらインタビュー繰り返してた苦い記憶があります。ほとんどの人がいらないと言ったので、ターゲットユーザどこにいるんだよと時間浪費してた。

知り合いの石橋さんに相談後、自分がまず使いやすいようにしてリリースしてみたら、勝手にユーザーが質問や要望送ってくれるようになりました。

ようは、自分が最初のユーザだったり、どういうものが欲しいかを把握していたら、それをバックアップしてくれるユーザを探し続けて安心しようとするのは時間の無駄だと、この時思いました。

作り始めるタイミング

でも、どのタイミングで作り始めればいいのよ?というのが自然な疑問なんだけど、ユーザーの問題とそれを解決する製品アイデアが出来た時がよいと思う。

逆に言うと、問題を十分把握している時は、さっさとリリースする事に時間を使ったほうがいい。

例えば、自分がユーザーである製品の場合、似たような人を探すことに時間を使うより、最低限のプロダクトを作り始めたほうがよい。

実際に何人の人が使ってくれるか、どれだけの人がお金払うかはリリースしないとわからない部分なので。人間、インタビューでは評判よくても、実際に製品を前にするところっと意見が変わる。

ただ、解決する問題をハッキリ理解してない時は、市場調査を先にしたほうが効率いい。

ちなみに、「ユーザーに欲しいもの聞いても意味ない」という市場調査に対する批判があります。確かに欲しいものかどうかはリリースしないとわからないけど、ユーザーの問題は理解してないと誰も使わないもの作っちゃう危険性が凄い高いです。

Taxnote作る前は、自分が確定申告の帳簿入力をアプリでやりたいという明確なニーズを持ってたけど、申告制度や、人気ソフトの使われ方は知らなかったので、アプリ作り始める前に相当研究しました。

時間の投資効果で決めればいい

結局は、市場調査にかかる時間と製品作る時間のトレードオフで考えればいいと思うんです。

ターゲットユーザーを探して、アポ取って、インタビューする時間がまったくかからない環境ならリスクも低い。普通はターゲットユーザー探すのに苦労するから時間かかるけど。

そして、製品作り始める段階では、どの機能が一番早く作れるかではなくて、どの機能が一番重要かをまず先に考える。そのプロダクトに需要があるかどうかを検証するにはどの機能が最低限必要かを考え、その最低限必要な機能からリリースして、仮説検証するまでの時間を可能な限り短くする。

結果的に、その他のナイスな機能は後回しになると思います。その時一番重要な検証部分を決めて、小さく進んで行く。

向き不向き

リーンスタートアップが向く製品と向かない製品があるので、応用できないものに無理して応用しようするのも落とし穴。

例えば、ガンの特効薬とか痩せる薬に市場調査なんていらない。需要があるのは明白だから。重要なのは、副作用なく効果のある薬を開発できるかどうかであり、そこに時間使えばいいわけです。

逆に、プロダクトハントみたいな、メーリングリストから小さく始められたサービスは、まさに、ぴったりハマった事例。

偉い人がディスってたよ?

ピーターシールとかマークアンドリーセンが、「リーンスタートアップが流行してるけどいかがなものか」的なことを少し前に言ってたりする。

でも、あれはよく聞くと、早く失敗するという風潮が大きくなりすぎて、失敗することが目的になったり、すぐ諦めて方向性を変えることに対していかがなものかと言ってるわけで。

言動の一部分だけ切り取って、「そっかー、リーンスタートアップなんてただのバズワードで意味ないんだー」と早合点し、振り回される必要はないと思います。

仮説検証を小さく区切り、フィードバックを聞きながら、トライアンドエラーを繰り返す。単純にこれを忠実にやるだけなので。

現代では、最初から完成度ないとダメじゃない?

