先日、AppStoreの説明文だけをローカライズしてみたという記事を書いた。

そして、7ヶ国語ぐらいにAppStoreをローカライズしたListTimerがアップデートされ、一週間がたち、だいたい結果が出たので書いてみる。

結論から言うと、明らかに違いが出た!

翻訳してダウンロード数が増えた国

ListTimerの場合、明らかにDL数が増えた国が4つあります。なんと韓国が一番増えて、次に中国、台湾、最後にロシア。

具体的には、AppStoreを翻訳する前は、上記の国々からの日々のDL数は基本的には0だったのに、翻訳後はいきなり、韓国から1日に14とか、中国で10、台湾で10、ロシアで6とか増えた。

ローカライズする前は、全体のDL数に対して、日本90%:海外10%ぐらいだった。翻訳後は、日本70%:海外30%ぐらいになった。数日様子を見てたら、多少の振れ幅はあるけど、だいたい毎日同じようなDL数だったので、こっから口コミで増えていってほしい。

そして、ドイツ語、フランス語、スペイン語にも翻訳したのに、なんとヨーロッパの国々への変化はほぼなし。なんでや。

しかし、まさかのアジア言語への効果。ListTimerは別にアジア限定っていうタイプでもないので、日本から近いからだろうか。それか、ロシアも増えているから、英語があまりわからない国ほど、効果が高いのだろうか。

ちなみに、今回翻訳するにあたり、普段は大して注意してなかった、国別のDL数を見直してみたんですよ。今まで作ったLisgo、VoicepaperTaxnoteZenyとかも全部含めて。

そしたら、LisgoやVoiepaperはもう、DL数の半分が日本以外だった。それでも、アプリ内課金の売り上げは日本の方が比率多いケースが多いんだけど、Lisgoに限るとアメリカの方が圧倒的に人気ある。

そして、全体的に、インドからのDL数が思ったより多い。調べてみたら、インドでスマホの販売台数ガンガン伸びてきてて、中国に次ぐ市場に2017までになりそうと言われてるらしい。

そうはいっても、iPhoneはインドでは売れてないでしょと思ってたら、意外にDL数が多かったので、これはローカライズする意味があるかもしれません。(と思って調べたけど、インドのヒンドゥー語がgengoでは対応してないみたいだ。)

次はアプリ内部もローカライズ

というわけで、とりあえず、中国語(普通語、広東語)、韓国語の合計3つの言語で、ListTimerのアプリ内部もローカライズすることにした。

今回は、localizable.stringsを自分で編集してgengo.comに依頼するのは相当面倒だということが分かったので、先日紹介したlokari.seを使うことに。

内部ファイルの翻訳にはこっちを使うのが断然楽。料金も計算したら、gengo.comに直接翻訳するのとあまり変わらない。

lokari.seはgengoのapi使って実質gengoに外注してるのだが、ビジネスモデルはサービスの月額課金であって翻訳部分ではないのか、そこでの価格差はないようだ。

ただ、アプリ内部のローカライズは、AppStoreの説明文やスクショに比べてコストが高い。特に、今後アプリをアップデートしていう上で、メッセージ文を変えたり加えたりするたびに変更しないといけないからです。

ListTimerという単純なアプリだからこそできることで、他のアプリだったらちょっと躊躇してしまうかも。

今のところ、ダウンロード数が増えても、中身が英語だったらすぐ離脱する海外のユーザもいそうなので、アプリ内部もローカライズすることによって、どういう変化が出たのかをまた記事にしてみたいと思います。

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