漫画とか映画、小説など、フィクションの世界を作り上げて人々を感動させることができる職業の人が羨ましい。
僕は特に漫画を読むのが好きだけど、ヴィンランドサガやプラネテスを読んだ時や、ハンターハンターのネテロ会長自爆シーンを読んだ時の感動は何者にも代えがたいものがある。
漫画や映画で感動した直後というのは、なんともいえない気持ちの良いじーんとした瞬間がしばらく続いて、あの瞬間が本当に幸せを感じる。
最近では”かくかくしかじか”と”夏雪ランデブー”を読んだ時に、こういう現象が起きた。
それで、そういう感動した作品を読んだ時に、「いやあ、素晴らしい時間をもらえた。本当にこんなものを作ってくれて感謝だわ。」と心の中で何度も思うんだけど、そのあとにいつも思うことが、「ああ、こんなものを作れて羨ましいなあ。」ということです。
自分は日々のちょっとした生活が便利になるものをアプリでこつこつと作っていて、もちろんそれに感謝される時は最高に嬉しいのだけど、この素晴らしいフィクションを読んだり見た時の感動とはまた方向性が違う。
今は便利な製品でも、テクノロジーの進化によってすぐ廃れてしまうし、アプリレベルになったら数年でもう古臭いものになっちゃったり、忘れ去られてしまという物哀しさがあるんですよね。
生活が豊かになるテクノロジーも、人間の余暇を充実させる芸術もどちらも世の中には必要だと思っていて、どちらかといえば、前者のほうがないと困るベースでは重要です。
そうなんだけど、ただ単純に、人を感動させることができるフィクションを作れる人が本当に羨ましい。
自分にはできないから嫉妬してしまう。いや、嫉妬まではいかないけど、自分もそういうものが作ってみたいと思ってしまう。まったくそういうスキルがないけど。
そういう方向性でいえば、僕はツール系アプリしか作ってないし、それしか作れないけど、ゲーム開発者が羨ましい。
あれは製作者のイマジネーションを具現化できるし、オリジナリティのあるゲームシステムを0から作るなんて、本当にクリエイティブなお仕事だと思う。
マインクラフトとか、カウンターストライクとか、ウイイレとか、グランツーリスモとか、ああいうゲームを作った人達が羨ましい。
マインクラフトがマイクロソフトに凄まじい金額で買収されて、創業者がビバリーヒルズの100億円近い豪邸をビヨンセなどの金持ち押しのけて買ったというニュースが最近ありましたね。
それをみて、おおなんてバブリーなんだ。でも、インディーゲーム業界からこんな成功事例が出るのは素晴らしいねと思いつつ、マインクラフト物語みたいな映画を見つけた。
キックスターター経由で資金募って製作されたらしい。今度見てみる。
究極には、文字だけで物語を作り上げて人を感動させることができる小説家が一番羨ましい。フォーマットがシンプルなだけに、時代が変わっても色あせることが空くないのが羨ましいポイント高い。
例えば、漫画だったら手塚治の漫画がいかにレジェンドだったとしても、今の人が読むとちょっと絵柄が厳しいとかよく言われるし、ゲームだって時代が変わるとどうしても最先端のものには技術的に負けてしまう。
もちろん、”アドルフに告ぐ”は何度読んでもいいけど。
まとめると、便利ツールを作っていて、「これは本当に便利!感動しました!」って言われる嬉しさはあるんだけど、フィクションを0から作り上げて人々の心を感動させることはできないので、そういうことができる職業が羨ましいということでした。
*家計簿と読み上げのアプリ作ってます。自己紹介と過去ログはこちら。