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プロダクトのコピーはなぜ難しいのか

Web業界では、先進的なイケてるプロダクトのアイデアを思いつく人が多い。そして、そのアイデアを誰かが先に作る前に世に出したい!と考える人も多いと思う。僕もなにか思いつくたびにそういうことを考える。

でも、実際はそんな心配は杞憂な場合が多いんじゃないでしょうか。そのまま真似してもうまくいくケースは本当に少なく、いろいろ工夫して真似したとしても失敗するケースも多い。もし真似しやすいケースだと、すぐ他の人も真似して優位性もなくなっちゃうし。

もちろん、物作りは真似から始まるし、素晴らしい製品は既存のアイデアがあって、僕が作る時も誰かのアイデアをパクってきたものばかりなんだけど、よく考えると単純にコピーするのは結構難しいので、あまり心配しなくてもよいのではないかと思った。

とはいえ、デジタル時代の著作権というデリケートな話にも繋がってくる話でもありますね。どこまでがまるまるコピーで、どこまでが工夫の余地あったのかとか。さすがに完全にコピー製品を作られたら困るだろうし、そうは言っても、真似から入るのがイノベーションでもあるし。

という面もありつつ、一般的にサービスをコピーするのはけっこう難しいから、あんまり心配しなくてもいいんじゃないかなと思ったことを書いてみる。

プラットフォームは真似できない説

まず、一番思いつきやすいのは、ユーザがいるプラットフォームをコピーするのは難しい説だ。これは分かりやすい。

例えば、Twitterのコピーサービスを作るのはできても、ユーザがいないとそのサービスには魅力が出ないというパターン。その他にも、ブログサービスみたいに、ユーザが書き込んだ資産が増えていき、容易に移動できなくなるパターン。

ユーザがいないと使えない、でも、最初に使ってもらうにはユーザいないと使ってもらえないという鶏卵問題。

じゃあ、初期ユーザを用意できる必殺技がある場合、コピーしやすいんだろうか?

Googleユーザを流しこんでコピー

じゃあ、すでにたくさんのユーザがいるサービスのユーザを流し込み、最初の鶏卵問題をすっ飛ばしながらコピーするケースはどうだろうか。

これもそう簡単にはうまくいかない。ちょっと前だと、GoogleがGoogle+というサービスを作って、Facebookをコピーしようとして失敗してた。

Googleアカウントというすでに大量のユーザを囲い込んでいるGoogleが、そのユーザ層を使って、Google+に流し込み、なおかつFacebookで不満の種だった要素に切り込むサークルといった機能まで備えていた。

でも、うまくいかなかった。

最近よく読んでるしばだんでも書かれていたけど、既存サービスのユーザを流し込むとか、いわゆるシナジー効果というやつはそう簡単にうまくいくものではないらしい。あるサービスを使いたいユーザは、そのサービスが目的できたわけで、そこから違うサービスに流れ込むために来ているわけではないからと。

会社を売却すると、創業者の身に何が起こるか
(面白くて、最近ハマってるしば談の記事)

Google+の例でいうと、Googleアカウントにログインした人たちは、Googleサービスを使いたくてログインしただけで、SNSサービスのためにやってきた人たちではないからという話になる。

単純に、広告という意味では効果はあるだろうけど、10億人いるサービスから流し込んでも、その中の何パーセントが興味持ってくれるかはわからない。

先に囲い込むから説

その他に思いついたのは、すでに成功しているプロダクトがユーザを囲い込んでしまい、後からコピーしても時すでに遅しというやつだ。

例えば、北米の検索エンジン市場を考えてみる。Google一人勝ちの状態で、ちょっとやそっとの製品で切り込むのは難しい。相当使えるものじゃないとユーザはわざわざ移ってこないからだ。まず、自分の場合で考えたら分かりやすいけど、使いかってがちょっと上がる程度で今すでに使っているものから移るだろうか。

大抵の人は面倒だからやらないし、今自分が使ってるものを実際以上に評価するバイアスも出来上がっているので、実際には、「乗り換える面倒さ + 現状バイアス」を超える魅力が必要となる。

もちろん、囲い込んだ結果、ネットワーク効果が出来上がって、みんなが使っているから価値が上がるという防御壁も出来上がっちゃう。

となると、ネットワーク効果なんてそもそも存在しない、UIだけ真似したらいいアプリなんかの場合はどうだろうか。

FlappyBirdはコピーしやすいか

その昔、FlappyBirdという、鳥がピョコピョコ飛びはねるゲームが一時的に大ブームになった。このアプリが大ヒットした結果、コピーアプリが大量生産されて、似たようにいろんなモノがピョコピョコ跳ねるゲームだらけになったことがある。

FlappyBirdはSNSでもないし、お一人様ゲームなので、特に鶏卵問題も発生しない。とりあえずゲームも作りやすいし、UIだけパクれば出来上がりである。作者がアプリを取り下げたのもあり、当時は大量にコピー製品がAppStoreに溢れていた。

でも、FlappyBirdのUIをパクってまったく同じものを作ったとしても、FlappyBirdのように成功するとは限らない。

まず、FlappyBirdはリリースした当初から大ヒットしたわけではなく、ずっとAppStoreで低空飛行を何ヶ月も続けていたところ、北欧のヒカキンの10倍ぐらい儲けてるらしい海外のYoutuberが、「このゲーム難しすぎて笑える」みたいな紹介でいきなり火がついたらしい。

となると、FlappyBirdと同じようなゲームを作るのはできても、大ヒットするきっかけとなった現象をコピーするのは実質不可能に近いとなる。十分準備して待たないといけないし、準備しても幸運は訪れないかもしれない。

これが、UIだけ真似したらよさそうなアプリでも、本家本元のアプリと同じように成功するのはなかなか難易度が高い理由だと思う。

じゃあ、逆にコピーが成功しやすいパターンを考えてみる。

海外のサービスをローカライズ化する場合

なんかシリコンバレーでAirbnbというサービスが流行ったらしいから、うちの国でもやってみようぜとか、Uberっていうタクシー配車サービスが当たったから、うちの国でもやるぞというようなケース。

中国でよく聞くパターン。

これは、アイデアが時代にマッチしているけど、特定の国ではまだ進出してない、なおかつその国の文化障壁などがあり、その国の人にしかわからない隠し味やら、工夫する要素がたくさんあるケース。

インドのカレーをそのまま日本で売っても人気がでないので、日本人に受け入れやすいカレー屋を作ろうみたいな。

このケースは成功例がたくさん思いつくけど、かといって、簡単にコピーできるとは言えないんじゃないでしょうか。よくよく考えると、よくあるイノベーションの事例の一つな気がしないでもない。

ある製品を誰かが成功させて、それを見た違う人が、その製品のアイデアを参考にしつつ改良を加えた製品を作るケースはたくさんある。で、それが目論見通りうまくいく場合もあれば、うまくいかない場合もあって、イージーモードってわけでもない。

なおかつ、ローカライズ戦略に特化したとしても、グルーポンがアメリカで流行った後、日本でも類似サービスが100個ぐらいタケノコのようにできた時のように、わかりやすいアイデアであればあるほど競争が激しくて、これはこれで難しい。

ここまで書いてきて、プロダクトのコピーは意外に難しいんだなと思ったけど、現時点で王者として君臨しているサービスも決して安泰ではないのが面白いところ。

Myspace、Mixi、米国のYahooなど、流行ってたサービスが数年で萎んじゃったりする。変化の速いWeb系でなくても、一時期もてはやされていた大企業がバタバタと潰れていくのはよくある。

これは、環境が変わるとニーズも変わるからであり、大きくなればなるほど急激な変化に対応するのには不利になるからなんだけど、この話はまた長くなるのでやめておく。

これ系でいうと、最近読んだ理不尽な進化という本が面白かった。進化論っていうと科学的に聞こえるけど、騙されたらいかんよ。進化の過程で最適化してた種も突然のルール変更で絶滅するから、突然のルール変更と最適化の二つを混同してはいかんよという本だった。

