先日、AppleStoreのSearchAdsがまだ競争率低くていいらしいよという噂を聞いたので試してみました。
SearchAdsってなんぞや?という人に説明すると、iOS11のAppStoreから導入された、AppStore専用キーワード広告サービスです。AppStoreでキーワード検索したユーザ向けにアプリの広告を表示する、Appleが提供するAppStoreのための広告サービス。
AppStoreでこんな感じで広告が出るようです。
SearchAdsのページよると、AppStoreで検索からアプリを探す人の割合は70パーセント、検索から直接ダウンロードする人の割合は65パーセントらしい。
そして、SearchAdsを使った平均のコンバージョン率は50パーセントを書いている。ほんとかよ。めちゃくちゃ高いな。ということで、自分でも試してみることにしました。
ちなみにSearchAdsはまだ日本のAppStoreで使えないので、AppStoreのメジャーリーグ、競争率世界一だけどヒットすると売り上げもダントツ、アメリカのAppStoreで試してみることに。
うまい具合に初めてSearchAdsを使う人は$100のお試しクーポンがもらえる。興味ある人はこのクーポン使って試してみよう。
まずは会計アプリのTaxnoteで
僕のアプリで英語圏の割合が多めなのはTaxnoteとVoicepaperの二つです。といっても、対して割合は多くないんだけど一応英語化もしてるし、キーワードも思いつきやすいのでこの2つで調査することに。
正直、広告にお金を使ったことが一回もなくて、1DLにいくらぐらいかかるかの相場がわからない。GoogleとかFacebook使ってる場合、だいたい1DL100円~400円はかかるもんらしい。正直僕みたいな個人開発者には高すぎるのでペイしないという印象ですが、果たしてSearchAdsの結果やいかに。
SearchAdsの使いかってはシンプルで使いやすい。何も読まずにいきなり使い始めたけどなんとなく進めていくとなんとかなった。ただ、CPTとか、Default Max CPT Bid とか、そういうキーワード広告特有の用語はあんまりよくわかってない。
CPTは1タップにかかったお金の割合だというのはわかるのだが、Default Max CPT Bidの説明を読んでももひとつぴんとこない。誰か優しい人教えてくれ。とりあえずここは2ドルで設定した。
*よく読んだらわかりました。CPTはコストパータップだから、1タップにかかる費用。Default Max CPT BidはCPTにかける最大値を設定。Default Max CPT Bidを2ドルに設定したら、CPTは2ドル以上かけない設定になる。タップした後に半分の人がアプリをDLする場合、1DLに2ドル以上かけたくないと考えるならば、、Default Max CPT Bidは1ドルに設定するとよい。
そして、AppStoreに表示される広告は、アプリのスクショから自動的で生成されるみたい。こんな感じ。これは手間いらずで楽ですね。
そして、Search Matchという項目がありまして、なんかデフォルトでオンになっている。デフォルトでオンになっているんだったらあまりいじらないほうがいいだろうと思い、ここはデフォルトのまま突き進んだのだが、ここをデフォルトにするのは間違いだったというのが後から気づく。
なんか、このSearch Matchって、Appleさんが「設定するキーワードを考えられないお前のために、自動的にアプリに適したキーワードをいくつか設定しておいてやるよ。便利でしょ?」という設定なのだ。
これ、オンにしてると、Taxnoteの場合、budget とか、financial calculatorとか、なんかそれっぽいキーワードをAppleさんが勝手にいくつか設定しておりまして、そのぶんそれぞれのお金もしっかり徴収されるのですよ。なので、ここはまずオフにしておいたほうがよいです。すぐにお金なくなります。
僕はまず、英語で会計という意味の、Accounting というキーワードを一個だけ設定したんだが、しっかりとAppleが設定したいくつかのキーワードも有効になっており、そのぶんのお金もとられちゃいまして、最初に設定した30ドルの予算がすぐなくなっておりました。
こんな感じでした。
そして、Taxnoteを米国AppStore、30ドルの予算でテストした結果はこんな感じ。
30ドルの予算。
Impression 345 (表示された回数)
Taps 21 (タップされた回数)
Conversion 6 (ダウンロードされた回数)
1DLにつき5ドルかかりました。ふむ、なるほど。。この数字だと高すぎて広告費がペイしない。
読み上げアプリVoicepaperの結果
同じように、30ドルを読み上げアプリのVoicepaperで試してみた。キーワードは「Text to Speech」で。Default Max CPT Bidは同じ2ドル。
しかし、この時も、Search Matchをデフォルトのまま、オンにしてたので、勝手に設定されたキーワードにもお金を使われた結果、こんな感じ。
30ドルの予算。
Impression 585 (表示された回数)
Taps 35 (タップされた回数)
Conversion 9 (ダウンロードされた回数)
今回は1DLにつき、3.33ドルです。前回よりだいぶましになっております。ちなみに、Voicepaperのスクショは最近ちょっと更新したのもあり、広告の見え方はこんな感じ。説明文の序文がそのまま使われるので、ここも重要ポイントとなりそう。
SearchMatchをオフにしてTaxnoteで再挑戦
今まではSearchMatchで勝手にAppleが設定したキーワードにもお金払っていたので、次はこの機能をオフにして、純粋にど直球のキーワードのみでどうなるかを試してみた。
Taxnoteで、「Accounting」と「Bookkeeping」のみを設定した結果がこちら。今回は20ドルで。
20ドルの予算。
Impression 225 (表示された回数)
Taps 14 (タップされた回数)
Conversion 6 (ダウンロードされた回数)
今回は、1DLにつき3.33ドルかかる結果でした。前回よしましだけど、やっぱりこのぐらいお金かかるんだったらちょっと無理かな。最初はある程度評価もらったり、認知度あげたりするために赤字覚悟で広告にお金つぎ込むという戦略もあるんだが、なかなか僕の懐事情では厳しいかもしれない。
今回は明らかに主要なキーワードを使ったので、アプリにマッチしつつ、なおかつ安いというキーワードを探せばよいのかもしれない。
そういう意味では、ブログ書いて、そこ経由でアプリをダウンロードしてもらうってお得なんだなと思った。今まではなんとなくだったけど、ブログから10DLされたら3千円ぐらいの価値があったということか。なんかブログを今後も書くやる気が出てきた。
AppStoreのASO・キーワード設定に役立つ
このSearchAdsというサービス、なにげにAppStoreでアプリに設定するキーワード設定にすごく役立つ。WEB用語でいえばSEO、AppStoreではASOとも呼ばれる。
例えば、SearchAdsのキーワード設定する時に、こんなキーワードが人気ですよという概要を教えてくれる。
そして、実際にSearchAdsで設定したキーワードそれぞれに対して、どれぐらい割合でタップされ、ダウンロードまでいったかというのがテストできる。例えば、Taxnoteの場合、AccountingとBookkeepingというキーワード、どちらがコンバージョン高いかも判断できる。
なので、実際の広告でペイしなくても、こういう情報が得られるという意味ではかなりいいかも。以前からGoogleのキーワード広告使って、アプリに最適なキーワードを調べるという手法はあったけど、ここまで手軽に、ちゃんとしたAppStoreの情報がわかるというのが唯一無二ですね。
ちょっとやってみっかと言う人は、SearchAdsのアカウント作成したらAppleさんから100ドルのクーポンが届くので、それ使って試してみてはいかがでしょうか。
*家計簿と読み上げのアプリ作ってます。自己紹介と過去ログはこちら。