うめのんブログ

Author: umemoto (page 1 of 26)

中田敦彦のYoutube大学がよくできたエンタメなので、「笑いx学習」やプログラミング学習で応用できるかなど

最近、中田敦彦のYouTube大学のエクストリーム授業で、中国史とか、中東編とか見てたんですが、これが歴史を笑いながらざっくり勉強できるという凄く良くできたコンテンツになってた。

正直、見るまでちょっと偏見が大いにあったんですよ。どうせ、浅い知識で表面上をなぞるだけの解説だろう、だから別に興味はあまりないかなと。しかし、みてみると、本当に芸人さんしかできないという笑いの入った歴史解説で、これはスーパー予備校教師の一段上を行く、いろんな笑える例えと演技で退屈させないざっくり歴史解説で凄いと思った。

学校や予備校の先生とは違い、覚えないといけない年号とか、細かい部分をざっくり省いていて、とにかく歴史に興味を持ってもらって、あとは自分で掘り下げていってねという狙いが成功してると思う。

今考えると、中学校や高校で生徒がなんかの授業が好きになるきっかけって、ただ単純にその先生の話が面白かったからという理由が多いと思う。で、その先生の話の中に、細かい歴史認識は大丈夫なのかとか、ざっくり解説しすぎなんじゃないかとか、そういう細かいことを心配するより、まずは楽しく、興味を持つまでがどれほど難しいかってのは想像に難しくないし。

というわけで、話が面白い、笑えるというのは本当に重要な要素なんだなと感心してしまいました。

そう考えると、ゲームと教育コンテンツも相性は抜群だと思う。例えば、信長の野望で戦国時代に興味持って、そこから日本史好きになるとか。ただ、一時期流行ったゲーミフィケーションという名の、なんでもかんでもバッジとか報酬を導入したらみんな夢中になるだろうっていう単純な話ではなくて、ゲームとして本当に面白い必要がある。

ちょっと話が逸れたけど、こういう、歴史を勉強できつつ、エンタメとして素晴らしいYoutubeチャンネルって世界にもあるのかなと思ってググってみました。

レベルの高い教育チャンネルがたくさんあるけど

ちょっとググったら、なんかレベル高いチャンネルがたくさんあった。

このCrashCourseというチャンネルは歴史、科学、エンジニアリングなど、いろいろなカテゴリで学べるチャンネル。


IT’S HISTORYという、歴史専門のチャンネルもあった。

どれもクオリティが高い。ただ、笑いがふんだんに盛り込まれたエンタメかというと、なんか違う。。なんというか、このYoutubeチャンネル達は、すでに歴史に興味を持っている人が楽しめるコンテンツであって、歴史が嫌いな人が笑いの力で好きになるきっかけになりそうなチャンネルではない気がする。

そういう意味で、中田敦彦エクストリーム授業は凄いと思った。あれは、勉強嫌いな子供にも勧められるのが偉大なところだと思う。

池上彰も分かりやすいYoutube動画は作れると思うけど、これもすでに勉強に興味を持っている子供が見る動画の枠組みになるかな。

つまり、「アメトーク三国志大好き芸人」みたいなノリで歴史を多少大雑把でも良いから、ざっくりと笑いをふんだんに入れて解説するということはコメディアン特有のスキルであって、なかなか真似できないものだろうなあと思いまして。だから希少性がある。

そう考えると、よくできたコンテンツというのは星の数ほどあるけど、笑えるエンタメになっているコンテンツというのは本当に少ない。

僕がちらっと思いついたのが、RebuildFMというポッドキャストに出てくる、HakuさんのCPUチップセットの解説。あれはめちゃくちゃいっつも笑えるので、小難しいテクノロジーを笑いを混ぜて解説するという意味では似ている。

政治を扱ったコメディショーはある

アメリカには政治を扱ったコメディショーがあるので、あれも笑いという力を利用して、小難しい題材をエンタメに作り変えている好例だと思う。というか、コメディの枠なんだけど、凄いレベルが高くて、若干教養がないと笑えないレベルまで達しているかもしれない。

ジョンオリバーの番組はYoutubeで公式チャンネルから見ることができるけど、レベル高い。

Youtubeには誰かが勝手に日本語字幕ついた動画とかもあった。これ、公式で

あと、僕はサウスパーク見て英語を勉強したんだけど、サウスパークも政治情勢を皮肉った笑いのアニメ番組で、あれもこのカテゴリに入るっちゃ入る気がする。

最近は、映画業界が中国市場に忖度して制作しないといけないご時世を皮肉ったエピソードとか作ってた。


プログラミング学習に笑いを取り入れた動画があれば

この、笑いと学習という組み合わせは無限大にあるので、Youtubeという稼げるプラットフォームが用意された現在、かなり有望な市場なんじゃないだろか。

例えば、プログラミング学習の実況動画はたくさんあっても、笑えるエンタメまで作り上げているものはまだ見たことない。どっかにあるかもしれないので、あればTwitterで優しく教えてもらえると嬉しいです。

僕が思うに、正しさを追求したコンテンツは努力で作れるけど、分かりやすさという概念をプラスさせるのはデザインの領域に入ってくるのでレベル高い。そして、もっと難しいのが、笑いという概念を付け足すことだと思うので、相当レベルの高い、ある意味アートの分野。後者になる程、好き嫌いが分かれるのも特徴的。

でも、Youtubeのゲーム実況とかでたくさんの人が見る動画って、単純に上手いっていうことより、笑える、見てて面白い動画だと思うので、マスに訴えるにはそういうことなんだと思う。

書いていて思ったけど、笑い以外にみんなが見る要素ってなんだろなと思ったら、単純に可愛い子とかイケメンとかが出てくるコンテンツってことになる。ただ、競争が激しくなってきたら、顔だけで勝てないのは芸能界でも同じなので、やはりプラスアルファが必要になってくるんだろうなと。

でも、プログラミングとかって、概念をまずは教えるとかはエンタメにできるかもしれないけど、実際にゴリゴリ書いていく作業を面白いエンタメにできるかっていうと、なかなか難しそうだなあ。どうしても、地味な画面になるだろうし、そもそも黙って考える場面が多くなると、歴史や雑学みたいに語りかけだけでは難しいし。

理想を言えば、どんなことでも答えてくれるめっちゃ可愛い、もしくはイケメンの先生が横でつきっきりで教えてくれて、一切ハマらない状況。

なおかつ、周りの景色は自分が気持ちよくなる環境、気温で、何も作るものが思いつかなかったら一緒に先生が考えてくれる。そして、何もやることが他になくて暇な環境。こういう状況なら大抵の人は挫折しないかも。

やっぱプログラミングみたいなものは、最初の初心者の頃が一番大変なので、最初だけはマンツーマンが良いだろうなという結論にどうしてもなってしまう。RIZAPプログラミングみたいな。

RIZAPは別に笑いはないけど、とにかくトレーナーの人がいい人ばっかで、励ましてくれるからその人のために頑張らないとという気持ちになるらしいですね。


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「なぜプライバシーは大切なのか」に対するエドワード・スノーデンの答えと、政府に訴えられてベストセラーになった自叙伝Permanent Record

こんにちは。最近は毎日のように秋刀魚を焼いております。

さて、エドワードスノーデン自身による初の著作、Permanent Recordが9月17日に発売されました。この本、発売前からすごい話題になっていて、発売してからはAmazonでもすごい評判が良いし、HackerNewsでも話題になっていたので、僕も読んでみました。日本語版は来年に出るんじゃないだろうか。

ちなみに、スノーデンって誰?っていう人に簡単に説明すると、アメリカ国家安全保障局、NSAという組織で働いていた生粋のハッカーで、この組織がいかに国民のプライバシーをありえないレベルで侵害していたかを告発した人です。

NSA職員が、国民のメール、ネットの閲覧履歴、撮影した写真や動画など、ネットに繋がった情報のあらゆる全てを自由に閲覧していた内情を告発して、現在、亡命先のロシアに滞在している。

2013年にスノーデンが告発してから、世間のテクノロジー企業に対するプライバシー意識は大きく変わり、当時よりも遥かに個人データに対するセキュリティ事情はよくなったらしい。

もうすぐ読み終わるんだけど、この本は期待通り、すごい。自分の人生を捨てて祖国をなぜ告発したかの思い、葛藤が詳細に書かれていて、今までのスノーデンのドキュメンタリー映画やハリウッドで映画化されたものとは伝わってくる迫力が違う。