なんの話をしていたんだろうか。そうだ、プロダクトのコピーはなぜ難しいかだった。

最後に、プロダクトじゃないけど、コピーしやすかった例を思いついた。マネーボールである。

みんなが真似したマネーボール革命

僕も好きな作家であるマイケルルイスが書いたマネーボールという本では、大リーグに統計学の手法を取り入れて、お金のない弱小球団が強豪に打ち勝つっていう実話を書いてる。

今まで見過ごされていた要素を、データ革命によって拾い上げ、そこを競争優位としてライバルに打ち勝ったって話である。でも、このネタは他の球団がすぐ真似しちゃって、数年でその競争優位はなくなってしまったという話らしい。

ちなみに、最近の大リーグはどうなってんだろうと思う人は、ビッグデータ・ベースボール 20年連続負け越し球団ピッツバーグ・パイレーツを甦らせた数学の魔法がオススメ。最近はえらく複雑になってます。

こういう話を聞くと、「そうか、簡単にコピーできることはすぐ陳腐化するから、真似から入りつつ新しい価値を作らないといけないのかな」と当たり前のことを思うけど、じゃあ簡単にコピーできない価値ってなんだろうか。。これもまた難しい。


※更新

Facebookで@zerobaseの石橋さんからよいアドバイスをもらった。許可をもらって掲載。

結局、一時的な競争優位を作るイノベーションができたとして、パクられるから「持続」しないですね。一見わかりにくくても、いずれパクられる。成功すればするほど外から解明されるし、中からも「秘密」が漏れやすくなる(トヨタでもアップルでも)。だから静的な持続的競争優位は幻想で、「持続的競争優位を動的に作り続け、更新し続ける能力」が重要なんじゃね? といった結論を得てますが、まあご自身で考えながら読んでいただくのがよいと思います。 (『ストーリーとしての競争戦略』『経営戦略全史』など)

シンプルに言えば、「簡単にコピーできない価値」なんて幻想を捨てましょう。それがあるように見えても、それは単に短期か長期かの見方の違いでしかない。長期的にはすべてが簡単にコピーできる。だから「簡単にコピーできない価値(を一度作ればあとは一生安泰だ)」という幻想を捨てることをお勧めしますよ。

そういう幻想にすがりたくなる自身の「心の弱さ」こそ克服すべき。という超マッチョ結論w

でも考え方を変えれば「誰にでも逆転のチャンスがある」ということでもあるわけですよ。中世のように身分階級が固定化された「冷めた社会」がいいの?って考えてみれば、「どんな勝ち組でさえ、その競争優位性が永続的ではありえない社会」を言祝ぐべきではなかろうかw


*家計簿読み上げのアプリ作ってます。自己紹介と過去ログはこちら


当たると桁が違う英語ブログだけど、翻訳もいろいろ難しかった

以前からいろいろ試している英語ブログについての悪戦苦闘を書いてみる。うまくいったこともあれば、うまくいかなかったこともあり、途中経過のまとめみたいな話である。

英語ブログを書きたかった理由

ひとつの理由は、ブログ経由でTaxnoteとかListTimerなど、自分のアプリの宣伝になるかなというのであった。

僕は以前から37Signalsの本を参考にしてるんだけど、自分の試行錯誤をブログで書くのが一番いい宣伝方法だと彼らは言っていて、僕も「ああ、そうだな。そうしよう」と思って日本語で気がむいた時に書き続けていると、それなりにブログ経由で自分が作ったアプリを使ってくれる人が増えたというのがあります。

文章を書くのがそこそこ楽しかったというのもあり、このやり方は自分に向いていた。多分、ブログ書いてなかったら、AppStoreという広大な海原の中で僕のアプリは見事に埋もれていたんじゃないでしょうか。まあ、宣伝しても埋もれちゃったJetDoみたいなアプリもあるけど。

あと、ブログを書いていろいろ交友関係が広がったり、予想もしてなかったよい出来事がたくさん起こるので、英語圏でもなにかそういう事が起こると楽しそうだなというのも大きな理由。

じゃあ、英語でもブログ書くかって単純に思ったんだけど、ネイティブじゃないから英語で書くのは本当に疲れる。。日本語のようにささっと文章ができない。

でも、ブログ書く以外で海外でアプリをうまく宣伝する方法はあまり思いつかないし、どうすれば面倒さを軽減しつつ、効果を最大化できるかなあと試行錯誤してるのが最近。

まず、最初に考えたのが、日本語でバズった記事を順番に英語化していくといいんじゃないかということだった。

日本語で人気でた記事を英語化してみた

ブログで書く記事って、どういうのが人気出るかって本当に予測できないので、予測なんてせずに、適当に書きたい事を書いてあとは運に任せてるんだけど、英語で書くのは骨が折れすぎるのでこれだとちょっとつらい。

というわけで、日本語ですでに書いた記事の中から、ある程度人気が出たやつで、なおかつ英語圏でも受けるかもしれないというのから翻訳してみることにした。

ちなみに、Gengoとかで翻訳依頼すると、そんなに長くない記事でも8000円とかかかっちゃうので、そんなお金はないから自分でまずは英語化してみた。

まずはこの記事。
要望にNOと言う時の伝え方が難しい

これを自分でこつこつ英語化してみて、ネイティブのお友達にそのあと添削してもらったのがこれ。

How do you say No to users without annoying them?

これはたいしてバズりはしなかったけど、刺さる人には刺さったようで、UXのお仕事してる人から「この記事よかったよ!」というメールをもらった。これで気をよくした僕は、また英訳するかと思ったけど、元来面倒なことが嫌いなのでそのあと時間が空く。

その後、いくつか翻訳してみたんだけど、なんというか、一度日本語で書いた記事を英語に翻訳する作業はすごく退屈で辛くてつまらない。やってられない。まだ、適当な英語で一から書き始めたほうが楽な気もする。

ただ、英語人口は日本語人口の10倍以上。もし何かの運で記事がバズったら、10倍以上の効果があるので、そこが魅力的だなというのがモチベーションだったんだけど、やっぱネイティブじゃないからしんどい。英語ネイティブの人が羨ましい。もちろん日本に比べて競争率は高いんだけど。

英語圏でちょっとだけ読まれる

少し前、ちょっとこれは英語にしたら面白いかもというネタがあった。

競合の開発者が動画作ってくれたという、自分でもびっくりした出来ごとである。

これはなかなかない話なので、その時に勢いで英語にオラオラと翻訳してみて、ネイティブの添削もしてもらわず適当にHackerNewsにポストしておいたら、ちょっとだけ読まれた。

My competitor made my app promo video for free

HackewNewsで48pointとか表示されて、コメントが4つ付いた程度なんで、はてぶが8ぐらいついた程度だろうか。しかし、こんなちょこっとHackewNewsでポイントついただけなのに、瞬間的なPVがぐいっと上がってて、まさに日本語ブログで経験したトラフィックの10倍ぐらいであった。

やっぱ読者人口が10倍以上いると、予想通り、ちょこっとバズるだけでこんな結果になるのかと思い、またブログを英訳しようかなというモチベーションが湧いたのだが、やっぱり面倒なので英語ブログはそのまま放置というサイクルに。

英語記事がもうちょいバズった

さて、しばらく期間が空いてから、またちょこちょこ3つぐらい英語で記事書いたり、翻訳したりしてみたけどウンともすんとも読まれなかったので、やる気をなくしていた。しかし、定期的に英語マーケットへの熱が高まる時期があるのか、暇だしちょっと翻訳してみるかとなる時期がくる。

そこで、今まではなんとなく題材を選んでいたけど、このさいだから、日本語ブログで一番読まれた記事を上から順に翻訳していくかと。で、日本語でそこそこ読まれて評判よかった記事がこれ。

