ChatGPTで、アプリやブログの翻訳革命が起こりそう

ChatGPTを使い始めて一年が経ちました。主に、プログラミングと言語翻訳に使ってるんだけど、特に、翻訳作業がびっくりするほど捗ります。

最近、自分の読み上げアプリVoicepaperを20ヶ国語まで一気に対応させることができました。ListTimerZenyも、12ヶ国語に対応できた。厳密にはChatGPTを使ってスクショや文章を多言語化していく作業自体は、めちゃ優秀な人に手伝ってもらってるんだけど、翻訳部分はAIに任せるので、以前と段違いにスピードもコストも下がった。

Google翻訳時代と何が違うかというと、翻訳制度が全然違う。英語を日本語にしても、違和感が格段に低いし、反対も同じ。これじゃちょっと使えないなあっていうレベルから、これなら実用範囲だわってなったので、全面的に使うようになった。

DeepLも比べたけど、個人的にはChatGPTの方が制度も使いやすさもかなり良い。何より、こういうデータファイルをそのままコピペして、英語にしてとかいうと、ちゃんとフォーマット通りに英語にするべき部分だけ翻訳して返してくれるのが最高です。

“RepeatThePlaylist” = “現在のプレイリストをリピート”;

“RepeatThePlaylist” = “Repeat The Current Playlist”;

アプリの多言語化コストが一気に下がった

実は、数年前にGengo.comというサービスを使ってListTimerを7か国語ぐらい一気に多言語化した過去があるんですよ。そして、それは、アプリの言語ファイルを送って、この部分のキーは翻訳せずに、ここだけ翻訳してくださいみたいな説明を入れて、一つ一つのファイルを1Wordいくらで翻訳してもらってた。

 

これは、コストもかかるし、納期まで数日待たないといけないし、アプリ内部で少しのアップデートがあるたびに、全ての言語でアップデートしていくのも大変すぎた。アプリの世界なんて、8ヶ国語に対応しても、どの言語でDL数が伸びるかなんて運の部分が強いから、結果的にコストとリターンが全く見合わなくて失敗でした。

しかし、生成AIの誕生によって、この問題が一気に解決した。一瞬でやってくれるし、ファイルの構造を勝手に判断して翻訳してくれる。

そして、ツール系アプリのボタンやメッセージの翻訳は、小説とか映画と違って一気に雰囲気が崩れるような大事な場面は少ない。多少変でも、ユーザは意味を推測して使ってくれる。つまり、ごく一部の重要箇所以外は、ほとんど事足りるのです。

日本語のガラパゴス戦略が通用しなくなるかも

今まで、日本のWebサービスは日本語という参入障壁と、そこそこ経済力もあるので、ガラパゴス的なビジネスが成り立ってました。海外のレベルが高いサービスを真似して、日本語のサービス作ると、そこそこのレベルでも商売になるみたいな。

ただ、これからは英語圏や中国圏の開発者も、AI使って簡単に日本語対応できる。そして、そのコストが低くて、精度も高いとなると、日本語バリアーみたいなものがどんどんなくなってしまう。

AIで日本にいながら海外のマーケットで売れるのが簡単になるわと喜ぶ前に、日本のストアで売れてるアプリやサービスがほとんど海外製になっているという悲しい未来もありそうで怖い。

日本独自の慣習をわかってないと進めづらいサービスも多々あるだろうけど、シンプルなアプリとかなら、ローカライズさえそこそこ出来てればそっち使うわみたいなケースも多いと思うので。現に、僕の家計簿アプリZenyのユーザはいつの間にか海外が半分以上になってた。

ブログもAIで翻訳したら、10倍以上の規模で読まれる時がある

アプリのローカライズより手軽なのが、ブログ記事の翻訳でAIを使うことだと思う。今までは、ブログ記事の文章を機械翻訳にかけて、ちょっと読めるレベルのものは出てこなかった。

それが、ChatGPTの登場で、普通にそのまま出してもいいかなレベルの文章で翻訳してくれる。ブログ記事なんて、適当な書いて、適当にポストして、なんかよくわからない記事が多く読まれたりするので、とりあえず多言語化しとくのが凄くいい戦略になる。