スノーデンはもともと非常に頭の良い人で、理性的な性格でもあるので、インタビューの時などはあまり感情を表に出さないんですよね。なので、こんな大それたことをしているのに、インタビュー時は冷静だったり、すでに決意をした後の、どこか淡々としている部分があって、もひとつ本人の感情や、覚悟、思いなどの面が伝わりにくかった。

その点、この本は自分自身が書いている文章というのもあり、告発しようと決心するまでの心の揺れ動き、恋人に対する思い、周りの人に迷惑をかけないでいかに告発するかの苦悩が詳しく書かれている。

僕が一番心奪われたのが、スノーデンが告発しようと決意するきっかけになった場面です。ここでは、いつものように、監視対象である人物の父親をカメラで監視していた。

その時ふと、自分の父親のことを思い出し、スノーデンは涙で溢れてしまったというんですね。国家の安全保障という名目とはいえ、他人のプライバシーを完全に侵害している今の自分をもし自身の父親が見たら必ず失望するだろうと。

そこから、スノーデンはどのジャーナリストにどう告発するか、どうやって証拠となるデータを持ち出すか、どの国が亡命先として有力かなどを綿密に計画していく。

この過程もリアルでもちろん面白いんだけど、この本の醍醐味は、一人の優秀な人間が自分自身の倫理観と葛藤して、実際に現在の恵まれた人生を捨てて告発するまでの心の揺れ動きを文章にしているところ。

人間、捨てるものがない時は思い切った行動に出やすいんだけど、スノーデンみたいに若くして年収2千万以上もらって、ハワイという最高の気候の土地に住み、技術的にも最もハイレベルな国家のハイテク部門で働くという地位を捨てるのは簡単ではないのは間違いない。

当初、スノーデン自身もNSAの業務をスタートするにおいて、自分自身を納得させながら仕事をしていたのを認めているし、あまりにもひどいプライバシーの侵害にだんだんと耐えられなくなってきたと。

こう考えると、法律なんてものは時代や状況によって大きく変わるので、人間の倫理観というものは非常に重要なものだってわかりますね。

そういえば、AIに倫理観をいかにインストールして、人間が倫理的に踏み外しそうな時にAI側が倫理的なアドバイスをくれるようにしたいという研究をMITはやってるらしい。そのことを書いていたJoiItoはスキャンダルで辞任してしまったが。。

ちなみに、NSA職員はどのレベルまで国民のプライバシーを侵害していたかというのは本当にやばい。本来、容疑者の盗聴などは裁判所の許可などが必要になるはずなんだけど、法律自体がインターネットが普及する前に作られたものから、NSAはルールを巧妙にハックしていたらしい。

NSA職員は、重要な容疑者ではなくとも、例えば街で気になる女の子がいたら、その人のWeb履歴、メール、電話履歴、どこに行ったか、誰と交流があるか、スマホの写真、動画、など、全てを自由に閲覧できていたらしい。やばすぎ。

ちなみに、スノーデンの告発以降、現在のiPhoneなどはスマホ本体から暗号化する仕組みを組み込むなど、IT企業自身も国家が簡単に利用者のプライバシーを覗き見できないようには努力していることも詳しく書かれていて、テクノロジー視点で読んでも面白い。

そういえば、スノーデン告発前とか、Facebookが今より利用者のプライバシーをガンガン垂れ流していた時期で、Facebook情報を抜き取るアプリとかも問題になっていた気がする。

ザッカーバーグも当初は「人に見られて困るなんて言っている人はやましい事があるからだ。」とか言っていたのを覚えてる。当の本人は、監視カメラ付きの高い壁に囲まれた豪邸に住んでいるのが突っ込まれてたけど。

なぜプライバシーは大切なのか

おそらく、この本のキモとなる部分だけど、スノーデンがどういった信念に基づいて、プライバシーが守られるべきなのかを語ってます。

端的にいうと、プライバシーと自由とは、相互依存であり、市民の自由を守るためには、プライバシーを守らなければならない。プライバシーが守られない社会では、市民の自由が侵害されると言っている。自由が侵害される社会とは、平等な社会ではなく、独裁主義的な社会になってしまうと。

これだけ聞くと、なんでプライバシーがそこまで関係あんの?と、もひとつピンとこないかもしれないので、スノーデンの語るロジックを抜粋してみる。

“In an authoritarian state, rights derive from the state and are granted to the people. In a free state, rights derive from the people and are granted to the state. In the former, people are subjects, who are only allowed to own property, pursue an education, work, pray, and speak because their government permits them to. In the latter, people are citizens, who agree to be governed in a covenant of consent that must be periodically renewed and is constitutionally revocable.”

独裁制のもとでは、権利は政府から市民に与えられるものとなる。自由社会では、権利は市民から政府に与えられるものとなる。前者では、政府が許可する限りにおいて、市民はものを所有したり、教育、仕事、信仰、発言を求めることができる。後者においては、市民の同意においてのみ政府が介入でき、その取り決めは定期的に精査され、見直すことが憲法によって保証される。

~中略~

“But citizens of democracies don’t have to justify that desire—the state, instead, must justify its violation. To refuse to claim your privacy is actually to cede it, either to a state trespassing its constitutional restraints or to a “private” business.”

民主社会の市民はプライバシーを守る権利を正当化する必要はなく、その侵害に対して声を上げなければならない。プライバシーの侵害に抵抗しないということは、憲法上の制限された領域に不法侵入する政府やプライベートビジネスに、プライバシーを譲渡することになる。

“There is, simply, no way to ignore privacy. Because a citizenry’s freedoms are interdependent, to surrender your own privacy is really to surrender everyone’s. You might choose to give it up out of convenience, or under the popular pretext that privacy is only required by those who have something to hide. But saying that you don’t need or want privacy because you have nothing to hide is to assume that no one should have, or could have, to hide anything—including their immigration status, unemployment history, financial history, and health records. You’re assuming that no one, including yourself, might object to revealing to anyone information about their religious beliefs, political affiliations, and sexual activities, as casually as some choose to reveal their movie and music tastes and reading preferences.”

プライバシーとは絶対に無視できないものである。プライバシーと自由は相互依存しており、自身のプライバシーを放棄することは、すべての人々のプライバシーも放棄することになる。利便性や、何か隠すことがある人だけがプライバシーが必要なのだという理由で、プライバシーを放棄することがあるかもしれない。しかし、やましいことがないからプライバシーはいらないのだと主張することは、すべての人が、入国管理情報、失業期間、資産状況、健康記録を含め、何も隠してはいけないということになる。映画や音楽、書籍の好みを公開するぐらい気軽に、自分の信仰している宗教や政治関係、性的指向を公開したいと思う人はいないだろう。

“Ultimately, saying that you don’t care about privacy because you have nothing to hide is no different from saying you don’t care about freedom of speech because you have nothing to say. Or that you don’t care about freedom of the press because you don’t like to read. Or that you don’t care about freedom of religion because you don’t believe in God. ”

結局のところ、隠すことがないからプライバシーはいらないというのは、何も言うことがないから発言の自由はいらないというのと同じである。また、読むことが好きでないから報道の自由はいらない、神を信じていないから信仰の自由はいらないということになる。

こういった信念のもとに、スノーデンは政府のプライバシー侵害を告発することになるんですが、この本にはスノーデンの博識さ、知的さが垣間みれます。

どっかのインタビューで、小さい頃から読んでいた哲学書が自分の人格形成に役立ったと言ってた気がするけど、残念ながらどういった本を読んできたかには本書には言及がなかった。

ちなみに、この本は発売してすぐにアメリカ政府に訴えられて、その直後にベストセラーになったらしい。


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ツール系のiPhoneアプリに定期購読(自動継続課金)を組み込んで3年たったので、学んだことを書いてみる

3年ほど前に、iOSでの自動継続課金利用のルールが大幅に緩和されまして、ツール系でも使えるようになりました。最近は、Appleも定期購読サービスの利益が大きくなったのもあり、すごく力入れている。

それに伴い、アプリ開発者側にもiOSでの定期購読がどんどん使いやすくなってまして、以前の暗黒時代を思い出すと嬉しい限りです。

*参考
リジェクトされまくったiOSの自動継続課金が規約変更でついに利用でき、使いやすくもなったので、Androidの定期購入と比較してみる

AppStoreの自動継続定額課金の新ルールについて (Auto-Renewable-Subscriptions)

