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なぜ芸人は高齢化してるのに、若者のファンは減らないのか?をChatGPTに聞いてみた

最近、こういうすごく面白い動画を見ました。

芸人はめちゃくちゃ面白い職業だけど、競争が激しすぎて売れるまでが年々キツくなってる。高卒で初めて38歳でやっと売れ始める世界とか話してる。

なんでこんな厳しい世界かというと、他のスポーツ選手とかと違って、芸人は先輩達がいつまでたっても今のポジションにずっといる。

尚且つ、年々面白くなっていく。さんまさんなんてもうすぐ70歳近いのに、全く衰えない。楽屋でも誰よりもずっと喋ってる。

だから、若手が少ないポジションを物凄い競争率で争うんだけど、レベル高くなりすぎて、若手のための劇場にも、おっさんばっかりになってるとか。

これを見て、ふと疑問に思いました。

芸人はどんどん高齢化しているのに、お笑い好きの若者はたくさんいる。なんでだろう。

音楽とかは若者に受ける歌詞を書けるのは若いアーティストだったりするのに。もちろん、古いアーティストを好きな若者もいるけど少数派なはず。

お笑いも、年を取ってきたら若者にウケるネタがわからない、だから20代にウケるネタはやっぱり20代の芸人が強いとかなって、新陳代謝が自然と促されるとなってもいいはずなのに。

なんでだろうか。。

僕はお笑いに詳しくないので、詳しい人に聞いてみたい。でも、今は深夜なので、すぐ聞けるわけでもないので、ChatGPTに相談してみることにしました。

Chat GPTの返事

上記の文章をそのまま突っ込んで、聞いてみたところ、速攻で答えが返ってきました。

お笑いが高齢化しているにもかかわらず、若者に支持される理由はいくつか考えられます。

まず第一に、お笑いは時間や年齢を超えて楽しめるジャンルであるという点が挙げられます。良い笑いは何歳になっても面白いと感じることができますし、その面白さを共有することで、年齢や世代を超えたコミュニケーションが生まれることもあります。

また、芸人は自分たちが生きている時代の社会情勢やトレンドを上手く取り入れたネタを作ることができます。若手芸人は今の若者が興味を持っていることをよく知っているので、よりターゲットに近いネタを作りやすいと言えます。しかし、ベテラン芸人は長年にわたって経験を積んできたため、独自のスタイルや個性があることが多く、それが若者にも受け入れられる要因になることがあります。

また、過去に人気だった芸人のネタが再び注目を集めることもあります。若い世代にとっては新しいものでも、昔の世代にとっては懐かしいものとして受け取られ、多世代にわたって支持を得ることができます。

以上のような理由から、お笑いは高齢化しても若者に支持されることがあります。

なるほど。。もっともらしいけど、そうなんだろうか。僕はお笑いに詳しくないんだけど、合っているような気もする。

しかし、音楽の世界でも、ベテランは長年の経験を積んでるし、独自のスタイルや個性があるはずだ。音楽だって、時間や年齢を超えて楽しめるジャンルだと思う。

だがしかし、音楽業界は芸人の世界ほど、若手の椅子が全然ないってことは聞かない。一応、売れる若手ミュージシャンはぽんぽん出てくる。

音楽業界では大丈夫なのに、お笑い業界だとなんで歳とった芸人ばっかりになるの?

という質問を追加で聞いてみた。

音楽業界との違いは?