今までも、海外のクラウドワークスみたいなとこで、日本語=>\
英語に翻訳して出してみたりしたこともあったけど、お金もかかるし、手間もあった。今は生成AIにかけて一発で翻訳できて、サクッとポストできるようになったのが凄い。

下記の、思いつきで書いた記事とかは、ChatGPTで英語化してHackerNewsにポストしたら、想像以上にバズってびっくりした。生成AIで英語化したのをそのまま出したのに。

 

日本語だと1日で100viewぐらいのものが、英語だと10,000viewほどいったので、なんかHP持ってたり、ブログやってる人は、とりあえず英語化しとくというのも良いかもです。

ほとんどのケースでは無風ですが、何が当たるかはわからなくて、その宝くじを買うコストがめちゃくちゃ下がった感じです。

*補足

  • ChatGPT4を使っていて、制限がきたら、TypingMindというサービスでAPI経由を使ってる。
  • 現状、長い文章を読み込むトークンの量は問題ないけど、翻訳した文章の出力は、どうしても文章が長いと途中で止まる。それが大変。最新のClaudeでもやっぱ止まる。GoogleのGeminiは精度が低いので使えなかった。色々試して、結局、ChatGPT4に落ち着いた。

*家計簿読み上げのアプリ作ってます。自己紹介と過去ログはこちら


オッペンハイマーを日本人が満員の劇場で見たら、原爆実験後の空気感が凄かった。

先日、ずっと見たかった映画、オッペンハイマーを見てきた。ノーラン作品だし、歴史的背景も興味深いので、去年からいつ日本で公開するんだろうかずっと待ってた作品であります。

伝記本とか読んで待ってたのに、一向に日本での公開日が決定しないから、DVD取り寄せて見ようかと去年の暮れ頃は諦めかけていた。

しかし、この映画は大迫力のiMaxで見ておかないといかんだろと思い、ずっと我慢してたので、やっと見れた感じです。

選んだ映画館は、池袋にあるiMaxレーザーGTの場所。音響もスクリーンも最高峰の場所です。わざわざ、映画館の会員になって先行予約した。ここまで気合い入れて映画の席取るのは人生初めてかもしれない。

予約時間なってすぐに取ったんだけど、いい席は数分で売り切れてたので会員になってよかった。ちなみに、人生初のプレミアムシートは、リクライニングできるし、横幅も広いし最高でした。

飛行機のビジネスクラスってこんな感じで快適なんだろうなと、ビジネスに座ったことない僕は想像しておりました。これから本命の映画はここで見たい。

映画は3時間あるけど、テンポもよく、あっというまでした。歴史と科学者の伝記物好きな自分としては、期待以上の出来で素晴らしかったんだけど、なんといっても、原爆実験が成功したシーンの劇場の空気感がすごかった。

これは、日本の映画館で、それも、あのでっかい映画館の、日本人が満席で座っている劇場でしか感じられない空気感でした。

実は、この映画を見たすぎて、旅行のついでに観に行こうかとも一瞬考えたりもしてたけど、あの劇場のなんとも言えない空気感は絶対に日本でしか味わえないなと思った。

というのも、僕たち日本人は、小さい頃から原爆の悲惨さを学校でも習うし、修学旅行で広島の原爆ドームに行くし、テレビでは色々な特集番組を見て育ってるわけですよ。

児童図書として「はだしのゲン」も読んでるし、原爆がどれだけ悲惨かを日本で育った日本人は共有認識として、どの国の人よりも教育されている。

原爆実験のボタンを押すまでと、爆発が起きた瞬間の映像は本当に緊迫感が凄くて、音楽とテンションも相待って映画史に残りそうな迫力です。

ただ、何よりも印象に残ったのが、実験成功までの緊迫の数秒でもなく、音の表現が凄い爆発シーンでもなく、成功を見届けた科学者の研究チームとスタッフが成功直後に現場で喜んでいるシーンでした。