よくある悩みとして、これもある。

ようは、「第一印象がとても重要だから、競争の高い現代では、最初から完成度の高いものをリリースしないとダメだ!」という意見です。これも、モノによりまして、例えば、人の命に関わるハードウェア、車とかなら、最初からある程度の完成度は重要です。

ただ、ソフトウェアやアプリでそこまで考えると、逆に自分の首を絞めることになると思う。

というのも、ユーザのフィードバックを参考に改善していくレールにいかに早く乗るかがキモなので、これを遅らせると、完成度の高いアプリが出来上がるまでの時間がその部分遅れる。

さらに、どんなものでも、一度作ったものを完全に破棄したり、やり直ししたりするので、そのやり直しリスクも遅らせるほど高まります。

そうは言っても第一印象が重要は重要だよ?というのは直感的に思うけど、別に、一目惚れしたたった一人の女の子に渡すわけではないんですよ。将来、たくさんの人に届ける予定のサービスを作っているなら、たくさんの初回ユーザーがいるから大丈夫。

それに、最初からたくさんの人が群がってこないもんです。最初に来るのは、本当にその製品が刺さる人だけなんで、そういう人こそ、長い目で見ながらフィードバックをしてくれます。

ちなみに、最初から宣伝にお金かけたり、テククランチに乗らない方がいいのは上記の流れが阻害されるからでもあります。

さて、これこれの理屈が分かっていても、宣伝も最小限に抑え、小さくスタートすることがままならないケースがあると思う。思いつく限りでは、会社のブランドが傷つくから、小さくスタートできない場合とか。

これは大きな組織のデメリットなので、失うブランドがない、小さなスタートアップや個人開発者はスタート地点から有利に立っているということになる。

小さな組織が大きな組織と戦うには、相手が真似できないことで競争有利になることを、トライアンドエラーでやりまくればよいと思います。


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gengoとScreenshotBuilderとfastlaneで、AppStoreのローカライズがめちゃくちゃ楽になった

最近はiPhoneアプリ開発周りの便利ツールがたくさんありまして、この度、AppStoreの翻訳をしてみました。

この記事では、翻訳しようと思った経緯と、最終的に使った便利ツールで、こうすれば効率的に翻訳出来たよといった経験を書いていきます。

さて、今回翻訳したのは、世界にパタパタと羽ばたいてくれないかなと期待しているListTimerです。

当初、めちゃシンプルなタイマーアプリだから、英語だけに翻訳しておけばいいやろと思ってたんです。

でも、この記事を読んでから、「なるほど、ローカライズしないとそもそも検索に引っかからないのか。。」と考え直したのがきっかけ。

「約3年で1,180万円を稼いだ、いま広告収入は月100万くらい」地味だけど寿命は長い「電卓アプリ」実際に効果があった5つの施策。

ListTimerと同じく、電卓アプリなんて、翻訳しなくても誰でも使えるだろの領域のはずなんですが、ローカライズしないと引っかからないと成功者が言っているので、ものは試しにやってみようと。

まずはアプリ内部も翻訳しようと

そこで、僕のアプリの中で一番楽そうなListTimerでやってみるかと思い、Xcodeを開き、ローカライズの準備を始めました。

そんな折、lokali.se/っていう、アプリのローカライズ専用サービスを発見してたので、これを使って見ることに。なんと、iPhoneの翻訳ファイルそのまま読み込んで、翻訳してくれまっせっていう楽チンなサービス。

それに、アプリ開発に特化した翻訳サービスなら、アプリの翻訳のイロハ的なものに詳しい翻訳者が揃っているんじゃないか。。という淡い期待も重なり使ってみた。すると、なんと、びっくりしたことに、このサービスで、日本語の文字数カウンタがバグっておりまして、アプリまるまる翻訳しても6ユーロとか安すぎる結果に。。

なんだ、これは。バーゲンセールじゃないかと。気づかなかったふりをしてそのまま注文してみようと思い、ポチッと注文ボタンを押して1日待ってみました。

そしたら、翻訳完了予定日の1日を過ぎても結果がこない。。

二日後ぐらいに、来ました返事が。

「ソーリー、ちょっと日本語からの翻訳はクリティカルなバグがあって、今受け付けれてないんだ。お金は返金しとくよ!」

そうか・・・。やっぱ、そうですよね。。気づかないふりして注文していたのはこの僕だ。

ちなみに、lokaliの人に、「このサービス便利だから頑張って下さい、ブログでも書きますんで。」とかやりとりしてたんだけど、翻訳部分はこの後説明する、gengoのapiを使っているみたいです。だから特に、アプリに慣れてる翻訳者がやるってわけでもなさそう。