確かに、音楽業界では若手の登竜門として、数多くの音楽コンテストやオーディションがあり、その中から新人アーティストが輩出されることが多いですね。また、若手アーティストは自分たちの音楽性を磨き、常に新しい音楽を生み出すことで、ファン層を広げることもできます。

一方、お笑い業界では、売れるためにはテレビ番組に出演することが必要不可欠であり、その枠は限られています。そして、芸人は自分たちの持ち味を活かして、笑いを取ることが求められます。そのため、若手芸人が評価されるためには、高い技術や持ち味を持っていることが必要です。

しかし、芸歴が長くなるほど、持ち味が洗練され、多様な経験を積み重ねることで、さらに面白い芸風を作り上げることができます。つまり、芸人の年齢とともに、持ち味や技術が磨かれ、より面白くなっていくのです。そのため、若い世代だけが支持されるわけではなく、長年にわたってファンを獲得している芸人も多いと考えられます。

うーむ、つまり、若手の登竜門のためのコンテストやオーディションがあるからだと。

お笑い業界も、20代の芸人限定のお笑いコンテストとか、そういうのを作れば、若手芸人の椅子が無さすぎ問題は解決するんだろうか?

まあ、クラシック業界で一番有名なショパンコンクールには30歳という年齢制限がある。お笑いのM-1グランプリは結成15年以内という制限があり、年齢制限ではない。

でも、30歳までとかいう年齢制限作ったR-1とか、M-1とか作っても、今より劣化するだけなんじゃないかなあ。

どうしたらいいと思いますか?というのをまた質問してみた。


年齢制限だけではダメ?

こんな返事が返ってきました。

確かに、年齢制限を設けることで若手芸人の登竜門となる場を設けることもできますが、その方法だけでは解決しきれない可能性もあります。

例えば、年齢制限があると、その年齢に達していない芸人は、チャンスを逃してしまう可能性があります。また、年齢制限があっても、それに適合する若手芸人が限られてしまう場合もあります。

そのため、お笑い業界全体で、より多くの若手芸人がステージに立てる場や機会を増やす必要があると思われます。例えば、若手芸人が自分たちでライブイベントを企画するなど、自己主導的な取り組みも必要です。

また、業界自体がより多様化し、若手芸人の登竜門となる機会が増えることで、お笑い界全体のレベルも上がり、若手からベテランまで幅広く支持される芸人が増える可能性もあります。

業界全体で若手に機会を増やせば良いという、もっともらしい答え。

なんか、ChatGPTは議論の相手をしてもらうのに、結構面白いということはわかった。

それなりに納得感のある答えが返ってくるから、そうなのかなとも思ってしまう。

ここで、Google先生に聞いてみようと思う。ChatGPTが登場するまでは、Googleで検索して、それっぽい言説を探すのが一番早かった。

こういう記事が見つかった。

50代でも若手?落語界とお笑い界の高齢化現象

島田紳助がM-1を作った理由は、「芸人を辞めるためのきっかけを作ることだった」らしい。これはこれで興味深い。

ただ、この記事読む限り、芸人が高齢化してる現象は説明しているんだが、それでも若者のファンが減らない理由は特に書いてない。

Googleで検索していると、若者のお笑い離れとかいう記事もそこそこヒットしたが、もう眠くなってきたので、これ以上掘り下げるのはやめようと思う。

今度お笑い好きの人にこの質問をぶつけてみます。ChatGPTはもっともらしいことを言っているが、なんか、「なるほど。。そういうことか!」って感じにはなってない。

ちなみに、ChatGPTに聞いた文章のスクショはこちらです。


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ターゲット層を本来より広く宣伝してしまうあるある

先日、iOSエンジニアの堤さんの個人アプリの相談みたいなYoutubeに出てきた。堤さんが個人開発アプリをまた作ったんで、僕がその話を聞くという趣旨でした。

最初はふんふんとアプリの説明を聞いてたんだけど、途中から思ってもいなかった方向に話が進んでいき、爆笑の連続で非常に楽しかった。そして、プロダクト開発で陥りがちなあるあるに溢れていて学びがあったので、ここに書いてみようと思います。

ちなみに、動画はこちら。

作ったアプリのターゲット層を広めに宣伝してしまうあるある

最初、堤さんの作ったTOTOCというアプリの説明を聞いてたんだけど、どうもピンときてない自分が動画で見て取れると思う。これが、後からくるどんでん返し的な展開を聞いてから改めて聞くと面白さがじわじわくる。