この時の、満員の劇場のなんとも言えない空気感が凄かった。日本人なので、この実験が成功した結果、実際に広島と長崎に原爆が投下されてどうなるかが鮮明にイメージできちゃうわけです。

その瞬間、満員の劇場にいる500人以上の観客が、ほぼ似たような感情を共有しているんだろうなとその瞬間感じまして、これは当初予想してなかった凄い体験でした。

スクリーン上の人達は、正規のプロジェクトがついに成功したぞと、みんなで抱き合って喜んでいるんだけど、それを見ている観客達は全く違う感情を抱いているという、なんとも言えない凄まじい空気感だった。

僕は混んでる場所が嫌いなので、いつもガラガラの映画館を好んで行ってたんだけど、今回ばかりは満員の巨大な映画館で見てよかった。

ちなみに、日本で公開するのを大手の配給会社が渋った結果、ここまで公開が伸びたらしい。

ただ、作品の内容としても、核という凄まじいパワーを持ってしまった恐ろしさが作品全体を通して表現されてて、見るべき価値のある映画だと思いました。

今だと、AIを今後どうコントロールしていくかというテーマにも繋がっていくし、一度知ってしまうと後に戻れないという、いろんな事に通じる命題をよくよく考えさせられる映画だなあと。


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ChatGPTとiPhoneの音声読み上げの比較動画を撮ってみた。ChatGPTの英語は自然すぎるし、日本語も結構凄い。ただ、iPhoneの高品質版も全然使える。

こんにちは。僕は15年前ほど前に、音声読みあげでWebニュースとかブログをながら聞きしたくて読み上げアプリを作り、それきっかけにアプリで生活するまでになってしまった人間です。

そんな自分なので、最新の音声読み上げエンジンが出るたびにその品質を要チェックしてました。たとえば、数年前に出たAmazonPollyとかかなり自然だなあとか、iPhoneの読み上げもどんどん良くなってるなあとか。

そして、最近はChatGPTという化け物みたいに自然なテキストスピーチAPIが出てきまして、英語で聞いたらほぼ人間と変わらんではないかというレベルに驚愕してました。ほんと、案内音声とか簡単に作れちゃう。

このテキストスピーチのAPI、ChatGPTのサイトでは英語のデモは聞けるんだけど、日本語の読み上げはサイトで聞けなかった。しょうがないから、あんま使ったことないPython環境をMacに入れて、実際にAPIを叩いて日本語の音声を読み上げさせてみました。

僕がアプデしてるVoicepaperという読み上げアプリの宣伝文章を読み上げさせつつも、ちゃんと、ChatGPTとiPhoneのテキスト読み上げエンジンを比較してますので興味ある方は見ていただきたい。

比較対象はChatGPTの英語と、iPhoneの音声エンジンの英語(設定からダウンロードできる高品質版)。それに加え、日本語もそれぞれ比較しとります。

結論から言うと、ChatGPTの英語は凄い。本当に自然。数年前に発表されたAmazonPollyが霞むほどナチュラル。抑揚とかがあるから、棒読み感がない。そして、気になる日本語なんだけど、これは英語に比べるとちょっとまだ機械っぽい。なんか、変なところで抑揚つけたりしちゃう。

ただ、ChatGPTの音声APIは英語に最適化されてるらしいので、今後、日本語とか、それぞれの言語に適用されたものが出たら一気によくなっちゃうかもしれない。最近のAI業界の進化は恐ろしいほど早いので、それは来月かもしれないし、数年先かもしれない。

ちなみにですね、これ、なんで調べたかというと、僕が丹精込めてコネコネとアップデートしてるVoicepaperに組み込もこうかなあと思ってたんですよ。iPhoneの純正読み上げエンジンより遥かに良くなるなら。

なので、この動画を作って、幅広く意見を聞きたかったと言うのがあります。いや、これならiPhoneの音声エンジンとあんまり変わらないよっていう人が多いのか、追加でお値段払っても良いからChatGPTの品質で聞きたいわって言う人が多いのか。

