最近は毎日、AIでアプリ開発してます。とにかく楽です。速い。もう、いろんな機能がすぐできちゃう。
そして、開発に使うAIがどんどん賢くなっている。前までだったら、ここまでは出来ないなってことが、勝手にどんどん進めてやってくれるようになってる。
AIがすごい勢いで賢くなって、さらにそのスピードでAIがレベルアップして、といった感じで、もう指数関数的に賢くなっていっている。
エンジニア界隈では、もうAIが大きく進化した!こんなAIが出てきた!こんなAIツールが出た!これで大きく変わる!みたいなニュースが毎週のように出てきていて、みんな疲労困憊状態です。
そして、すごい、アイデアさえあればすぐにサービス作れるわ、みたいになってきて、ふとみんな思うのが、あれ、これ一瞬でみんながアプリ作れたら、一瞬でパクられてしまうやないかということです。
実際、海外では10代の学生が月収1億稼ぐアプリをAIで作って、儲けてるみたいな事例がポンポン出てきてるわけです。
以前だったらこういうのを見ても、開発の部分が大きな障壁となってそう簡単に誰もが真似できなかった。でも、今はAIがゴリゴリとすごいスピードで作ってくれるから、ちょっと勉強したら簡単に真似できる。
となると、俺は誰にも負けないスピードで開発をするから先行するぜ!というのは地獄への道なわけです。せっかくAIで効率的に仕事が速く進むようになったのに、競争率が上がって、めちゃくちゃ働き続けないといけない。
さらに、AI使った仕事って、脳みそが本当に疲れるんですよね。一瞬で指示した仕事を終わらせる部下が何人もいて、自分の指示を常に待っているみたいな感じで、今までよりも圧倒的な脳みその負荷がある。
さて、そういう時にどうしたらいいかってなると、パクられる前提で作り始めないといけない。パクられても、開発をやる気が継続できるかというのを考えてからスタートしないと。
僕は、昔から自分の欲しいものを作るようにしているので、似たようなサービスやアプリが出てきても、自分が欲しいのとは違うなあ、ここがこうして欲しいなあとなるので、結構やる気が続きます。
そして、最悪、自分が作っているものよりも良いものを誰かが作ってくれたら、それを自分が使うので、それはそれでいいかっていう気持ちでやってきました。
まあ、これは一人開発でやっているスモールサービスの強みではあるんだけど、スタートアップとかだとこうはいかないので大変な時代です。
じゃあ、一瞬でパクられる時代で、何を強みにしたらいいのかと。これはかなり難しい。
なんか、ChatGPTかどっかの役員のインタビューでは、プログラミングが全部AIに任せた結果、みんながロジックデザイナーになるとか言ってた。その時、違いを出せるのは、その人の持っているセンスが大事になってくるとか。
確かに、プロダクト全体から醸し出すテイストというか、センスはよく使っていたら違いはわかるだろうとは思う。
でも、UIデザインもAIがどんどん生成してくれる時代になってきた時、いい感じのデザインもすぐにパクられるのは目に見えてる。
そうなると、ハッキリとAIに真似できない部分ってなんだろかと考えました。
いろいろ考えた結果、シンプルに、気合いなんじゃないかと。なんか古い感じですが。つまり、なんか面倒なことが起きても継続できる情熱というか、粘りっこさというか。
サービス運営してたら、ユーザからのクレームとか、強力な競合が出てきたりとか、ハッキングとか、データが消える恐怖とか、SNSで叩かれるとか、いろいろ出てくる。プライベートのトラブルとかも。
長くやればやるほど、サービスがでかくなればなるほど、こういう大変さも増えるはず。
そういう時に継続できる気持ちの強さは作っているサービスへの愛情とか、情熱とか、気合いがないと、ヘナヘナっとやる気がなくなって、もういいやってなると思う。
というわけで、それぐらいやりたいと思うものをコツコツ作ればいいんじゃないかなと。ずっと前からここで書いていた事と同じ結論になりました。
そう考えると、Voicepaperは、前身のLisgoから数えるとかれこれ10年以上やってるし、自分が欲しくて使ってるから、AIでやる気がさらにブーストしている。似たようなものは常に出てくるけど、自分の好みのものとなると、自分で作るしかないという感じです。
*家計簿と読み上げのアプリ作ってます。自己紹介と過去ログはこちら。