最近、VoicepaperというiOSアプリの紹介動画を作りました。どういうふうに作ったかとか、いくらかかったかを書いてみたい。
ついでに、ランディングページも作った。http://voicepaperapp.com/
動画を作ろうと思った経緯
Voicepaperは読み上げアプリ。読み上げアプリに対する普通の人の反応は、「ハア?目で読んだほうが早いのに耳で聞くシチュエーションがわからないよ。」と言った感じなので、イメージできる紹介動画の必要性は重々感じていた。
でも、動画作るのって時間も手間もかかるし、適当に作ったらクオリティーがひどくなって逆効果の危険がある。
かといって、プロに頼むともの凄く高い。少なくとも数十万以上する時点で、僕のアプリの規模だとそこまでコストかける価値はないなとなる。資金調達とかしてお金に余裕があったらプロに頼むのが一番なんですが。
だから、Voicepaperの場合、まずは最小限の機能で素早くリリースして、もし人気が出て、これは宣伝する価値がありそうだなと思った時点で作ろうかなぐらいで思ってました。
僕の作るアプリは、なにかの問題を解決する系のアプリが多い。まずはリリースして、手応えを確認する前からプロモーションに時間をかけるのは無駄が多いという考えからなのです。
だから、スクショも後からちょっとずつ力をいれるようにしていきました。そしたら、あまり期待していなかったVoicepaperは当初予想してたより人気が出た。
さらに、Evernote連携してくれという要望が多いので連携させるかなと思ってた時に、Evernote Devcupというイベントの存在をしり、そのイベントで動画作成のハウツーを紹介してたので、やる気がモリモリ出てきたのです。
動画作る意味もあるし、ついでにEvernoteDevcupに応募したら一石二鳥じゃないか!というナイスなタイミングが重なったのです。
動画のコンセプト
よく言われる事だけど、機能を紹介するか、世界観を紹介するか。
すでに認知度の高いアプリのカテゴリなら、そのアプリの差別化となる機能を紹介するのが理にかなっている。例えば、カメラアプリとか動画編集アプリなどの認知度の高いカテゴリなら機能を全面に出す意味が出てくる。
ただ、Voicepaperの場合は、そもそもどういう価値があるのか、用途がイメージしにくいと言われるので、圧倒的に世界観を説明する必要があるなと。
というわけで、「忙しくて読む時間のない文章を、通勤中に耳で聞くことが出来る」というコンセプトを出来るだけ分かるような動画を作ることにした。
また、読み上げアプリは音声の質をまず確認したいと思うので、実際の音声を使ってアプリの説明をさせるようにしました。
参考にしたサイトと動画集
まずはざっと知識をつけて、いろいろな動画を見まくるのが一番!
EvernoteDevcupの動画作成イベントは行けなかったので、まとめ記事や公式ビデオとかを参考にした。
Evernote Devcup 2013 に向けて~世界に伝わる製品紹介ビデオの作り方
MOVAAA!!(モバー)というアプリ動画をまとめたサービスがあって、これが凄い役にたった。とにかく、自分のアプリと似たコンセプトのアプリを見たり、レベルの高い動画の編集を参考にするのが一番勉強になりました。
MailBoxとかPaperとか、Snackrの動画を参考にした。
動画を作る上での制約
ここが一番重要なところだと思う。
まず、お金と手間をあまりかけないというのが重要だった。お金をかけても回収できる見込みがないし、手間かけすぎても、その時間使って違う事したほうがよい気がする。
なので、アニメーション動画は無理で、人を撮影するのも時間がかかりそう。できれば一人で全部できて、撮影から編集まで3日ぐらいで終わらせたい。
Voicepaperのコンセプトを説明できて、なおかつ簡単そうという理由で、一人称視点の動画にすることにした。
iPadminiを右手で持って、左手でiPhone5を握りながら撮影しました。まずは家のテーブルの上で操作する場面を取って、家の前の道路を歩く部分で、次に家の近くの公園の場面。
いろいろ撮影した動画も太陽の反射とか、手ぶれとか、様々な理由で何個も没になりました。周りの目を気にしながら地下鉄で撮影もしたんだけど、画面が暗くて全部没になった。
編集とお金をかけた部分
編集は結構時間かけた!
iMovieというマック標準のソフトがもの凄くよく出来ていたのでかなり簡単に出来るんだけど、それでも、読み上げ音声と合わせないといけないのが面倒であった。
本当は動画の背景をぼやけるエフェクトとかつけたりしようと企てていたのだが、カメラもiPadminiだったし、編集でやるのも思ったより手間そうだったのでスルーする事にした。
最後まで気になったのが手ぶれの部分だけど、これは歩きながらの撮影だとどうしてもそうなってしまい、これを押さえた撮影は面倒そうだったので編集で極力ごまかしてスルーする事を決断。
あと、AudioJungleというサイトでよさげな音楽を17ドルで購入して、動画に挿入した。
この動画に音楽をつけるというのは魔法のようなもので、かなり雰囲気が変わってくる。17ドルで魔法をかけられると考えれば安いものである。
また、YoutubeじゃなくてVimeoを使った。理由は見た目もよくてカスタマイズも楽だったから。HD動画を一度に複数アップするために、月10ドルの有料会員に最初の月だけなった。ちなみに、動画の最後にダウンロードリンクを挿入するのも有料会員のみの機能。
ついでにランディングページを作成
動画を作ったら、なんだかランディングページを作成したくなってきた。
とにかくサクっと作りたいので、unbounceとかSmoreとかの有料サービスを検討したが、どれも月額課金するほどではないなと悩む。 そんな時に、Twitter Bootstrapを使ったランディングページのテンプレ集を見つけて、これを使うことにしました。
いやあ、TwitterBootstrap初めて使ったけど、めちゃくちゃ便利ですね。気に入ったテンプレを12ドルで購入したのもあって、凄く簡単にランディングページが出来ましたよ。さらにレスポンシブデザインなのでモバイルも対応。
これは本当にいい買い物だった。
ついでに英語版と日本語版作って、PHPで言語設定に応じてリダイレクトするようにしときました。
出来るだけ手間をかけず、ありものを上手い事利用してササッと作ってアプリの開発に集中したかったのですが、なんだかんだでリサーチやら調べものでも時間がかかったので、似たような事をしたい人の参考になれば嬉しいです。
*家計簿と読み上げのアプリ作ってます。自己紹介と過去ログはこちら。