音声読み上げエンジンって、最初は違和感かなりあるんだけど、毎日のようにそれでWeb記事やら、書籍やら読み上げて聞いてたら、方言みたいに耳が慣れちゃって、特に違和感がなくなっちゃうんですよ。なので、自分が聞いても、まあ、お金払ってまでChatGPT使うことはないかなあと思ったりする。

ただ、動画や仕事に使う案内音声を音声ファイルとして作成するって言う用途にはいいかもしれない。普段はVoicepaperでiPhoneの音声エンジン使って、音声ファイル作成の時だけChatGPTの品質の良い読み上げ音声を使うとか。ライセンス問題もないし。

ついでに補足すると、ChatGPTのAPIは音声スピードの変更や話者の変更はできるけど、感情のパラメータは現時点では用意されてないです。最近の音声エンジンは、悲しい雰囲気で話すとか、明るい雰囲気で話すとか、感情表現のパラメータがあるのがあるんですよ。凄いですね。

APIを使うから、リアルタイムでどの程度サーバとの遅延があるのかってのも気になるポイントだけど、これはリアルタイムでレスポンス返して、遅延ができるだけしないような仕組みがChatGPTのAPIにはあります。これは検証が必要だけど、実際に組み込むようになったらまた書きたい。

 


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久々にどハマりするゲームが見つかり、毎日が楽しいです。

1ヶ月ほど前から、麻雀という最強のゲームにハマっております。今更ながら。(僕は酒、タバコ、ギャンブルしない人間なので、雀魂というゲームの段位戦がメインです。それと友達同士の麻雀。)

昔だったら、ああ、こんなゲームばっかしてたら人間ダメになるわ、もっと生産的な仕事に繋がるあれやこれやをしないとあかんわみたいに思ってたと思います。

しかし、僕は年齢を重ね成長したので、そんな小さな事は気にしないようになり、100%、このハマり具合を純粋に満喫しております。今に集中しております。

というのもですね、人間、相当ハマるというものに出くわすことってなかなかないんですよ。趣味でも、仕事でも、なんでもいいんだけど。今まで生きてきて、寝る間も惜しんで死ぬほど楽しめるものって5年に1つぐらいの出現確率もないんではなかろうか。

まず、小学生の頃はサッカー、高校でギターとかドラム、その後、FPSゲームで、ようやく仕事に繋がるプログラミングにハマった。その後は、漫画やら読書やら、コツコツ楽しめるものは出来たんだけど、これは寝る間も惜しんでというより、気長にコツコツ楽しむ感じ。

数年前、バロラントというFPSゲームに数ヶ月ほどハマった時期もあったけど、これは瞬間最大風速的で、数ヶ月ぐらいしか続かなかった。ただですね、あの時期に感じた毎日の幸福感は素晴らしいものだった。色々研究して上手くなっていく時間がプライスレスでした。

こう考えると、ああ、早くあれやりたいなワクワク、みたいなものがあるのはとても貴重だと最近ずっと考えてたんですよ。なので、次に何か来たときは、存分にどっぷりハマることを噛み締めるぞと常日頃から考えてた。その楽しい時間はいつまで続くかわからないわけだし。

ここで、そのハマる経験が後々仕事に繋がるとか、人生に役立ったとか、そういうことはどうでもいいんですよ。まあ、結果的に役に立つことは多々あるんだけど。それより、人間にとって一番の幸福とは、今に集中することであるといろんな坊さんやら哲学者やらも言ってます。

つまり、人間なんてものは、暇があれば過去と未来についてあれこれ考えてしまって、今に集中できずにストレス抱えちゃうらしい。

だから、なんかにどハマりしてその時に集中できる趣味を見つけられた人は幸せ者なんだけど、そういうものってお金をいくら出しても簡単に見つからない。なので、できるだけ末長くこの状態が続いて欲しいんだけど、そう簡単にはいかないと思う。

なぜか。それは、人間、初心者から中級者ぐらいまではポンポンとテンポよく成長していくんだけど、ある一定の壁にぶち当たるとかなり成長が止まる。止まるどころか、自分の限界が見えてしまって、これ以上は上行けそうにないぞとなる時期が来る。

