うめのんブログ

Page 2 of 23

日本語でバズったブログ記事を翻訳して英語圏でもバズるか試してみた。翻訳費用含めた費用対効果も検証。

こんにちは。僕は自分で作ったアプリを宣伝するために、思いついたらだらだらとブログを書いているんですが、確定申告シーズンが近づいてきたのでTaxnoteの宣伝のためにまた書いてみようと思いました。

と思ったものの、特に書くことのネタがなくなってきたんで、よし、それなら英語圏でのダウンロードを増やしたいなと思い、日本語でバズった記事を英語化して、うまいことあっちで読んでもらえないかためしてみた。

といっても、実は、この試み、以前からちょくちょくやってみたことがあって、その時は、自力で翻訳して、Upworkでネイティブチェックだけやってもらってたんです。

しかし、英語に翻訳するのが面倒だしエネルギー使うし、長文だと少なくとも3時間ぐらいはかかってしまっていた。つまり、その日の開発するエナジーが残らず、その日は翻訳だけする日になってしまうのです。

ということで、実験的にGengoでお金払って翻訳するところからはじめてみた。今回はお金を使うので、ちゃんと費用対効果も検証してみることに。つまり、ダウンロード数がどの程度増えたかとか。ざっくりとだけど。

まず、日本語でバズって、なおかつ英語圏でも読まれそうな内容のこの記事を英語化してみることにした。

個人アプリ開発者だけど電話サポートを半年続けてわかったこと

Google翻訳を試しにつかってみる

最近は進化してるというし、後からネイティブに添削してもらう前のたたき台としてGoogle翻訳使えないかなーと思って試してみた。

結果としては、やはりブログの文章には全然ダメであった。これは操作方法のマニュアル翻訳とか、直訳で意味さえわかればよいという文章ならそこそこ使えるのかもしれないけど、僕のブログみたいな、口語っぽい内容だとてんでダメでした。

Google翻訳したものをたたき台として、そこから自分で英語を修正して、その後にネイティブ添削依頼しようかとも考えたけど、修正するところが多すぎてダメだった。ということで、Google翻訳は諦めた。

そこで、単純に翻訳家にお金を払ってやることに。

とにかく使いやすいGengoで依頼してみた

まず、英語に翻訳する方法ですが、クラウドワークスとかをまず思いついた。というわけで、クラウドワークス使ってみたんだけど、とにかくいろいろな手順が面倒。

まず、クラウドワークスのサイトが死ぬほど使いづらいデザインだし、依頼文を書くのも面倒だし、そのあと応募きた候補者からどの人選べばいいのかも面倒だし、そのあと時間とかギャラの払い方とかやりとりするのも面倒だった。

クラウドワークスの競合にもうひとつ似たようなサイトがあるけど、あれも死ぬほど使いづらいサイトだったのであまり体験は変わらないと思う。

そこで、まだ使いかってがましな英語圏最大大手のUpworkで調べてみたんだけど、やっぱりやりとりが面倒だと思ってやめた。もう、交渉とか面倒だから、これからのサービスはこのへんがどんどん自動化してほしい。

そこで、ちょっとぐらいプレミアム払ってもよいから、サクッと機械的に文章出したら勝手に翻訳が出来上がる便利サイト、Gengo.comを使うことに。

ちなみに、Gengoで翻訳する時、スタンダードとビジネスという二つの基準があって、ビジネスを選んだら翻訳単価が高くなる。多分、その分翻訳家の質も高くなるんだろう。しかし、僕は結局、自分で後から英語ネイティブの文章得意な人に添削してもらおうと思っていたので、ここはスタンダードの安い方で依頼した。

Gengoのよいところとして、サイトのUIがシンプルで使いやすい、決済もStripeでこれまた使いやすい、なにより納期が素早いという点があります。そもそも、こちらで翻訳者を選別する必要がなく、文章だけアップしたら勝手にサイトが翻訳家を割り振って、文章が出来上がる。

そこから、「ここはこうしてくれ」とか修正依頼もできるし、「ここの文章はこういう意味ですよ」とか先にメモを書いておくこともできる。

もちろん、気に入った翻訳家の人が見つかったら、その人に依頼するとかいう機能もあるんだけど、それを使うともちろん納期スピードは遅れるという仕組みになっています。

今回の記事は、文字数として3,400字ぐらい。Gengoの日英翻訳、スタンダードで依頼すると$123.52 でした。日本円で1万4,000円ぐらい。やっぱり翻訳依頼すると高くつく。これにネイティブ添削がこの後1000円はかかるから、1万5千円はかかってしまうということに。

これは、はたして広告効果としてペイするのだろうかと、厳しいんちゃういますかと思いつつも、これは実験だからと自分を納得させてお金を払うことに。

さて、出来上がった翻訳文は、さすがにGoogle翻訳よりはるかによいものでした。もちろん、プロの人がやってるので、英語表現も僕が自分でやるよりいいんじゃないかなとも思った。意味もちゃんと取れてる。

とはいえ、やはりそこは英語ネイティブの人が書いた文章じゃない雰囲気をかもしだしておりまして、なんかちょっと不自然な表現がちらほらとあるなあと思ってしまい、Upwork経由でいつもお願いしているロンドン在中のネイティブのおばちゃんに添削依頼をすることに。

この方は、仕事も丁寧だし、文章力もあるし、どこをどう直したかも細かくWordでアップしてくれるという最高のプロフェッショナルでして、お値段もリーズナブルにやってくれる。今回は1,000円ぐらいでやってもらったんだけど、やっぱりネイティブに書き直してもらったかいがあったわと思う出来の英語文が送られてきて、大満足でした。

そして、出来上がった文章をアップした記事がこれ。

As a solo developer, I decided to offer phone support, and this is what happened

Hacker Newsにポチッと投稿する

僕はTwitterも日本語でやってるし、英語ユーザのフォロワーなんてほとんどいない。なので、自分で宣伝しても誰も読んでくれないので、毎回Hacker NewsというYコンビネータがやっているあっちのはてブみたいなところに投稿しました。

英語ブログをアップしたら毎回HackerNewsに投稿してるんだけど、みんなが興味持ってくれたら結構バズるHackerNews経由でバズるんですよね。もちろん、見向きもされないケースも多々あるんだけど、以前書いた、「開発を短い時間で集中して毎日やる」という記事を英語化した時はここ経由でたくさん読んでもらえた。

なんか、Redditにもここ経由でリンク貼られてて、さらに拡散してた。面白いのは、なぜかロシア語に勝手に翻訳され、ロシアのサイトでも読まれてた。

あと、Hacker NewsではUpvoteという仕組みがあって、この点数が高いほど記事がみんなの目につく仕組みになってる。はてぶのはてブ数みたいなもん。そして、コメントもたくさんつくんだけど、このコメントの質が結構高い。