というのも、堤さんはTOTOCというアプリを、小さいお子さんが何か面白い動きをする瞬間を見逃さないため、ずっと部屋のどこかに設置して使うというユースケースで作ったというのが途中から説明されてわかってくる。

でも、最初僕は、これは監視カメラとして使えるアプリなのかなとか、ずっと手で持って使うアプリなのかなとか、全然、堤さんが想定している使い方とは違った捉え方をしていて、ピンときてないんですよ。

ピンときてなくて、全く違う用途を考えている僕の部分
https://youtu.be/6HQ5wincIOo?t=297

で、途中から堤さんが、これは子供が入ってきそうな部屋をずっと撮影し続けるために作ったアプリで、さらに、機械学習が使える最新のいらないiPhoneを別途用意する必要があるという衝撃の事実が途中で発覚する(笑)

つまり、めちゃくちゃユースケースが狭くて俺以外多分使わないだろうなって言うのが作りながらわかってたんだよと言う衝撃の告白が出てきて、二人で爆笑する。(笑) 監視カメラとして使う人気アプリはすでにあるから、そういうのとは違うんだと。

針の穴を通すようなユースケースという衝撃発言
https://youtu.be/6HQ5wincIOo?t=1981

ただ、アプリのスクショ見ると、AIで自動録画と言う、なんか凄そうな雰囲気が醸し出されていて、こう言うことができるのかも、ああ言うことに使えるのかな?って色々僕は想像して最初話したことは、大体そういう用途じゃないんだと言われるのがこの動画のキモであります。

実は、これ、話を聞いていると、堤さん的にはプロダクトをヒットさせるというのが第一目標というより、このアプリを作る過程の勉強とか、作った後、そのアプリから派生するビジネスに繋がるかもとか、そういった構想があったので、一周回って、これはこれで正しい宣伝方法だったかもというオチにはなるんだけど。

ちなみに、僕もVoicepaperという読み上げアプリの前身であるLisgoというアプリを10年近く前に作ったんですが、100人いたら1人ぐらいしか使わないだろうという用途の狭いアプリだった。Pocketという後で読むサービスに取り込んだWeb記事を取り込んで、それを順番に読み上げるというアプリ。

家事中とか、歩いてる時とか、運動中にブログ記事を耳で聞きたくて作ったので、僕みたいな用途の人はかなり少数派だった。ただ、いろんな人にとりあえずDLしてもらいたかったので、語学学習にも使えるよ!とか、なんかいろんな用途を想像してスクリーンショットを作ってた気がする。

結果的に、このアプリ、本当のところはどういった人向けなのかというのが一見分かりづらく、ぼんやりしちゃって、本当のターゲットユーザにも届きにくいという罠に陥ってたなーと思い出しました。今でもよくやっちゃうと思う。

点と点が最終的に繋がるには、興味という軸が必要な話

今回、堤さんは、最新のiPhoneを別途用意しないといけない時点でユースケース狭すぎるなってのは気づいたけど、あえてリリースまで作ったと話してた。これは、途中の過程の学習がやりたかったとか、作ったアプリを元に今後何かに繋がるかもっていう狙いがあったらしい。

それでもつくる理由/人生立て直しロードマップ
https://youtu.be/6HQ5wincIOo?t=3055

ついでに、一緒に話してて、いい話だなーと思ったのが、ジョブズが言ってた、最初は見えてなかった点と点が最終的につながる時の話。これ、すぐに結果は出なさそうでも、自分の興味に基づいて色々やっていると、後々になって繋がりやすいよねということ言われて、ほんとその通りだわと思った。

流行っていたとか、周りに勧められたからやってみたというような事だと、自分の興味関心を元に色々やっている時に比べて繋がりにくい。自分の興味関心を元に色々やってると、他の人にとってはバラバラに見えても、人間、自分が好きな事に引き寄せられる動物なんで、後々振り返ったら繋がることが多いなと。

