ChatGPTとiPhoneの音声読み上げの比較動画を撮ってみた。ChatGPTの英語は自然すぎるし、日本語も結構凄い。ただ、iPhoneの高品質版も全然使える。

こんにちは。僕は15年前ほど前に、音声読みあげでWebニュースとかブログをながら聞きしたくて読み上げアプリを作り、それきっかけにアプリで生活するまでになってしまった人間です。

そんな自分なので、最新の音声読み上げエンジンが出るたびにその品質を要チェックしてました。たとえば、数年前に出たAmazonPollyとかかなり自然だなあとか、iPhoneの読み上げもどんどん良くなってるなあとか。

そして、最近はChatGPTという化け物みたいに自然なテキストスピーチAPIが出てきまして、英語で聞いたらほぼ人間と変わらんではないかというレベルに驚愕してました。ほんと、案内音声とか簡単に作れちゃう。

このテキストスピーチのAPI、ChatGPTのサイトでは英語のデモは聞けるんだけど、日本語の読み上げはサイトで聞けなかった。しょうがないから、あんま使ったことないPython環境をMacに入れて、実際にAPIを叩いて日本語の音声を読み上げさせてみました。

僕がアプデしてるVoicepaperという読み上げアプリの宣伝文章を読み上げさせつつも、ちゃんと、ChatGPTとiPhoneのテキスト読み上げエンジンを比較してますので興味ある方は見ていただきたい。

比較対象はChatGPTの英語と、iPhoneの音声エンジンの英語(設定からダウンロードできる高品質版)。それに加え、日本語もそれぞれ比較しとります。

結論から言うと、ChatGPTの英語は凄い。本当に自然。数年前に発表されたAmazonPollyが霞むほどナチュラル。抑揚とかがあるから、棒読み感がない。そして、気になる日本語なんだけど、これは英語に比べるとちょっとまだ機械っぽい。なんか、変なところで抑揚つけたりしちゃう。

ただ、ChatGPTの音声APIは英語に最適化されてるらしいので、今後、日本語とか、それぞれの言語に適用されたものが出たら一気によくなっちゃうかもしれない。最近のAI業界の進化は恐ろしいほど早いので、それは来月かもしれないし、数年先かもしれない。

ちなみにですね、これ、なんで調べたかというと、僕が丹精込めてコネコネとアップデートしてるVoicepaperに組み込もこうかなあと思ってたんですよ。iPhoneの純正読み上げエンジンより遥かに良くなるなら。

なので、この動画を作って、幅広く意見を聞きたかったと言うのがあります。いや、これならiPhoneの音声エンジンとあんまり変わらないよっていう人が多いのか、追加でお値段払っても良いからChatGPTの品質で聞きたいわって言う人が多いのか。

音声読み上げエンジンって、最初は違和感かなりあるんだけど、毎日のようにそれでWeb記事やら、書籍やら読み上げて聞いてたら、方言みたいに耳が慣れちゃって、特に違和感がなくなっちゃうんですよ。なので、自分が聞いても、まあ、お金払ってまでChatGPT使うことはないかなあと思ったりする。

ただ、動画や仕事に使う案内音声を音声ファイルとして作成するって言う用途にはいいかもしれない。普段はVoicepaperでiPhoneの音声エンジン使って、音声ファイル作成の時だけChatGPTの品質の良い読み上げ音声を使うとか。ライセンス問題もないし。

ついでに補足すると、ChatGPTのAPIは音声スピードの変更や話者の変更はできるけど、感情のパラメータは現時点では用意されてないです。最近の音声エンジンは、悲しい雰囲気で話すとか、明るい雰囲気で話すとか、感情表現のパラメータがあるのがあるんですよ。凄いですね。

APIを使うから、リアルタイムでどの程度サーバとの遅延があるのかってのも気になるポイントだけど、これはリアルタイムでレスポンス返して、遅延ができるだけしないような仕組みがChatGPTのAPIにはあります。これは検証が必要だけど、実際に組み込むようになったらまた書きたい。

 


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久々にどハマりするゲーム(麻雀)が見つかり、毎日が楽しいです。

