最近、一番ハマってるPodcastに、Cotenラジオがあります。ほぼ全エピソード聞きました。これ、何がいいかというと、僕みたいな、歴史にちょっと興味はあるけど、そこまで詳しくない人が、新しい歴史分野の興味を拡大してくれるところ。Youtubeもある。
例えば、僕は、司馬遼太郎の影響で、戦国時代から、明治時代までは結構好きで、いくつかその時代の本やら漫画やらを楽しんでました。
でも、古代ローマの時代とか、フランス革命の部分など、まだまだいろいろ面白そうだけど、なにから手をつけたらいいのかなという分野が、たくさんあって、なんかとっかかりのものが欲しいなあ、初心者がつまづかない感じの、という悶々感があったけど、このラジオはそういう自分にドンピシャだった。
このラジオ、とにかく、代表のふかいさんの説明が分かりやくて、本当に面白い。なんで、こんな難しい退屈しそうな分野をわかりやすく理説明できるかなと、最近は分析し始めてるぐらい凄い。
三人でやってるけど、歴史に詳しい二人と、一人の初心者という組み合わせもいい。初心者がいないと、聞き役不在で面白くなってないかも。
三蔵法師の回なんて、このラジオ聞いてないと、どういう人がモデルになってるかとか、自分から本読もうと思うぐらい興味出てないと思う。
なぜあそこまで命をかけて当時の荒野を旅して行ったか、知識欲と旅への探究、そこで周りを味方につけて生き残っていく話など、めちゃくちゃ説明が上手い。
こういう先生が高校時代にいたら、自分はもっと歴史に早く興味を持ってたわという感覚を持つと思う。
今の時代、ネットで、興味ある分野は安く、質の高いものが探せばいくらでもあって、学習の高速道路がどんどん整備されてる。最近ではYouTubeが凄くて、10年前に比べて、さらに道路が整備されてる感じ。
ところが、一番難しいのが、興味を持たせるという部分だと思うんですよね。腕立てでも、最初の一回がとにかく重要で、仕事でもスタートさせるのが一番エネルギーかかる。
この前スキャンダルでMIT所長を辞任した、伊藤穰一も、人に興味を持たせるという部分がもっとも難しいと言ってた。
既に好きな人が深掘りしていくには、第一線の専門家が書いた本を読んでいけばよいけど、最初のとっかかりだと、レベルに応じて最適な導入方法が違う。
そうなると、細かい部分の正しさに目を瞑って、ゲームやら、漫画やら、映画やら、いろいろいろなジャンルが出てくるけど、これは、どれがその人に向いてるかは本当に千差万別だと思うんですよね。
最新研究を基にした独ソ戦なら、大木さんの本読んどけばとりあえず正解みたいなものがあったとしても、いきなりそれだと挫折しちゃう人が多いと思うので、初心者に読みやすいというのは、アプリのシンプルUIみたいなもんかもしれない。
シンプルと機能性はなかなか両立するのが難しいけど、分かりやすさと面白さ、なおかつ歴史認識的な正しさも担保するのは、相当レベルが高い作業だと思う。
という意味で、これは凄いな、例えも現代的で面白いなと思いながら、Cotenラジオ聴いてた。
この感覚は、哲学というややこしいジャンルをグラップラー刃牙で紹介していく、史上最強の哲学入門を思い出した。この本はほんとそういう意味で凄い掛け合わせ、最高に笑えて面白いし。笑えるというのが凄い大事で、このcotenラジオも笑わせながら、解説してくれる。
見つかりにくいけど、Cotenラジオ聞いた後の、参考文献リストもある。
*家計簿と読み上げのアプリ作ってます。自己紹介と過去ログはこちら。