ハッカーニュースという名前のサイトだけあって、起業家とかテクノロジーに興味のある人が参加しているので、アプリの話とかしたら、結構興味深い意見とか、いろいろな知見をコメントに書かれてそこがまたレベル高くて面白い。

というわけで、今回の記事は読んでもらえるかな、結構いけんじゃないかな、ここまでお金かけたのはじめてだからまったくバズらなければ大赤字だわと思いながらHackerNewsに投稿しといたわけです。

数時間後にGmail開いたら、なんか「記事読んだよ!面白かったよ!」みたいな英語メールが届いてた。お、まだアップして数時間なのに、これはもしかしていけるんじゃないかと思ったのがこの時です。

というのも、以前の記事で英語圏でバズった時も、なんかいろいろなファンレターというか、質問というか、メールがよく届いんたですよね。「この記事面白かったんだけど、質問していい?俺は今こういう状況なんだけど、アドバイス欲しいんだ。」みたいなメールとか。

ここは日本との文化が大きく違うとこなのかもしれないけど、英語圏でバズるとなぜかメールがよく届く。だから、これはいい感じなんじゃないかと思ってHackerNewsにいくと、うまいことUpvoteがたくさんついててコメントもついてた。

もうちょっと時間たつと、さらにコメントもついてた。その後、HackerNewsのトップになってたよと、iOSTokyoMeetupで知り合ったクリスやマットからメッセージで教えてもらった。

今見ると、563ポイントついて、137コメントついてる。
https://news.ycombinator.com/item?id=15813107

このコメントがいろいろと興味深い内容が多くて、「俺も同じようにテクサポート自分でやった経験あるんだが、めちゃくちゃUXの知見が増えるのは本当だぜ」とか、「俺はキャリアのスタートをAppleのサポートから始めたんだが、今プログラマーとして製品作る時に死ぬほどあの時の経験が役立ってるんだよね。みんなが想像してる以上にユーザは製品の使い方で詰まってるんだよ」とか。

「俺はサポートにこういうツールとこういうツールを使って対応してるんだぜ。参考にしてくれ。」とかそういうのもあって、これまた知らない情報が多くて参考になった。

しかし、結構労力もお金もかけたのでいろんな人にひとまず読まれて本当によかった。日本語にバズった記事を頑張って英語化しても閑古鳥だったことも何回もあるんですよね。例えば、この記事とかはてぶ800ついてたからいけるかなと思って翻訳してもさっぱりだったし。

iPhoneアプリ開発・運用でかかせない、吟味して選んだ便利サービスTOP10

ノウハウ系は英語でたくさん情報があるから競争激しいのかな。かなりオリジナルな内容だったらいけるかも。

さて、肝心のPVのほうは、日本語でバズった時に比べてどれぐらいだったのかも比較してみる。

日本語版のPV数と英語版のPV数

WordPressに標準でPV数を表示するアナリティクスがついているので、それを参考にしてみる。

ざっくりとこんな感じ。

日本語版: 累計 約3万PV (11月4日投稿)
英語版: 累計 約6万PV(11月30日投稿)

で、肝心のアプリの宣伝になっているかというと、一応Wordpressには貼っているリンクをクリックした数値も出るのでそれを参考。日本語版は記事がいっぱいあるので、誤差がなさそうな英語版だけ。

こんな感じでした。

Taxnoteのページが、30日間で4600クリック。
Voicepaperのページが30日間で730クリック。
ListTimerのページが30日間で580クリック。

ただ、クリックしただけでアプリをダウンロードしてるとは限らないんですね。英語版の記事が出てPV数が一気に上がったのはせいぜい二日間のみでした。そして、その二日間にアプリのダウンロード数が上がったかというそうでもなかったんですよ、これが。

ここ、今のiTunesの仕組みなら厳密にリンクからどれだけダウンロード数増えたかとか計測できるんだけど、そこまで時間をかけるほどでもないなーと思ってたので、ここはだいたい覚えている数字を適当に書くとこんな感じ。

Taxnote: いつもより50DLぐらい増えてた。
Voicepaper: いつもより20DLぐらい増えてたと思う。
ListTimer: いつもより増えてたかも。

明らかに増えてたのはAndoroid版のDL数でした。ただ、最終的にDL数に繋がったかというと、結構しょっぱい結果ですね。。まあ、広告うったら1DLにつき300円ぐらいかかったりするらしいんで、そう考えると翻訳量と労力考えても元は取れているんだろうか。

でも、SearchAds経由でダウンロードされたユーザと、ブログ読んでとりあえずDLしたユーザなら、本当にアプリ使いたいかっていう温度のレベルが違うから一概に比較できないところがある。

しかし、今回はたまたまかなりバズったのにこんなもんだから、日本語の記事をお金使っていろいろ英語化しても今後は赤字続きになるとは思う。いくらブログ記事がロングテールに読まれるとはいえ、なかなか厳しいですね。広告宣伝としてだけ考えるならば。

英語化してよかった部分

さて、日本語のブログは趣味とか自己満足半分で書いてたり、そこからいろんな知り合いが増えたり、ある意味自己紹介として機能するよさがあります。

*ブログを書いていると、たまに突発的ないいことが起こる

英語でもこれは似たようなことがあって、英語しか読めない人相手に、一応こんなブログもありますよって紹介したらある程度は僕のやってることとか、考え方とかの紹介になったりするのでいいかなと。

あと、ブログ読んでくれた人がメールくれて、その中の一人が、Indiehackersというコミュニティサイトのメンバーかなにかで、このサイトに今回の記事を寄稿してくれないかという内容でした。

もちろんOKしたんだけど、インディー系の開発者の情報共有系サイトらしい。英語でインディデベロッパというのは、日本でいうと個人開発者とか、ようは資金調達してない独立系のプログラマ起業的な意味。

というわけで、今回はエモい内容の記事で英語圏でも上手いことウケたのでよかったけど、僕の今まで書いた記事で今回のように読まれそうなものはもうなかった。今後、またいけそうかなと思ったものがあれば英語化するかもしれないけど、やっぱりお金も時間もかかるので、次またやるのはまだまだ先になりそうです。


*会計アプリ爆速タイマーを作ってます。人気記事はこちら



VoicepaperがSafari対応して簡単に音声読み上げ可能になったので、Cashっぽくヘルプを作ってみた

今年に入って開発している読み上げアプリ、VoicepaperがSafariのシェアボタンから簡単にテキスト取り込みが可能になりました。ようは、iOSのシェアボタンに対応したので、TwitterやSmartNewsなど、シェアボタンがあればなんでも対応するんだけど、せっかくだからヘルプを気合いいれて作ってみました。

