みなさんはDMMっていうエロいサイトを知っているでしょうか。僕はそこまでエロくないので、一週間に7日ぐらいしかこのサイトを開かないんだけど、DMMの会長の亀山さんがインタビューする連載がすごく面白かった。
亀っちの部屋 【亀山×猪子】猪子に出会ったから、自分は今のキャラになった
チームラボっていう会社の猪子さんという人にインタビューしてるんだけど、二人が友達だから他の人では突っ込めないところをズバズバ突っ込んでる。
例えば、「君は個人的な話をすると煙に巻くけど、家族持ちたいとか、個人の幸せとか、そういう気持ちは一切ないの?」的な話とか、カッコイイ、アーティスティックな話から、もっと人間臭い部分をこの機会に聞いてやるぞという意図が込められててそこが面白い。
いろいろ突っ込んでも最終的には、「そうか、ガチで世界平和とかイメージしてるんだな。。俺は周りの人間が幸せになったら嬉しいという性格だけど、それだと結果的に社会には悪い方向に道を外してしまう危険性もあるな。。」とか、亀山さんが妙に納得する流れになるとか、予想できなかったこの展開も面白い。
そして、その後なぜか食の旨味成分の話に移ったり独特の世界観の話に巻き戻されるんだけど、それでも、
「亀さんは気楽でいいけどね。もうビジネスの仕組みががっちりできていて、別に自分自身が人からどう見られようと、事業には関係ないから。こっちはこの対談が面白くないと、チームラボ自体がイケてないみたいに思われるかもしれないんだから(笑)。」
といったセリフを引き出したり、インタビューする側も正直に自分の事も打ち明けてたりしてて、そういうぶっちゃけ感をすごく感じて、こういうところに人間は共感してしまうなあとしみじみしてしまいました。
ちなみに、元々、亀山さんがメディアに出てくるきっかけとなったのが、数年前のベンチャーイベントで猪子さんに出会い、「なんでこの人はこんな馴れなれしいんだ。そうか、この業界は全然知り合いがいないけど、そこまで身構えなくてもよいか。」みたいに思って、そこから猪子さんにいろいろ知人を紹介してもらってすごく感謝してるというような話も書いてて、そこも読んでて楽しい。
ちなみに、亀山さんはDMMの会長として数年前から突然メディアに出てきて、その面白い話からDMMに対するイメージはかなり変わって会社としてはよかったらしい。怖い人が運営してると思ってたら、印象変わったという人が多いとか。
今や、就職ランキングでも話題になるような未上場企業として高学歴な学生が面接に来るようになったらしい。DMMはいろんな事業にちょこちょこ小さく賭けていて、次のビジネスを常に見つけようとする手法がタレブチックで興味深いんだけど、これは新しい事業にお金バンバン使っても、株主に対する説明責任がいらない未上場だからこそできる方法らしいですね。
*家計簿と読み上げのアプリ作ってます。自己紹介と過去ログはこちら。