最近、ネットをさまよっているとこんなプレゼンが見つかった。

しっかりと見てないんだけど、Whyからはじめよ!という主張だ。Whyから始めたからAppleも成功した。Whyから始めたら君も成功して、フェラーリに乗って、南の島で美女に囲まれウハウハになれるよっていう内容らしい。

というのは言い過ぎかもしれないけど、Whyから始めると心に響きやすくて、説得力もましますよっていう話らしく、確かに、そうかもしれないと思ったので、AppStoreの説明文を実験的に考えてみました。

そもそも、僕はいつもAppStoreのアップデート文を、いかに読んでもらおうかと考えた結果、なんで今回はこういうアップデートをしたかを毎回しょうこりもなく時間かけて長文書いてるんだけど、よく考えるとストアの説明文は普通だった。

よくある、こんな感じです。

「このアプリの利点はこんな感じだよ。こんな機能があるよ。こんな人にオススメだよ。有料版の特典はこうだ!」

まあ、ぜんぜんWhyから始めてる感じではない。そういや、アプリをリリースする時はブログでいつも書くんだけど、そこには「なぜこのアプリを作ったか」っていう説明をタラタラと書いてたので、ある意味Whyから始まってた気がする。

例えば、Taxnoteをリリースした時に書いた二年前の記事は、今読み返すとなぜ作ったかが書かれていた。

でも、AppStoreの説明文になると、たぶん誰も長かったら読まないだろうなあと思って、できるだけ簡潔に、シンプルにアプリの利点を短く書くっていう方針で書いてました。

まあ、ほとんどの人はまずスクショ見て、AppStoreの説明文を読む人なんて少ないだろうから、ちょっと実験的にWhyから始めるやり方で書直してみた。基本的な説明はスクショに書いてるし、まあ大丈夫だろということで。

ListTimerの説明文はこんな感じにしてみた。

こんにちは。開発者の梅本です。ここではなぜListTimerを作ったかを書いてみたいと思います。

僕は、電車の乗り換え、カップ麺の時間、筋トレなどにタイマーを使うのですが、iPhoneのタイマーはセットに時間がかかり、いつもつらい思いをしてました。

そこで、もっと素早くタイマーをセットできないかと、いろいろなアプリを試しましたが、どれも満足できず途方にくれていたのです。

そんな時、ふとアイデアが浮かびました。

最初からリストで1分〜60分とタイマーを並べ、スクロールとタップだけでスタートするのが最速なのでは?

何度考えても、これが最も速く、シンプルで、余計な操作もいらないと確信が持てたので、さっそくプログラミングして実際に使ってみました。

すると、目論見通り、アプリ起動からタイマーセットまで、シンプルで素早く操作できるものができました。

これだけでもよかったのですが、そんな時、タイマーの時間一覧と一緒に、終了時刻も表示すればアラームとしても使えるのではという、素晴らしいアイデアをもらいました。

これは、使ってみるとわかるのですが、本当に、本当に便利です。

今までは、1分後に終了するタイマーというセットだけだったのが、1分後に終了+終了時刻 という、2つの時間軸からセットできるのです。

これで、30分後に出発しようとセットしたら、30分後は何時何分という表示が自動的にわかるようになります。

逆に言えば、電車が、7時15分に到着するからと7時15分にセットしたら、それは何分後なのかという、反対の視点からも使えます。

まさに、カウントダウンタイマーとアラームの融合です。

これは使ってみないとなかなかピンとこないので、ぜひ試してもらえれば嬉しいです。

もちろん、細部も長く使ってもらえるように丁寧に作っております。

まず。リストに表示される終了時刻はリアルタイムに更新されます。ここは終了時刻がずれないために重要なところなんです。

また、アプリを閉じた時はローカル通知でお知らせするので、バッテリーも消耗しません。

通知も、一回では気づかない事があるので、何度も呼び出すようにもなっており、最近ではロック画面からもタイマー終了が出来るようになりました。

日常的に何度も使うことを考え作ったので、一度使ってみてもらえれば、これ幸いです。

なんか長いけど、ストーリーにしたほうが結果的に読んでもらえないだろうか。たぶん読んでもらえるかもしれない。いや、そもそも説明文なんて誰も読まないから、これでいいわということで、ついでにTaxnoteも書いてみた。

Taxnoteはこんな感じ。

こんにちは。開発者の梅本です。ここではTaxnoteをなぜ作ったかを書いてみます。

始まりは僕が個人事業主として確定申告する必要になったのがきっかけでした。

その時、青色申告の本など片っ端から読んでみて、会計ソフトで帳簿をつけ始めたんですね。その時わかったのは、一番の手間は日々の帳簿入力だということでした。

会計ソフトで決算は簡単になるけど、日々の帳簿入力は時間がかかるし操作も面倒なんです。クラウド会計ソフトも試しましたが、細かい修正が必要だったり現金部分は手動だったりと。

アプリで入力したほうが楽そうだと思って、片手でさっと経費を記録できるアプリを探してたんですが、気に入るものが見つかりませんでした。

それならばと、以下の3つを軸に開発したのがTaxnoteなのです。

1 片手で素早く入力できる
2 家計簿感覚だけど複式簿記で記録
3 帳簿はExcelや会計ソフトに出力可能

デザインのセクシーはありませんが、その分、長く使い続けられるよう細かい操作性にはとことんこだわっております。

特に、余計な機能をゴチャゴチャと増やさず、シンプルさを保つ点には常に気をつけているので、新機能の採用はいつも悩みに悩みます。

2014年2月のリリースからコツコツ改良を続けた結果、集計が見やすい損益表、電卓、繰り返し入力など少しずつ進化し、AppStoreで一番売れてる確定申告アプリになりました。

青色/白色の確定申告をできる限り楽チンにするために作っているので、よければぜひ試してみてください。

いちおう、この後に有料版の説明などを追加してるけど、こっちもWhyから始めたので、いちおうアプリの方向性なんてものが読む人には伝わりやすいかもしれない。以前は、こんなアプリです、こんな機能があって、ここが売りだよ!っていう普通の書き方でした。

さて、ここまでやると、この試みの効果をちゃんと計測しないといけないね、という声が聞こえてきそうである。つまり、この説明文にしたおかげで、以前と比べて数字としてどう変わったか。

iTunesでは最近、ストアのインプレッションを数字でわかるようになったので、頑張れば比較できそうだ。

でも、面倒だからやらないでおきます。

そもそも、数字分析ってのは、その数字をみてどういうアクションを起こすかという前提と、しっかりと検証に値する条件で数字を取るコストのバランスで決めるべきなので、今回はそれに値する労力と、その結果を知ったからといって変わるアクションが決定的でない。

*参考
Lean Analytics 虚構の数字と改善に繋がる数字

ということで、要約すると面倒だからやめようとなった。

ちなみに、こういう書き方や実験は、個人でほそぼそと開発してる身じゃないとやりにくいだろうし、逆に考えると企業にはやりにくい弱者の戦略であり、たいして時間もかからないのでうまくいったら儲けもんかもしれない。


*家計簿読み上げのアプリ作ってます。自己紹介と過去ログはこちら