最近はAIエージェントがどんどん頭良くなってきて、えらいことになっています。

お願いしたら、ほっといても、自律的に、ずっと調べたり、開発したりしてくれます。自分がパソコンの前にいない時も、動き続けてくれる。

そのせいで、自分がパソコンの前にいない時も、AIが自分のために動き続けてないと非生産的な気分がする。自分はAIゴリゴリ運用する競合に負けてしまうのでは、と不安になっちゃう人が増えてると思う。

AIで仕事が楽になるはずが、ずっと仕事のことが頭から離れなくなって、もっと忙しくなって、休む暇がないと。これは、テクノロジーの進化で毎回起こるあるあるだと思うけど、ここまでライフスタイルが劇的に変わる変化はなかなかない。

半年ほど前に、バックグラウンドAIのオーバーワーク問題という、このままいくと精神的に病んでしまう人が続出するぞという記事を書いたんですが、その通りになりそう。

これはAI使いこなしている人ほど実感してると思う。

スマホから、家のパソコンでゴリゴリ動き続けているAIエージェントの動きを確認したり、指示したりできるようになると、ますます休めない。

となると、これ、生産性が本当に上がってるのか、と思ったり。

もちろん、AIを使わなかったら、間違いなく開発の生産性は下がる。だけど、みんながAIを使うと競争が激しくなって、みんな休めなくなって、毎日疲れちゃう。そういう時代になってしまった。

これ、SNS疲れみたいな、「SNS使わないと平穏が取り戻せますわ」みたいな話より深刻だと思う。なぜかというと、SNSはシャットダウンしても、逆に仕事に集中できたりする。

でも、AIエージェント断ちとかすると、他の人がどんどん前に仕事を進めてしまい、取り残されるのではと、みんな不安になっちゃうからです。

そういう僕も、最近は「開発を短い時間で集中して毎日やる」という毎日の規則を、ついつい破りがちになってしまうから、こういう話を書いているんです。

仕事ノルマ時間が終わっても、ついついAIエージェントに指示を出してしまう。AIエージェントの進捗を確認してしまう。

これは、いかん。本来のルールから逸脱してしまう。

10年以上守り続けてきた仕事ルールを破ってしまうと、毎日の平穏がなくなる。新しい勉強もしなくなり、目の前のことばっかり考えるトンネル化現象にハマってしまうぞと思いました。

そこで、ちゃんとルールを徹底することにしました。

毎日の仕事時間が終わったら、AIエージェントへの指示出しも、確認も禁止。

すると、いいことが起こりました。

毎日の時間が数時間と限られているので、何をやるべきか、何をしないでおくべきかを、すごく考えるようになりました。もともと、そういうコンセプトで制限時間にしてたんだけど、改めて、この威力を知った。

そして、AIエージェントはもちろん使うんだけど、できるだけ「自分が何もしてない時に勝手に進む」ようにしたい、と考えるようになりました。

確認とか、指示待ちとかをしないで、次の日に開いたら、だいたい進んでる仕組みにするにはどうしたらいいか。そこを考えるようになった。

結局、AIエージェント時代の本当の生産性って、いつでもスマホから指示出せるとかより、こっちが何もしなくても、いかに勝手に進めてくれるかっていうことに尽きるのだと思う。

これは、人をたくさん雇っている経営者なら当たり前のことなんだろうけど、そういうことなんだろうと思う。

自分が介入しないといけなくなればなるほど、最終的にはスケールがしづらい。

「人に任せることを覚えないといけない」とかよく言うけど、それはAIエージェント時代でもコンセプトは同じかと思った。

AIが賢くなればなるほど、自律的に考える範囲が広がって、任せる範囲がどんどん広がると思う。となると、何をするか、何をしないか、という意思決定の重要度がどんどん上がっていく。

目の前の細かい事柄を覚えるより、もっと抽象的なことを考える必要があるんだろうか。

いや、でも、世の中にはマイクロ・マネジメントタイプの起業家もいるしな、とも思ったりする。本当にいいプロダクトができる時は、トップが細部まで関わることはよくあるじゃないかと。

これはこれで、そういうこともある。

どっちのやり方もあると思うので、もう、その人のライフスタイルの話にもなりそうだ。

結局、自分の時間をどう配分するのが幸福かをじっくり考えてAIと向き合わないと、すごい勢いで疲労しそうだな、ということを思いました。


*家計簿読み上げのアプリ作ってます。自己紹介と過去ログはこちら