あと、これが最も重要な部分だとは思うんですが、ここ最近は定期購読サービスが一般的になってきているので、ユーザ側の抵抗がだいぶ少なくなっている気がします。

昔は、個人開発のアプリでも有料版は一回買い切りっていうのが当たり前で、定期購読を購入してもらうのは相当なハードルというか、まず売れない。実装しようもんなら、低評価の嵐が怖い。みたいな恐怖があったかと思います。

もちろん、今でも定期購読を実装するとなると、それだけの価値が認められないと買ってもらえないので、もちろん買い切りよりハードルは高い。ただ、継続的に利益が出るビジネスモデルなら、継続的にアップデートするモチベーションは間違いなく高まるので、アプリの持続可能性という意味では広告よりこっちの方が良いモデルだと前々から思っております。

そこで、今後、自分のiOSアプリに定期購読をつけたいなって思っている人たちに向けて、ここ数年運用してきてわかったことをできるだけ書いていきたいと思います。

まずは審査を通すために

昔と違ってiOSの定期購読はツール系でも使えます。以前に比べて格段に通りやすくなったとはいえ、それでも慣れてないとリジェクトされまくって悩むかもしれません。

まず、定期購読に入ると使える機能を何にすれば良いか。

アップルのルールとしては、「ユーザに継続的に価値を提供するもの」となっておりまして、これは結構曖昧です。例えば、定期購読加入者はクラウドが使えるとかはわかりやすい例ですね。これは、開発者側も、サーバを維持するコストが継続的にかかるから定期購読のビジネスモデルが必要だという理屈でOKとなる。

注意点としては、AppleのiCloudとかでクラウド機能をつけて、これを使うには定期購読入ってねとしてもリジェクトされる可能性が大です。開発者側がサーバを維持しているわけじゃないのが理由で、自前で提供しているかどうかがポイントのようです。iCloud使うとリジェクトされたということをよく聞きます。

あと、簡単な方法として、無料版で広告をつけておいて、定期購読加入者は広告が外れるというのでも審査通ったりします。僕のListTimerは広告付きで基本無料で使え、有料版は年間300円の定期購読で広告が外れるだけの違いです。

こんな簡単なことでいいのかと最初思いましたが、どうやら、広告というのは継続的な収入が開発者に見込めるから、広告を外すというのは要件に合致するのかな。これで通った人は何人も聞いてますが、アプリによって、または審査員の気分によってダメだって言われる場合もあるかもしれない。

審査だけはAppleの審査員のさじ加減なところがあるので、同じ条件でもなぜか大丈夫だったり、無理だったりするのが昔からあるところです。

最初だけ審査通るような実装をして、後からこっそり仕様変更するとかは絶対辞めた方がいいです。後からまたリジェクトされたり、突然アプリを削除されたり、悪質だと思われたらアカウントBanされたりすることがあるので。

ちなみに、有料版を表示する画面での細かいルールとか、AppStoreに絶対書かないといけない定期購読の説明や価格など、細かいルールもあるので注意が必要。まあ、こっちは曖昧な部分はほぼないので、言われた通りやればOKです。

レビューガイドラインはこちら。
3.1.2 サブスクリプション

アップグレード画面のお手本はここを参考に。
Human Interface Guidelines for Subscriptions

ちなみに、アップグレード画面は綺麗なデザインじゃなくても、最低限のルールに従って、そのままのUIKitを使うというお手軽でシンプルな方法でもOKです。

ポイントは、以下の事柄を書かないとリジェクトされるということです。

@価格を表示
@定期購読で何を得られるかの説明
@復元ボタン
@利用規約とプライバシーポリシー
@定期購読の注意事項を表示

(定期購読の管理画面へのボタンはユーザが簡単に確認したり、解約できるようにつけてるけど、ルールではなくてもよかったと思う。)

ちなみに、利用規約とプライバシーポリシーは、以前はリンクじゃなくて、購入画面に文章を書かないとリジェクトされたので、そうしてました。最近、なぜか、ここはリンクとして外部に表示できるのを作れと言われてリジェクトされたので、リンクに変えた。こういう感じで、微妙に審査員によって見解が違ったり、少しルールが変わったりとかあるので、へこたれないように頑張りましょう。

よくわからない時はVoicepaperの定期購読購入の画面と、AppStoreの説明文見てもらって参考にしてもらえたら。最低限必要な部分だけをシンプルに標準UIでやってるだけだから、これを真似するのは誰でもできると思う。

*参考写真

適正価格や月額・年額にするかの正解はない

月額で提供するか、年額で提供するか、それとも、どちらも提供するかで悩むかと思います。僕も悩みました。というか、むしろ今でも悩んでおります。これはアプリの性質、マーケット環境、時期など、ケースバイケースなので自分で考えるしかないですよね。

例えば、月額300円にしたら、年額は割引価格の3,000円で提供するとかがスタンダードだけど、アプリの種類によっては、ほとんどの人が年額買うから、年額オンリーの方がユーザが悩まないので結果的に良かったという例もある。(Overcastを作ってるMarcoがPodcastで話してた。)

行動経済学でいうアンカリング効果を狙ってわざと高い価格プランを設置して、相対的に安く見えるプランを買ってもらうとかもあるし、プランを少なくして悩む必要なくするという戦略もあります。

幸いなことに、Appleの定期購読は価格を変更しやすい設計になっていて、値上げする場合は新規ユーザのみ値上げ価格で、安い価格の時に購入してくれてる人は据え置きとかが簡単にできる。それもアプリをアップデートしなくてもiTunesConnectから変更できる。Androidだとアプリをアップデートしないといけないから面倒です。

ただ、後から価格を変更すると、「以前はこういう価格だった気がするのですが。。」という問い合わせがきて、その人にとって初めてみた時の価格が基準になるので、高くなってたら買ってもらえないという状況が多々起こります。

また、どっかのサイトでアプリを紹介されていると自分でそのサイトの更新はコントロールできないから、昔のままの価格がずっと掲載され続けるということが起こります。

かといって、適切な価格っていうのは試してみないとわからないので、最初から正解はわからない。色々、悩んで考えるしかないですね。

解約方法の問い合わせはすごく多い

定期購読を組み込むと、一回買い切りの時と違って、購読の解約サポート問題が確実に大きくなります。

やってみるとわかるんですが、定期購読の解約方法の問い合わせがめちゃくちゃ増えます。というか、サポートの問い合わせで一番多いのが有料版の契約やら解約やらになると思う。

これに対する対策としては、有料版の画面や、わかりやすいところに解約方法のヘルプをつけておくとかしかないところ。それか、サポートの問い合わせ画面で、最初からよくある問い合わせだから、有料版の解約方法のヘルプをドカンとつけておくとか。

幸い、iOS13からは、アプリをiOSのホーム画面から削除しようとすると、定期購読を保持するか解約するかのポップメッセージが出るようになりました。これで、アプリ削除したのに定期購読払い続けていたんだけど!っていう怒りの問い合わせがだいぶ減ると思う。

また、iOSとAndroidでアプリを提供している場合、iOS経由で有料版購入したまま、Android版にアプリを移行した時にどうするかという複雑なケースもあります。

無料期間や自動更新で誤解される可能性

iOSの定期購読には、無料トライアルという機能があります。最初の一週間、二週間、一ヶ月とか、無料期間を選べる。これはすごくいい機能なので使わない手はありません。

ただ、無料期間が終わると、自動的に定期購読課金の購読が始まるという部分をしっかり説明で書いておかないと、誤解される可能性は常にあるのが注意部分。

無料期間が終わると、「無料期間が終わったらお知らせがくると思ってたのに勝手に購入されてる!(怒)」という問い合わせが来る時があります。

ちなみに、一年単位での定期購読がある場合、使ってないのに一年後に自動更新されてました。返金してくださいという問い合わせも増えました。

これは、Appleの定期購読の仕様なので、Appleが仕様変更しない限りはなかなか難しい。なので、現状できることとしては、購入前の説明文をわかりやすく書いておくってことぐらいですかね。

でも、この、購入前のメッセージ、説明文ってそう簡単じゃないんですよね。あまり文章を書きすぎると、誰も読まないから結局意味がなくなるし、書かなければそれはそれで誤解される可能性もある。