個人開発とConnecting Dots
https://youtu.be/6HQ5wincIOo?t=3055

ちなみに、このアプリのソースコードを売るというビジネスモデルをやりたいなという話に最終的になった。
https://youtu.be/6HQ5wincIOo?t=3588

そして、実際、クラスメソッドという企業にすぐ売れてた。すごい。
https://dev.classmethod.jp/articles/shu223-sourcecode-buy/


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命を削って将棋指す村上聖の漫画と体験の哲学

最近、村山聖の漫画、「聖 -天才・羽生が恐れた男」を読んでる。羽生世代の棋士で、小さい頃から体が病弱なんだけど、命を削りながらプロ棋士として戦っていた人です。

村山聖関連の本はいくつか読んだり、映画も一応見てたりしてたので、そろそろお腹一杯気味かなと思ってたけど、この漫画はすごく面白い。村山聖の少年時代の病院の中での生活とか、プロ棋士になってからも高熱にうなされながら将棋を指す情景が細かく描かれているのがすごくいい。

村山聖の物語ってなんで面白いのかなというと、名人になるために文字通りリアルに命を削っている話だからだと思うんですよ。

身体を消耗する活動をするとすぐ高熱が出てしまう体で、ゼエゼエいっているのに将棋を指すことを選ぶっていうのは、ゆっくり安静にして少しでも長生きするより、早死にしてもいいから、情熱を燃やせることに時間使って生きたいっていうことを体現しているなと。

体験の哲学

先日、飲茶さんの「体験の哲学」って本を読んだのだけど、そこにこんな具合のことが書いてあった。

「ほとんどの人は長生きしたいと願う。でも、現在20歳の人が100歳まで確実に生きられたとしても、残りの80年をずっと寝続けて、最後の1日に起きて、次の日に死ぬというような人生は嫌だと思うだろう。」

この主張を突き詰めると、自殺を認めるかどうかの複雑な問題とも関連しがちなので、結構デリケートな話題ではあります。ただ、飲茶さんの主張としては、日々の小さな出来事も、意識的に体験することによって、毎日の生活が充実するので、幸せになるコツは日々の体験を意識することだと言っていた。

旅行が楽しいのは、普段歩かない街を歩いたり、見たことのない景色を見ることができたりと、新しい体験を意識的にできるってことにある。その場所に行かなければ検索しなかったワードをググってみて新たな発見があったり。

そういう意味で、その場所に関連する歴史とか、建物やインテリアに対する知識を知ったりすると、なんとなくその場所を訪れるより遥かに楽しい体験になるので、これも、意識的に体験することの一つに違いないと思う。

辰吉丈一郎とロッキー・ザ・ファイナル

村上聖は将棋せずに毎日安静に過ごしたとしても、若くして亡くなっていたかもしれない。ただ、寿命を縮めてもいいから将棋をしたいと本人が思っていたことは間違いないと思うんですよね。

昔読んだ辰吉丈一郎を語ったブログの記事で、「辰吉にとってボクシングができないことは、死ぬことよりも辛いんだ。だから、周りに反対され続けても引退しないんだ。」ということを書いてた。

僕の好きなロッキー・ザ・ファイナルでもこんなシーンがあったりします。引退してレストランオーナーになってのんびり暮らしてたロッキーが「今の俺は生きているのに、死んでいるような気分だ。無茶で危険なのは承知だけど、ボクシングをもう一度やりたい。」というようなシーンがあって、そこで泣きそうになった記憶がある。

命を縮める可能性があっても、それをしたいんだという情熱を注ぎ込めるものがあると、日々の体験は充実するだろうし、その人は幸福だと思う。

なので、たとえ健康に悪くても、他人に迷惑をかけない限りはその人が好きなものを食べて、好きなものを飲むという生き方は否定したくないなと。最近読んでる「健康から生活を守る」という本では、そういう趣旨の話を書いてて面白い。