なんでも成長を感じてる時が一番楽しくてハマるんだけど、壁にぶち当たった時にそこで踏ん張れるか、もういいやって飽きてしまうかが勝負どころだと思ってます。


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ターゲット層を本来より広く宣伝してしまうあるある

先日、iOSエンジニアの堤さんの個人アプリの相談みたいなYoutubeに出てきた。堤さんが個人開発アプリをまた作ったんで、僕がその話を聞くという趣旨でした。

最初はふんふんとアプリの説明を聞いてたんだけど、途中から思ってもいなかった方向に話が進んでいき、爆笑の連続で非常に楽しかった。そして、プロダクト開発で陥りがちなあるあるに溢れていて学びがあったので、ここに書いてみようと思います。

ちなみに、動画はこちら。

作ったアプリのターゲット層を広めに宣伝してしまうあるある

最初、堤さんの作ったTOTOCというアプリの説明を聞いてたんだけど、どうもピンときてない自分が動画で見て取れると思う。これが、後からくるどんでん返し的な展開を聞いてから改めて聞くと面白さがじわじわくる。

というのも、堤さんはTOTOCというアプリを、小さいお子さんが何か面白い動きをする瞬間を見逃さないため、ずっと部屋のどこかに設置して使うというユースケースで作ったというのが途中から説明されてわかってくる。

でも、最初僕は、これは監視カメラとして使えるアプリなのかなとか、ずっと手で持って使うアプリなのかなとか、全然、堤さんが想定している使い方とは違った捉え方をしていて、ピンときてないんですよ。

ピンときてなくて、全く違う用途を考えている僕の部分
https://youtu.be/6HQ5wincIOo?t=297

で、途中から堤さんが、これは子供が入ってきそうな部屋をずっと撮影し続けるために作ったアプリで、さらに、機械学習が使える最新のいらないiPhoneを別途用意する必要があるという衝撃の事実が途中で発覚する(笑)

つまり、めちゃくちゃユースケースが狭くて俺以外多分使わないだろうなって言うのが作りながらわかってたんだよと言う衝撃の告白が出てきて、二人で爆笑する。(笑) 監視カメラとして使う人気アプリはすでにあるから、そういうのとは違うんだと。

針の穴を通すようなユースケースという衝撃発言
https://youtu.be/6HQ5wincIOo?t=1981

ただ、アプリのスクショ見ると、AIで自動録画と言う、なんか凄そうな雰囲気が醸し出されていて、こう言うことができるのかも、ああ言うことに使えるのかな?って色々僕は想像して最初話したことは、大体そういう用途じゃないんだと言われるのがこの動画のキモであります。

実は、これ、話を聞いていると、堤さん的にはプロダクトをヒットさせるというのが第一目標というより、このアプリを作る過程の勉強とか、作った後、そのアプリから派生するビジネスに繋がるかもとか、そういった構想があったので、一周回って、これはこれで正しい宣伝方法だったかもというオチにはなるんだけど。

ちなみに、僕もVoicepaperという読み上げアプリの前身であるLisgoというアプリを10年近く前に作ったんですが、100人いたら1人ぐらいしか使わないだろうという用途の狭いアプリだった。Pocketという後で読むサービスに取り込んだWeb記事を取り込んで、それを順番に読み上げるというアプリ。

家事中とか、歩いてる時とか、運動中にブログ記事を耳で聞きたくて作ったので、僕みたいな用途の人はかなり少数派だった。ただ、いろんな人にとりあえずDLしてもらいたかったので、語学学習にも使えるよ!とか、なんかいろんな用途を想像してスクリーンショットを作ってた気がする。

結果的に、このアプリ、本当のところはどういった人向けなのかというのが一見分かりづらく、ぼんやりしちゃって、本当のターゲットユーザにも届きにくいという罠に陥ってたなーと思い出しました。今でもよくやっちゃうと思う。