なので、コンパクトな文章にして、なおかつわかりやすい日本語、気づかれるようなUIデザイン、なおかつ確認だらけでコンバージョンが落ちないようにも配慮しないといけない。とても難易度の高いプロダクトデザインセンスが問われます。

キャンセル理由の16%が支払いの問題でした

iTunesConnectの売上データを見ると、定期購読のキャンセル率とか、キャンセルの理由とかもグラフで分かるんですよ。

これ結構びっくりしたんですが、Taxnoteの定期購読のキャンセル理由、16パーセントぐらいが「支払いの問題」となっていた。Voicepaperはそこまで高くないけど、それでも5パーセントぐらいはあった。

支払いの問題って、「定期購読更新時にクレカで支払いできなかった」という理由がまず考えられると思う。または、クレジットカードが使えない人はiTunesカードとかをコンビニ買ってきてチャージして購入すると思うけど、そのチャージ分がなくなったとか。こっちの方が原因としては多そう。

幸い、Appleがこの問題への対応できる機能を最近リリースしました。

自動更新登録の請求の猶予期間を有効にする

これは、支払いの問題で定期購読を更新できなかったユーザに、アプリ側でしばらく猶予期間を設けて、すぐに有料機能が使えなくなって定期購読がキャンセルにならないようにすることができる。

正直、これは定期購読をiOSで組み込むならめちゃくちゃ重要な機能だと思うので、僕も実装して検証したいんだけどまだできておりません。

ドキュメント読む限りでは、一番気になるのが、サーバサイドが必ず必要なのかどうかってとこ。まだよくわかってないので、わかればこの記事を更新したい。ポップメッセージとかのUI周りは自分で色々実装しないといけなさそうな予感。

(知っている人は@umekun123まで教えてくれると嬉しい。許可頂ければ、この記事にクレジット付きでアプデさせてもらいます。)

こちら海外の参考になるブログ記事。

Supporting iOS Billing Grace Period

定期購読だとじわじわ売上が増えていくの?

定期購読だと、一回買い切りの時と違って、少しずつ売上が増えていくの?っていう質問もよく聞かれます。

僕は、Tanoxte、VoicepaperZenyListTimerと、AppStoreで出しているツール系のアプリ全てに定期購読の有料版を組み込んでるんだけど、必ずしもずっと売上が増え続けるってわけでもないです。当然なんですが。

成長している時は増えるし、成長が止まった時は横ばいだし、落ち目の時は減っていきます。

一回買い切りで提供していた時は毎月の売上が指標だったけど、定期購読になると、合計の定期購読者数が指標になってくる。(価格と期間が同じ場合に)

当然ながら、毎日新しく定期購読に加入してくれる人がいる影で、毎日、定期購読をキャンセルする人も出てくるので、新規加入数がキャンセル数を上回り続けないと成長しない。

毎日のダウンロードがちゃんとあって、ユーザにアプリが受け入れられて、価格が適正価格じゃないと、なかなか成長し続けない。

ずっとアップデートしてないと、だんだん横ばいになって、そのうち、定期購読者数が少しずつ減ってきたりというのも良くある。逆に、アプリを改善し続けると、毎日のダウンロード数が一定でも購入してくれる人の割合が増えて、少しずつ結果が出てきたりもする。

そして、一回買い切りの時より持続性のあるビジネスモデルなので、アプリを改善していこうというモチベーションも大きくなります。一回買い切り系だと、持続性がないし、長く時間がたってくると売上はよくて横ばいなので、最終的には次のアプリを作ろうかなというビジネスモデルになるんですよね。ここが全然違う。

精神的プレッシャーは確実に高まる

ツール系でも定期購読が使えるようになった昨今、それでも広告オンリー、もしくは有料版をつけても買い切りオンリーという選択肢の人も多いと思います。

この理由としてよく聞くのが、「いろいろとめんどくさくないから。」ってのが一番多い。これは、定期購読機能を実装するプログラミング的なめんどくささと、定期購読をつけることによる心理的な面倒さの二つがあって、後者の比重は少なくない。

つまり、基本無料で広告オンリーなら、「まあ、無料アプリだから気持ちが楽。」となるので、初めてアプリをリリースする時は基本無料で広告だけつけるってのはオススメの定番コース。

僕は最初からガチでビジネス作るぜみたいな青い気持ちで始めてたのもあり、はじめて作ったアプリから定期購読をつけたりしてましたが、これはただ単に珍しいケースだと思う。(当時はツール系は自動継続課金を利用できなかったので、いろいろ試行錯誤して断念した。)

そして、次に考えるのが、1回買い切りの有料版をつけるやり方。これは買い切りだから、まだ定期購読よりかはプレッシャー少ない。

なんで定期購読のプレッシャー高いかというと、毎月、毎年と有料版ユーザから何回もお金をもらうということは、ずっとメンテナンスをし続ける責任感も一緒についてくるということなんです。サポートの負担も、もれなく増える。

iOSのアップデートのたびに、アプリがおかしくなったり、最悪動かなくなったりすることはよくあるので、将来的にもアップデートし続ける気合がないと定期購読にはなかなか踏み切れない。

そういういろいろな理由を含めた「めんどくさそう」っていうことで、いくら定期購読の方が持続性はあるとは言っても、人によっては買い切りが合理的な判断なんですよね。

そうは言っても、最近は定期購読がスタンダードな時代になりつつあるので、使いたいけど悩んでいるという方は参考になれば幸いです。


*作ってるアプリと人気記事はこちら



個人事業主から法人成りして2年たったのでメリットとデメリットを書いてみる

僕は自分で作ったスマホアプリを売って生活しとるんですが、これまで個人事業主として確定申告してきました。

一年目は青色申告会でお世話になり、二年目以降は自分で申告していました。Taxnoteという帳簿付けアプリを作っているので、リアルなストレスポイントを知るため、税理士さんにはお願いせず、出来る限り自分で最後の申告手続きまでやってきました。

そんな僕ですが、二年ほど前に、色々考えて法人化することにしました。ついにIT社長です。一人法人なんで、誰でもなれるんですが。法人税とかも払ったので、わかったことを共有してみます。

法人化した方が良い利益基準は思ったより低かった

僕が個人事業主時代に帳簿付けを勉強させてもらっていた青色申告会の方は、「法人化した方がいい基準は年収1000万超えたぐらいって言われてますねえ。」と言ってた。

なので、僕としては、そうか、1000万円稼ぐまでは個人事業主の方がメリットあるのかと思ってたんですが、会計事務所の方に聞いたら、「だいたい利益が500万円超えたぐらいで法人化した方が良いですかね。色々と。」と言われました。

これ、結構隔たりがあって、びっくりしたんですが、確かに色々調べたところ、払う税金を考えるとそれぐらいでした。今考えると、1000万円というのは、消費税の納税義務が発生するタイミングの、売上1000万円という意味だったのかもしれない。売上-経費の利益ではなくて。

念の為に確認すると、900万売上あっても経費が800万だと利益が100万なので節税メリットだけ考えると個人事業主の方が良いと。

*参考
個人事業主が法人成りを考え始める目安となる事業所得はどのくらい?