1ヶ月ほど前から、麻雀という最強のゲームにハマっております。今更ながら。

昔だったら、ああ、こんなゲームばっかしてたら人間ダメになるわ、もっと生産的な仕事に繋がるあれやこれやをしないとあかんわみたいに思ってたと思います。

しかし、僕は年齢を重ね成長したので、そんな小さな事は気にしないようになり、100%、このハマり具合を純粋に満喫しております。今に集中しております。

というのもですね、人間、相当ハマるというものに出くわすことってなかなかないんですよ。趣味でも、仕事でも、なんでもいいんだけど。今まで生きてきて、寝る間も惜しんで死ぬほど楽しめるものって5年に1つぐらいの出現確率もないんではなかろうか。

まず、小学生の頃はサッカー、高校でギターとかドラム、その後、FPSゲームで、ようやく仕事に繋がるプログラミングにハマった。その後は、漫画やら読書やら、コツコツ楽しめるものは出来たんだけど、これは寝る間も惜しんでというより、気長にコツコツ楽しむ感じ。

数年前、バロラントというFPSゲームに数ヶ月ほどハマった時期もあったけど、これは瞬間最大風速的で、数ヶ月ぐらいしか続かなかった。ただですね、あの時期に感じた毎日の幸福感は素晴らしいものだった。色々研究して上手くなっていく時間がプライスレスでした。

こう考えると、ああ、早くあれやりたいなワクワク、みたいなものがあるのはとても貴重だと最近ずっと考えてたんですよ。なので、次に何か来たときは、存分にどっぷりハマることを噛み締めるぞと常日頃から考えてた。その楽しい時間はいつまで続くかわからないわけだし。

ここで、そのハマる経験が後々仕事に繋がるとか、人生に役立ったとか、そういうことはどうでもいいんですよ。まあ、結果的に役に立つことは多々あるんだけど。それより、人間にとって一番の幸福とは、今に集中することであるといろんな坊さんやら哲学者やらも言ってます。

つまり、人間なんてものは、暇があれば過去と未来についてあれこれ考えてしまって、今に集中できずにストレス抱えちゃうらしい。

だから、なんかにどハマりしてその時に集中できる趣味を見つけられた人は幸せ者なんだけど、そういうものってお金をいくら出しても簡単に見つからない。なので、できるだけ末長くこの状態が続いて欲しいんだけど、そう簡単にはいかないと思う。

なぜか。それは、人間、初心者から中級者ぐらいまではポンポンとテンポよく成長していくんだけど、ある一定の壁にぶち当たるとかなり成長が止まる。止まるどころか、自分の限界が見えてしまって、これ以上は上行けそうにないぞとなる時期が来る。

なんでも成長を感じてる時が一番楽しくてハマるんだけど、壁にぶち当たった時にそこで踏ん張れるか、もういいやって飽きてしまうかが勝負どころだと思ってます。


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ターゲット層を本来より広く宣伝してしまうあるある

先日、iOSエンジニアの堤さんの個人アプリの相談みたいなYoutubeに出てきた。堤さんが個人開発アプリをまた作ったんで、僕がその話を聞くという趣旨でした。

最初はふんふんとアプリの説明を聞いてたんだけど、途中から思ってもいなかった方向に話が進んでいき、爆笑の連続で非常に楽しかった。そして、プロダクト開発で陥りがちなあるあるに溢れていて学びがあったので、ここに書いてみようと思います。

ちなみに、動画はこちら。

作ったアプリのターゲット層を広めに宣伝してしまうあるある

最初、堤さんの作ったTOTOCというアプリの説明を聞いてたんだけど、どうもピンときてない自分が動画で見て取れると思う。これが、後からくるどんでん返し的な展開を聞いてから改めて聞くと面白さがじわじわくる。

というのも、堤さんはTOTOCというアプリを、小さいお子さんが何か面白い動きをする瞬間を見逃さないため、ずっと部屋のどこかに設置して使うというユースケースで作ったというのが途中から説明されてわかってくる。

でも、最初僕は、これは監視カメラとして使えるアプリなのかなとか、ずっと手で持って使うアプリなのかなとか、全然、堤さんが想定している使い方とは違った捉え方をしていて、ピンときてないんですよ。