AppStoreだけ翻訳することに

実は、この過程で考えたんだけど、アプリ内部のローカライズってやっぱり面倒なんですよね。

特に、タイマーの画面でStoryboard使ってたから、文字だけじゃなくて、そのフォントの大きさとか変更したり、横に長くなったら画面に収まらないボタンが出るとか。。ああ面倒だ。面倒なことはやりたくない。

その時考えました。

いや、ストアで引っかかる目的なら、まずはAppStoreのアプリ名、スクリーンショット、説明文、キーワードだけを翻訳すればいいんじゃないかと。

でも、これストア説明文だけ翻訳して、アプリ開いたら英語でしたってなってたらユーザに怒られないかなと心配になった。試しに検索したら、アプリがダウンロードしたら英語だったから星1とかつけられて嘆く開発者のツイートも発見された。

どうなんだろう。そもそも、ストアだけ翻訳したらアップルにリジェクトされないのかとも疑問に思いました。そこでFacebookのiOS開発者のフォーラムで質問してみたら、先駆者に人達から死ぬほど有益なアドバイスがもらえました。

「ストアだけの翻訳は規約違反じゃないよ。アップルがWWDCの発表でも、まずはストアだけでも翻訳しましょうって言ってるぐらいだし。」

おお、これで安心してストアの翻訳ができる!

しかし、こんな意見も。

「僕も自分のアプリで多言語化してみましたが、特にダウンロードに変化はありませんでした。。」

まあ、世の中そんなもんですよね。。実は、僕のアプリも英語化してるけど、英語圏からのダウンロードは全体の15パーセント以下です。一年以上経ってもそんなもん。

でも、アプリがヒットするのってなんかのきっかけで突然だし、そのラッキーチャンスの土台を伸ばすためにも翻訳するぞと、前に進みました。というのも、昔と違い、今回はアプリの翻訳を圧倒的に効率化してくれる、二つのツール、ScreenshotBuilderとfastlaneを知っていたからです。

人間、魅力的なツールを知ると、いろいろ理由を作って使ってみたくなるんですね。

ちなみに、ScreenshotBuilderの便利さはこちらの記事で。
AppStoreのスクショ作成には、Screenshot Builderが便利

そして、翻訳サービスには、評判の良いgengo.comを使うことにした。

gengoが速くて便利

今回、gengoは初めて使ったんだけど、これ、凄くよく出来ている。

サイトも使いやすいし、何より、翻訳スピードが速すぎる。今回、ストアの説明文の文章は三行程度だったので、全部やっても、5時間以内で納品とか出てくる。で、実際には30分ぐらいで出来上がるとかザラ。速すぎる。納品が速いだけで作業がやりやすい。

ちなみに、gengoでは、ネイティブとプロという、二つのレベルを選べて、プロ翻訳者の方がちょっと高い。今回は、ストアに出すものなので、念のためプロのレベルを選んだ。そして、このgengoで翻訳者とやりとりする時、ScreeshotBuilderのシェア機能がすげえ役立つ。

例えば、これがListTimer日本語のスクショをリンクにしたところ。
https://launchkit.io/screenshots/gpIoxApCBY0/

このスクショの上にある文章を英語化したとして、gengoで翻訳してもらった文章を写真に簡単にはめられるわけです。

さらに、ScreenshotBuilderでは、文字が収まりきれなかった時も、フォントサイズを変えたり、フォントの種類を変えたりすると、iPhone4、iPhone5、iPhone6、iPhone6Plus、iPad、iPadProのすべてのスクショのフォントが自動的に切り替わる。

で、こちらが英語化したリンクなんだけど、このリンクと一緒に、

「写真にはめてみたけど、いい感じですか?https://launchkit.io/screenshots/0kPE3Dk_VH0

とかgengoで翻訳者に確認するわけです。そしたら、

「ちょっと三枚目の文章を変更してみたわ!」

とか、修正してくれたりするし、何よりも、

「すいません、ドイツ語だと長すぎて、こんな感じで二段落に収まらなかったんだけど、短くできないもんでしょうか?https://launchkit.io/screenshots/3BnyTfxnyUs