開発を短い時間で集中して毎日やる

もう、自分で翻訳するのは面倒だから、AppStoreのローカライズでも使ってるgengoというサービスで見積もりしてみたら平気で100ドル近くいったので、そっとページを閉じた。

しょうがないので、まず自分で英語に翻訳してみて、Upworkでネイティブに添削してもらうことに。日本語から英語への翻訳は100ドルぐらいでも、英語の添削なら10ドルぐらいで済む。

添削頼むのも面倒だなあと思ってたんだけど、以前ネイティブの友達に僕の英語記事を読んでもらったら、「うん、何を言いたいかはわかるけど、小学生が書いた作文みたいだね。ノンネイティブが書いたんだなというのはすぐわかるよ。」と言われたのを思い出したので、添削してもらうことに。

一応、Gingerっていう素晴らしいスペルや文法まで訂正してくれるツールは使うんだけど、そういう小手先の技術ではいかんせん限界があるんですよね。

で、添削してもらったのをぽちっとHackerNewsに投稿しておいたら、これが結構読まれた。そっからRedditにも誰かが投稿して、さらに読まれた。

3年前ぐらいに書いた一つの記事が、はてぶ500ぐらいついて3万viewぐらいだったんだけど、この記事は半日で一気に5万viewぐらいいってた。HackewNewsでちょっとの期間だけ上位に表示された程度なので、日本のはてぶだと60ぐらいのイメージなのかな。やっぱり英語圏は桁が違うんだなと再認識。

なんか論争を呼ぶ内容だったのだろうか。これは俺には無理だ、いや俺はこういうやり方でやってるよとか、いろいろ議論があってなかなか興味深かったのを覚えている。あと、一週間の間に15通ぐらい「これ面白かったよ」とか、「これ質問があるんだけど」というメールが届いた。あんまりそういうことは日本語ではなかったので、文化が違うのかなと。

ちなみに、HackewBitsとかいうオンラインキュレーション雑誌とかにも選別されたり、ロシア語に勝手に翻訳されたりもしてたんだけど、アプリのダウンロードにはほとんど繋がらず、ああ、ちゃんと記事の中で強引にアプリ名を書いておくべきだったなと思ったのは後の祭りです。

他言語に翻訳されたり、どっかのサイトに転載された時、自分のブログで記事の下につけてるような自動リンクはなくなるので。

というわけで、もっと翻訳していこうかなと思ったものの、英訳するのは面倒だし楽しくもないしという根本的な問題が解決されてないので、なんかいい方法ないかなあと考えてみた。

Upwork使って安く英訳できないかな

そこで、Upworkでネイティブじゃなくてもいいので、安くやってくれる人にまず「日本語=>英語」の翻訳をお願いして、その英語を今度はネイティブにまた添削してもらったら、結果的に安くできるのでは?ということを思いついた。

というわけで、まず、日本語の記事を一つピックアップして、Upworkで募集。「そこまでクオリティーは求めないので、ネイティブではない人でも大丈夫です。」と書いておいて、価格重視で募集してみた。

すると、1日程度で、時給6ドルのフィリピンの方から、25ドルのネイティブの方から、いろいろと12人ぐらい応募がどしどしきた。相変わらずUpworkは流れが早くて便利だ。なんだろう、この素晴らしいサービスは。

今回はいかにコストカットできるかの実験だったので、時給6ドルと時給8ドルの人、二人に別々の記事をお願いしてみた。とりあえず一人だけで判断するより、違う人に頼んでみたほうがよいだろうと思ったんだけど、これが大正解でした。

まず、時給6ドルの人は1時間で終わって、ものすごい安くついたんだけど、これがもう機械翻訳かねこの英語はといった具合で、「うーん、これだと、ネイティブに添削してもらおうとしても、元の記事自体が何言ってるか理解できないだろうな。。」という具合でした。これは厳しい。。

次に、時給8ドルの人が頑張って5時間かけて、もう少し長めの記事をやってもらったんだけど、こっちは普通にちゃんと読めた。確かプロフィール欄では、私は英語はネイティブですと書いてたので、たぶんは英語はペラペラな人なんだと思う。

でも、やっぱり、日本語に引っ張られているというか、一部何を言っているのかわからないようになっているというか、これをネイティブにさらに添削してもらっても、あまり関係ないだろうな、、という悩む結果に。

僕も以前は翻訳業界にいたこともあったんだけど、翻訳は本当に難しい。。これはネイティブだとかそういう問題ではなく、一つの言語からもう一つの言語に、引っ張られずに自然な文章にするという特殊能力で、なおかつ元の文章の意図や背景知識も理解しておかないといけないから、お手軽にできるものではないのかと思いました。

うーん、お金もかかるし、お金かけたからといって、いい具合のものができるとは限らないし、自分でやるのをネイティブに添削してもらうのが結局落としどころなのかな。でも、英訳するのは疲れるし、もう無理だな。諦めが肝心だわ、別に無理して英語ブログを書かなくても日本語でいいや。となりました。またモチベーションが到来するのを待つとします。

ちなみに、iAWriterってのが書いてて気持ちよくて、オススメです。


*家計簿読み上げのアプリ作ってます。自己紹介と過去ログはこちら


革新的なやり方を見つけるには

世の中には「おお、そんなやり方があったか、賢いな!」とか、今までなかった新しい事をやってくれる人たちがいます。で、そんな新しく、なおかつ効果のある革新的なやり方をやるのは大抵新しいスタートアップだったり、まだ有名でない小さなアプリだったりする。

なんでだろうかと考えると、これはとても簡単なことでして、ある程度に規模が大きいものになると、リスクが高い事をやるメリットが、失敗した時のデメリットを上回らないからである。

例えば、iPhoneアプリで考えてみる。

もし自分のアプリの年間収益が10億円ぐらいあったとする。そんな時、iOS9の新しい機能を使って、新しいアイデアを試そうと思ってもなかなかできない。

iOS9の新しい機能を使うには、iOS7やiOS8にも対応したコードを書かないといけないし、その分岐コードが原因でバグが起きるかもしれないし、そもそも使いたい機能を使うためのライブラリを使うにはiOS7を完全に切らないと実装できないかもしれない。

となると、じゃあ新しいことに挑戦するため、いっそのことiOS7を切りますかとなる。iOS7の割合はもう全体の3パーセントだし。まあ、いいでしょ。毎回iOS7対応にかかるコストも軽減できるしと。

でも、10億円の3パーセントとなると三千万円になるから、「うーん、こんな効果あるかもわからない施策にこの儲けを捨てる価値はあるんだろうか。やめとくか。。」ってなってしまう。

こんな時、自分のアプリが小さな状態だったら、新しい事に挑戦しても失うものが少ないので、やりやすい。こんな具合で、失うものが少ない小さなスタートアップだったり、個人開発者のほうが結構おもしろくて新しい施策を試してることも多い。で、もちろんほとんど失敗するんだけど、その中でキラリと光るやり方もあったり。

例えば、野球に統計分析の手法を取り入れて成功したマネーボールみたいな例も、最初にやり始めるのは弱小球団が多い。失うものが少ないから新しい事に挑戦しやすいんだろうと思う。

最近、サッカーでもデータ分析を取り入れた実験をしているチームの話をクーリエジャポンの記事で読んだけど、これも弱小球団だからこそ実験的な事がしやすかったらしい。そもそも破産寸前のチームだったからお金出してくれるオーナーの意見を聞いてくれやすかったとも。

デンマークのクラブが取り組む“過激な実験” サッカー界でも『マネーボール』は通用するのか

これがレアルとかバルサみたいなチームだったら、「もし新しいやり方を試して、うまくいかなかった時の損失額を考えてみてくれよ。今までのやり方で勝ってるのに。。メッシの全盛期を君の実験で潰す気かね。。」と言われたら、そうですねってなるし。

もちろん、アップルみたいにデカい企業なのに、Macbook12インチでUSBポート削ったりと、守りに入らない挑戦をする例もあるんだけど、そういうのは僕みたいな小さな個人開発者には真似できない規模の話が多い。