今までのヘルプは、一番簡単な方法として、文字だけで説明という手抜き作業。次に、動画を作ってそれを再生してもらうという2択ぐらいでした。

ただ、最近ブログの記事でも書いたけど、Cashのヘルプに感銘を受けたんですね。あれは、簡潔に少ない文字で、写真を3枚ぐらい使ってわかりやすく説明している。ユーザとしても動画再生するより楽だし、理解できるスピードが速い。

というわけで、大抵のヘルプは大きな文字、簡潔な説明、写真を組み合わせるのがベストなんじゃないかなと思って、そういうものを作ってみた。こんな感じ。

写真と最低限の説明で簡潔に

1. シェアボタンをタップします。

2. 右側の「その他」をタップ。

3. Voicepaperを有効にします。(右側の三本線をドラッグで並び替え可能)

4. 上のボタンでワンタップ保存。下のボタンで「保存+アプリで開く」が可能です。

TwitterやSmartNewsなど、様々なアプリで同じようにテキストが取り込めます。
TwitterではURLを長押し。SmartNewsでは記事を長押しするとシェアボタンが使えます。(テキストがうまく取り込めないページもあります)

スクショとMacの画像編集だけ

これを作るのに要した時間は動画作成よりはるかに短い。スクショをとって、Macの標準画像エディタで矢印とかつけて、そのあとHelpshitのヘルプページに埋め込んだだけ。アプリ内部のヘルプを開くと上記の説明が写真と一緒に見ることができる。

今までは動画が一番わかりやすいだろうと思ってたけど、まずはこの写真バージョンのヘルプ。補足として必要そうだったら動画も作って貼り付けるのがよいかなと。

そもそもヘルプが必要ないUIをデザインするというのが理想なんですが、現時的には厳しい場合も多々あるし、これからはこういった形でシンプルだけど一発でわかるヘルプを作っていこうかなあと。

ちなみに、Voicepaperはニッチなアプリだけど、刺さる人にはめちゃくちゃ刺さるらしく、熱心なユーザが今まで作ったどのアプリよりも多い。アプリの質問よりも、機能追加や要望の率が多い感じ。

Voicepaper 2 自動音声テキスト読み上げのページを見る


*会計アプリ爆速タイマーを作ってます。人気記事はこちら



話題のCASHというアプリのUIデザインがめちゃよくできてる

最近メルカリとDMMのファイトがスタートして盛り上がっている即時キャッシュ化サービスですが、元祖のCASHというアプリのUIデザインがめちゃくちゃ良くできてる。ちなみにiOSアプリしか見てないけど、iOSアプリを作ってる人はとりあえずダウンロードしてみる価値あると思う。

世の中にはいろんなiOSアプリがあるんだけど、UIデザインがこれすごいわと思うものってやっぱり英語のものが多かったんだけど、日本人としては日本語メインのアプリでよく考えられているものが一番参考になるんですよね。なんといってもテキストはUIで一番多く使われている部分だし。

アプリって基本的に何度も考えて考えないとゴッチャゴッチャとボタンが増えていって、結果的になんだかスッキリしない使いづらいアプリが出来上がるんだけど、CASHのアプリはすごく良くできてる。なんというか、無駄を削ぎ落としている。

まず、デザインの色の使い分けがいいし、メッセージの出しかたも出しすぎず、まったく放置ってわけでもない、本当に考え尽くして行き着いているというのがよくわかる。

ついでに、細かいUIのアニメーションも効果的に使われていて、こういう小さな部分が小さく気持ち良さにも繋がっていると思う。このデザインを作った人がめちゃくちゃ優秀なんだろうなと唸りました。

ちなみに、NewsPicksの記事で読んだけど、DMMに買収された経緯もアプリのデザインの出来がよいのがポイント高かったと言ってた。

一番参考になるのは利用ガイド

個人的に、自分のアプリのヘルプのデザインや文言などを作り直したいなあと最近考えていたので、CASHの利用ガイドはすごい参考になった。たぶん、このアプリの中で一番よくできていると思う。

ヘルプって書こうと思ったら書くべきことが無数に出てくるから、どうしてもいつの間にか量が増えすぎてしまうんだけど、必要となるものが簡潔にまとまってて凄い。

それぞれの説明も、文章がぎっしり詰め込まれた印象がまったくなく、アイコンを組み合わせて、メインとなる説明はすべて3段階で終わってる。ヘルプを開く時にアクティビティが回るから、ここは全部Webビューですよね、たぶん。こういうヘルプを作りたいんだけど、Helpshiftだけで作るのはちょっと難しいかなあ。

ちなみに、日本のiOSアプリでCASH以外にもよく出てきてるなあと思えるアプリがあるか、自分のiPhoneに入っている数少ないアプリから探してみた。その結果、Lineマンガ、SmartNewsがいい感じだなあと思ったんだけど、さすがに利用ガイドを見てみるとCASHが圧倒的に出来がよかった。

もし僕が今後アプリのヘルプをデザイナさんに作ってもらうことになったら、「こんな感じにしてほしい」とこのアプリを渡すと思う。

というわけで、今の状態を参考アプリとして保存しておきたい。今後サービスが一年後に終わるかもしれないし、デザイナさんが変わってEvernoteみたいになんかよくわからないリニューアルしちゃうかもしれないし。

ああ、今の状態でいいから完全にUIデザインを全部動くままで保存できる方法ないかなあ。


*会計アプリ爆速タイマーを作ってます。人気記事はこちら



AppStoreの検索広告、Search Adsを使ってわかったこと

先日、AppleStoreのSearchAdsがまだ競争率低くていいらしいよという噂を聞いたので試してみました。

SearchAdsってなんぞや?という人に説明すると、iOS11のAppStoreから導入された、AppStore専用キーワード広告サービスです。AppStoreでキーワード検索したユーザ向けにアプリの広告を表示する、Appleが提供するAppStoreのための広告サービス。

AppStoreでこんな感じで広告が出るようです。

SearchAdsのページよると、AppStoreで検索からアプリを探す人の割合は70パーセント、検索から直接ダウンロードする人の割合は65パーセントらしい。

そして、SearchAdsを使った平均のコンバージョン率は50パーセントを書いている。ほんとかよ。めちゃくちゃ高いな。ということで、自分でも試してみることにしました。

ちなみにSearchAdsはまだ日本のAppStoreで使えないので、AppStoreのメジャーリーグ、競争率世界一だけどヒットすると売り上げもダントツ、アメリカのAppStoreで試してみることに。