とか、スクショのリンクと一緒にお願いできる。gengoとScreenshotBuilderの相性良すぎる。オススメ。

英語から翻訳すると安い

gengo.comを使ってみるとわかるけど、同じボリュームの文章を翻訳しようとしても、日本語 => フランス語 より、 英語 => フランス語の方が安い。これ、多くの言語を翻訳しようと思って、ボリュームが増えてくると、結構な違いになる。

今回は、アプリ名、三行ぐらいのストア説明文、キーワード、スクショの文章ぐらいのボリュームだけど、それでも、5つぐらいの言語に翻訳したら、80ドルぐらいになって、それが、英語からだと50ドルぐらいに下がったりする。これは、日本語の文字数カウントが高くつく仕組みだからかもしれない。

なので、英語でのやりとりが問題ない人は、まずは、日本語 => 英語にして、そっから英語 => ヨーロッパ言語にすると安くなる。特に、英語 => ヨーロッパ言語 は文字も似ているので、スクショの文章やキーワードの文字数がフィットしやすい感じがした。

でも、中国語と韓国語は日本語からにしました。というのも、この二つの言語は日本語と同じで圧縮されるから、キーワードも日本語の感覚でかなり詰められる。中国語なんて、日本語のキーワード100文字制限で送ったら、70文字で帰ってきた。

日本語で130文字ぐらいキーワード考えてちょうど良いぐらいだったので、「時計、時間」とかキーワードもう考えられんわと、逆に大変でした。ある程度まで行くともう思いつかないんですよね。。

iPhoneアプリはどの言語から翻訳すべきか

当然考えたこととして、iPhoneアプリではどの言語から翻訳するのが費用対効果が良いかってことでした。話者の人口が多くても、その言語を使っている国でiPhoneが普及してなかったら意味ないわけで。

そこで、参考にしたのがこちらのリンク。
The Importance of Localization in App Stores – App Annie Blog

2011年のデータなのがアレですが、無料ダウンロードだと、英語、中国語、ドイツ語、フランス語、韓国語の順。以外に韓国が重要みたい。

こちらのリンクは、2014年Q1のiOSダウンロード。第5位にロシアが入っている。
http://blog.appannie.com/app-annie-index-market-q1-2014/

こっちも参考にしました。
世界で最も影響力のある25の言語ランキング

例えば、ポルトガル語に翻訳すると、ポルトガルの人口は1000万人だけでなく、約2億人の人口を抱えるブラジルにもリーチできると。まあ、ブラジルでのiPhone普及率はすごく小さいけど。

結論から言うと、

英語、中国語(簡体)、フランス語、ドイツ語、スペイン語、ロシア語あたりをまずはやっとけばよいんじゃないでしょうか。iPhoneの場合。今回はテストという意味も含め、これに加えて、中国語(繁体)、韓国語、ポルトガル語、インドネシア語なんかもノリでやってみました。

AppStoreでは、スペイン語はスペインとメキシコで使えて、ポルトガル語はポルトガルとブラジルでも使える。

念のため、gengo.comの翻訳者に、

「このスペイン語、メキシコのストアでそのまま使ってもいいかな?」

と聞いたら、

「この文章はどっちでも通用する文字しか使ってないから問題ないよ。」

という返事が来た。一応確認するのが精神安定上良いかもしれません。

アップロードはfastlaneで

アプリの説明文やスクショをアップロードする最終兵器がfastlaneです。

これは真面目に便利すぎて感動する。

以前から名前は聞いていたが、

「そうか、まあ便利そうだな。でも、僕はそんな対してアップロードする機会もないし、一回アップすればまず変更しないからいいや。」

とスルーしてた。

しかし、今回、ここまでたくさんの言語にローカライズして、スクショの数だけでも膨大な数。fastlaneがなければ詰んでた。むしろ、fastlaneがなければやろうと思ってなかったと思う。ありがとう、fastlaneを作ってくれた人。