となると、革新的なやり方を見つけるには、小さなスタートアップや小さなアプリから探したほう効果的となる。大きな会社がやってる事はもうみんなに知れ渡ってるし、当たり前の事だから競争優位もないという意味で。

どうやって探すか

でも、小さなスタートアップなんて数が多すぎて、とてもじゃないけど全部見てらんないよ。そもそも、そいつらの新しい施策はほとんど失敗するわけだしというジレンマにぶち当たります。

うーん、これはどうしたらいいんだろうか。

一つ考えたのは、急成長しつつ、新しい事に挑戦している会社やアプリに注目するというのがいいのかもと思いついた。

例えば、最近の例だと、Slackというエンジニア向けのサービスは、ユーザサインアップやら、いろいろな部分で新しい挑戦をしていて、なおかつ効果的だなと関心させられた例が多かった。こういうのは、もうとにかく使ってみて覚えるのが一番早い。

僕がなるほどなと思った一つとしては、Slackのアプリで最初にサインアップしようとした時、メールアドレスを入力したんですよ。そしたら、入力した後、ポップアップでもう一度そのメールアドレスを表示してきて、これで合ってますか?と聞いてきた。OKと押したら次に進む。

これは、すごくシンプルかつ賢いなあと関心してしまった。メールアドレスを二回入力させるより、まず入力した後、次に進むと画面いっぱいに今入力したアドレスが表示されて、ある意味、切り替わった頭で間違いがないか再確認できる。

アプリでも、家具でも、食べ物でも、なんでもそうだけど、良いものを体験すると、今まで想像できなかった領域を初めて知るってことが多い。トロの美味しさを、トロ食べた事ない外国人にいくら説明してもわからないだろうし。

真似すべきかどうか

優れたやり方はどんどん盗みまくるのがいいと思うし、みんながあまりやってない事こそ価値がある場合が多いんだけど、そう話が単純でない時もある。というか、単純でない時がほとんど。

なぜかというと、急成長してる企業がやってるからといって、新しいやり方と急成長の因果関係はないかもしれないからである。たまたま違う要素で当たったアプリであって、新しい挑戦をしているUIは全然その成長とは関係がないかもしれない。

むしろ、革新的なUIはマイナスだったんだけど、そのアプリの需要がそのマイナス面をはるかに上回る人気を持っているだけかもしれない。

そんな懐疑心を持ってしまったアプリがSnapchatのこの記事を読んだ時。

広告が大嫌い。スナップチャットの悪童CEOの稼ぎ方

ちなみに、この記事は凄く面白い。Snapchatは従来のシリコンバレーのエリート達のやり方とはちょっと違っていて、会社の場所もサンフランシスコ周辺でなく、データより感覚を重視して、シリコンバレーエリート達の作ったものに不満な人たちの気持ちを汲み取るにはどうしたらいいかっていう、シリコンバレーの逆張りをついたという思想が面白かった。

で、すでに成功しているシリコンバレーの企業をそのまま真似しなかったのがよかったんだろうなというのは納得できたんだけど、Snapchatのあの独自UIまでもが成功の要因だったかはよくわからない。

よくわからないというのには意味があって、わからない時はわからないと判断を控えたほうがいいと思うからである。

よく言われるのは、SnapchatのUIはおじさんには使いこなせないけど、ティーンには使いこなせるというやつ。そうかもしれない。ティーンには、LineみたいなiOSの基本に忠実なUIより、SnapchatのUIのほうが使い易くて、ティーンはすぐ覚えるからそれでよかったのかもしれない。

でも、本当はiOSの基本に忠実なUIのほうが、やっぱりティーンにとっても覚える事が少なくて理解しやすく、たんにSnapchatの他の要素の魅力が大きいからその勢いで広がっただけかもしれない。

英語は全世界で使われてるけど合理的で優れた言語体系を持った言語は他にたくさんあるし、現在使われているキーボード配列だって、もっと合理的で使い易い配列にできたのに、もう広まった後だからいまさら変えられないという話はよく聞く。

だから、単純に流行ってるアプリが採用したUIだからといって、そのUIがアプリを流行らせた一つの要因だと決めつけてかからないほうがいいとなる。

というわけで、この話に結論はないけど、「無理に結論なんて作らなくてもよいんだよ」と、昔、小論文の添削してくれた先生が言ってたし、長くなったしこのへんで終わろうかなと思うけど、そもそも何の事を書いていたんだろうか。そうだ、革新的なやり方を見つけるにはだった。

うーん、どうしたらいいんでしょうね。新しい事に挑戦してるものをいろいろ見て、使えそうなら盗んでやるぞ、でも、本当によいかどうかはじっくり自分で考えるぞとすることぐらいでしょうか。

これはいいやり方と思ったあと、いやそうでもないという反証を考えて、それに耐えうるか何度も行ったり来たりするのがよいかな。


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Rebuildというテク系のPodcastがなぜ好きなのか少しわかった

RebuildFMというテク系の日本語Podcastがすごく面白い。最近ハマっている。

このPodcastは日本のスタートアップ業界の人ならみんな聞いているらしいので、あえてここで書くまでもないのだけど、もしかしたらこのPodcastがめちゃ刺さる人がたまたま知らないかもしれないので書いてみる。

なぜかというと、僕が去年WWDCに行って、シリコンバレーで@chibicodeさんと会った時、「知っていると思うけどRebuildっていうポッドキャストでも言ってた話で、うんぬん。。」というような話の流れがあり、実はその時RebuildFMのことはまったく知らなかったのです。

「え、なんですかそれ。」みたいな感じで教えてもらったんだけど、日本に戻ってからエンジニアの友達M君に、「RebuildFMって知ってる?」って聞いてみると、「知ってる知ってる。面白いよな」といったふうに返された。ああ、これはエンジニアの人たちならみんな聞いてるのか、俺は遅れていたのかなと思って聞いてみると、これが実に不思議な魅力のあるラジオでハマった。

というわけで、このブログを読んでいるような人ならみんな聞いてると思うけど、当時の僕みたいな人がまだ数パーセントぐらい残っていて、その人に届くかもしれない。このラジオの何が面白いかというと、テク系の住人に興味のある話題を話しながらの空気感がなんか癒される。

これは司会のMiyagawaさんの誰にも真似できない能力なのかとは思うけど、そこに出てくる人たちが比較的な大人な人たちだからかもしれない。

僕が他に聞いているPodcastは、a16zっていうシリコンバレー最前線みたいなやつと、Freaknomicsっていうヤバい経済学のラジオで、この二つは興味深いトピックを話してくれるっていう内容が面白いんだが、RebuildFMはそれを超えた何かがある気がする。

Rebuildで話す内容は、アップル製品から、プログラミング言語、Miyagawaさんが住んでいるシリコンバレー業界、スタートアップのマネジメント、アニメ、漫画、ゲーム業界と、トピック自体はもちろん面白いんだけど、Rebuildはなんか癒し感がありまして、これは本当に言語化できない。

なにが面白いんだろうかと考えてもよくわからないんだけど、たぶん出てくる人がいつも気のきいたネタで笑わせてくれるから、それが他の情報系ラジオと全然違うのかもしれない。たぶん、そうだと思う。a16zは各分野の著名人がゲスト出てきて、興味深い話をするけど、Rebuildは知り合い同士が飲み会で話しているような空気感があって、そこが違うのだと思う。

これを書いててわかった。Rebuildは仲の良い人たち同士が、自分の興味ある分野を飲み会で話しているような空気で話していて、なおかつ出ている人たちのお笑い能力と知能指数がかなり高いから聞いてて楽しいのだという結論に達した。ずっと、なんでこのPodcastを自分は好きなんだろうとわからなかったけど、ちょっと分かってよかった。