うまい具合に初めてSearchAdsを使う人は$100のお試しクーポンがもらえる。興味ある人はこのクーポン使って試してみよう。

まずは会計アプリのTaxnote

僕のアプリで英語圏の割合が多めなのはTaxnoteVoicepaperの二つです。といっても、対して割合は多くないんだけど一応英語化もしてるし、キーワードも思いつきやすいのでこの2つで調査することに。

正直、広告にお金を使ったことが一回もなくて、1DLにいくらぐらいかかるかの相場がわからない。GoogleとかFacebook使ってる場合、だいたい1DL100円~400円はかかるもんらしい。正直僕みたいな個人開発者には高すぎるのでペイしないという印象ですが、果たしてSearchAdsの結果やいかに。

SearchAdsの使いかってはシンプルで使いやすい。何も読まずにいきなり使い始めたけどなんとなく進めていくとなんとかなった。ただ、CPTとか、Default Max CPT Bid とか、そういうキーワード広告特有の用語はあんまりよくわかってない。

CPTは1タップにかかったお金の割合だというのはわかるのだが、Default Max CPT Bidの説明を読んでももひとつぴんとこない。誰か優しい人教えてくれ。とりあえずここは2ドルで設定した。

*よく読んだらわかりました。CPTはコストパータップだから、1タップにかかる費用。Default Max CPT BidはCPTにかける最大値を設定。Default Max CPT Bidを2ドルに設定したら、CPTは2ドル以上かけない設定になる。タップした後に半分の人がアプリをDLする場合、1DLに2ドル以上かけたくないと考えるならば、、Default Max CPT Bidは1ドルに設定するとよい。

そして、AppStoreに表示される広告は、アプリのスクショから自動的で生成されるみたい。こんな感じ。これは手間いらずで楽ですね。

そして、Search Matchという項目がありまして、なんかデフォルトでオンになっている。デフォルトでオンになっているんだったらあまりいじらないほうがいいだろうと思い、ここはデフォルトのまま突き進んだのだが、ここをデフォルトにするのは間違いだったというのが後から気づく。

なんか、このSearch Matchって、Appleさんが「設定するキーワードを考えられないお前のために、自動的にアプリに適したキーワードをいくつか設定しておいてやるよ。便利でしょ?」という設定なのだ。

これ、オンにしてると、Taxnoteの場合、budget とか、financial calculatorとか、なんかそれっぽいキーワードをAppleさんが勝手にいくつか設定しておりまして、そのぶんそれぞれのお金もしっかり徴収されるのですよ。なので、ここはまずオフにしておいたほうがよいです。すぐにお金なくなります。

僕はまず、英語で会計という意味の、Accounting というキーワードを一個だけ設定したんだが、しっかりとAppleが設定したいくつかのキーワードも有効になっており、そのぶんのお金もとられちゃいまして、最初に設定した30ドルの予算がすぐなくなっておりました。

こんな感じでした。

そして、Taxnoteを米国AppStore、30ドルの予算でテストした結果はこんな感じ。

30ドルの予算。
Impression 345 (表示された回数)
Taps 21 (タップされた回数)
Conversion 6 (ダウンロードされた回数)

1DLにつき5ドルかかりました。ふむ、なるほど。。この数字だと高すぎて広告費がペイしない。

読み上げアプリVoicepaperの結果

同じように、30ドルを読み上げアプリのVoicepaperで試してみた。キーワードは「Text to Speech」で。Default Max CPT Bidは同じ2ドル。

しかし、この時も、Search Matchをデフォルトのまま、オンにしてたので、勝手に設定されたキーワードにもお金を使われた結果、こんな感じ。

30ドルの予算。
Impression 585 (表示された回数)
Taps 35 (タップされた回数)
Conversion 9 (ダウンロードされた回数)

今回は1DLにつき、3.33ドルです。前回よりだいぶましになっております。ちなみに、Voicepaperのスクショは最近ちょっと更新したのもあり、広告の見え方はこんな感じ。説明文の序文がそのまま使われるので、ここも重要ポイントとなりそう。

SearchMatchをオフにしてTaxnoteで再挑戦

今まではSearchMatchで勝手にAppleが設定したキーワードにもお金払っていたので、次はこの機能をオフにして、純粋にど直球のキーワードのみでどうなるかを試してみた。

Taxnoteで、「Accounting」と「Bookkeeping」のみを設定した結果がこちら。今回は20ドルで。

20ドルの予算。
Impression 225 (表示された回数)
Taps 14 (タップされた回数)
Conversion 6 (ダウンロードされた回数)

今回は、1DLにつき3.33ドルかかる結果でした。前回よしましだけど、やっぱりこのぐらいお金かかるんだったらちょっと無理かな。最初はある程度評価もらったり、認知度あげたりするために赤字覚悟で広告にお金つぎ込むという戦略もあるんだが、なかなか僕の懐事情では厳しいかもしれない。

今回は明らかに主要なキーワードを使ったので、アプリにマッチしつつ、なおかつ安いというキーワードを探せばよいのかもしれない。

そういう意味では、ブログ書いて、そこ経由でアプリをダウンロードしてもらうってお得なんだなと思った。今まではなんとなくだったけど、ブログから10DLされたら3千円ぐらいの価値があったということか。なんかブログを今後も書くやる気が出てきた。

AppStoreのASO・キーワード設定に役立つ

このSearchAdsというサービス、なにげにAppStoreでアプリに設定するキーワード設定にすごく役立つ。WEB用語でいえばSEO、AppStoreではASOとも呼ばれる。

例えば、SearchAdsのキーワード設定する時に、こんなキーワードが人気ですよという概要を教えてくれる。

そして、実際にSearchAdsで設定したキーワードそれぞれに対して、どれぐらい割合でタップされ、ダウンロードまでいったかというのがテストできる。例えば、Taxnoteの場合、AccountingとBookkeepingというキーワード、どちらがコンバージョン高いかも判断できる。

なので、実際の広告でペイしなくても、こういう情報が得られるという意味ではかなりいいかも。以前からGoogleのキーワード広告使って、アプリに最適なキーワードを調べるという手法はあったけど、ここまで手軽に、ちゃんとしたAppStoreの情報がわかるというのが唯一無二ですね。

ちょっとやってみっかと言う人は、SearchAdsのアカウント作成したらAppleさんから100ドルのクーポンが届くので、それ使って試してみてはいかがでしょうか。