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App Store Connectの銀行口座情報の住所追加で謎エラーが出た時の対処法

最近、AppStore Connectの銀行口座情報に住所を追加しないといけなくなりました。これに影響してなのか、AppStoreConnectで少し前から口座情報登録しろよという警告が出てきて、頑張って作ったアプリの売上の入金が滞るという悲しい状態に陥ってます。

で、早速、口座登録者の住所を日本語でやったり、英語でやったりと色々と試したんだけど、なぜか「@@errorMessage@@」こういうエラーが出る。何がエラーの原因なのか教えてくれないから、解決方法がさっぱりわからない。最悪のユーザー体験。

何回入力しなおしてもエラーが出るから、Appleの電話サポートに聞いてみても、あっちもよくわからないみたいで、スクショをメールで送ってくれと言われて、送ろうとしたら、なんかそこでもまたエラーが出て放置してた。

先日、もっかい、色々試してたら、「契約、税金、口座情報」セクションの、法人というところで登録していた住所と完全に同じ文字を使ったら、次に進めました。ここの住所と一緒じゃないとダメみたいなので、コピペしたらいけると思う。同じ症状で困ってた開発者仲間の人もこれで解決したみたいです。


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iOSアプリ開発者はAppStoreConnectのアップル電話サポートが神なのでとてもオススメ

iOSアプリ開発において、アプリをストアで公開する時や、売上の振込先の口座設定やら、データ分析やら、アプリ内課金の設定やら、色々な事をAppStoreConnectというサイトでやります。

これ、色々とわからないことがあったりした時、Appleの電話サポートで直接サポート担当者に相談できて、これが凄い便利。意外と知られてないので書いてみた。実は、僕もアプリ開発初めて10年ぐらいだけど、今年になって初めて知った。最近こういうシステムになったのか、以前からあったのかは知らないんだけど。

僕は、今年、アプリ譲渡と、AppStoreの個人から法人への名義変更というややこしい事をAppStoreConnect上でやらないといけなかったので、その時にアップルサポートの人と直接電話で疑問点やら、色々聞きまくってかなり助かりました。

ちなみに、AndroidのPlaystoreでも、似たような事をしたんだけど、こっちはチャットサポートのみでした。ただ、その分、Playstoreの方は仕組み的にすごく簡単で、法人名義への変更とか、設定で変更するだけだった気がする。

 

この画面の問い合わせをクリック。





次に、問い合わせたい項目を選ぶ。

次に進む

次の画面で電話を選ぶ。ここで、どうしても電話項目がでない項目もあったりするけど、大抵出ると思う。あと、Appleのサポート対応時間外だと電話の項目が出なかったりもした。

 

 

電話番号入力したら、1分後にAppleの担当者から電話かかってきて、人間と直接色々話せます。僕はちょっと込み入った疑問とか色々聞いてたら、「シニアアドバイザーに変わりますね」みたいな時もあって、その時は上級サポート対応みたいな人が変わってくれて、難しい質問も答えてくれたりした。

ちなみに、その時は、担当者が電話かけ直しますねみたいな対応で、色々とやりやすくて、ネットで色々情報ないのにググってたけど、もっと早くこの電話サポートで聞いておけば良かった!と思いました。


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2021年に読んだお勧めの漫画は「バララッシュ」と「クマ撃ちの女」です

「最近読んだ漫画でなんかお勧めありますか?」と聞かれたんですが、これはお勧めできるぐらい面白かったなと思える漫画はなんだろとふと考えた。

漫画の好みって、例えば自分だと、歴史系とか車とか、自分が好きだからバイアスがかかってしまって、一般的には60点だけど、自分にはブーストされて80点とかになってしまうことがある。