具体的にはfastlaneのdeliverっていうツールを使う。ターミナル経由で、全部の言語のスクショ、説明文などを一気にアップロードしてくれる。

そして、gengoで翻訳された、説明文などをtextにコピペして、ScreenshotBuilderで生成されたスクショをfastlaneのスクショロルダに突っ込む。そのあと、ターミナルから一気に全部アップロードしたら、サクッと全部反映されてました。素晴らしい。

fastlaneのセットアップはこれ読んだら簡単にできた。
iOSアプリの継続的デリバリーに便利なfastlaneのご紹介

まとめ

さて、今回、調子に乗ってAppStoreの文章を必要以上にローカライズしてしまいましたが、重要なのは、それでダウンロード数が増えたかってことです。

ちなみに、gengo.comに、9言語ぐらい翻訳依頼して、全部で150ドルぐらいかかった気がします。多分、大してダウンロード数も増えず、このコストは回収できない気がするので、とりあえずブログを書きました。

まだサブミットしてないので、しばらくして結果が出たら、また記事にでもしようかと。


*家計簿読み上げのアプリ作ってます。自己紹介と過去ログはこちら


Parseが亡くなると聞き、枕を濡らしながら、代替候補のAWS Mobile Hubを勉強してみた

昨日、ずっと枕を濡らしながらAWS Mobile Hubについて調べていたので、AWSとかさっぱりわからない人の視点で、Parseとの比較をしてみる。

そもそも僕はAWSを本格的に使ったことがなく、Voicepaperの音声ダウンロード先にS3を使っているぐらいだ。つまり、AWS童貞と言っても過言ではありません。

さらに、一応CakePHPでWebサービス作ったことはあるものの、そんなのは3年以上も前でもう忘れたし、その時のサーバはサクラのレンタルサーバである。つまり、バックエンドなんてわからない、残念なプログラマという位置付け。

そういう人だからこそParseをこよなく愛し、Taxnoteに自動同期つけようと4か月近くCoreDataとの連携をせっせと準備し、UIもいろいろできた、リリースするかといったところで、Parseご臨終の悲報を聞いたのが先日だったわけです。

いやあ、僕は自分のコードでバグないかとすごい心配してたけど、サービス自体がなくなるとは想定外でしたね。つい最近までダッシュボードをリニューアルとかしてて、そんな気配は微塵も感じなかったし。

いつものようにParseのダッシュボード開こうとしたら、悲しい告知文がでかでかとあり、ショックなんてもんじゃなかったですね。

ザッカーバークも育児休暇から帰ってきたら、気分が変わったのかな。

というわけで、AWSとかよくわからない人が、Parseからつい最近出たAWS Mobile Hubを数時間勉強した感想を書いてみます。

AWSマスターの人は全く役に立たないけど、似たような境遇の人にはちょっと役に立つかもしれない。

なぜAWS Mobile Hubなのか

いや、実はまだどれに移行するか、そもそもバックエンド自分で頑張るかなども含め、検討中なんですよ。

でも、正直、この分野はParseが圧倒的に使いやすく、有力な他の選択肢はいなかったという認識なんですね。偏見ですが。

さらに、バックエンドみたいな依存度の高いサービスで、またParseみたいな事態が起こったら怖すぎる。たくさん、似たようなサービスあるけど、3年後に生き残ってそうな安心感があるものはといえば、難しい。

と考えたところ、FirebaseかMobile Hubを触ってみようかと思い、Mobile Hubの方が、AWSのツールだからまだ安心感あるわと思って、こっちから勉強することになりました。

ちなみに、Parseの代替は?っていうリンク。いろいろあるんですね。
https://github.com/relatedcode/ParseAlternatives

AWS Mobile Hubの情報源

最近発表したばかりでベータなのもあり、日本語の情報源は少ない。英語の情報源も少ない。

日本語で、情報が多かったのはコレでした。
AWS Mobile Hubで超かんたんモバイルアプリ開発 (Android / iOS)

そして、英語も入れると、一番良いのは、Amazonの解説動画を見ることです。これを見たらだいたい概要つかめました。

そして、何より、Mobile Hubは実際に触りながら分かるという具合にできていて、自分が使いたい設定を選んでサンプルコードを生成してくれる。

だから、ざっと上記のリンクで概要掴んだら、いきなり触ってみるのが一番良さげ。

AWSのいろんな単語に戸惑う

まず、最初に戸惑ったのが、AWSのいろんな単語です。

やれ、Cogniteだ、Lamdaだ。初めての自分にはツールがありすぎて、どれがどれだかわけわかめ。

サービスの名称を見ても、何をしてくれる機能なのかはわからないものが多い。まるで、アプリを開いたら、アプリ独自のアイコンや名称ばかりで、どのボタンもタップするまで動きがわからないみたいな。