*会計アプリ爆速タイマーを作ってます。人気記事はこちら



現代っ子はiPhoneの音声認識使いこなして試験勉強するらしい

僕はVoicepaperという読み上げアプリを作ってるんですが、ちょっと前にこんな問い合わせが来た。

「文章をカメラで撮って内容を取り込んだりできないでしょうか?」

これを聞いた時、おそらく、文章をテキスト化して、それを読み上げで聞きたいんだろうなとは思ったんだけど、一応ちゃんと、どういう意図があるのかこんな感じで聞いてみた。

Voicepaperは読み上げに特化しているので、写真からのテキスト化機能はちょっとつける予定がないのですが、ちなみに、どういう状況で使いたいか教えてもらえませんか?」

アプリを開発していたらいろいろなフィードバックがもらえるんだけど、要望の裏にある意図を聞かないと本当は何をしたいかがわからない時が多い。というわけで、聞いてみたら面白い答えが。

「私は教科書の内容をiPhoneに喋ってテキストにして、このアプリで通学中に聞いて試験勉強しているんです。でも、自分で喋るのが面倒なんで、カメラで撮ってすぐにテキストになればいいなと。。」

なるほど!最近の現代っ子はiPhoneをこんなふうに使いこなして試験勉強しているのか。

確かに暗記科目とかは何回も耳で聞いて覚えるのが効率的だし、満員電車とか歩いて通学している時に聞きながら勉強するのは理にかなっているんですが、僕の学生時代はこんなことできなかったので羨ましい。

というか、最近のiPhoneの音声認識は結構精度上がってきてるから、自分で喋った内容もなかなかよい感じでテキスト化してくれる。これが10年前とかだったら精度が低すぎて面倒だったんですよね。

ドラゴンスピーチとかいうPCソフトがあったんだけど、iPhoneみたいにみんな持ってるわけじゃないし、高いし、PCにインストしてマイク買ってセットアップしてと、もう面倒だし。とにかく手軽じゃない。

実は、僕はこういうことに関してはかなりマニアックなので、iPhoneが普及する前は地味にPCの音声認識ソフト使ったり、そこからPCの読み上げソフト使ってMP3に変換して、iPodで耳で聞いてランニングとかはしてたんですよね。死ぬほど面倒でした。

しかし、最近の大学生はノートとらずに黒板をスマホでカシャっと写真撮るだけで済ますらしいし、たしかにそっちのほうが合理的だ。自分で書いたほうが覚える部分もあるんだろうけど、重要な部分をメモで書くとかの使い分けのほうが効率的な気はする。

あと、Youtubeでいろんなこと勉強できますよね、最近は。もう良質なコンテンツが死ぬほどある。iPhoneとiPadさえあれば、現代っ子は学習の高速道路に乗っかって、昔の人より大幅に素早く効率的に学習できる。

これで、AIとかが自分のレベルに応じてアドバイスとか、教えてくれたりする時代になったら、さらに学習のスピードが上がるんだと思う。もう、効率が違いすぎる。

若者がいつの時代も速く上達するってのは、若いからスポンジのように吸収できるってのもあるけど、環境がアップグレードされていくのがやっぱでかいなと思った。


*会計アプリ爆速タイマーを作ってます。人気記事はこちら



ビッグデータなしでもAIで戦える?クラウドの終焉とアルゴリズムの逆襲

最近聞いたa16zのPodcastで、「アルゴリズムの逆襲」という回がかなり面白かった。

この回では、AI囲碁マシンであるAlphaGoの最新モデルAlphaGo Zeroが、対局データを必要とせず、自己学習だけで旧AlphaGoに圧勝したというニュースをもとに、これは大きなパラダイム転換だ!という話をしてる。

僕はこのニュースを聞いた時、

「へー、なんかまた強くなったのか。これ以上囲碁だけ強くなってどうすんだよ。それよりレースゲームのAIをもっと賢くしてくれよ。」

ぐらいの感想だったんだけど、このPodcastを聞くと確かにこれは面白いパラダイム転換になるかもしれないと思ったので書いてみる。

ビッグデータを持たない会社に希望?

最近のIT業界は大企業の寡占状態が進んでおりまして、特に、Amazon、Facebook、Apple、Googleなどの巨大企業がどんどん力を拡大し、新しくできたスタートアップもどんどん買収して飲み込んでいくニュースが続いている。

通常、インターネットとか、スマホとか、新しいテクノロジーが登場するたびに、パラダイム転換が起こってその時に絶対的有利だった巨大企業もころっとひっくり返されるみたいなことが起こってきた。

でも、次世代の大きな技術と考えられているAIやら、機械学習やら、ディープラーニングを学習させるには、膨大なビッグデータが必要で、それを持っているのは巨大IT企業だから、今後はますます巨大企業が有利になってしまうんじゃないかという議論があったりします。特にMapの世界とかデータがすべてですよね。

そして、DeepMind社が作ったAlphaGoも、膨大な数の囲碁プレイヤーの対戦データを学習してから最強の囲碁マシンになった。

でも、新しく開発されたAlphaGo Zeroは、その名の通りゼロから強くなったとか。つまり、今まで必要だった囲碁の対戦データを必要とせず、自己学習を数日感繰り返すだけで、以前まで最強だった旧AlphaGoを完全に打ちのめす強さになったと。

このニュースを僕が聞いた時の感想は、

「へー、そうか。でも、すでに人間をボコボコにしていた以前のAlphaGoでも十分強いんだから、これ以上強くしてどうすんのよ。」

ぐらいの感想でした。

でも、今回のPodcastでは、

「これはビッグデータのいらないディープラーニングという観点では物凄いパラダイム転換の第一歩だ!それも、数日感で達成しているということはコストもそこまでかからない。小規模なスタートアップが膨大なデータを所持する大企業に対抗できる可能性が開ける!!」

みたいな大興奮で議論されていました。なるほど。。そういうことなのか。確かに、そういう意味で考えるとすごいパラダイム転換かもしれない。

とはいえ、適切なレコメンドなどに消費者のビッグデータが必要になってくるのは変わらないわけで、このことがデータ持たない会社にとってどう変わってくるんだろうか。自己学習するゲームエンジンとかならわかりやすいけど。

機械学習をクラウドで提供するサービスから、アルゴリズムが詰まってるSDKをスマホとかに組み込むモデルになるんでしょうか。

クラウド化が当たり前の時代になってきて、データの重要性がますます高まるのは間違いないとは思うんだけど、違った角度での進化が起こりつつあるらしい。

クラウドからハードウェアへ

ここで、以前見た、「クラウドコンピューティングの終わり」という面白い動画を思い出した。

AIの自動運転が普及する世界では、自動車同士が相互に膨大なデータを通信しあう必要があり、その時、クラウド経由のネット通信ではどうしても追いつかない。そのため、これからは車に搭載されるデバイスだけで相互に機械学習する必要があり、ネットから半導体へのパワーシフトが起こりつつあるみたいな内容でした。