でも、最近読んだ「バララッシュ」と「クマ撃ちの女」はそういうバイアス抜きで、大抵の人にお勧めできるんじゃないかと思って、この2冊になりました。

まず、バララッシュなんですが、これはバクマンのアニメ業界版です。4巻でちゃんと完結してます。バクマンは漫画原作と漫画作家の二人組の男子が主人公の熱血青春ものなんだけど、バララッシュはこれの青年漫画バージョン。

主人公が二人いて、演出家目指す男とアニメーターの男が大きくなってアニメ映画を
タッグで作ろうな!みたいな漫画です。

何が良いかというと、天才肌のアニメーターに比べて、演出家の男の子が「自分は天才ではないけど、アニメへの情熱は誰にも負けないんだ!」といった風のノリで、凡人がどうやって業界で生き残れば良いかみたいな感情描写がすごく良い。

エヴァンゲリオンの庵野秀明を撮ったNHKのドキュメンタリーとかみてると、庵野秀明は明らかに天才肌というか、変人というか、そういう特殊人間なのがわかる。でも、そういう天才達がいる世界で、そこまで天才肌じゃない主人公が映画監督なるために葛藤するっていう部分が一番良かった。

ちなみに、主人公の尊敬するアニメ映画監督が出てくるんだけど、その人は平気でアニメーターに酷い仕打ちして、人間に気を使うよりも作品制作を優先するぜみたいなドロドロした場面があります。

こういう、ジョブス的な挙動は、僕には性格的に絶対真似できないんだけど、優れた作品を作るには、人の能力を無理矢理140%ぐらい搾り取るサイコチックな性格が必要なのかなあとこういうの見るたびにふと思ったりします。ただ、こういうのどうも真似できないし、自分に向いてないことを真似しても不自然なだけなので、ナチュラルにできる人以外は結局向いてないとは思う。

あと、「クマ撃ちの女」も面白い。こういう職業物というか、専門性をテーマにした漫画って、途中からある程度ネタ切れになってきて、キャラクターやストーリーが面白くならないと途中からすぐ飽きてしまうパターンが多い。どうしても。

ハコヅメとか、最初は警官ネタとギャグのセンスが新鮮でハマってたんだけど、上記の法則で途中から読まなくなってしまった気がする。

そういう意味で、クマ撃ちの女は4巻ぐらい出てて、まだ連載中なので今後どうなるかはわからんのだけど、今のところ、すごく面白い。というのも、主人公のクマが撃ちたいという動機が、「ただクマ撃ちてえんだよ。。」という純粋なのがめちゃくちゃ良い。

ここに、なんかよくわからない倫理観とか持ち出したり、俺はクマ撃つけど自然環境的にどうたらとかなんか理屈がないのが良い。昔からハンティング好きで、お姉ちゃんがクマに足やられたトラウマがあって、それ以降、とにかくクマ撃つのが生き甲斐になるという感じです。

普段の生活で、一番の目的が「山に入って熊を撃つ」という行為のために人生設計されているので、仕事もそれに合わせて、ハンティングシーズンにクマ撃ちに行きやすいように選んでるところとか。

地元の猟師さん達の会とかに入ったら、みんなで人間の移住地に出現したクマの駆除に駆り出されたりして、本来の、ヒリヒリするような、山に入ってクマを撃つという経験がしたい自分には面倒だから入らないとか。

僕は、10年前ぐらいはサービス作るぜみたいなノリで夢中になってたんですけど、最近はひと段落ついて、なんか次の熱中するものを探している状態であったりします。というわけで、食べることも忘れるぐらい、一つのことに夢中になっとるぜというような漫画は読んでて面白いし、羨ましくなってしまいます。熱中というのはお金で買えないすごい価値がある。

特にクマ撃ちの女なんて、毎回、一発撃ち損ねたら、くまがダッシュで向かってきて一瞬で殺されるリスクあるのになんでそんなことしてんのという、一般的には理解不能状態です。単純に、それが楽しくてドキドキするからやってるんだと思う。