ちなみに、売上高(売上-経費の利益ではない)が1000万超えると免税業者じゃ無くなって、消費税を払わないといけなくなるので、消費税払わないといけなくなるタイミングで法人化する人も多い。これから消費税上がるから、その分余計に払うのはでかいですよね。(法人化すると1期目は消費税払わなくて良い制度を使うため。)

*参考
個人事業主で消費税が免除となる条件は?仕訳や納付期限を知っていますか?
消費税の免除を2年間受ける要件とは

ただ、一番重要なのは、法人化することによる面倒さ、追加に払う費用を考えると、どうか?ってとこですよね。僕の周りでも、余裕で1000万円以上稼いでいても個人事業主を選んでいる人もいるし、もっと低いけど法人化を最初から選んでいる人もいます。

法人化する理由として、フリーランスとして仕事を受ける時に会社という形態じゃないとお堅い会社からの仕事が受けにくいとかいうのも聞いたことある。儲かってるけど個人事業主のままの人は、税理士さんへの費用と面倒さを考えるとだるいっていう人が多い。

具体的な節税比較数字はググるとたくさん出てくるので、ここでは、僕が実体験で感じたリアルなストレスを踏まえて書いていこうかと思います。

個人ではかからなかった法人化の費用

まず、僕は個人での法人成りなので、特に株式会社である必要もなく、合同会社という一番コスパの高い形式を選びました。

合同会社だと設立時の費用が6万円ぐらいです。そして、毎年、赤字だったとしても法人住民税均等割とかいうので7万円ほどかかります。個人だと赤字の年は税金一切払わなくて良いけど、法人だと毎年最低7万円かかるというのが重要なポイント。

そして、個人だと確定申告なんて結構楽チンなもんなので、税理士さんへの費用はかけてませんでした。どんだけ簡単かというと、以下を参考に。

*参考
個人事業主・フリーランス向けに、確定申告の流れを世界一ざっくりと説明してみる

しかし、流石に法人化したら決算の作業とか面倒そうだし、普段の税務相談、法人ならではの経費の範囲、節税方法のアドバイスとか受けた方がいいだろうなと思って、法人成りのタイミングで会計事務所でお世話になることに僕はしました。

マイクロ法人(個人で法人成りして節税メリットを生かす方法)を勧める橘玲ならこれぐらい自分で全部やれって言ってますが、ちょっとこれは流石にだるいなと思いまして。

*参考
サラリーマンとは一味違う「マイクロ法人」という生き方をご存じか

というわけで、僕がお世話になっているリーフ会計事務所(ITに強い、とてもナイスな会計事務所)では、毎月の顧問料と決算時の費用含めて、年間30万円かかることになりました。会社印は通販で激安の3600円ぐらいの買いました。

まとめると、初年度は、設立費用含めて、45万程度。
次年度からはランニングコストが、住民税 + 会計事務所費用 = 37万円。

これだけは最低かかっております。これに加えて、法人になるとツールの代金が高くなったりしますね。例えば、クラウド会計ソフトのマネーフォワードクラウドとかも、個人だと月額1,280円だけど、法人だと月額3,980円からとか。

まあ、税理士さんに全部領収書を送って処理してもらうって人はこの辺気にしなくても良いかもしれません。

あとは、銀行で法人口座を作りますよね。その時、僕が使っているりそな銀行だと、ネットで操作できるサービスがあるんですよ。りそなダイレクトだったかな。これが、個人だと無料なんだけど、法人だと月間2,160円かかっちゃうんですよ。マジか!と思いました。クラウド会計ソフト使うなら法人のネット利用は必須なので、その辺の追加費用も考慮に入れないといけません。

クラウド会計を使って、会計事務所と契約してとか考えると、2年目以降でも最低のランニングコストが45万ぐらいはかかりそうですね。これを超える節税効果が見込めるかってとこですね。

法人化すると出せる出張手当という経費

僕が個人事業主時代の時は、フリーランス的な事業だったら特に法人じゃないと使えない経費とかあんまないよなあと思ってました。一応、会社の方が落ちやすいとはいえ、個人事業主でも自宅を仕事場に使っていたらその分は経費にできるし、経費的にはそんな法人化する意味ないかなあと。

もちろん、法人化した方が作業する場所を社宅とかにして、経費にできる割合が増やしやすいとかもあるんですが、そこまで大きなメリットでもないかなあと思ってました。

でも、法人化した後教えてもらったのですが、法人じゃないと出せない出張手当という経費があります。これは知らなかったんだけど、出張することが多い人はかなり重要かも。僕はそんなしないのであんま関係ないけど。

例えば、アプリ開発している個人事業主の人が、年に一回あるApple開発者のイベントWWDCに行くとしますよね。

この場合、チケット代が17万ぐらい、7日間滞在して旅行費が33万ぐらいとして、ざっくり50万かかったとします。個人事業主だと、これ50万円が経費として帳簿につけれますね。

法人だと、7日分を出張手当として経費をプラスできるんです。国内だと日当5千円、海外だと日当1万円ぐらいまでが限度らしい。この場合は1万*7日間分とか。

なので、出張が多い自営業者はこういうのでかいと思った。これは明確なメリットですね。

倒産防止共済という節税対策

また、法人化すると使える節税対策として、倒産防止共済というのが一番使いかってが良いと教えてもらいました。ちなみに、法人口座を作って一年経ってないと加入できない。

ざっくりいうと、最大800万円まで掛金として突っ込めて、全額経費扱いになるという便利な仕組み。すぐ解約すると元本割れするけど、40ヶ月以上経っていたら任意解約で100パーセント戻ってくる。

となると、500万円とか利益が出た年に、500万円分賭け金にするとか、利益が出すぎた年に節税して、赤字の時は入らないとか、節税のためにバランス調整ができるということらしいです。

個人事業主で似たような制度として、小規模共済というのがあるけど、あれば、240ヶ月未満で解約すると元本割れのリスクあるとか、掛金も年間最大84万円までと、節税対策としての規模がかなり違います。

ついでに、生命保険に入るっていう節税方法も一般的なんですが、最近の法改正で旨味は無くなったみたい。

*参考
国税庁はなぜ「節税保険」にとどめを刺したのか

ちなみに、これらの節税対策、その年の経費扱いにはなったとしても、また戻ってくる時に税金はかかるので、結局、税金を払うタイミングを将来に先延ばししているだけっていうことに注意が必要です。

え?結局、将来に先延ばししているだけなら意味なくない?と思ったかもしれないんですが、ビジネスっていうのは儲かる年もあれば、儲からない年もあるので、儲かった年にこういうものに加入して調整するのが節税というものらしい。

(倒産防止共済は個人事業主でも入れるとはてブで教えてもらいました。そうだったのかー。教えていただきありがとうございます。)

*参考
倒産防止共済の節税効果は?年間240万円を全額損金できる

社会保険料の書類関係が微妙にだるい

法人なって一番面倒だと思ったのが、この社会保険料系の書類書くことでした。

当初、僕は一人法人だし、自分自身が社会保険なんかいらん、失業保険とか出なくても問題ないしと思ってたんです。なんで従業員の自分が入りたくないのに強制的に入らないといけないんだと。実質、社会保険入ってない会社って80万社ぐらいあって、2割ぐらいは入ってないらしい。

*参考
社会保険未加入は80万社!会社が被る5つのデメリット

でもですね、最近、未加入の会社には厳しくて罰則あったり、あとあと余計多く払うようになるリスクあるんですよって説明されて、なるほどそういうものなのかと思って入りました。

ちなみに、これ、個人事業主だったら年金として払わないといけなくて、ちゃんと稼いでいる人は強制徴収とかあるから、まあ、法人と個人でも、どっちでも払わないといけないお金として、特別法人だから追加で払う必要のあるお金っていう訳でもないかも。

しかし、法人なると社会保険系の書類を提出しないといけなくて、まあ一人だったらそんなに書く部分もないんだけど、やっぱり面倒なんですよ。

後々知ったんだけど、そういう書類って会計士事務所と契約してもやってくれないんですよ。会計士事務所とは別の免許がいるらしくて。なので、ここは別途、社労士の方にお金払って依頼しないといけないんだけど、一人法人で従業員一人だとほとんどの人が自分でやるらしいです。

でも、この自分でやるのが慣れてないと微妙にだるかったりします。すぐ終わる作業なんですけどね。

自分に給料を払わないと自分のお金にならない

個人事業主と法人の大きな意識の違いとして、会社のお金は自分のお金じゃないので自由に使えないっていうとこでしょうか。

ここは一人法人だと特に曖昧になりそうだけど、そういうもんらしいです。

個人事業主だと、利益はそのまま自分の銀行口座に入って、自分のお金になります。でも、法人だと利益は法人の利益として、それを自分個人として使うなら、給与として自分に渡さないといけない。

給与を低くすると、社会保険料金が安くなるからわざと給与を低くする人もいるんだけど、それだといつまでたっても自分の自由にできるお金が入ってこないというジレンマがあるとか。このへん、法人作ってみてなかなか面白いなと思ったところです。

儲かると複数の会社を作って節税できる

さて、ここはついでの話なんですが、法人税というのは800万以下と800万以上で大きく変わるので、たくさん利益が出てきた場合は複数の会社を作って節税している人もいるんですよ。税務署が納得できる形で事業がちゃんと分けられる場合に限って。

中小法人に関しては、課税所得が800万円までなら15%、超える部分に対して23.2%の税率と、「軽減税率」が適用される。

明らかに一つの事業なのに、節税のために分割してたら税務署に認めてもらえないので、ちゃんと切り分ける理由を説明できる場合によるらしい。

ちなみに、株式会社で資金調達とかして、会計上の売上や利益を大きくする必要のある場合は分割したくないからこういうことはしないけど。

しかし、ここも、複数の会社作ると事務作業が手間だったり、その分決算費用、税理士さんへの顧問費用が増えるなどなど、ストレスやランニングコストも上がります。

このへんも、個人事業主のまま行くか、法人化するかの見極めと似ているなあと思いました。

複数法人作って、さらに個人事業主でも申告してと、利益を2つの法人、1つの個人事業主として分割して節税したりするケースもあるので、なるほど、法人を持ちながら、個人事業主も継続できるのかと色々勉強になりました。

*参考
子会社や別会社など、会社を複数作る5つのメリットと4つのデメリット

何月に法人化するべきか?