今思うと、なんでAWS DataStorageじゃなくて、S3っていう名前なんだろうか。

そして、説明を読んでもAWS童貞にはあまりピンとこないのも多い。

昨日わかったことは、AWSはいろんな便利ツールがあるけど、それをモバイルアプリ開発で、簡単に扱うツールというのがMobile Hubらしい。

Parseみたいなサービスを作るぜ!ってAmazonが新規に開発したという感じではなく、これ使うとAWSのツール群と簡単につながりますよみたいな。

Mobile Hubで出来ること

ユーザ認証 (Facebook、Googleなど)、プッシュ通知、S3使ったコンテンツ配信、ユーザのデータ保存(写真とか)、解析ツール、クラウド側のロジックを書く。

この6つが簡単に設定できると。

ユーザ認証はParseみたいに、洗練されたUIを使えるわけではなく、シュールなWebっぽいUI。そして、悩ましいのは、Facebook連携とかしない、メアドで独自のアカウント作成してもらう時は、自動でやってくれないみたいだ。

多分、何かと繋げればやれるのだろうけど、そのままだと出来ませんみたいな印象。

S3使ったコンテンツ配信は良さげ。何と、全世界のサーバ使ったCDNか、一つのポイントから配信するかの選択もできる。これはいい。

ユーザのデータ保存は、写真とか、そういうものを保存できる。

で、僕が最初に探したのは、CoreDataと連携して、データベースの自動同期をしたいので、このUser Data Storageというデータ保存機能はそういうことできるのかと。

調べた結果、できないみたいだ。それはDynamoDBというデータベースツールを使うらしい。それはMobile Hubには入ってないから、自分で設定してなみたいな位置づけらしい。

どう繋げるかは、まだよくわかってない。

AWS Mobile SDK

Amazonさんは、だいぶ前からAWSとモバイルアプリ開発を繋げるSDKを出していたようだ。調べて初めて知った。

それがAWS Mobile SDK! これは、リレーショナルデータベースを使えるDynamoDBとか、S3とか、そういうものもiOS SDKから使える!

じゃあ、これ、Mobile Hubとどう違うのと。悩ましい。おそらく、Mobile Hubは連携の面倒な部分を一気にやってくれるんだろうけど、この二つをどう区別したらいいかが分かってない。

サンプルコードを見てみたら、メソッドとかがParseで慣れていると使いにくそうだというのが印象でした。Blocksの書き方とか、SaveEventuallyとか、そういう便利なメソッドはなさそうだ。

僕みたいな人がここで疑問に持つのは、じゃあ、AWS Mobile Hubって一体なんなのかっていうことだと思う。AWSのツール全部と繋げるわけでもなさそうだけど、やろうと思ったらAWSのツール全部使えるみたいな印象だし。Mobile SDKとの位置付けを説明してくれよと。

Amazon Mobile SDKのリンクがこちらなんだけど、飛んだら、なぜかMobile Hubのボタンが中央にあるぞ。この困惑のUXは如何なものか。
https://aws.amazon.com/mobile/sdk/

親切な人が教えてくれるかもしれないので、その時はこの記事をアップデート。

*親切な人が教えてくれました!

Mobile Hubは、環境構築 + テンプレートソースコード自動生成するものらしい。AWSのリソースは複数のサービスを連携して使用する必要があるため(例えば、LambdaとIAMを設定等)、それをサクッとやってくれると。

となると、Mobile Hubで環境構築して、AWS Mobile SDKを使うことになりそうなので、SDKの使いやすさがキモとなりそう。

AWSだけあって

AWSだけあって、いろんな有名サービスがアプリのバックエンドとして使ってるし、使いこなせば最強っぽい。

AWS Mobile Hubで最初から連携できることは限られているけど、AWSのいろんなツールに連携したら、いろいろできるみたいだし。

しかし、その使うための導入部分のUXとか、分かりやすいドキュメントとか、SDKの出来などがParseの強みだったんだけど、そういうのに慣れていると、結構頑張って、わかりづらいジャングルを突き進まないといけないイメージ。

