かくかくしかじか 最終巻がKindleで出たのでやっと読めた。泣いた。

物語で泣いた記憶がほぼなくて、人生でも片手で数えられる数なんだけど、この漫画は泣いてしもた。

僕の一番の趣味は漫画なんだけど、歴代一位はレベルEだった。この、かくかくしかじかが近年でベスト1なのは間違いないとして、もしかしたら歴代一位のレベルEと並ぶぐらい好きかもしれない。

ちなみに、作者のインタビューを読んでいると、この漫画は思い出すのが辛いから、あまり時間をかけずに速攻でネーム書いて、がががっと書いていく方式だったらしい。天才か。いや、そういうあまり考えずに、気持ちの赴くままに書いたものから傑作が生まれることも多いのだが、うーむ。

そういや、奥田民生のマシュマロも、ふふふーんと適当に作ったらヒットしたとか言ってた。マシュマロは奥田民生の歌で一番好きだ。

ブログも頑張って推敲して書いたのに全然読まれなくて、適当にえいやっと書いたらバズるってのはあるあるです。なんか、あまり気張らずに、ブログも適当に書きなぐっているぐらいが精神衛生上よいし、楽しいかもしれない。

そういや、絶対に書いた文章を書き直さない主義の古代哲学者がいたな。

いくら推敲しても、中身が面白くなければダメで、中身のエネルギーがありさえすれば、がががっと書いても面白いものができるのかもしれない。

そういう意味で、かくかくしかじかは作者の思い入れというか、人生の中での重さというのは凄く伝わる。あまりネームに時間をかけてなかったとしても、中身のエネルギー量は半端なかったのかも。

話は戻るけど、かくかくしかじかの中で、つらい時も、漫画を書いていたから救われたというのにすごい共感してしまった。なにか毎日やることがあるって本当によくて、常にハッピーそうだなとかよく言われる僕も、いろいろ落ち込むこととかはあるわけです。

そんな時も、毎日、開発だったり、日々のやることをかかさずやらないといけないというルーチンワークがあって、こういうのがあると、本当に救われるってのはあるんですね。打ち込む仕事があるってのは救いにもなるというのが凄くよくわかる。


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