そういえば、ジブリ汗まみれっていうPodcastもたまに聞くんだけど、これも似たような空気感がある。ちなみに、これにはKawangoさんがよく出てきて、その回はいつも面白いので、テク系の住人ならそこだけ聞いても楽しめると思う。

しかし、Podcastってブログに比べてはるかに親近感がわくメディアですね。ブログいつも読んでますと、Podcastいつも聞いてますだと、後者のほうがかなり親近感が高くなっている気がする。

これが動画になったら、もうさらに親近感が湧くんだろうから、人気のYoutuberとかニコ生主へのブランド力なんて考えただけで恐ろしい。ヒカキンに中高生が夢中になるのもよくわかる。そう考えると、テレビの力ってすごいんだなと、ネットばっかやってきた自分も再確認せざるをえない。

とりあえず聴いてみるかなと思った人は、最新の回がオススメ。僕がこのラジオでファンになったHakさんが、NVIDIA, Oculus Rift, HTC Vive, レトロゲーム、スティーブズとかについて話してる。

https://rebuild.fm/141/


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IT業界の住人が好みそうなドキュメンタリーがNetflixにある

最近NetflixやHuluにハマってしまっている。AppleTVを購入したらさらに快適になって、どんどん引きこもりに拍車がかかりそうで怖い。

もともとは、僕の周りで評判だったハウスオブカードを見るためにNetflixに入ったわけだが、ある時、ドキュメンタリーというカテゴリをクリックしてみると、去年飛行機の中で見た秀逸ドキュメンタリーがすべて日本語字幕で揃っている事を発見。

例えば、RSS作ったり、海外で大人気のRedditの創業に関わったりしながら、図書館のデータぶっこぬいて万人にシェアするんだという行為で起訴され、自殺してしまったアーロンシュワルツのドキュメンタリー。これはハッカー文化とかプログラマとかに興味がある人なら面白いに違いない。

というか、ハッカー文化やらテクノロジーやら、IT業界に興味がある人なら面白いに違いないと言い切れるドキュメンタリーがたくさんあるので、そういうカテゴリに属すると思う方なら、これはもう入らないと損なんじゃないだろうか。

僕が一番面白かったのは、プリントザレジェンドという、レーザープリント業界のスタートアップ物語である。面白かったので、以前勢いでブログまで書いてしまっている。

3Dプリンタ業界を描いたプリントザレジェンドが傑作

しかし、ちょっと前はワーワー騒がれてたのに最近はレーザープリントとかDIY系の話題があんまり聞かないですね。最近はフィンテクとかAIとかが話題になってて、ほんとIT業界の話題の中心は移り変わりが激しいな。

ちなみに、残念ながらフィンテク系のドキュメンタリー作品は見つからなかった。こっち系に興味ある人は、Fintech革命という雑誌を立ち読みしたらいいと思う。全部読む必要はないけど。あれの、海外で流行っているサービス特集みたいな部分を読むと日本に比べてすごく進んでいるのがサクッとわかって面白い。

日本はマネーツリーとか、良質なお金管理系のアプリがここ数年で認められて銀行とも連携ガンガンしてるけど、あっちの世界は審査基準をSNSでわかるデータを元に一瞬で割り出して今まで融資できなかったような人たちにもお金を融資できるといったスタートアップの紹介がたくさんあった。

いやあ、フィンテクって銀行が仕事奪われるのかって思いがちだけど、一番最初に仕事奪われるのはヤミ金牛島くんなのかもなとあれを読んでて思った。日本よりだいぶ進んでいるイメージを受けたので、読んでみると面白いと思う。

FinTech革命(日経BPムック)

あれに比べれば、僕の作った帳簿入力のTaxnoteとか家計簿のZenyなんて、Web連携さえもしないし、化石状態のアプリなんじゃないだろうか。逆に、そういうのを求めてる人にはいいんだろうけど。元はといえば、結構リアルで会った事のある人のインタビューが掲載されてたから読んでみたんだけど、よく考えると自分もお金関係のアプリを作ってるからフィンテク業界の住人ですと言ってもいいのだろうか。

話がそれた。Netflixのドキュメンタリーである。

その他に面白かったのが、ディープウェブっていう作品。これはTorっていう暗号ソフトを用いたアングラマーケットサイトをテーマにしてるんだけど、これを誰が作ったかっていうのがわからず、警察に逮捕されても、こいつは本当に主謀者なのかわからないっていうオープンソース系世界における警察対ハッカーたちの話。

この作品に出てくるアングラサイトでは、違法ドラッグが簡単に手に入って、中には殺人依頼もあるっていう驚愕のサイト。でも、サイト創設者の思想はリバタリアズムで、元はといえばメキシコとアメリカで大問題になってる麻薬戦争の暴力の連鎖を止めるには、ドラッグを簡単に手にいれられるようにするしかないという主張があったというのがサイバーリバタリズムに興味ある人なら面白いと思うんじゃないだろうか。

実際、このサイトができてから麻薬関連の犯罪や殺人の件数が減っていったらしい。

そういや、最近見たボーダーラインっていう映画も面白かった。アメリカとメキシコのマフィアの仁義なき戦いというか、殺し合いというか、あそこはリアル北斗の拳すぎて本当に恐ろしい。あの映画みた後では、絶対にアメリカとメキシコの国境沿いを車で通過したくないわとブルブル震えてしまう。

ついでに、こっちも面白かったよというのが、Eスポーツ業界のドキュメンタリーである。その名もeスポーツ: プロゲーマーたちの闘い

Eスポーツってなんなの?っていう人のために説明すると、PCゲームが上手い人たちがプロゲーマーとして大会に出て賞金を稼いだり、チームにスポンサーがついたりしてる世界です。

僕も昔はカウンターストライクっていうFPSゲームに廃人のようにハマりまして、夜な夜なマウスとキーボードでバンバン撃ったり、チーム戦したり、果てまでは大会運営までしたりしたので面白かったんだけど、これはスタートアップ業界の人が見て楽しめるかは不明だ。

PCゲーマーなら楽しめると思う。一番印象に残っているのが、それぞれの選手が、「この競技を自分が辞めるのが早いか、それともゲーム自体が廃れるのが先かわからないけどね。」とインタビューでよく言ってたところ。

テニスとかサッカーでプロを目指す人達は数年後に競技そのものが廃れている可能性はあまり考えないだろうけど、歴史が浅くてすぐに新しいのがどんどん出てくるゲーム業界と他のスポーツの大きな違いはここなんじゃないだろうかと見てて思いました。

まだ見てないけど、アノニマス扱った作品やら、ジョブズのドキュメンタリーやらもあるので、こんなに面白い作品が月額で見放題なんていい時代すぎて困ってしまう。音楽聴き放題といい、映画ドラマ見放題といい、ネットだけでも十分楽しめるのに、格安で楽しめる娯楽がどんどん拡大していって、今後どうなっちゃうんでしょうか。

ちなみに、IT業界で人肌あげるぜ!っていう人や、ビジネス界でのし上がりたいっすっていう人は、立身出世もののハウスオブカードが面白いと思う。主人公は極悪すぎるけど、ひたすら政治の汚いドロドロ駆け引きの連続。久々に猿のようにハマって全シーズン見てしまった。

Netflixで何が新しい体験だったかというと、家で見てるドラマの途中の続きを、電車の中からスマホで視聴できるってとこだった。これはやばかった。電車の中がまったく退屈にならない。勝手に最後に見た箇所からシンクロするから操作も楽だし。

おかげで格安simが一気にデータ制限かかりました。注意してください。


*家計簿読み上げのアプリ作ってます。自己紹介と過去ログはこちら


できるプログラマーからペアプロで習う勉強方法をUpworkで試した

僕はiPhoneアプリの開発してるんだけど、Taxnoteという、確定申告の帳簿入力アプリに自動同期機能を付けて欲しいという要望が前から多かったんです。

なので、去年の9月ぐらいにParseという、自分みたいなサーバサイドできない人のためのサービスを作ってペチペチ3ヶ月ぐらい作っていたのだが、残念ながら、ザッカーバーグが育休から戻って来たと同時にサービス停止を決めてしまった。