ピンときてなくて、全く違う用途を考えている僕の部分
https://youtu.be/6HQ5wincIOo?t=297

で、途中から堤さんが、これは子供が入ってきそうな部屋をずっと撮影し続けるために作ったアプリで、さらに、機械学習が使える最新のいらないiPhoneを別途用意する必要があるという衝撃の事実が途中で発覚する(笑)

つまり、めちゃくちゃユースケースが狭くて俺以外多分使わないだろうなって言うのが作りながらわかってたんだよと言う衝撃の告白が出てきて、二人で爆笑する。(笑) 監視カメラとして使う人気アプリはすでにあるから、そういうのとは違うんだと。

針の穴を通すようなユースケースという衝撃発言
https://youtu.be/6HQ5wincIOo?t=1981

ただ、アプリのスクショ見ると、AIで自動録画と言う、なんか凄そうな雰囲気が醸し出されていて、こう言うことができるのかも、ああ言うことに使えるのかな?って色々僕は想像して最初話したことは、大体そういう用途じゃないんだと言われるのがこの動画のキモであります。

実は、これ、話を聞いていると、堤さん的にはプロダクトをヒットさせるというのが第一目標というより、このアプリを作る過程の勉強とか、作った後、そのアプリから派生するビジネスに繋がるかもとか、そういった構想があったので、一周回って、これはこれで正しい宣伝方法だったかもというオチにはなるんだけど。

ちなみに、僕もVoicepaperという読み上げアプリの前身であるLisgoというアプリを10年近く前に作ったんですが、100人いたら1人ぐらいしか使わないだろうという用途の狭いアプリだった。Pocketという後で読むサービスに取り込んだWeb記事を取り込んで、それを順番に読み上げるというアプリ。

家事中とか、歩いてる時とか、運動中にブログ記事を耳で聞きたくて作ったので、僕みたいな用途の人はかなり少数派だった。ただ、いろんな人にとりあえずDLしてもらいたかったので、語学学習にも使えるよ!とか、なんかいろんな用途を想像してスクリーンショットを作ってた気がする。

結果的に、このアプリ、本当のところはどういった人向けなのかというのが一見分かりづらく、ぼんやりしちゃって、本当のターゲットユーザにも届きにくいという罠に陥ってたなーと思い出しました。今でもよくやっちゃうと思う。

点と点が最終的に繋がるには、興味という軸が必要な話

今回、堤さんは、最新のiPhoneを別途用意しないといけない時点でユースケース狭すぎるなってのは気づいたけど、あえてリリースまで作ったと話してた。これは、途中の過程の学習がやりたかったとか、作ったアプリを元に今後何かに繋がるかもっていう狙いがあったらしい。

それでもつくる理由/人生立て直しロードマップ
https://youtu.be/6HQ5wincIOo?t=3055

ついでに、一緒に話してて、いい話だなーと思ったのが、ジョブズが言ってた、最初は見えてなかった点と点が最終的につながる時の話。これ、すぐに結果は出なさそうでも、自分の興味に基づいて色々やっていると、後々になって繋がりやすいよねということ言われて、ほんとその通りだわと思った。

流行っていたとか、周りに勧められたからやってみたというような事だと、自分の興味関心を元に色々やっている時に比べて繋がりにくい。自分の興味関心を元に色々やってると、他の人にとってはバラバラに見えても、人間、自分が好きな事に引き寄せられる動物なんで、後々振り返ったら繋がることが多いなと。

個人開発とConnecting Dots
https://youtu.be/6HQ5wincIOo?t=3055

ちなみに、このアプリのソースコードを売るというビジネスモデルをやりたいなという話に最終的になった。
https://youtu.be/6HQ5wincIOo?t=3588

そして、実際、クラスメソッドという企業にすぐ売れてた。すごい。
https://dev.classmethod.jp/articles/shu223-sourcecode-buy/