確かに、最新のiPhoneのA11チップにはニューラルエンジンと呼ばれる機械学習専用のハードウェアが搭載されてる。

クラウドの時代から半導体+アルゴリズムの時代に変わるんだろうか。なかなか面白い話です。

ちなみに、自動運転時代に必要なMAPデータ量ってものすごいらしく、今までの2Dから3D情報に移っていくらしいですね。シンガポール政府なんか国をあげて3Dマップをせっせと作り始めてます。あの国はさすがにこういうの素早い。

この時のMap情報は車間距離だけでなく、高さ、進入角度など、街中のあらゆるMAPデータをそれぞれの自動運転車に取り付けられたカメラが最新情報をお互いにアップデートしていく。さながら全ての車がGoogleMap撮影カーみたいになるんだろうか。

そしてそれらがリアルタイムに相互通信される必要がある。今現在把握されている最新のMAP情報やお互いの車の位置を相互通信して、最新情報を高速でアップデートし合う。

この時、100キロで走る自動車が急ブレーキ踏んで止まる制動距離は80mぐらいだから、コンマ数秒のズレでも大事故に繋がってしまうわけで、膨大なデータ量を高速通信するにはネット通信だけでは間に合わない。

そんなわけで、ネットとの通信だけでなく、お互いにP2P通信したりする必要があるらしい。そんな時、スタンドアロンで動く要素が増えるということは、機械学習みたいなパワーが必要な処理はクラウドに任せちゃえみたいな発想から、機械学習もハード側でする必要がありまっせということでした。

さすがにクラウドがまったく使われなくなる未来は考えにくいんで、スピードを必要とする部分はハードウェアで、その他の部分はバックエンドでクラウド同期というハイブリット形式になるのが想像しやすい。今のスマホアプリもそうだし。

この時、ハードウェア側で機械学習をしちゃうっていうのがミソだろうか。

いやあ、最近はAIだの暗号通貨だの盛り上がっておりますが、こういうパラダイム転換が起こる時ってすごくワクワクするから、最前線の会社で働いている人たちは楽しそう。

とはいえ、こうなるのが理想っていうイメージと、現実的な答えのズレがいつもあって、ビジネスではどこを落としどころにするかが悩ましいところだと思います。5年後にはこうなるはずだからこういう戦略で行く!としても、いつまでも環境が追いつかなかったりとか。

先を行き過ぎてもダメだし、トロトロしてても取り残されるというのが悩ましいところですな。

*関連リンク
囲碁AI「AlphaGO」の次世代版は、自己対局で「最強」を超えた
a16z Podcast: Revenge of the Algorithms (Over Data)… Go! No?


*会計アプリ爆速タイマーを作ってます。人気記事はこちら



個人アプリ開発者だけど電話サポートを半年続けてわかったこと

今年の2月ごろ今までビビってやってなかった電話サポートをというものを050の電話番号を使って始めてみた。今年の2月、開始して二週間ぐらいでわかったことを記事にしたのが以下です。

個人アプリ開発者だけど電話サポートをやってみた

もし、これきついなあって途中で思ったらいつでも辞めようと思ってたんだけど、いまのところ半年以上続いているので、その中で発見とか、わかったことをアップデートしてみる。

どのぐらいかかってくんの?

とりあえず、今は会計アプリのTaxnoteと、最近リリースした読み上げアプリのVoicepaperのヘルプに電話番号を書いている。

例えば、Taxnoteだと、設定画面の「ヘルプ」をタップすると一番上に「お電話での問い合わせ」と表示しているので、ヘルプを見た人は一番最初に電話での問い合わせが出来ると気づくようにしてる。

ちなみに、アプリのDL数はそんなに多くないので、問い合わせの電話がかかってくるのは1日に1件あるかないかってとこです。たまに1日に2件の時もあるけど、このレベルだとあんまかかってこないから負担はあまり感じないレベル。もっとガンガンかかってくると厳しくなるかもしれない。

それでも半年以上やってると、結構いろんな人からかかってきまして、直接ユーザさんと電話で話していると本当にたくさんのことが勉強になった。

基本的にみんなすごく丁寧な人が多い

これは日本人の美徳なのかもしれないけど、電話かかってくる人は基本的にみんな丁寧で礼儀正しい。「お忙しいところすいません、ちょっと質問があるんですけど。。」みたいな感じが多く、こっちは「いえいえ、どうもどうも。。」みたいになる。

これは、おそらく僕のアプリが個人でやっているから大企業のサポートにかける時とは感情的に姿勢が違うからじゃないかなと。たぶん、電話してくる人は気を使ってくれているのかも。

ただ、会社に比べて「このアプリ大丈夫かよ。途中で開発ストップしそうだから、使い続けるの不安だなー」と思われるデメリットもあるのではあるが。このへんはどっちがよいのかはよくわからない。

話がそれた。

そう、みんな結構親切で、特にTaxnoteなんてITに疎い年配のおばちゃん、おじちゃんがすごく感謝してくれたりする。僕は、サポート対応で感謝されるとか、レビューを見るのは孤独なアプリ開発者のモチベーションエンジンだと思っていたのだけど、これが電話で直接言われると嬉しさマックス10倍だったりする。

一度、年配のおばちゃんに、「私は整体師やってまして、今まで確定申告の作業が本当に大変だったんですけど、このアプリのおかげで本当に、本当に楽になりました。ものすごくいいアプリだと思います。本当にありがとうございます。」とかめちゃくちゃ気持ちを込めて言ってもらえた時は、正直、涙が出た。ガチで泣いた。

改善するべき点の深刻度がわかりやすい

もちろん、重大な問題が発生して怒りの電話に対応することもありまして、そういう時は平謝りなんですが、そういう経験をすると、そこを治すぞという決意がめちゃくちゃ高まる。

実のところ、重大な問題というのはプログラムのバグというより、電話対応でわかるのはアプリの挙動やメッセージがわかりづらい時に起こる不都合のほうが多い。(アプリが落ちるバグとかはログでわかりやすいし、電話で報告とかはこない。)

そういう時も、「まあ、ちょっとこの部分、わかりづらいかもしれないかな。」って思っていたのが、「いかん、ここはやっぱ、もっと丁寧にメッセージで説明して、間違って操作しないようにもっと改良しないと。。」と優先度が一気に変わる。

前回の記事では、メッセージでのやりとりに比べて、電話サポートだと相手の状況とかが詳しく聞けるからデバッグしやすい、問題がすごくわかりやすいというメリットを書いたけど、どれだけその問題が深刻かというのが感情として染み込むのが大きい。