個人事業主は1月から12月までの事業期間って決まっているけど、法人は作った日から1年だから、特に作りたい時期から始めて決算日を決められる。

ただ、税金を払うのは結局、法人設立してから一年後の決算で決まる。例えば、個人事業主をしていて、ある月に突然ポンっとめちゃくちゃ儲かって、やばい、利益がでかすぎて法人化しとけばよかった!と思っても、その年はどうせ間に合わないっていうのが常だと思います。

でも、順調に利益出てきたから、来季の節税のために法人に早めにしておくか!と思っても、事業が予測とは違ってうまくいかずに個人事業主のままの方がよかったっていう可能性があるので、微妙な割合の時が一番悩みそう。

府民税と市民税支払いは銀行に直接行かないといけない

最後に、すげえだるかったのが税金を納めに行く作業です。個人事業主時代は国税庁のHPからカード払いで全部終わったけど、法人なると法人税と地方法人税だけカードで払えて、それ以外の府民税と市民税は銀行に直接行かないといけなかった。。めちゃくちゃだるい。なんじゃこりゃ。

とまあ、僕の覚えているストレスポイントを色々書いてみたけど、一つの意見として参考になれば幸いです。法人化はケースバイケースなので、専門家に相談して、じっくり考えてから検討するのが一番ですね。


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英語を海外ドラマで独学した方法を使って、Netflixでスペイン語を習得できるか実験を始めてみました

前々からやってみたかった、英語以外の言語を勉強してみることにしました。スペイン語です。話者の多さとネットでの利用率から考えると中国語の方が良かったんだけど、Netflixオリジナル作品に音声がないのでスペイン語にしました。

語学学習をしてみようと思った理由はいろいろあるんだけど、一つに、「最近何してるの?」と言われた時に「うーん、まあ普通にアプリをアップデートとか。。」とかしか言えてなかったので、ドヤ顔で「スペイン語です。一年後ぐらいには喋れる様になる予定や。」と何かに打ち込んでる人間をアピールしてみたかったのが一つ。

もう一つは、英語は海外ドラマと海外のPodcastで独学したんだけど、そのノウハウが、義務教育してない他の言語でも通用するかというのを試してみたかったのがあります。

後、英語自体もネイティブみたいに綺麗に喋れないんだけど、そもそも日本語も漢字あまり書けなかったりするから、他の言語も勉強してみたほうが人生楽しいかなと。

正直、語学学習っていろいろな習得方法があって、それぞれの人がいろんな方法を試した結果自分に合致した、これが一番いいゼという「ぼくのかんがえたさいきょうのべんきょうほう」というものを持っていると思う。

僕も多分にもれず、サンプル数1なんだけど、俺専用の最強メソッドというのがあって、いろいろ理屈もそれなりにあるので書いていきたいと思います。自分でも上手くいくかも!と思った方は参考にしてみてください。

僕自身、これは上手くいかないなと思ったり、勉強自体に飽きたら速攻で辞めるか、修正を加えると思うので、現段階の暫定学習戦略みたいなもんです。先に、どういう方法で今は学習しているかという結論を書いてみる。

Netflixでスペイン語音声・日本語字幕にして、好きなドラマを見まくる

単純にこれだけです。具体的に言うと、日本語字幕が出た瞬間さっと速読して意味をだいたい掴み、その後は集中して喋っている内容を聞き取ることに集中する。ハッキリ聞き取るために、イヤホンを使うのがとても重要。AppleTVでAirpodsを使って聞いてる。

日本語字幕は圧縮されて意訳が多いので参考レベルにさっと読み、だいたいはその場面や状況の雰囲気でどうやってネイティブ言語が使われるかを意識して聞いておく。

ほぼ100パーセント最初はわからないのだけど、一時停止とかせずにそのまま普通に見続ける。元言語の字幕とかも読まずに、一時停止もしないので、ドラマも普通に楽しめて続けられる。

すると、何回も使われる最重要ワードから自然と覚え始める。僕は、「オラ」っていうのがHelloで、「シー」っていうのがYesっていうのを、ドラマを2話ぐらい見てたらまず覚えた。

僕はナルコスっていう麻薬王を扱ったドラマシリーズが好きで、それで勉強したのだが、「ハイ、ボス!了解しました!」的なシーンで、よく「シー、セニョール!」と言っているから、ボス的な目上の人には、セニョールと付けないと殺されるんだと思う。

また、「ポルファボール、私の娘が誘拐されたんです。。助けてくれませんか。。」とか、「ボスなんとか命だけは。。ポルファボール。。」とか、よくポルファボールという言葉がPleaseの様に使われているので、Please的に使うのだと思われる。

こんな感じで、単語や文法はどうしても気になった時に暇な時に調べる程度にしておいて、99パーセントの時間は普通にドラマを見続けていくとめちゃ簡単な再頻出ワードから覚え始める。

文法も知りたいなと思い始めたら、軽く文法の基礎を調べたりもしようと思っています。スペイン語は女性系と男性系で違うらしいし。これも、気になり始めた段階で調べるというのが大切。Basecamp社の社長が人を採用するタイミングに関して、「Hire someone when it starts hurting.」と言っているのと同じ理屈で、あまり先回りしないのが結果的に効率的なタイミングになる。

原理主義的には、「赤ちゃんが言語を覚えるように、本来は文法なんて一切勉強しなくていいんだ!」となるのかもしれないけど、流石に読み書きができる大人なので、並行してちょっとぐらいは調べる程度でちょうどいいんじゃないかなと。

基本戦略としては、単語とか文法のルールも頑張って調べ過ぎないようにする。重要な言葉は勝手に何回も出てくるので、どうせ覚えるから。

聞いている限りでは、「ケ」がWhatで、「コモ」がhowみたいな感じで、「ドンデ」はwhereだと思う。やっぱ英語に似ていて、英語わかるとだいぶ当てはめられるので、プログラミング言語みたいに、一つ覚えると、似ている言語はだいたい覚えやすいのと似ている。

ちなみに、Netflixの言語設定をスペイン語にすると、Netflixオリジナルのドラマは全てスペイン語で見れるので、ストレンジャーシングスとかもスペイン語で見れます。面白いドラマがたくさんあるので、飽きないのがミソ。

さて、ここまで自信満々にこの最強方法論を書いてきましたが、一番の難敵は飽き性である僕の性格かと思います。とりあえず、この方法で半年ぐらい試してみて、もし上手くいったらまたブログをアップしたいと思います。もし、上手くいかなかったり、挫折したり、飽きたら、何事もなかったようにこの話題には触れないと思います。

一応、この方法論は僕が英語を覚えたやり方をベースにしているので、英語はどうやって勉強したかを書いてみる。その時は試行錯誤して色々試したので、上手くいかなかった方法がたくさんあった。

英語は海外ドラマと英語のPodcastをひたすら聞いて覚えた

英語は受験勉強で基礎的な文法と単語を覚えたので、スペイン語のようにほぼゼロスタートとは違いました。

ただ、もちろんドラマは全く聞き取れないし、話せない、TechCrunchとかも読めない、っていういわゆる普通の受験した程度のレベル。

結果的に上手くいったのは、海外ドラマをひたすら見る、海外のPodcastを毎日ずっと流している、CNNとかを垂れ流す、とかでなんかよくわからないけどずっと英語流してたら、だんだんわかるパーセンテージが上昇してきて、後は楽しいコンテンツが英語はいっぱいあるので、自然と勝手に上達していくという好循環になった。