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命を削って将棋指す村上聖の漫画と体験の哲学

最近、村山聖の漫画、「聖 -天才・羽生が恐れた男」を読んでる。羽生世代の棋士で、小さい頃から体が病弱なんだけど、命を削りながらプロ棋士として戦っていた人です。

村山聖関連の本はいくつか読んだり、映画も一応見てたりしてたので、そろそろお腹一杯気味かなと思ってたけど、この漫画はすごく面白い。村山聖の少年時代の病院の中での生活とか、プロ棋士になってからも高熱にうなされながら将棋を指す情景が細かく描かれているのがすごくいい。

村山聖の物語ってなんで面白いのかなというと、名人になるために文字通りリアルに命を削っている話だからだと思うんですよ。

身体を消耗する活動をするとすぐ高熱が出てしまう体で、ゼエゼエいっているのに将棋を指すことを選ぶっていうのは、ゆっくり安静にして少しでも長生きするより、早死にしてもいいから、情熱を燃やせることに時間使って生きたいっていうことを体現しているなと。

体験の哲学

先日、飲茶さんの「体験の哲学」って本を読んだのだけど、そこにこんな具合のことが書いてあった。

「ほとんどの人は長生きしたいと願う。でも、現在20歳の人が100歳まで確実に生きられたとしても、残りの80年をずっと寝続けて、最後の1日に起きて、次の日に死ぬというような人生は嫌だと思うだろう。」

この主張を突き詰めると、自殺を認めるかどうかの複雑な問題とも関連しがちなので、結構デリケートな話題ではあります。ただ、飲茶さんの主張としては、日々の小さな出来事も、意識的に体験することによって、毎日の生活が充実するので、幸せになるコツは日々の体験を意識することだと言っていた。

旅行が楽しいのは、普段歩かない街を歩いたり、見たことのない景色を見ることができたりと、新しい体験を意識的にできるってことにある。その場所に行かなければ検索しなかったワードをググってみて新たな発見があったり。

そういう意味で、その場所に関連する歴史とか、建物やインテリアに対する知識を知ったりすると、なんとなくその場所を訪れるより遥かに楽しい体験になるので、これも、意識的に体験することの一つに違いないと思う。

辰吉丈一郎とロッキー・ザ・ファイナル

村上聖は将棋せずに毎日安静に過ごしたとしても、若くして亡くなっていたかもしれない。ただ、寿命を縮めてもいいから将棋をしたいと本人が思っていたことは間違いないと思うんですよね。

昔読んだ辰吉丈一郎を語ったブログの記事で、「辰吉にとってボクシングができないことは、死ぬことよりも辛いんだ。だから、周りに反対され続けても引退しないんだ。」ということを書いてた。

僕の好きなロッキー・ザ・ファイナルでもこんなシーンがあったりします。引退してレストランオーナーになってのんびり暮らしてたロッキーが「今の俺は生きているのに、死んでいるような気分だ。無茶で危険なのは承知だけど、ボクシングをもう一度やりたい。」というようなシーンがあって、そこで泣きそうになった記憶がある。

命を縮める可能性があっても、それをしたいんだという情熱を注ぎ込めるものがあると、日々の体験は充実するだろうし、その人は幸福だと思う。

なので、たとえ健康に悪くても、他人に迷惑をかけない限りはその人が好きなものを食べて、好きなものを飲むという生き方は否定したくないなと。最近読んでる「健康から生活を守る」という本では、そういう趣旨の話を書いてて面白い。


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App Store Connectの銀行口座情報の住所追加で謎エラーが出た時の対処法

最近、AppStore Connectの銀行口座情報に住所を追加しないといけなくなりました。これに影響してなのか、AppStoreConnectで少し前から口座情報登録しろよという警告が出てきて、頑張って作ったアプリの売上の入金が滞るという悲しい状態に陥ってます。

で、早速、口座登録者の住所を日本語でやったり、英語でやったりと色々と試したんだけど、なぜか「@@errorMessage@@」こういうエラーが出る。何がエラーの原因なのか教えてくれないから、解決方法がさっぱりわからない。最悪のユーザー体験。

何回入力しなおしてもエラーが出るから、Appleの電話サポートに聞いてみても、あっちもよくわからないみたいで、スクショをメールで送ってくれと言われて、送ろうとしたら、なんかそこでもまたエラーが出て放置してた。