例えば、アプリの改善、バグ修正など、やるべきことは常に無数にある中で、どれから手をつけるかはいつでも重要なことです。そんな時、データで見る数字、例えばクラッシュの数とかも参考にするし、サポートメッセージで問い合わせがくるのも参考にする。

数字でわかる定量的な基準、会話でわかる定性的な基準、どちらも参考にして判断するんだけど、そこに電話サポートが加わると、定性的な基準の制度が高まる。やっぱり、わざわざ電話してくるっていうのはエネルギーが必要なわけで、ここがすごく心配とか、ここがわからんとか、クリティカルなポイントがどこかっていうのがよくわかる。

ユーザーヒアリングの経験値がアップする

ユーザーヒアリングってUXの専門家でもない限り、結構難しくて、上手にやるのは本当に大変なんですよね。

まず相手の話をじっくり聴かないといけないし、相手がどれだけITとかアプリ操作に詳しいかを話をしながら頭の中でぴぴぴっと解析しつつ、適切な用語を選択しないといけない。

相手があまりITに詳しくない人に自分のペースで説明すると、

「iOSってなんですか」とか、「iTunesってなんですか」

と言われた後、相手難解な単語を散りばめてくるコンピュータオタクと思われ、相手はストレスマックスのまま、

「はあ、そうですか。。わかりました。。(なんかよくわからないけど。。)」

と言われて電話が終わる事態になりかねない。

ちなみに、僕のよく使うフレーズは、「今からアプリを操作しながら説明させてもらいたいのですが、アプリを開きながら電話することってできるでしょうか?」とまず聞いたりする。iPhoneのスピーカー機能をそこで説明する時もあるし、一緒に操作しながらなので相手もわかりやすい。

しかしですよ、電話対応する時は大抵そこまでITに詳しくない人が多いので、そういうイメージで丁寧に毎回対応しようとしていると失敗することもある。

「いや、そこまで細かく説明してもらわなくてよいので、ざっくりと教えてもらえませんかね?」

と言われて、

「ああ、すいません。。えっとですね。。」

とあたふたしてしまうこともあった。

なので、相手がどれぐらいITやアプリ操作に詳しいか、相手がどれぐらい説明してほしいか、とかをまず把握しないといけない。でも、「アプリ操作ってどのぐらいわかりますか?」とか聞いたら失礼なんで、相手が自己申告してくれる場合を除いて前者のほうは推定するしかないところ。

そして、ついついやりがちなので常に頭の中で気をつけないと忘れちゃうんだけど、自分がずっとしゃべり続けてしまうというトラップ。

例えば、

「ちょっと、このへんがわからないんですけど。。」

という会話が始まった時に、「ああ、なるほど、これはよくあるパターンだな。」と勝手に自分の頭の中で判断して、

「まず、これがこうなっておりまして、それにはここをタップしてもらって、こうしてもらって、こういう仕組みになっておるんですよ。そして、ここはこうなって、ペラペラペラペラ~~」

という感じで、いきなり相手の状況もあまりしっかりわかってない段階でずっと自分がしゃべり続けてしまい、喋り終わった後に相手が求めていたのはもっと違う方向性のことだったと気づいて「やってもうた」というチョンボをしたこともありました。

なので、会話の最初はできるだけ自分が喋りすぎないように気をつけないといけないので結構難しい。

もし、聞いていても相手が困っている部分とか、本当に質問したい部分とかが理解できてるか不安な時は、

「こうこう、こういうことをしたいけど、ここがよくわからない。こういう理解で合っているでしょうか?」

と、一度確認してみるようにしてる。そうすると、相手側としても、伝わってない場合は、もっと詳しく丁寧に角度を変えて説明してくれるのでよく使う。これはチャットメッセージでのヘルプで覚えたことなんだけど、電話対応でも同様に有効だと思う。

まあ、電話サポートって自分の都合のよい時間に返信できるメッセージ対応と違い、突然かかってくるという負担が一番大きい。だから、あまり声高にオススメはできないんですが、もし興味ある人の参考になればと。

一番大きいメリットは気持ち的なものだと思う。

アプリ開発って、どうしてもコンピュータ画面でカタカタ毎日やって、結果も数字でしか見えないものなんで。直接ユーザさんと触れ合うと、なんだか、「ああ、俺は世の中のためになっているかもしれない。生きててよいですか。」みたいな気持ちが湧いてきます。


*会計アプリ爆速タイマーを作ってます。人気記事はこちら



デザイン思考・リーンスタートアップなど、方法論が普及した時代の競争優位は情熱・専門性になる

最近どっかで読んだ記事で書いてたんだけど、シリコンバレーでは新規事業の方法論が確立していて、よい事業のアイデアがあれば、その方法論にそってガンガンと改善を繰り返してうまくいくか進めるらしい。

その方法論っていうのは、とてもざっくり言うと、ユーザの意見を聞く、ユーザを観察する、プロトタイプを小さく作って改良を高速で繰り返す、定量的な数字も同時に見る、などなど。

デザイン思考とか、リーンスタートアップとか、ちょっと前までは全員には広まっていなかった新規事業のノウハウが、今では高校生がスマホ持つぐらい当たり前の前提となっているとか。

確かに、僕も数年前、リーンスタートアップやらポールグレアムのエッセイで書かれている事など、あまり知らなくて実践もしてなかった時期だと、ノウハウの話も英語ブログやYコンビネータのスタートアップスクールの動画見たりして勉強してた。

ただ、そういうノウハウはある程度勉強したら、そこまで目新しい話が新しく出てくるわけでもないので、方法論系はブログでも書く事が少なくなりました。みんなもう知ってるだろうしなあとも思って。

そこで、久々にふと考えたんだけど、こういうノウハウが誰もが共通の知識としてすぐ共有される時代になると、新規事業を始める時の勝負の決めては、その人のその事業に対する情熱と専門性になってくるんだなと。

ビジネスとスポーツとの違い

スポーツの世界だと身体能力が決定的に重要になってくるんだけど、ビジネスだとそこまででもない。

例えば、NBA選手の平均身長は軽く190センチ超えると思うけど、ビジネスの世界で成功している人の平均身長はバラバラなので、身長が低くてもバスケほど不利ではない。

絶対的に身体能力が有利不利に響くスポーツの世界に比べ、ビジネスの世界は結構チャンスの垣根が広い。つまり、スポーツほど素質が決定的な要素でない。むしろ、がんがんトライすること、打席に立ちまくって運を呼び寄せる行動のほうが重要になる。