ただ、一番苦労したのが、最初の時で、とにかく映画を頑張って聞いても、全部雑音にしか聞こえない。Podcastを聞いても、雑音をひたすら聞いてる感じがして、なんだか壮大に時間を無駄にしている感覚。この時が一番悩んだ。

今だったら、日本語字幕でサッと読んで、後は耳で集中して聞くという方法を使うんだけど、この時は、字幕を読んではいけない、読んだとしても英語字幕でないといけないと思い込んでいました。一時停止とかしまくって、英語字幕を読んで音を聞いたりして、なんか効率悪かったと思います。

結果的に、もうめんどいからいいやと思って、ひたすらCNNニュースを毎日4時間ぐらい家事している時とかずっとイヤフォンで垂れ流ししていると、ちょっとずつわかる単語が増えてきて、最初のキャズムを超えた気がします。この時思ったのは、とにかくわからなくても量が重要なのかなと。

こういう経験があったので、スペイン語勉強にも、完全にスペイン語のみのニュースPodcastを聞いてたんです。

しかし、量が重要なのはそうなんだけど、雑音を10時間聞いてもやっぱりなんもなさそうなんです。

耳だけで聞くにはある程度わかって、3割ぐらいは理解できるようにならないといけないかなと思い、ゼロスタートのスペイン語は動画の場面で意味を推測できるドラマから初めてみた限りです。

英語の時は、受験勉強の基礎があったから、ずっと垂れ流しても2割ぐらいは拾えていて、完全な雑音じゃなかったで上手くいったのかもしれない。

ただ、圧倒的に量を聞くには、常に耳で聞く必要があるので、スペイン語も早くPodcast垂れ流しの段階に進みたい。

ちなみに、スペイン語学習101みたいなPodcastを聞いてみたけど、5割以上は英語話していたり、単語をゆっくり何回も繰り返したりする普通の学習ラジオなので、これは時間が勿体無いと思って辞めてしまいました。

同じ理由で、日本語が出てくるラジオとかは英語学習にも使いませんでした。英語学習者向けに、全部英語で説明して教えるっていうPodcastはあったけど、あれのスペイン語バージョンがあれば今の僕にはぴったりかもしれない。

話す練習はSkypeで日本語勉強してるネイティブと言語交換した

英語のPodcastとかニュースとか聞き取れるようになったら、話す練習したいなと思って、Skypeで日本語勉強してるアメリカ人と言語交換しました。日本で住んでいても、Webを探索してると英語を読んだり聞いたりする機会は自分からいくらでもあるけど、話す機会は一切なかったからです。

特に話す練習は一切してなかったけど、だいたい聞き取れるようになってたので、なぜかいきなりでもだいたい話せました。この時の経験から、まずは聞き取れるようになるのに集中しようとスペイン語学習でも考えております。

ただ、LとRは発音が難しくて、ここは教えてもらったりした。VとBの違いとかも。発音は短期的にもレッスンしてもらったほうが良い気がする。スペイン語は発音簡単らしいので、中国語だと苦労しそう。

読む練習はネットの英語記事を読んでた

英語だとネット上にいくらでも、サッカーとか、ゲームとか、Tech系のニュースとか面白いコンテンツがあるので、単語をパッと表示できるツール使ってネットで読んでたら、勝手に上達していった。

これは、スペイン語で読みたい記事が特に今のところないので、一生上達しないかもしれない。むしろ、英語と違ってスペイン語は日常的に使うことがほぼないので、今回の趣味みたいな実験に飽きると勝手に廃れていく可能性が大。英語はそこらへんに溢れているから勝手に上手くなるけど。。

この点、ネット上のコンテンツの20%ぐらいを占めるという中国語が分かるとネット上のコンテンツ理解できる割合が一気に増えるので違う世界が見られそうで良いなあ。

いや、これは新しい世界を知らない人が勝手に想像でイメージする時によくある罠で、スペイン語が分かると今まで想像もしてなかった世界を体験できて、一気に世界が広がるかもしれない。多分、そうだ。という希望のもとに頑張りたいと思います。

PS:英語は25パーセントぐらいで、スペイン語は8パーセントぐらいでした

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noteにアプリのアップデート文を動画を添えて書いてみた

僕は以前から、退屈なアプリのアップデート文を読んでもらうには、ブログ風、よく言えばエッセイ風に書くのがいいんじゃないかというアイデアを元に、それっぽく書いてました。

機能追加
*コピー機能

とかで終わらせるのではなくて、このコピー機能を付けた理由はなんでか、どういうふうにUIデザインを工夫したか、どこで悩んだかとか、そういう色々な要素があるので、そういうことを書くと、結構読んでもらえて、なおかつその文章が気に入ってくれた方がレビュー書いてくれたりすることもあり、いまだに続けてます。

ちなみに、このやり方は今ではそこまで珍しいものでもなくなってきて、そこそこ多くのアプリがアップデート文を日記風に書いてきているな、ふふふ、俺の実験は成功だったと思ってたりしたのですが、全くアプリの機能追加に関係ない内容が大半だったりするケースも見受けられ、カオスになったりしていた記憶があります。

まあ、それは置いておいて、このアップデート文を文章で背景などを書いていくという作業、結構やってみると毎回面倒です。英語だと、もうネイティブ言語でもないのでだるいから、

New
*Copy Mode from Edit

とか、手抜きになっちゃってます。

ただ、少なくとも日本語のアップデート文はある程度文章として書いていこうというのは僕のアプリのアイデンティティでもあるのではないかと勝手に思って頑張って続けております。

ちなみに、アプリをすでに使っている人もアップデートされたらポップアップで文章が出てくるようなライブラリを使っている。これは、古い古いライブラリだけど、これ。もっとオススメのを知っているかたはぜひ教えて欲しい。

しかし、せっかく頑張って書いているのだから、Webでも一覧として履歴を読める形にしたいなと前々から思ってたので、最近使いやすいと評判のnoteにアカウントを作ってアップしてみた。

Noteは動画も載せられるので、新しい機能の使い方を説明した動画も一緒に作って、Youtubeにアップロードして、それを一緒に添えてみた。

この、動画作成というのもそこそこめんどいので、いかにサクッとやるかと色々試したところ、iPhoneアプリのFilmStoryというものを600円で購入して作ると余計な機能も少なくて使いやすかったです。この動画、後々ヘルプにも流用するので一石二鳥。

というわけで、出来あがったアップデートの記事がこちら。note、本当に使いやすかった。WordPressって、何が使いにくいかというと、段落とか、ちょっとの文字サイズとかいい感じになってくれない。そもそも日本語をベースに考えられてないから使いづらいのもある。それでも、noteははてなブログよりも使いやすいと感じたので、細かい部分にこだわってデザイン設計がされているんだろうと思う。これは人気が出るわ。

https://note.mu/zenyapp/n/n4c789a6a39b8

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「Fake it till you make it 」と詐欺の境界線

最近、セラノスやら、Netflixで話題のFyre Festivalなどのドキュメンタリーがすごく面白いんだけど、スタートアップ文化の悪い面が行き過ぎて大きな詐欺に発展する暗黒面を見せつけられております。

まず、セラノスの説明をすると、血液検査を指から簡単に出来る技術をビジネス化するというベンチャーだったんだけど、そんな技術は本当はなくて、ジョブスの再来と言われていたけど、今では有罪判決を受けた創業者の若手起業家の女性の名前です。

まだ日本ではそこまで有名にはなってないけど、今後、映画化されたり、ドラマ化されたりするので、みんなが知っている名前になるとは思う。

そして、NetflixのドキュメンタリーFyreの方は、カリスマ性のある創業者が豪華な音楽フェスを南の島で開催するという企画を立てて実行してみたけど、宣伝だけは豪華で、実際に開催されたものは悲惨で質素なイベントにしかならず、これまた詐欺で有罪判決受けたっていう概要です。

この2つとも、話としては非常に面白くて、いろんな教訓があるんだけど、シリコンバレー発祥の「Fake it until you make it」、実現するまではフェイクでごまかせという精神が物凄く色濃いんですね。

この用語って、ITスタートアップ文化では肯定的な感じで使われることが多くて、アップルだって最初はユメみたいな妄想をぶちまけて金を集めて、そっから猛烈精神で現実になるように頑張って上手くいったから参考にしようみたいに使われてきたと思う。

