以前、ツール系アプリに広告つけるのが難しすぎるという記事を書いたんだけど、あれから実験的にListTimerに動画広告を設置してみた。

ListTimerは無料ですべての機能が使えるのだけど、画面下にバナー広告がついていて、タイマーが終了した時も完了ボタンの上にバナー広告が表示される。

「バナー広告はオワコンで全画面広告が主流だ!」みたいなのが数年前から言われていて、最近は、「動画広告の時代だ!」と言われています。

でも、以前の記事でも書いたように、こういうのって大抵、ゲームアプリの話なんですね。ツール系アプリは、操作している途中に全画面の広告が出てきたら鬱陶しくてしょうがないし、そんなことをすると一瞬でやる気がシナシナと落ちて、アプリを閉じてしまうと思う。

ゲームだったら、コンティニューのタイミングとかに広告を表示しても、もう一回ゲームがしたいから大抵ユーザは我慢してくれるのが一般的なんだけど。さらに重要なこととして、現在のアプリ用広告はほとんどゲーム系アプリを宣伝するものばかり。

ゲームアプリをやっている人に他のゲームアプリを勧めるとコンバージョン率は高いけど、ツール系アプリを使う人は一切ゲームをしない人も多い。僕もその一人。だから、ツール系アプリにいくらゲームアプリの広告が表示されても、ユーザは興味ないからコンバージョン率は低くなる。

広告のコンバージョン率が低いと、その広告からの収益もどんどん下がっていって、結果的にツール系と広告は儲かりにくい。

ということを前提としつつも、とりあえず最近の主流である動画広告とはどんなものやろと試してみたかったので、なんとかListTimerでも採用できる方法を考えてみた。

動画を見たらバナー広告を一定期間消す

Listtimerはただのシンプルなタイマーアプリなので、ゲームみたいに与えられるポイント的なものがない。唯一考えられるのは追加のタイマー音だけど、これは以前のアップデートで全て無料にしてしまった。さらに、タイマー音が無限に供給できるものでもないし。

現在の有料版との違いはバナー広告があるかないかだけ。

となると、結局、動画広告を見てくれたリワードとしては一定期間バナー広告を消しますよってことぐらいしか思いつかなかったのでこれを採用。

そして、一番難しいのがどういうタイミングでその動画を表示させるかである。これ、タイマー終了時に勝手に表示とかしたら、絶対うっとおしいからゲームアプリのようにはできない。

というわけで、いろいろ悩んだあげく、ユーザの任意選択式にして、バナー広告を一定期間削除したい人だけ、動画を見るのを選択してくださいねという方針にしてみた。

具体的にはこんな感じ。

タイマー終了時、「完了」ボタンの横に、「広告削除」ボタンが出る。

「広告削除」ボタンをタップしていきなり動画を表示させると、誤タップの時に鬱陶しいので、まずは動画を見て広告を一定期間消しますかのダイアログがでる。

OKを押すと、動画広告が流れて。

動画を見終わると、一定期間のバナー広告がなくなる。(一定期間はどの程度の長さがいいか悩み中。今は12時間。)

とまあ、こんな形で、今までの使用感とか操作フローをできるだけ壊さないよう、さらには必要な人はスルーできるように設定してみた。唯一気になるのは、最初の完了ボタンの横幅が「広告削除」ボタンのせいで短くなっちゃったので、ここがタップしにくくなったってところ。

設定画面に「広告削除」のボタンを置いても誰も見ないだろうから、ここは悩みどころです。

気になる収益結果

さて、ここまで面倒なことをやっておいて、たいして収益が見込めないならサクッと諦めようと思ってたんだけど、一週間ほど様子見た結果、びっくりするほど収益が低かった。

423回表示されて、68回広告をクリックされて、合計収益がわずか40円ほど。なんだこれは。想像をはるかに超える低収益。

これならバナー広告だけつけてたほうがましなんだけど、なんかの間違いかなと思って、Twitterで嘆いてたらApplovinの中の人が親切にも返信してくれた。

Realmの岸川さんといい、Applovinのたつおさんといい、海外のスタートアップでも日本人のエバンジェリストがいると全然違いますね。今回Applovinを選んだのも、以前たつおさんのブログで最近の広告業界の話とかを読んでたからだし。

思うに、Applovinってしっかりと広告クリックだけじゃなくて、ちゃんとダウンロードされたとかそういう深い部分まで計測するいけてるAdネットワークだから、アプリとの相性がストレートに収益に反映されるのだと思う。

そもそも動画広告はバナーやインタースティシャル広告より作成するのが面倒だから、広告の種類自体が少ない。そして、少ない動画広告の大半はゲーム関係。

ListTimerのユーザはゲーム広告みても完全スルーの人が多い可能性が高いから、結果的に悲惨な低収益となりやすいのかもしれない。

海外の記事読んでた時も、Applovinが一番収益性高かったとか評判がよかったので、ListTimerはカチッとハマらなかったのかな。

ちなみに、アドフリ君という、いろいろなアドネットワークで収益性の高いものだけ振り分けるというようなツールもあるんだけど、あれもインプレッションが低い段階だと、複数のネットワークで割り振ってもどれも意味のあるデータが取れないから逆効果になるらしい。

インプレッションが低い段階だとひとつのアドネットワークに絞ったほうがいいとかどっかの記事で読んだ。

もうちょっと様子見して改善されなかったら、今回の実験は失敗だということで、諦めようかなと。あんまりバンバン動画広告表示させることもできないし、ListTimerの選択式だとこれ以上インプレッションは上がりそうもないし。

他のアドネットワークを試してみてもいいんだけど、一番評判のいいApplovinでダメならあんまり時間使いたくないなというのが正直なところ。

似たようなことを考えていた人の参考になれば幸いです。


*確定申告のTaxnote、家計簿ZenyListTimerなど作ってます。自己紹介はこちら