僕は登山家系の漫画とか、ドキュメンタリーとか、映画とかも好きなんですよ。神々の山嶺とか。あれ系の何が魅力かというと、死ぬ可能性が常にある事を生き甲斐にしている人達を対象にしてるのが好きです。ある意味、俗世間でのしがらみとか、将来設計とか、細々とした事なんて全部小さなことに思える境地にどこかなるんだろなあと思いまして。

ただ、野口健の本読んだら、山登っている時は、いっつも早く帰ってあったかい食べ物とか食べたいなあとか思いながら登ってるらしいけど。なんか、一週間ぐらい寝込んだり、二日でも断食とかやっちゃうと、普段の当たり前の素晴らしさに気づいたりするけど、登山はそういう感情が究極に発生するアクティビティなのかも。


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鬱展開になるアクション漫画「チェンソーマン」が、HUNTER×HUNTERレベルの高揚感を味わわせてくれて、大人でも楽しめる傑作だった

最近読んだチェンソーマンという漫画が、今年一番なんじゃないかというぐらい面白かった。

きっかけは、友達に勧められてしばらくした後、RebuidFMでハクロウさんも勧めてたので、それなら読んでみるかとなったのが始まり。

広告効果って何回も繰り返しリーチするのがホント大事なんだなと改めて思った。一回だけじゃ、ふーん、そうかってなってるところが、また違うところで名前を聞くたびに、ああそれ前も聞いたなっていうのを思い出して興味が増していき、行動に至ると。

さて、漫画の内容なんですが、ジャンプの王道アクション漫画のようでもあり、最近の鬼滅の刃チックな、残酷描写もそこそこある漫画でもあり、この作者の特徴として鬱展開が多いと言った風です。

ちなみに、僕が普段読む漫画はアフタヌーンとかモーニングとか、ヤンマガとか青年漫画系が多くて、少年漫画雑誌に連載されてる作品は、最近はどうしても楽しめなくなってきたなあとなってしまった。

例えば、ワンピースとかナルトとか、最近も読んだ鬼滅の刃も、まあまあ面白いけど、大人向けではないので、そこまでどハマりはしないなあという感想だったりしました。

今でもジャンプで唯一楽しめるのがハンターハンターで、あれだけが別格の存在。王道アクションなのに、普通に大人でも全然楽しめるレベルである、連載中であるジャンプ漫画だったんだけど、この度チェンソーマンも仲間入りした感じです。(昔の作品だと、ジョジョとかスラムダンクは今でも楽しめる。デスノートとかも。現在連載中のでも、もっと色々あるのかも。)

この、チェンソーマン、最初の数話目ぐらいは特に普通のジャンプ系の漫画かな、人体売って金作ろうとしてる主人公とかちょっとダーク路線だけどみたいな感想で読み進めてたんだけど、途中、重要な登場人物である謎の女上司が実力見せ始めるとガラッと雰囲気が変わって一気に引き込まれる展開になった。その後は、続きがも読みたくてしょうがないわ、すごい傑作を読んでるのかもしれないという心境でどんどん引き込まれておりました。

僕はハンターハンターで、ネテロ会長が命をかけて自爆するシーンが何度も読み返したぐらい好きなんですが、あれに近い高揚感を覚えるシーンが途中ででてきたりした。うーむ、あの名場面のなんとも言えない感覚を蘇らせる戦闘シーンは初めてだっただけに、ちょっとびっくりました。コミックスでしか読んでないんだけど、早く続きが読みたい。

ちなみに、同じ著者のファイアーパンチという漫画も読んでみたら面白かった。しかし、鬱になる要素が半端ない作品で、終盤は若干だれ気味なってしまったけど、独特の世界観は同じように楽しめた。しかし、この作者の漫画のタイトルはすごい単純な少年漫画風味なのに、油断して読むと鬱展開が繰り広げられるからトラップ感がある。