先日、もっかい、色々試してたら、「契約、税金、口座情報」セクションの、法人というところで登録していた住所と完全に同じ文字を使ったら、次に進めました。ここの住所と一緒じゃないとダメみたいなので、コピペしたらいけると思う。同じ症状で困ってた開発者仲間の人もこれで解決したみたいです。


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iOSアプリ開発者はAppStoreConnectのアップル電話サポートが神なのでとてもオススメ

iOSアプリ開発において、アプリをストアで公開する時や、売上の振込先の口座設定やら、データ分析やら、アプリ内課金の設定やら、色々な事をAppStoreConnectというサイトでやります。

これ、色々とわからないことがあったりした時、Appleの電話サポートで直接サポート担当者に相談できて、これが凄い便利。意外と知られてないので書いてみた。実は、僕もアプリ開発初めて10年ぐらいだけど、今年になって初めて知った。最近こういうシステムになったのか、以前からあったのかは知らないんだけど。

僕は、今年、アプリ譲渡と、AppStoreの個人から法人への名義変更というややこしい事をAppStoreConnect上でやらないといけなかったので、その時にアップルサポートの人と直接電話で疑問点やら、色々聞きまくってかなり助かりました。

ちなみに、AndroidのPlaystoreでも、似たような事をしたんだけど、こっちはチャットサポートのみでした。ただ、その分、Playstoreの方は仕組み的にすごく簡単で、法人名義への変更とか、設定で変更するだけだった気がする。

 

この画面の問い合わせをクリック。





次に、問い合わせたい項目を選ぶ。

次に進む

次の画面で電話を選ぶ。ここで、どうしても電話項目がでない項目もあったりするけど、大抵出ると思う。あと、Appleのサポート対応時間外だと電話の項目が出なかったりもした。

 

 

電話番号入力したら、1分後にAppleの担当者から電話かかってきて、人間と直接色々話せます。僕はちょっと込み入った疑問とか色々聞いてたら、「シニアアドバイザーに変わりますね」みたいな時もあって、その時は上級サポート対応みたいな人が変わってくれて、難しい質問も答えてくれたりした。

ちなみに、その時は、担当者が電話かけ直しますねみたいな対応で、色々とやりやすくて、ネットで色々情報ないのにググってたけど、もっと早くこの電話サポートで聞いておけば良かった!と思いました。


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2021年に読んだお勧めの漫画は「バララッシュ」と「クマ撃ちの女」です

「最近読んだ漫画でなんかお勧めありますか?」と聞かれたんですが、これはお勧めできるぐらい面白かったなと思える漫画はなんだろとふと考えた。

漫画の好みって、例えば自分だと、歴史系とか車とか、自分が好きだからバイアスがかかってしまって、一般的には60点だけど、自分にはブーストされて80点とかになってしまうことがある。

でも、最近読んだ「バララッシュ」と「クマ撃ちの女」はそういうバイアス抜きで、大抵の人にお勧めできるんじゃないかと思って、この2冊になりました。

まず、バララッシュなんですが、これはバクマンのアニメ業界版です。4巻でちゃんと完結してます。バクマンは漫画原作と漫画作家の二人組の男子が主人公の熱血青春ものなんだけど、バララッシュはこれの青年漫画バージョン。

主人公が二人いて、演出家目指す男とアニメーターの男が大きくなってアニメ映画を
タッグで作ろうな!みたいな漫画です。

何が良いかというと、天才肌のアニメーターに比べて、演出家の男の子が「自分は天才ではないけど、アニメへの情熱は誰にも負けないんだ!」といった風のノリで、凡人がどうやって業界で生き残れば良いかみたいな感情描写がすごく良い。

エヴァンゲリオンの庵野秀明を撮ったNHKのドキュメンタリーとかみてると、庵野秀明は明らかに天才肌というか、変人というか、そういう特殊人間なのがわかる。でも、そういう天才達がいる世界で、そこまで天才肌じゃない主人公が映画監督なるために葛藤するっていう部分が一番良かった。

ちなみに、主人公の尊敬するアニメ映画監督が出てくるんだけど、その人は平気でアニメーターに酷い仕打ちして、人間に気を使うよりも作品制作を優先するぜみたいなドロドロした場面があります。