ザッカーバーグは育児にちょっと疲れて、その勢いで僕の三ヶ月の努力を潰そうと決断したに違いない。

とまあ、そういうわけで、今年に入ってからRuby on Railsでバックエンドを作ろうと、久々に新しい言語というか、フレームワークを勉強してました。僕はあんまり勉強とかするのが好きではないので、どうやったら少ない時間で目的が達成できるか考えて、試したところ、すごく自分には効果があった方法が見つかったので、それについて書きたい。

厳密にはペアプロではないけど、ペアプロ風味な勉強方法でした。

突然、大海原に放り出される瞬間

前々から思ってたんだが、プログラミング学習というのは、最初の最初の教材やらチュートリアルやらは揃っているが、その後に、さあ、こういうサービス作りたいぞと思った瞬間に、突然難易度が跳ね上がってみんな途方にくれると思う。

僕の場合、まずドットインストールという素晴らしいサイトのRailsチュートリアルを最初にやった。Ruby言語の勉強はすっ飛ばした。Rubyの文法は必要に応じてググればよいので。

iPhoneアプリもそうだけど、言語の文法なんて検索したらすぐわかるけど、一番時間かかるのはCocoaとかRailsとかフレームワークの使い方の部分だからです。

そして、田口さんが作った素晴らしいサイトのおかげでRailsって、こんなんか、なるほど、CakePHPを5年前ぐらいにやったけど、それと似ているな、ちょっと懐かしいわと思って、なんかできそうな気配がしてきた。

しかし、さて、iPhoneのCoreDataの同期のためのAPIを作ろうとなった時、いきなりわからなくなる。Rails + iOSとかいう本とか、RailsでAPI作成動画みたいなのをtreehouseとかいう学習サイトで見てみたけど、どうもよくわからない。

よくわからないというのは、自分がなにをわかってないかがまずわからないという状況だ。未知の未知というやつです。ユーザ認証するにはどれがベストプラクティスなのか、この本にはこう書いてるけど、これは古いやり方なのか。

そもそも、俺が今進んでいる方向は合ってるのか、誰か助けてください、お願いしますといった具合です。

というわけで、お友達のKさんに教えてもらったCodeMentorというサービスでまず聞こうということにした。その話はこちら。

プログラミングでハマったら有料相談できるCodementorを使ってみた

しかし、上のリンク読めばわかるけど、このサービスは高い。高すぎる。スポットで使うにはいいんだけど、今自分に必要なのは、2時間ぐらいマンツーで方向性を示してくれる家庭教師である。CodeMentorとか使ってたら、2時間で3万ぐらい飛ぶ。

というわけで、Upworkというサービスで募集することにした。ちなみにUpworkというサービスは合体を繰り返しているので、ほんと名前がころころ変わる。

Upworkで先生を募集したら候補者がいっぱい

さて、Upworkで先生を募集するわけなんだけど、募集する時は出来る限りこちらの状況、やって欲しいことを詳しく書いたほうが応募もしやすいだろうと思い、徹底的に詳しく書いた。

これは、ITの求人とかを読んだ時、本当に知りたい事が全然書かれてない場合ばっかりで、こんなんじゃ効率悪いだろと常々思ってたので、その思いをぶつけたのもある。

まず、Taxnoteのリンク貼って、このアプリのデータ同期のAPIを作りたいから、その勉強してる旨、今の自分はチュートリアルを2つぐらいやって、本1冊読んだ程度。でも、iPhoneアプリでプログラミングは4年ほどやってるなどなど。

なおかつ、今途中までやったRailsのプロジェクトをアップして、今の疑問はこのデータベース設計が正しいかとか悩んでるとか、認証はどのGem使えばいいかわからんとか、

やって欲しいのは、スカイプで動画共有して、自分がやりたい事や質問をこっちで見ながら話すから、それを実際にコード書きながら説明して欲しい、ようはペアプロの相手になって欲しいということを書いた。

Upworkの時給のレンジを書く欄があったので、中ぐらいの、20ドル~40ドルのレンジで選んだ。時間帯は、日本時間の朝9時から夕方5時ぐらいまでの間ならいつでもできまっせと書いておいたけど、できれば頭の冴えてる午前中で、夕方とかにやりたくないなとは思っていました。

すると、インドとか、北欧とか、ロシアの方面からの応募者がいっぱいきました。全部で12人ぐらい。テンプレメッセージで応募してる人もいれば、僕の要項を読んだ上でメッセージしてくれる人もいた。

そして、自分のスキルを書く欄には、各々の経験が書かれていて、時給15ドルで応募してきてるインドの人から、時給45ドルで応募してきてるクロアチアの人まで様々である。

ペアプロで教えてもらってみた

まあ、最初は安い時給の人にやってもらおうかなと思い、時給20ドルぐらいだったインドの人と時間を決めてスカイプでやってみた。時間は昼の12時ぐらい。

この方はすごく丁寧でよかったんだけど、いかんせん、英語が聞き取り難く、なおかつネット回線もそこまでよくないので、それだけでレッスンの進み具合が遅くなってしまった。

後から気づいたんだけど、UpworkというグローバルなITフリーランス業界では、英語がちゃんと喋れるというのもレジュメに結構強調してる人が多かった。綺麗な英語でコミュニケーションが取れる人はそれだけ時給も高くなるようだ。

肝心のプログラミングの知識に関しては、CodeMentorでRails先生のトップランクの人とのペアプロを経験してるだけに、これは明らかに見劣りしてしまうなというのがあった。

何が一番違うかというと、よい先生は、「ああ、こういうことしたいなら、このgemがいいよ。ああ、これは綺麗なやり方じゃないから、こうしたほうがいいよ。」という具合に、どんどんベストプラクティスを提案してくれて、それこそ自分が求めているものだった。

でも、こうやりたいと言った事は、あまり綺麗ではなさそうなやり方でとりあえず動くように書くといった感じだったので、「うーむ、他の人より安いけど、他を当たろう。」となりました。

次にお願いしたのは、時給45ドルのクロアチアの人だった。この人は、レジュメもメッセージでも、「俺は経験もあるし、ちゃんとできるぜ!」風で自信ありげである。それでも、CodeMentorより安くなるなと考えてしまうあたり、アンカリング効果とは恐ろしい。

名前はMさんとする。このMさんとは、日本時間15時に約束して、あっちは朝8時の時間にスカイプすることになった。

するとMさんはめちゃくちゃ知識豊富で、CodeMentorでRails先生のトップ評価の人に勝るとも劣らない印象を受けた。つまり、「ああ、これはこうするんだよ。これはこっちのほうが綺麗なやり方だ。」といった感じで、いろいろ綺麗なRailsの書き方を教えてくれて、ものすごく効率よく勉強できてる気がして興奮した。

しかし、それだけに、毎回のセッションの2時間はものすごい脳みそが疲れて、終わる頃にはへとへとでした。ちなみに、Railsはバリデーションとか含めて、コードをあまり書かなくても簡潔にやりたいことが出来上がっていくのにびびった。

というわけで、Mさんに教えてもらうことにし、今まで一回のつき2時間、全部で4~5回ぐらいペアプロしたと思う。

最初の段階ほど効果が高い

具体的にどういうふうにペアプロしたのかを書いてみる。

まず、自分で勉強できるところは自分で勉強したほうが早いので、とにかく、「詳しい人に聞いたほうがはやい」という部分を教えてもらうことに集中した。

例えば、Databaseモデルの設計についてアドバイスをもらったり、自分のコードを見てもらって、もっと洗練した書き方に直してもらうとか。

あと、認証はどのgem使うべきかとか、教えてもらいながら、自分の知らないデバッグツールやサービスを教えてもらうなど、自分一人ではなかなかわからない、知らないという分野を学習することに集中した。