点と点が最終的に繋がるには、興味という軸が必要な話

今回、堤さんは、最新のiPhoneを別途用意しないといけない時点でユースケース狭すぎるなってのは気づいたけど、あえてリリースまで作ったと話してた。これは、途中の過程の学習がやりたかったとか、作ったアプリを元に今後何かに繋がるかもっていう狙いがあったらしい。

それでもつくる理由/人生立て直しロードマップ
https://youtu.be/6HQ5wincIOo?t=3055

ついでに、一緒に話してて、いい話だなーと思ったのが、ジョブズが言ってた、最初は見えてなかった点と点が最終的につながる時の話。これ、すぐに結果は出なさそうでも、自分の興味に基づいて色々やっていると、後々になって繋がりやすいよねということ言われて、ほんとその通りだわと思った。

流行っていたとか、周りに勧められたからやってみたというような事だと、自分の興味関心を元に色々やっている時に比べて繋がりにくい。自分の興味関心を元に色々やってると、他の人にとってはバラバラに見えても、人間、自分が好きな事に引き寄せられる動物なんで、後々振り返ったら繋がることが多いなと。

個人開発とConnecting Dots
https://youtu.be/6HQ5wincIOo?t=3055

ちなみに、このアプリのソースコードを売るというビジネスモデルをやりたいなという話に最終的になった。
https://youtu.be/6HQ5wincIOo?t=3588

そして、実際、クラスメソッドという企業にすぐ売れてた。すごい。
https://dev.classmethod.jp/articles/shu223-sourcecode-buy/


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命を削って将棋指す村上聖の漫画と体験の哲学

最近、村山聖の漫画、「聖 -天才・羽生が恐れた男」を読んでる。羽生世代の棋士で、小さい頃から体が病弱なんだけど、命を削りながらプロ棋士として戦っていた人です。

村山聖関連の本はいくつか読んだり、映画も一応見てたりしてたので、そろそろお腹一杯気味かなと思ってたけど、この漫画はすごく面白い。村山聖の少年時代の病院の中での生活とか、プロ棋士になってからも高熱にうなされながら将棋を指す情景が細かく描かれているのがすごくいい。

村山聖の物語ってなんで面白いのかなというと、名人になるために文字通りリアルに命を削っている話だからだと思うんですよ。

身体を消耗する活動をするとすぐ高熱が出てしまう体で、ゼエゼエいっているのに将棋を指すことを選ぶっていうのは、ゆっくり安静にして少しでも長生きするより、早死にしてもいいから、情熱を燃やせることに時間使って生きたいっていうことを体現しているなと。

体験の哲学

先日、飲茶さんの「体験の哲学」って本を読んだのだけど、そこにこんな具合のことが書いてあった。

「ほとんどの人は長生きしたいと願う。でも、現在20歳の人が100歳まで確実に生きられたとしても、残りの80年をずっと寝続けて、最後の1日に起きて、次の日に死ぬというような人生は嫌だと思うだろう。」

この主張を突き詰めると、自殺を認めるかどうかの複雑な問題とも関連しがちなので、結構デリケートな話題ではあります。ただ、飲茶さんの主張としては、日々の小さな出来事も、意識的に体験することによって、毎日の生活が充実するので、幸せになるコツは日々の体験を意識することだと言っていた。

旅行が楽しいのは、普段歩かない街を歩いたり、見たことのない景色を見ることができたりと、新しい体験を意識的にできるってことにある。その場所に行かなければ検索しなかったワードをググってみて新たな発見があったり。

そういう意味で、その場所に関連する歴史とか、建物やインテリアに対する知識を知ったりすると、なんとなくその場所を訪れるより遥かに楽しい体験になるので、これも、意識的に体験することの一つに違いないと思う。

辰吉丈一郎とロッキー・ザ・ファイナル

村上聖は将棋せずに毎日安静に過ごしたとしても、若くして亡くなっていたかもしれない。ただ、寿命を縮めてもいいから将棋をしたいと本人が思っていたことは間違いないと思うんですよね。

昔読んだ辰吉丈一郎を語ったブログの記事で、「辰吉にとってボクシングができないことは、死ぬことよりも辛いんだ。だから、周りに反対され続けても引退しないんだ。」ということを書いてた。