こういう、ジョブス的な挙動は、僕には性格的に絶対真似できないんだけど、優れた作品を作るには、人の能力を無理矢理140%ぐらい搾り取るサイコチックな性格が必要なのかなあとこういうの見るたびにふと思ったりします。ただ、こういうのどうも真似できないし、自分に向いてないことを真似しても不自然なだけなので、ナチュラルにできる人以外は結局向いてないとは思う。

あと、「クマ撃ちの女」も面白い。こういう職業物というか、専門性をテーマにした漫画って、途中からある程度ネタ切れになってきて、キャラクターやストーリーが面白くならないと途中からすぐ飽きてしまうパターンが多い。どうしても。

ハコヅメとか、最初は警官ネタとギャグのセンスが新鮮でハマってたんだけど、上記の法則で途中から読まなくなってしまった気がする。

そういう意味で、クマ撃ちの女は4巻ぐらい出てて、まだ連載中なので今後どうなるかはわからんのだけど、今のところ、すごく面白い。というのも、主人公のクマが撃ちたいという動機が、「ただクマ撃ちてえんだよ。。」という純粋なのがめちゃくちゃ良い。

ここに、なんかよくわからない倫理観とか持ち出したり、俺はクマ撃つけど自然環境的にどうたらとかなんか理屈がないのが良い。昔からハンティング好きで、お姉ちゃんがクマに足やられたトラウマがあって、それ以降、とにかくクマ撃つのが生き甲斐になるという感じです。

普段の生活で、一番の目的が「山に入って熊を撃つ」という行為のために人生設計されているので、仕事もそれに合わせて、ハンティングシーズンにクマ撃ちに行きやすいように選んでるところとか。

地元の猟師さん達の会とかに入ったら、みんなで人間の移住地に出現したクマの駆除に駆り出されたりして、本来の、ヒリヒリするような、山に入ってクマを撃つという経験がしたい自分には面倒だから入らないとか。

僕は、10年前ぐらいはサービス作るぜみたいなノリで夢中になってたんですけど、最近はひと段落ついて、なんか次の熱中するものを探している状態であったりします。というわけで、食べることも忘れるぐらい、一つのことに夢中になっとるぜというような漫画は読んでて面白いし、羨ましくなってしまいます。熱中というのはお金で買えないすごい価値がある。

特にクマ撃ちの女なんて、毎回、一発撃ち損ねたら、くまがダッシュで向かってきて一瞬で殺されるリスクあるのになんでそんなことしてんのという、一般的には理解不能状態です。単純に、それが楽しくてドキドキするからやってるんだと思う。

僕は登山家系の漫画とか、ドキュメンタリーとか、映画とかも好きなんですよ。神々の山嶺とか。あれ系の何が魅力かというと、死ぬ可能性が常にある事を生き甲斐にしている人達を対象にしてるのが好きです。ある意味、俗世間でのしがらみとか、将来設計とか、細々とした事なんて全部小さなことに思える境地にどこかなるんだろなあと思いまして。

ただ、野口健の本読んだら、山登っている時は、いっつも早く帰ってあったかい食べ物とか食べたいなあとか思いながら登ってるらしいけど。なんか、一週間ぐらい寝込んだり、二日でも断食とかやっちゃうと、普段の当たり前の素晴らしさに気づいたりするけど、登山はそういう感情が究極に発生するアクティビティなのかも。


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青色申告65万控除のため、e-Tax電子申告を家から一歩も出ずに出来るか調べてみた

こんにちは。Taxnoteを作ってることから、確定申告関連の制度変更には常にアンテナを張り巡らせております。さて、今回は、今年からやらないと青色申告の控除額が10万減ってしまうe-Tax(電子申告)についてざっくり調べた結果をシェアしたいと思います。

結論から先に

結論から言うと、マイナンバーカードがあれば家から一歩も出ずにできます。(1700円程度のカードリーダーをAmazonでポチりましょう)

残念ながら、マイナンバーカード作ってない人は税務署に手続き行く必要があります。面倒だから55万控除で諦め、郵送がいいかもしれません。青色申告10万控除の恩恵って、2~4万程度払う税金が安くなるみたいなイメージなので、得と手間で判断すれば良いかも。

そもそも利益が出てない状態だと、関係ないので、10万控除アップしても一緒です。

*詳しくはこちら
フリーランスの確定申告をぶっちゃける4 – 青色申告/複式簿記に苦労して、白色申告や青色申告/簡易簿記に比べていくらお得?