セラノスとかFyreの創業者の映像見てると、最初は「Fake it till you make it」精神でプレゼンして、金を集めたものの、だんだん実現可能性が低いってのが自分でもわかってきつつも、ここまで来たら引き返せねえ!っていう状況になり、だんだん自分自身を自分が騙し初めて、最後は帳尻合わせるんだからOKだみたいな精神になり、本人は真実を言っているかのように詐欺が進行していくんだろうなっていう印象だった。

なんか、嘘発見器でも、その人が正しい事をしていると信じ始めると、本人が嘘だと考えなくなり、検査機で反応しなくなると聞いたことがある。

創業者が半ばサイコパス的に自分の脳みそも騙し初めて、なおかつカリスマ性があったら、周りの人も雰囲気の飲まれて、「なんかこの人がこう言ってるからイケるんちゃうかな」っていうノリになっていくのが想像できてしまう。

しかしですね、ほとんどのスタートアップって失敗するし、創業者はクレイジーなこと言ってて、本人も狂人じみた人こそ投資家に好まれる昨今、VCの人達はどうやって本物か詐欺かを見極めるんだろうか。

しっかりとデューデリジェンスして、自分の目で確かめたらいいというのは間違い無いんだけど、それでも判断つかないケースは多々あるだろうし。

もちろん、ポンジスキームで捕まったマドフの例みたいに、わかりやすい詐欺行為なら最初から明らかなんだけど、スタートアップの創業者だったら、結構本気で善意から世界を良くしたい!っていう気持ちで金を集めているケースが多い。それが実現不可能なのに突っ走って詐欺となるっていう場合は、結果的に失敗した事を応援したのか、詐欺に引っかかっただけなのかは初期段階では判定が非常に難しいんじゃないだろうかと。

派手にずっこけた場合は司法の介入が入って、今回みたいに有罪判決が下るけど、それ以外はいろんなところで発生する、他人資本でビジネスする時の構造的な問題なんだろうか。

基本的な解決策は、Skin in the Gameの精神で、創業者自身が失敗した時のリスクをダイレクトに被るようにすることだろうけど、これはこれで、起業家がリスクを恐れずチャレンジするというベンチャー投資のエコシステムとの弊害がありそうだし。

色々考えた結果、あんまり簡単な解決策はなくて、倫理面で哲学を持つ空気自体が自然とあればいいんだろなと。セラノス事件がドキュメンタリー化されたり、ドラマ化されたりすることで、同じ事が繰り返される抑止には間違いなくなるはずなので、エンターテイメントの力も強い。

参考リンク


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ディズニーの制服禁止ルールを読んで、国ごとのローカライズの重要さがしっくりきた話

最近、なんかサクッと雑学を暇つぶしに読みたいなと思って池上彰の「そうだったのか」シリーズを色々読んでたんんですよ。「そうだったのか中東」とか、中国とか、EUとか、ロシアとか。結構知らなかったことがちらほら出てきて読み物として面白い。

そこで、そうだったのかシリーズをあらかた全部読んでしまって、似たようなものないかなと買った「世界の見方」っていう新しい本をポチッと買ってみた。

まあ、そうだったのかシリーズに書かれている話が結構重複しているんだけど、その中に出てきた、国ごとに色々なビジネスをローカライズすることの大切さを具体的な事例で色々紹介する話があって、これがすごく面白かった。

ネット系のサービスって文化的なローカライズを軽視しがちに

僕はTaxnoteとか、Voicepaperとか作ってるんですが、ぶっちゃけ、アプリとか、Web系のサービスって、そのまま海外の言語に翻訳したらある程度そのまま使ってもらえるんじゃねえか?って思っちゃうんですね。

これって、実際そういう場合もあるので、判断が結構難しいのです。

例えば、Facebookとかは、海外からやってきて、Facebookなんて海外かぶれの奴らが日本にいながら外国の友達と連絡するだけで、伸びしろないっすよ。みたいな意見は、だいぶ前にはよくあったと思う。

で、そんなに日本向けにカスタマイズされてると思われないけど、今では結構普及している。

Twitterなんかは、日本語の圧縮率の高い言語性と相性も良くて、これまた特に日本向けに特別なローカライズがされているとも思われないけど、普通に流行った。

こういう、アメリカのサービスが結構そのまま言語だけ翻訳されて日本である程度はやっちゃう現象をちらほら見ているので、なんか、Web系のサービスは言葉だけ翻訳しとけば、あとは上手くいくかみとけばいいかなっていう考えが僕の中ではあったりします。

実際、ListTimerなんかは単純すぎるタイマーアプリなので、なんか知らないけど韓国ですごくダウンロードされたりもしてるし。

ただですね、これって、上手くいった場合はたまたまラッキーで上手くいくけど、ダメだった場合、やっぱりその土地の文化をしっかりと知っていないと、なぜダメだったかはわかりにくい。

なので、その文化に合わせる方法が頭の中で思いつきもしないので、対策さえ取れれば結構上手くいくかもしれないのに、それに気づかず諦めてしまっているパターンって多そうだなあと今回の本を読んで思った。

で、その事例ってどんな話かっていうと、こんな話です。

ディズニーランドは夢の国だから制服禁止

僕も、飲食業などのサービスがそれぞれの国ごとにローカライズされる必要があるっていうのは頭ではわかってたわけです。

例えば、インドでは牛はヒンズー教の神様が乗る聖なる動物だから食べてはいけない。なので、マクドナルドが進出する時はビーフバーガーは売れない。イスラム教徒が多い国なら、豚肉食べられないから、豚肉は使えないからメニューからなくなるとか。

こういうのは、頭の中では、まあ確かに海外ではいろんな宗教あるからそうなんでしょうねえ、っていう理屈的な納得だけで、直感的な納得というのは、そこに住んでないからあんまりビビビとはきてなかったのです。

それが、今回の本では、海外から来たサービスが日本向けにどうローカライズされて上手くいったかという事例があり、これが本当に、自分が日本人で日本の文化で育っているだけに直感的に「ああ、なるほど!これはローカライズ重要だわ!」ってなったのです。

印象的だったのがディズニーランドの話。

なんでも、アメリカ発祥のディズニーランドでは、いろんな曲げてはいけないポリシーみたいなものがあり、その一つに、「ディズニーは夢の世界だから制服は禁止」っていうのがあったらしいんですね。

どうも、制服OKにすると、軍人さんとかがそのまま入ってきて、夢の世界の雰囲気がぶち壊されるからだとか。まあ、わからんでもない。

そこで、東京ディズニーランド作る時も、「制服では入場禁止」という通達がアメリカ本国からあったらしいんだけど、これ、日本側は激しく抵抗したらしい。

なんでかというと、制服禁止にすると修学旅行生がディズニーに来れなくなる。これはでかい。

アメリカの学校には制服なんてないし、修学旅行という制度もないから日本側の主張は「なんでこんなことに反対すんの?意味わからねえ」という感じだったらしいけど、話し合いを重ねて、結果的に日本側の主張が通ったということです。

これ、ポイントとしては、日本文化を知っている人だから気づく部分であって、知らなかったら全く気づかない、まさに、データアナリティクスで言うところの無知の無知ってやつ。

英語を日本語に変更する言語的なローカライズの必要性はわかっても、文化的なローカライズは気づくことができないので、そもそも必要があるというところまで辿り着けない。

実は、文化的なローカライズの必要性は、日本の車メーカーがアメリカしばらく住んで徹底的に必要とされるニーズを探った話やら、リーンスタートアップの初歩なので、理屈ではいろんな文献でわかってはいた。

ただ、直感的に、「おおー、確かにそうだなあ、それは当然そうしたほうがいいわなあ。」というしっくり感が来るのは、海外のサービスを、自分の知っている日本文化に合わせる必要性があったという事例をされた時なんだ、そうかあー、と一人で納得してしまったという話です。

でも、アメリカ進出するからって、無理にアメリカ向けにテイストを変えて作ることによって、逆にそのアーティストの良さが消えてしまうとかもあるので難しいですよね。

日本でやってきたテイストをあまり変えずにやったほうが世界で上手くいったっていうケースは音楽業界とかで多々あるだろうし、いやいやそう見えて、あれは見えないところで世界でも受けるように絶妙なカスタマイズがされてんだよっていう話もあるのかもしれない。

ローカライズは言語だけではないので、奥が深く、やりすぎると逆に良さが消えることもあるので、深いどころじゃない、答えのない沼みたいなもんでしょうか。

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