最近はZenyやListTimerなど、シンプルで使いやすいUIを突き詰めたアプリを作ってたけど、ついにToDoアプリまで作ってしまいました。
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正直、ToDoアプリなんてありふれたものは絶対作るまいと思ってたんです。Storeにはありとあらゆる代用品があるし。そういうものはいいだろと。
じゃあ、なんで作ったか?
これは僕が人気ToDoアプリをたくさん試してどれも続かなかったからで、そもそも、それはなぜだろうかと疑問に思ったのが原点でした。
何度も何度も考えると、重要な要素が3つありました。
- 画面上部は片手で押しにくい
- ジェスチャーはタップと比べ疲れる
- タスク削除のサクサク感が重要
この3つの要素を解決して、余計な機能を削ぎ落とし、文字やボタンをでかくして生まれたのがJetDoです。ちょっと説明してみます。
画面上部は片手で押しにくい
僕はiPhoneを片手で持つんです。
片手持ちで小指を下にかける持ち方なんで、頻繁に使うボタンが画面上部にあると致命的というか、それだけでアプリは使いづらくなる。
世の中にあるToDoアプリの多くが画面上部にタスク追加ボタンがあり、この時点で使えなくなるんです。同様に決定ボタンも上部にあるとNGになる。
だから、JetDoは使用頻度の高いボタンは全て画面の下に大きなボタンのUIで設置してます。
こんな感じで、タスク追加ボタンと最後の決定ボタンは画面下にあり、指の移動範囲が小さく疲れません。
頻繁に操作するボタンが下や上にあると、指の移動が多くなり、積もり積もって脳みそを疲れさせるので重要です。
じゃあ、ジェスチャーでいいじゃないか。画面を引っ張るジェスチャーならボタン位置のネガが解決できる。と思ったけど、そう単純ではありませんでした。
ジェスチャーはタップと比べ疲れる
JetDoのプロトタイプを何度も操作して気づいたのがジェスチャーの認知負荷でした。
ClearというイケてるToDoアプリをご存知でしょうか?これはジェスチャーをふんだんに使用した挑戦的なUIで凄く話題になった。
片手操作ユーザとしては飛びつきました。
ただ、実際に使ってみると操作を覚えた後も微妙に疲れるんです。リスト切替もジェスチャーで、ぐいっとジェスチャーするたびに認知負荷のHP削られる。
操作が複雑だから覚えた後も、「この操作がこうで、この操作はこうだな」と、脳みそのリソースを使うから疲れるんだと思いました。
また、AnyDoというこれまた世界的に人気のあるアプリがあります。デザインもよく、しばらく使ってみました。
Clearみたいに画面を下に引っ張るとタスク追加できて片手で使いやすいんです。これぐらいならJetDoでも採用しようと思ってました。
でも、なんかずっと使い続けると疲れてきたんです。この時はなぜかよくわからなかった。
で、驚いた事に、最終的に一番使い続けたのが、AFewThingsっていうiPhone5の縦画面対応もされてない、デザインも化石みたいな大昔にアップデートが止まったアプリでした。
このアプリの良いところは、タスク追加と削除のボタンが画面下部にあり、タップで操作できること。このサクサク感が楽で、気持ちよく、脳みそも疲れにくい。
見た目のイケてる感より、最後に使い続けるのはやっぱり操作感だったんです。
まさかタスク追加時に画面をドラッグするのも、微妙に認知負荷がかかっていたのは気づきませんでした。
確かに画面下のボタンをタップするだけのAFewThingsは何度も使うと圧倒的に楽チンです。まさにエウレカモーメント。僕は「そうだったのか!」と一人で興奮しました。
そして、このタップ操作の利点に気づいた時、ナイスなUIを思いつきました。
タスク削除のサクサク感が重要
ToDoアプリで最も頻繁にする操作がタスクの追加と削除です。
毎日使うアプリの繰り返し操作が少しでも快適になると、毎日の積み重ねで長期的に見ると大きな違いになる。
そこで、JetDoではタスクをタップ一発で削除するという大胆な事をしてみました。普通はタスク削除は確認をいれたり、スワイプなど間違いにくい操作を入れるのが一般的。
でも、ジェスチャーの認知負荷とタップの快適さを知ったので、もっと快適にする方法が欲しかった。
そこで、タスクを削除したら5秒間だけ画面下に”やり直し”ボタンを表示するUIを思いつき、実装してみた。
すると、これがとても快適で、「これはイイネ!」とまた興奮しました。
これで終わったタスクはポンポンポンと削除できる。この素早さが快適で、間違っても取消ボタンを押せば復活。
この段階で、JetDoが毎日の生活にかかせないアプリになり、今日も買物リストや、読みたい漫画リスト、やる事リストなどにポチポチ使ってます。
リストも作れます
さて、ここまで開発して、リストの必要性が出たのでささっと作った。
リスト操作のボタンは左下に、閉じるボタンも同じ位置で操作しやすく。リストの文字は大きく。
ちなみに、すべてのタスクをざっと見たい時が多かったので、すべてのタスクというリストを標準でつけてます。この機能は地味に便利。
まずはリリース
JetDoは最高ですが、自分以外に気に入ってくれる人がいるかわからないので、まずはリリースしてみます。ToDoアプリって個々によってニーズが違うし。
ちなみに、JetDoでは世の中のToDoアプリにある様々な機能はついてなくて、このおかげでボタンの文字やサイズが大きくでき、見やすく、操作しやすくなっています。
デバイス間の同期機能は便利かなとも思うけど、JetDoに記録する短文タスクだと僕はiPhoneオンリーでいいので、UIの操作性向上に比べて優先度が低かったりする。
まあ、こういう建前もあるけど、単純に機能追加が面倒だったりするのも事実です。
なので、使ってくれる人がもし増えたらフィードバックを聞きながら、改善していこうかなと。
僕はJetDoを作ったおかげで、やっとメモと小型ペンをポケットに入れる生活から解放され、生活の質が向上いたしました。よければ使ってみてください。
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*家計簿と読み上げのアプリ作ってます。自己紹介と過去ログはこちら。