 

e-Taxに関する背景


コロナもあるし、税務署とか行かずに電子申告でサクッと確定申告ができるか調べたい。しかし、今までのe-Taxは、まず使うための手続きが面倒であった。家から手軽に申告したいのに、それをするために税務署に使うための登録しに行かないといけないとか、カードリーダー買わないといけないとか。

それじゃ、普通に国税局のHP使って、家で申告書プリントアウトして、郵送で終わらせるというのが一番楽で楽チンという状態だったのが去年まででした。実際、税理士さんもそれが結局一番楽ですよって言われたし。

*上記の流れはこちら参考
個人事業主・フリーランス向けに、確定申告の流れを世界一ざっくりと説明してみる

しかしですね、今年の確定申告から、電子申告しないと青色申告65万控除がゲットできなくなりました。10万円控除金額が減って、55万控除になってしまう。

なので、面倒だけど、e-Taxを簡単に使うには国税のHP読んだり、実際どうすればいいかを電話サポートに聞いたりして調べました。電話サポートめっちゃ繋がりにくいし、国税のHPの説明も曖昧でわかりにくいので、これから同じ悩みを持つ人のため、今回わかったことを共有したい。

マイナンバーカードがあれば手続きなしで電子申告できる

まず、マイナンバーカードを作っている人は、税務署に行って面倒な登録手続きとかなしで出来ると言われました。(通知カードではダメ)

ただ、マイナンバーカードを読み込むカードリーダーを買う必要がある。税務署にわざわざ行って、並んでとかの手間を考えれば、Amazonでポチるのは断然楽なので、僕はこれ買いました。

接触型ICカードリーダーライタ

ちなみに、国税庁のHP読む限りiPhone7以降のスマホがあれば、カードリーダ買う必要ないかと思ったのですが、iPhoneでは無理らしい。e-Tax専用サポートに電話で聞いたら、カードリーダー使って、パソコンで読み込まないとダメなんですと言われました。

Androidの一部機種だと出来るらしいけど、僕はiPhoneなので素直にカードリーダー買うことにしました。

スマートフォンとマイナンバーカードを使って申告される方へ

ただ、給与所得だけ、雑所得だけとか、年金所得だけどかの人はスマホで楽に出来るとも言われ、カードリーダーいらないようなことを言ってた気がするけど、よく覚えてない。。

マイナンバーカードない人は、税務署に手続き行かないといけない

マイナンバーカード持ってない人は、家から一歩も出ずに電子申告できません。税務署でID・パスワード方式の手続きしに行かないといけない。

平日しか空いてない税務署にわざわざ行って、このコロナ禍で混んでるところ並んで、必死こいてID・パスワード方式の登録が必要という悲しさ。

ID・パスワード方式について

コロナだし、電子申告みなさんしましょう!って宣伝してるけど、マイナンバーカード作ってない人はまだまだたくさんいるので、結局、税務署が混雑してしまうんじゃないかと思った。ちなみに、マイナンバーカードを作るのは、もっと手間です。

本人確認をちゃんとするにはどうしようもないんだけど、それを解決するためにマイナンバーカード制度が出来て、それが普及する前にコロナ禍が始まってしまったと。


まとめ

マイナンバーカードを作ってる人は、カードリーダ買ってe-Taxがオススメ。持ってない人は、平日に税務署にわざわざ行って並ぶのは面倒だと思うので、結局、国税局のHPで申告書作成して、印刷して、郵送がベストじゃないかと。

もともと、青色申告10万控除だとか、白色申告だとか、去年は赤字だったとかの人は、金銭的には電子申告のメリットはないので、郵送でもOK。

次回は、実際にマイナンバーカードをカードリーダに読み込んで、e-Taxで電子申告やってみた的な記事を書いてみたいなと思っております。


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