最近ふと気づいたことがあって、アプリのユーザからの質問や要望に返信することが、実は大切なエネルギー源になっているのでは、ということです。

今まで、ユーザフィードバックから得られる、プロダクト開発に直接役立つメリットを色々とブログで書いてきたけど、モチベーションという要素はそこまで考えてなかった。

というのも、少し前、すごく絵が上手い売れっ子のエロ漫画家が、担当編集者としかコミュニケーション取ってなくて、本当に孤独で辛い作業だという魂の叫びを吐露していたツギャッターを読んだのがきっかけ。

作者によると、読者と交流するようなことはほぼなく、職業柄あまり人と会う機会もなく、編集者のために書いているような精神状態になってしまったりするらしい。

特にファンの人と直接交流する機会もないし、評判を聞く場もあまりないので、自分の作品は誰かを喜ばせているのだろうかという辛さが堪えるのだとか。

これはエロ漫画というSNSで評価を大っぴらに書きにくい特性もあるかもしれないけど!

ツギャッターには同業者の意見もあって、月に人と会うのが編集者との打ち合わせぐらいになってしまうというのもあるあるだと書いていて驚いた。

そこで、アプリを個人で開発している自分の身を振り返ってみると、孤独に毎日ペチペチ作業する意味では漫画家や小説家に似ているなとも思い、自分の場合は担当者にすら会わねえじゃねえかとも思った。

でも、そこまでの精神状態にはならないなあと思い、なんでだろと考えると、毎日のサポートへの返信が実はすごい役割を果たしているのだったと、ふと気づいたわけです。

具体的にいうと、僕はアプリ5個ぐらい出していて、サポートや要望のメッセージが平均して1日に8件ぐらいくる。直接、毎日返信して、わからない部分はこちらから質問もするので、それにとられる時間は毎日15~30分ぐらいでしょうか。

よくある質問はヘルプを充実させるとか、いろいろと改善するべき部分はあるのだけど、フィードバックが一切なくなると、毎日ペチペチと開発をするやる気がなくなるかもしれない。

なぜそう思うかというと、ものを作っていて、反応がないというのは、「ここがクソすぎる!」と罵倒されるより本当に辛いもんなんですよ。

というか、こんなもの作っても、世の中の誰も使わないかもしれない、俺の作業は世の中の役に立ってないかもしれない、なんか無駄なことを毎日している気がしてきた、やる気なくなってきた。となるわけです。

そういう意味で、一番辛いのが、まだリリースしてないアプリを作っている期間ですね。最初は興奮してるからいいけど、3ヶ月以上かかってまだリリースできてないと、こういう辛い精神状態になる

あと、レビューつけてもらったのを見るのも、もちろん励みになる。僕はAppBotというサービスを使って、すべてのレビューに目を通すようにしております。

以前、アプリの開発会社が、エンジニアのモチベーションを上げるために、アプリのレビューを毎日メールで読めるシステムを作ったというプレゼンを聞いたことがある。あれは気持ち良く分かる。

レビューを読むのも励みにはなるけど、実は、サポートや要望を直接やり取りするのは、双方向性があるので僕の感覚では3倍ぐらい開発のモチベーションにはなります。

普段開発している時に、「この機能を必要としている人と何人もやり取りしてきているから、いま書いているこのコードは世の中が必要としているんだ!」という胸熱なエネルギー源となるわけです。

僕がアプリを作り始めた時とかは、なんとかサポートの時間を減らして、自分は作るだけに集中したいなあとか思ってたけど、今になると、当時は想像してなかったこともあるんだなと思った。

*参考
要望にNOと言う時の伝え方が難しい
フィードバックしやすい状況を作るHelpshift


*読み上げアプリVoicepaperなど作ってます。自己紹介はこちら。プログラマもゆる募