多分、一発もののアプリならFirebaseとか使った方がサクッとやりたいことはできそうではあるが、長期的にやりたいプロジェクトとかなら、AWS使った方が良さそう。

いやあ、勉強しないといけないことは多そうだ。。でも、AWSはそんな簡単に亡くならないだろう。。多分。。

こういうインフラ依存とか、プラットフォーム依存って、ITビジネスの難しい問題ですね。全て自前でやるのは非合理な場合が多いし、依存したら一気に崩壊する危険性もあるし。

飛行機は乗りたくないけど、旅行するには、他の現実的な選択肢がないみたいな。ベルカンプさんは別だ。


*家計簿読み上げのアプリ作ってます。自己紹介と過去ログはこちら


AppStoreのスクショ作成には、Screenshot Builderが便利

iPhoneアプリをAppStoreに出す時、スクリーンショット作成は本当に面倒なお仕事です。

iPhone4、iPhone5、iPhone6、iPhone6Plusのサイズをそれぞれ5枚用意しないといけないし、iPadも対応してたら、最近はiPadとiPadProまで用意しないといけないんですよ。

さらに、ローカライズしたら、それが2倍、3倍、4倍と増殖する。。

さらに、せっかく作っても、「このpngの形式はダメだ。」とかiTunesConnectに文句言われて、形式をチマチマ変更したり。

もう嫌だ、俺はこんなことはしたくないという方は、ScreenShot Builderというサービスが便利。

このサービスは使い勝手がよくて、文字の変更、バックグラウンドの変更など、必要最低限のことがやりやすい。

競合のDavinciAppsも使ってみたけど、サイトは綺麗だけど、こっちは出来ることがあまりに少なすぎて、ちょっと使えなかった。

ListTimerはしょぼいスクショ2枚だけで、真面目にやってなかったんだけど、なぜか一年経ってから人気が出てきたから、こんな感じで作ってみました。


iPhone4、iPhone5、iPhone6のサイズでどう変わるかのデモはこちら。

いいですね、こんな簡単に小綺麗なスクショができて。

気になるお値段

一つの写真セットで、iPhone版だけでよければ無料で使える。スクショ使ったら、削除して、また作り直すというやり方もできるので、iPhone版だけでよければ無料で結構使える。

英語版、日本語版とか、複数のアプリのスクショを作りたかったり、iPadのスクショも作成したかったら、一年99ドルのお値段。ちょっとお高い。

さらに、このサイト、サイト内では「Pro版は49ドル」とかいうポップが表示されたんですよ。で、それをクリックすると、99ドルの画面に。

おいおい、どう言うことだと。ちゃんと値上げするんだったら、全部のページで反映しておいてくれよと。以前の値段見ちゃったら、高く感じるだろうと。

自分のコントロールできないアプリレビューサイトで、以前の価格が紹介されているならともかく。。ほんまに。。最近値上げしたところなんだろうけど。

まあ悩んだ末、すごくよくできているので購入してみた。せっかく購入したから、ブログでも紹介してみました。

ソフトエアがソフトエア開発を食らう

最近、感じるのは、アプリ開発のエコシステムがどんどん出来上がってきて、便利なサービスがいっぱい出てきているということ。

昔だったら、こんなスクショ作成を作るサービスなかったから、自分でちまちま作らないといけなかった。

アプリを作っていて思うのは、可能な限り自分しかできないコアな部分に集中して、その他の部分は楽にやりたいという思いなんです。

今なら、いろんなオープンソースがあるし、ParseやMixpanelみたいなサービスもあるし、Helpshiftもある。アプリのアイコンも凡庸性の高いのがセットで売ってる。

Gigsterなんて、もう、プログラミングと、プロダクトマネージメントまでアウトソースしちゃうサービスだ。

自分の苦手だったり、やりたくない分野をフリーランサーにアウトソースするできる時代ですが、それはそれで面倒なので、どんどん面倒な部分をサービスにする部分にビジネスチャンスがあると思う。

*参考リンク
フィードバックしやすい状況を作るHelpshift
Parse Local Datastore for iOSがやっと出た
Mixpanelでアプリ内に告知ポップを出す


*家計簿読み上げのアプリ作ってます。自己紹介と過去ログはこちら


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