そして、ペアプロは動画共有して、ひたすら自分は相手のコーディングを見ることに専念した。相手に指示されながら自分が作業するより、はるかに濃密な時間になるからである。でも、最初はもうあっちの操作が早すぎて、すごい疲れた。

ついでに、説明受けている途中で、後から自分で独学したほうがよさそうな部分は、リンクだけ貼ってもらって後で復習するわとして、次に進むようにした。

レッスンの終わりにコードをBitbucketのレポジトリにあげてもらって、その次の日に、自分の環境で相手がやっていたコードを読み直して復習するといった具合。

これで、チュートリアルのあと詰まっていた部分が、一気にまったく詰まらなくなり、ガンガンと進むようになって、「おお、これは最高だ。大成功だわ。」となりました。

最初のほうはまだRailsのこと全然わからないから、レッスンの後の3日後の第二回のレッスンを受けたりしてたんだけど、わかるにつれて、自分で進められる範囲が多くなるので、第三回のレッスンの後は一週間ぐらい自分で進めて、質問を貯めておくといった具合になっていった。

今は、第4回ぐらいになると、もうだいたいやりたいことができてきて、疑問に思うこともピンポイントになってきて、ここからはStackoverflowさんに質問できるようになってきた。

Stackoverflowに質問するにはもやっとしすぎている段階でこそ、ペアプロの価値が高いなと再認識。

プログラマを探す時にもいいかも

やりながら思ったけど、この、実現したい事を説明して、コード書いていくのを画面共有で見るというのは、できるプログラマな人を探すのにもすごくいい気がする。時間がちょっとかかるけど、これはいい。

なにかに詰まった時のネットでの調べ方も参考になるし、問題解決のプロセスやら、なんでそうするかの説明を聞いてるだけでもその人の実力が結構わかったりする。

なおかつ、自分も新しいやり方を覚えられるし、自分がやって欲しいことをやるわけだから、そのプロセスもそこまで無駄にはならないし。Taxnoteのアンドロイド版を作るとしたら、このやり方でまずプログラマを探して、途中からは任せるといったやり方にしようかなとか思った。

なんにせよ、Railsは前々からやりたかったけど、新しい事を覚えるのは面倒だし、億劫だし、ああ嫌だと思ってただけに、ザッカーバーグがParseをシャットダウンしたのは、結果的にRails覚えられてよかったかもしれない。結果オーライと考えようと思う。


*家計簿読み上げのアプリ作ってます。自己紹介と過去ログはこちら


プログラミングでハマったら有料相談できるCodementorを使ってみた

僕は最近、久々に新しいプログラミング言語とフレームワークを必死こいて勉強しております。

というのも、Taxnoteに自動同期機能をつけようと思い、Parseでゴリゴリ数ヶ月やったものの、最近自らの余命を発表されまして、結局Rails勉強するかとなったからです。

しかし、新しいプログラミング言語とかフレームワークを勉強する時って、慣れるまで本当にわからない事だらけなんですよ。ある程度、慣れてきたら起動に乗っていけるんだけど、最初は何が正しくて、何がやらなくていいのかがさっぱりわからない。

もちろん、ネットにはたくさんのチュートリアルがあったり、本でも動画でも学習教材は豊富にある。僕もとりあえずドットインストールのRailsチュートリアルをして、treehouseのAPI設計コースみたいなのをもやってみました。

この基本の基本、チュートリアルを終えるまではいいんですよ。

ただ、その後、自分の作りたいものをさあ作り始めるぞという段階に進み始めると、APIの設計はどうするべきか、どのライブラリを使うのがよいかなど、一気に悩む部分がドバッと襲ってくる。

こんな時、詳しい人にちょっと聞くことさえできれば、

「ああ、そのライブラリは君の用途には向いてないよ。こっちを使うのが主流だぜ。」

とか、

「最初の段階では、それは気にしなくてよいよ。まずは、こっちから進めて、そこは後からでいい。」

とか、

「それだけは最初に設計ちゃんとしないと、後から泣きをみるよ。」

とか、いろいろ助かります。

僕の理想的な効率学習というのは、独学でいける部分は独学で進み、相談したい部分が出るとメンターの人に聞き、また独学に戻り、また相談したい部分が出たらメンターに聞いて、また独学に戻る。

この繰り返しにより、そのうちGoogleさんへの聞き方や検索ワードがわかってきて、メンターへの相談回数が減っていくという流れ。

しかし、そう簡単にメンターが見つかるわけでもないので、こういうサービスがあればいいのになあと数年前からずっと思ってたところ、Codementorがよいという話を聞いてたので使ってみました。

有料で詳しい人に聞けるサービス

Codementorは英語オンリーという敷居はあるが、詳しい人に聞けるサービス。ただ、いかんせん高い。できるプログラマさんの時給は高いからである。

最低でも15分15ドル。平均で15分30ドル。評価の高い、自分の技術に自信ある人なら、15分50ドルの人もいる。

自分の問題を説明して、デバッグしてもらって、解決方法が見つかって、ついでに新しい疑問点を質問して、とかしてたら簡単に30分以上経つし、一時間もしてたら1万円以上すぐいってしまう。

なので、初めてだし、最初は15分15ドルの安い人たちからお願いしてみたんですね。Codementorのシステムにも慣れるために。

ここでは、Zoomという画面共有システムが推奨されてて、これがすごい便利。相手と画面を共有できて、相手に自分のPCの操作権も一時的に許可できるので、代わりにコードを書いてもらえたりできる。

さながら、ネット上でペアプログラミングしてもらえるような感じ。

しかし、回線速度が十分でなかったり、お互いのPCパワーが足りてなかったりすると、メンターの方に自分のPC経由でコード書いてもらう時にすごいラグが出たりする。

初めてRailsでメンターしてもらったインドの人は、15分15ドルで最初のお試し15分は無料という条件だった。

僕の質問が初歩的すぎるというのもあるけど、問題なくサクサク答えてくれて、「おお、聞いてよかった!」となったんだけど、いかんせん英語のなまりがきついのと、回線速度が遅いのかPC操作してもらう時のラグがひどかった。

帯域を確保するためにビデオチャットは切ってくれるかな?と最初に言われた。

ラグがひどいと、単純なコードを書いてもらうのもかなり時間かかるので、

「これ、ラグがひどいから書いてくれない?」

となり、

「OK、わかった。こうかな。。」

と僕が書くものの、そもそもRailsの文法とかに慣れてないから、ちゃうちゃう、いや、ちゃうちゃう、そこはコンマ、そこはセミコロンとか、なんか無駄な部分でダラダラと時間が過ぎてしまったという悲しい事態が生じたりもする。

結果的に教えてくれる人の知識とかは問題なく、ばっちし知りたいことをスパッと解決してくれたのだが、ラグの問題と、それよりも、英語のなまりがキツくて、「うーん、言語と回線問題はなかなか厳しいな。。」というのが最初の感想だった。

ただ、初心者の頃は、本当に簡単な事すぎたり、そもそも疑問が抽象的だったり、設計に関する事だったりで、Googleで調べにくい疑問がたくさん出てくるので、この、お金を払えばさくっとなんとかできるという心の安心感がかなりでかい。

料金が高いからなかなか使えないのが現実なのだが。。

次は慣れてるiOSでも質問してみた

次は、慣れてるiOSで久々にハマった箇所があったので、こっちでも使ってみた。iOSのほうは数年やってるので、かなりピンポイントな質問になった。

ListTimerというアプリがiOS9.3で一部バグってしまい、それを治すために使用してたライブラリを変更したら、軽くハマってしまったと。

具体的には、あるライブラリでStoryboardを使わずにiPadのPopoverの表示方法をTableViewのセルからうまく出せない。という質問だった。

質問をポストしたら、15分15ドルの人が、

「ヘルプしようか?」

とオファーしてきた。一応、質問の内容を具体的に書いて、情報のリンクも貼っていたのだけど、僕は正直半信半疑であった。

自分が頑張って解決方法を調べたけど無理だったから、おそらく、このライブラリでは実現不可能なのだろう。と勝手に思い込んでしまう状態というやつである。

でも、まあ、ダメモトで聞いてみようと思い、セッションを開始。

今回の方はロシア方面の人だったと思うけど、あまり英語が話せてなくて、あれ、コードメンターは審査してるはずなのにおかしいなと思った。

海外のフリーランサーを雇うサービスでは、流暢な英語でちゃんとコミュニケーションできますという謳い文句をよくみるけど、この、英語がちゃんと話せるというのも単価設定に大きく関わってくるのだなと実感しました。