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AppStoreの年間収益が一億円以下の開発者は、手数料が15%に削減するので歓喜の雄叫び

先ほど何気なく「App Store Small Business Programを発表」という記事を読んでみたら、めちゃくちゃビッグニュースだった。

簡潔に言うと、来年からAppStoreで提供しているアプリの年間収益の合計が100万ドル以内(約一億円以内)の開発者は、従来の手数料30%から15%になると。

小規模事業者向けのプログラムとかいう発表だからタイトルだけ読んでも、なんだろーなぐらいのテンションで思ってたら、年間一億円以上の開発者なんて個人開発者だと少数だから、ほとんどの個人開発者は来年から手数料15%の恩恵を受けられると考えて良いと思う。なんてめでたいんだろうか。

来年、年間100万の収益ある場合は15万、500万の収益あるなら75万、1000万の収益あるなら150万も戻ってくるようになる。めちゃくちゃデカイですね。

色々AppStoreに抗議していたEpicさんやBaseCampさん達を陰ながら応援していた僕のような個人開発者は少なくないと思うんだけど、恩恵だけ受けてしまいすいません。あの人たちは、AppStore以外の課金システムを使わせてくれっていう訴えを基本にしていたんだけど。

15%プログラムのまとめ

  • 2020年の合計収益が100万ドル以内の開発者は2021年から手数料が15%に
  • 複数のアプリ提供している人は、アプリ全部の合計金額
  • 2021年から新規にアプリ提供する人はみんな15%スタート
  • “手数料控除後”の売り上げ金額が100万ドルを超える収益が基準(130万ドルまでグロースで売上可能という意味らしい
  • 100万ドルを超えた場合、当年の残りの期間については、標準手数料率が適用

このプログラムの詳細は後日また発表されるとあるけど、基本的にシンプルな基準で採用すると書いてあるので、「こういうアプリは適用外だ、こういうアプリはOKだ」みたいな複雑な審査システムはないんじゃないかと楽観的に予想してます。

感想

まず、Androidアプリを提供しているGoogleがこの動きに秒速で追従してくれることを切に願ってます。

Appleが「支払い期間が12か月を経過した定期購入者については、アプリやアイテムの取引手数料が15%に減額される」と言うナイスなルールを2018年1月にスタートしたんですが、Appleが発表してすぐGoogleも追従してました。

なんで、今回もGoogleはすぐに真似してくるんじゃないかなと。流石に、この値下げを放置していると、Androidアプリ開発を検討する人にとって大きすぎるんで。

もうちょっと考えると、そもそも、どこの国の税金も累進課税制度が当たり前なんだから、Storeの売上みたいなトラッキングが容易で徴収も自動で可能なシステムなら、もっと細かい累進課税制度にするのもありだと思ったんですよね。

例えば、年間の売上が50万以下の開発者からは手数料取らない。100万~200万だと5%とか。日本の税制度も、青色申告したら80万円ぐらいは控除されるし。

とはいえ、ここまで細かく区切ると、手数料を節約するために複数あるアプリを、複数のアカウントに分けようと考える人が増えてきそう。それはそれで全体にとってよろしくないので、今回みたいな、100万ドル以下という分かりやすい落とし所にしたのかも。そう考えると、シンプルかつナイスな塩梅なのかもしれないなと。

実は、アプリ開発者といっても、儲けがアプリ内課金ベースの人もいれば、広告売上ベースの人もいるので、広告売上の比率が大きい人にとっては今回のニュースはそこまで影響が大きくなかったりもします。

ちなみに、僕のアプリだと、TaxnoteVoicepaparなどは課金ベースで、ListTimerとかZenyとかは広告の比重が大きい。

なんにせよ、アプリ開発者にとって、この変更は今年最大の嬉しいビッグニュースなんじゃないかと思ってます。最近は、独占禁止法で色々言われたりと、いろんな事柄が絡み合ってこうなったのは間違いない。

*参考記事


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