僕の好きなロッキー・ザ・ファイナルでもこんなシーンがあったりします。引退してレストランオーナーになってのんびり暮らしてたロッキーが「今の俺は生きているのに、死んでいるような気分だ。無茶で危険なのは承知だけど、ボクシングをもう一度やりたい。」というようなシーンがあって、そこで泣きそうになった記憶がある。

命を縮める可能性があっても、それをしたいんだという情熱を注ぎ込めるものがあると、日々の体験は充実するだろうし、その人は幸福だと思う。

なので、たとえ健康に悪くても、他人に迷惑をかけない限りはその人が好きなものを食べて、好きなものを飲むという生き方は否定したくないなと。最近読んでる「健康から生活を守る」という本では、そういう趣旨の話を書いてて面白い。


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App Store Connectの銀行口座情報の住所追加で謎エラーが出た時の対処法

最近、AppStore Connectの銀行口座情報に住所を追加しないといけなくなりました。これに影響してなのか、AppStoreConnectで少し前から口座情報登録しろよという警告が出てきて、頑張って作ったアプリの売上の入金が滞るという悲しい状態に陥ってます。

で、早速、口座登録者の住所を日本語でやったり、英語でやったりと色々と試したんだけど、なぜか「@@errorMessage@@」こういうエラーが出る。何がエラーの原因なのか教えてくれないから、解決方法がさっぱりわからない。最悪のユーザー体験。

何回入力しなおしてもエラーが出るから、Appleの電話サポートに聞いてみても、あっちもよくわからないみたいで、スクショをメールで送ってくれと言われて、送ろうとしたら、なんかそこでもまたエラーが出て放置してた。

先日、もっかい、色々試してたら、「契約、税金、口座情報」セクションの、法人というところで登録していた住所と完全に同じ文字を使ったら、次に進めました。ここの住所と一緒じゃないとダメみたいなので、コピペしたらいけると思う。同じ症状で困ってた開発者仲間の人もこれで解決したみたいです。


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iOSアプリ開発者はAppStoreConnectのアップル電話サポートが神なのでとてもオススメ

iOSアプリ開発において、アプリをストアで公開する時や、売上の振込先の口座設定やら、データ分析やら、アプリ内課金の設定やら、色々な事をAppStoreConnectというサイトでやります。

これ、色々とわからないことがあったりした時、Appleの電話サポートで直接サポート担当者に相談できて、これが凄い便利。意外と知られてないので書いてみた。実は、僕もアプリ開発初めて10年ぐらいだけど、今年になって初めて知った。最近こういうシステムになったのか、以前からあったのかは知らないんだけど。

僕は、今年、アプリ譲渡と、AppStoreの個人から法人への名義変更というややこしい事をAppStoreConnect上でやらないといけなかったので、その時にアップルサポートの人と直接電話で疑問点やら、色々聞きまくってかなり助かりました。

ちなみに、AndroidのPlaystoreでも、似たような事をしたんだけど、こっちはチャットサポートのみでした。ただ、その分、Playstoreの方は仕組み的にすごく簡単で、法人名義への変更とか、設定で変更するだけだった気がする。

 

この画面の問い合わせをクリック。





次に、問い合わせたい項目を選ぶ。

次に進む

次の画面で電話を選ぶ。ここで、どうしても電話項目がでない項目もあったりするけど、大抵出ると思う。あと、Appleのサポート対応時間外だと電話の項目が出なかったりもした。

 

 

電話番号入力したら、1分後にAppleの担当者から電話かかってきて、人間と直接色々話せます。僕はちょっと込み入った疑問とか色々聞いてたら、「シニアアドバイザーに変わりますね」みたいな時もあって、その時は上級サポート対応みたいな人が変わってくれて、難しい質問も答えてくれたりした。

ちなみに、その時は、担当者が電話かけ直しますねみたいな対応で、色々とやりやすくて、ネットで色々情報ないのにググってたけど、もっと早くこの電話サポートで聞いておけば良かった!と思いました。


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