そして、インターネットが普及して情報の共有も広がった現代では、昔ほど情報やノウハウで差別化できるって時代でもなくなってきた。

となると、他人が簡単に真似できないことってなんだろなとなると、まずはその事業に対する情熱、それが元になって身についた専門性なんじゃないかと。

情熱は真似できない

まず、一番重要なこととして、情熱はノウハウと違って真似することができない。だから、情報を共有しても、一番重要な部分を他人に盗まれる心配があまりない。

僕が「ああ、これいいアイデアだなあ。たぶん作ったら欲しい人もいて儲かるだろうな」というアイデアを思いついたとしても、それを自分が本当にやりたい情熱がないとそのプロダクトを作る時間はつらい時間になるわけです。

やってて楽しくない製品やサービスを作ると、気持ちが乗らないので作業も中途半端になって、あんまりよいものはできない。そもそも、作業時間がつらいとストレスが溜まっちゃう。ストレスが溜まっちゃうと、そのストレスを解消するための休暇時間、趣味の時間もたくさん必要になる。

それに比べ、情熱があるものを作ってると、それを作る事自体が楽しいわけだから、作業してない時も頭の中で考えるし、シャワー浴びてる時もプロダクトの改善を考えててふとよいアイデアが出てきたりする。

どんなものでも、まずは小さく作ろうとしたとしてても、本当に時間ってたくさんかかるんですよね。思った以上に。毎日コツコツコツコツと。というわけで、自分が情熱を持ってやり続けられるかとか、そういう事を、なにか新しいものを作る時は重視しております。

そして、専門性というものは長い時間と努力をかけないと身につかないので、これも簡単に真似できるノウハウとは別個のものとなり、その領域への情熱がないと他の専門家に勝てない。

こう書いていると、デザイン思考やリーンスタートアップの専門家はいらないのかと誤解されるかもしれないけど、その領域の高度な専門性というのも簡単に真似できないものであって、いろんな業種に適用させる幅広い知識、わかりやすく伝えるスキルなど、実際に新規事業をやるだけの人とは違った専門領域が必要になってくる。

ただ、どれだけデザイン思考やスタートアップ育成のスキルが高い専門家でも、その事業に対する情熱だけは教えることができない。ここが難しいところで、優れた学習コンテンツはネットでたくさんあっても、興味や好奇心を教えることができない教育分野に近い話かもしれない。

新規事業はどんどん小さくスタートできる時代

なんでこういうことを書こうかと思ったかというと、最近、新規事業とか、趣味の発信でもなんでもよいけど、どんどん手軽に、小さく始められる時代になってきたからというのがあります。

例えば、昔は新しく事業をしようと思ったらたくさんの資本が必要で、小さな会社を作って小さく始めるなんてことはできなかったわけです。でも、インターネットが普及して、大学生が在学中に作ったFacebookとかいうサービスが10年もたたずに世界的企業になったりしちゃった。

次に、世界中にスマホが普及して、ネットビジネスやバックエンド、アプリ関連のエコシステムがたくさん用意され、もっと簡単に少人数で、短時間にサービスを作れるようになった。

この流れが進むと、個人レベルでも、今までより手軽に、短期間に何かを作って成功する人がどんどん出てくると思う。

そんな時、誰でもできることなら、新しいことをやっても簡単に真似されて飽和状態になってしまう。となると、できるだけ真似できない、戦わずにすむ世界を選ばないといけないわけで、そういう時に基準となるのは情熱と専門性じゃないかなと思ったわけです。

そこで、どうやってそういうものを見つけたり、身につけたりしたらいいかという難問について考えてみた。

我慢してやり続けると好きになるケース

ここまで書いてきて、一気に前提をひっくり返すようですが、最初は別に好きじゃなかったけど、やり続けていると好きになってきたという場合もあったりする。

好きかどうかはわからないけど、とりあえず我慢してやり続けていると、結構うまくできるようになってきて好きになっていったとか。結構あるあるだと思う。

これ、自分が好きなことをやるより、自分が得意なことを見つけると他人よりうまくできるから楽しくて好きになるというケースです。

僕も小さい頃に一番なりたかったのはサッカー選手だけど、今の年齢でなりたいとは思わないし、なれない。

と考えると、ある程度いけそうな確率があって、なおかつ情熱があり、得意になれそうな分野を見つけるということをみんな無意識にピックアップするんだと思う。

ここで、難しいのは、ちょっと前から興味があるんだけど、自分には無理そうな分野とか、やってみたけど難しすぎて挫折してしまった分野とかあるとする。この場合どうしたらいいんでしょうか。

自分のケースだと、アプリ作りたいけどプログラミングという障壁がこれにあたりました。テクノロジーには興味があって、自分が作りたいものを作るにはどうしても自分で出来たほうがよいのはわかっているんだけど、文系で数学とかからっきしダメな僕には厳しすぎるというのが五年前ぐらいの自分でした。

で、最初にPHPの参考書をやっても挫折して、半年後にまた挑戦して、また挫折してた。まったく楽しさがわからない段階で挫折してた。

ようやく3回目に、自分が作りたいものベースで、それに必要のものを勉強するというやり方でうまくいき、そこから楽しくなった。この時の経験から考えると、興味あるけどやってみたら挫折しちゃう分野は、やり方の角度を変えて、いろんな方法でちょこちょこ挑戦するのがよいんではないかと。

最初は「こうすればいいよ」という一般的な方法論で試せばよいけど、それがうまくいかなかった時は自分でやり方を考えて工夫するのが大切だと思う。

自分はなにが好きかというのは結構難問

さて、ここまで書いてきましたが、自分がなにを好きかを見つけるのは結構難しい。

これは、常にアップデートされるから、僕もよくよく何度も考えるようにしてます。そうしないと、作っているアプリやらを途中で諦めたり飽きちゃって、徒労に終わる可能性が高まってしまうので。

そういえば昔、知り合いのおっちゃんに、「好きなことをできるだけ早く見つけられるとすごくいいけど、年とっても見つけられない人はけっこう多いんだヨ、梅ちゃん!」と言われて、これは結構記憶に残ってる。

「なにしてる時が一番楽しいの?」とか、「なにが好きなの?」とか、「どういう生き方をしたいの?」とか、そういう質問をされた時に、スラスラと答えられる人って意外と少ないんじゃないかなと。

「食べ物で何が好きなの?」って言われたら、「鍋、チャーハン、カレー、パスタ、あとはアップルパイとかパンとか。」と、スラスラ答えられるんですが。


*会計アプリ爆速タイマーを作ってます。人気記事はこちら



« Older posts Newer posts »

Copyright © 2018 うめのんブログ

Theme by Anders NorenUp ↑