逆に言えば、あんまり英語話せないのにメンターしてるぐらいだから、日本人でやってみたい人も、とりあえず仕事しながら慣れていくんだみたいな、面の皮の厚さがこれからは求められているのかもしれない。

そして、肝心の問題解決だけど、デバッグしてもらった結果、

「うーん、これは無理だと思う。。」

っていう結論なって、そうか、やっぱり無理なのかなという結論でセッションを終了。ちなみに、解決しなくても、時間分は払うので、28ドルぐらい払った。

そして、5スターつけてねと最後に言われたけど、さすがに問題解決してないからなということで、星評価は4で、「問題は解決できなかったけど、たぶんこれは最初から無理な質問だったと思うし、親切でよい人でした。」というレビュー書いといた。

できそうな気がするんだけど、無理なのかなあと諦めていたところ、

「まだ、ヘルプ必要?」

っていうメッセージが突然ポコンっときた!

スウェーデン人が一瞬で解決

Codementor上での質問ポストは、解決済みとなるまで募集が続くようだ。まあ、当たり前か。

今回はスウェーデンの人で、15分30ドルだ。

「確認したいんだけど、TableViewのセルからiPadでPop出したいんだよね?」

と先にメッセージがくる。

前回の人は、あまりこちらの質問ポストを読んでない感じがしたけど、この人は先に読んでくれる感じがしてなんか期待が持てる。

「うん、でも、たぶんこのライブラリはそういう機能がないんだと思う。。でも、なんかデバッグのアイデアがあるなら、セッション開始したい。」

と返信してみると、

「OK、試してみるアイデアがあるから、オフィスに着いた15分後でもいい?」

と帰ってきたので、もちろん了承して、その後セッションを開始。

この人は話を聞くのが上手だった。というのも、あまり聞いてない事を話し続けたりする人はとても多いからである。自分も相談された時そうなっちゃってる時が多いと思う。

「ふむふむ、そうか。そういうことか。じゃあ、ちょっとデバッグしてみようか。このコードでちょっと起動してみて。」

と始まり、

「ふむふむ、なんか落ちたね。ログ見ると、ここが怪しいから、このコードのここ見せてもらえます?」

となり、その時点で原因がわかった僕のほうが、

「なるほど、これが原因だったかーー!!!うわー、すごい簡単なミスだったけど、気づかなかったわーー!!いやあ、まじで助かったわー。これで三時間無駄にしたから、神だわ。昔も似たようなミスしてたのになんで忘れてたんだろう。サンキューベリーマッチ!」

となりました。英語も上手いから聞きやすく、なにより10分で終わってしまった。高い金出してもできる人に頼むのが最終的には安上がりというのをリアルに体験した。

できる人の問題解決の進み方とかも勉強になった。改めて思うけど、自分にプログラミングはあんま向いてないな。

学習の高速道路に乗れる

しかし、このCodementorというサービスは金がかかるから頻繁には使えないけど、お金がある人には最高のサービスだと思う。

RailsとかiOSだったら、ほぼ24時間誰か聞く人がいるし、この、聞きたい時にすぐ聞けるっていうのがいいんですよね。

昔、日本語教えて、プログラミング教えてもらうというスキルエクスチェンジしてた時は、一週間に一回、1時間だけというスケジュールだった。

週に一回の場合、本当に重要な部分だけまとめて、頭で整理して、それ以外は独学で進めるのでバランスはいいんだけど、やっぱり、24時間誰かに聞ける体制があるっていうのは心の余裕が変わってくる。

このシステムを参考に日本語で類似サービス作ったら絶対需要あるだろうし、受験勉強に特化した類似サービスでもよいかもしれない。

独学 + メンターは教室で一斉に習うより効率がいいし、こういうサービスを使うと、学習の高速道理に乗っかる事ができるので、今後どんどん増えてきそうな学習形態だと思った。

英語というのがハードル高いけど、もし興味ある方は、下記のリンクから登録すると、10ドル分の無料セッションがもらえます。
https://www.codementor.io/r/M25NM28UD8

*初めての時は、Zoomの使い方とか、Codementor上の操作で時間取られてお金無駄にしたので、自分で練習しておこう。


*家計簿読み上げのアプリ作ってます。自己紹介と過去ログはこちら


マーク・アンドリーセンもiOSのテキストスピーチでWikipediaをながら聞きしていることが発覚

先ほどa16zのPodcastを聞いていたら、ネットスケープ作ったマークアンドリーセンがながら聞きについて語ってた。こんな感じだ。

「普段、外にいる時はAudiobookでノンフィクション作品をノンストップで聞いてる。友達から教えてもらったテクニックなんだけど、iOSのスピーチ機能が最近はよくなってるから、Wikipediaを読み上げでも聞いてるよ。最高だね。」

https://soundcloud.com/a16z/breakline-veterans#t=26:00

なるほど、マークもやっと時代に追いついてきたか。

耳での読書体験についての情熱ランキングについては、僕は日本ランクトップ10には入ると思う。

1万以上もするクソでかい裁断機買って本を裁断し、テキスト認識ソフトでtxt化し、それから音声合成ソフトでmp3にして、iPodで聞いてたのが5年以上前。

こんなの面倒だと思い、Macbook買って、LisgoやVoicepaperというiPhoneアプリを独学で作り初めてしまったぐらい、この分野への思いは強いからである。

ちなみに、当時はいろんな人にアイデアやデモを見せても、「本は読んだほうが早いから。」と理解されなかったけど、気にせず作り続けたら結構ヒットして今でも売れ続けてるので、自分が欲しいものはめげずに作るのもありだと思います。

そして、Kindleの本もiOSのスピーチ機能でノンストップで聴けるんだけど、iOS9.2でぶっ壊れてしまってたんですよ。でも、iOS9.3になって治った!この記事で一番言いたいことは、iOS9.3でiOSのスピーチ機能治ったよってことなので、それ以外はおまけです。

やり方はこちら参考に。
iPhoneのVoiceOver + Kindleで快適オーディオブック


上の動画で重要なポイントは、二本指のスワイプを使うと簡単にスピーチが発動し、なおかつポケットに入れても大丈夫。Kindle本で次のページに自動的に進むということである。

iOS9.2で使えなくなってからKindle買うのが減ったけど、また購入が増えそう。。

ちなみに、耳での読書への情熱ランクで、この人には負けると思っているのが、オーディオブックの会社Febeを作った上田さんである。

オトバンク上田渉氏が作る、オーディオブックによる「究極のバリアフリー」な世界

「もともと学者で、本を読んだり論文を書いたりすることが仕事だった祖父にとって、目が見えなくなったことは大きなショックだったようです。大学入学前に祖父は亡くなったのですが、これを自分の中での節目と考え、祖父のような人を助けたいと考えるようになりました」

素晴らしいですね。

僕は自分がランニングとか皿洗いしてる時に、途中で止まった読書の続きを耳で聞きたいっていう情熱で作っただけなんで、志からして違いますね。

ただ、LisgoやVoicepaperや音声文庫も、目の見えない人や、老眼で目が弱くなってる人に好評なので、もっとこの分野盛り上がってくれないかな。

最近Googleが音声認識と音声合成のAPI公開を発表してたから、これを機に一気にイノベーションが加速して欲しい限りです。


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