みなさんGoogleの20%ルールってご存知でしょうか?

今はもう廃止されたとかいう話も聞いたりしたけど、グーグルには就業時間の20%は通常業務から離れて好きなものを開発してイイよという有名なルールがある。ここからGmailが出来たのも有名。

この考え方は個人的に好きで、ブラックスワンの著者であるタレブが推奨するバーベル戦略とも近いものがある。バーベル戦略とは自分の資産の90%は超保守的に運用して、10%は超積極的なものに投資するというもの。

以前からこの考え方を個人的に実践したいなあと思ってたので、最近初めて見た。20%じゃなくて10%ぐらいで。

僕の場合、普段のルーチンである既存のアプリのアップデートを90%として、10%程度の時間を当たればでっかい新サービスを考えるのに使うという意味になります。会社勤めの人だったら、週末に当たればでっかいサービスを作ってみるのが近いかも。

僕がファンであるアプリ開発ユニット、クリーニングスの人達もこの考え方で会社員しながら当たればデカイゲームアプリを作ってるらしい。彼らはバカアプリを開発しながらも実は知的な人達だというのを僕は知っております。

ちなみに、この本のタイトルを見かけて、ちょっと意識してやってみるかとなったのがきっかけ。内容はなんとなく想像できそうなので本は読んでないけど。

というわけで、実際にどんな風にやっているか書いてみる。

予想以上にアイデアが出なくて焦る

僕の場合、普段はTaxnoteZenyのアップデートをコツコツやってるけど、10%を新規サービスに使うことにした。

個人アプリ開発者の場合、そもそも既存のアプリのアップデートに時間使うことが全然安定した働き方じゃねえよという考えもあるんだが、まあそこは置いておこう。

というわけで、毎日30分の時間を新規サービス作ることに費やすことにした。その30分は絶対に新規サービスを考える時間とするんだけど、これが予想以上によい。なにがよいかというと、「びっくりするほどアイデアが出てこない」ということに気づく。

実は普段からアイデアノートというもの作ってたんですよ。Evernoteに。「あ、このサービスのアイデアいいんじゃないか?」と思ったら小まめにメモしてた。だから、僕は今のアプリを全部やめても、なにかしら新しいアイデアは出てくるんだろうと普段から思ってたんですね。

それこそK1でタイソンがボブサップに挑発された時ぐらいに余裕かましてたわけですよ。

ところが、毎日30分間、真剣に新規サービスのアイデアを振り返ってみると、実質どれもこれもパッとしないというか、実際にやるほどでもないというか、クソというか、そういうところに結論にたどり着いてしまうんですよ。

この、普段からぼんやりと考えてきたアイデアを本気で実行に移す価値があるかを審査するという意味でとても価値のある時間になる。

まず、10%ルールでやるサービスの基準として、当たればでっかいものをやらないといけない。90%は保守的なものに時間を使って、10%は思いっきり積極的にいくというバーベル戦略からするとチマいものはボツとなるので。

しかし、僕はもともと石橋を叩いて渡る性格なもので、成功確率の高いものに時間を使う傾向があるので、当たればでかそうというアイデアとなると、今までメモしてきたのはどうもしょっぱいなあとなっちゃいまして。

もう一つ難しいのは、思いつきから煮詰めて真剣に考えると、「自分が楽しんだり、わくわくしたり、少なくとも数年は毎日やっても嫌にならないもの」を作らないといけないんですよ。実は当たればでかいサービスよりこっちの方が圧倒的に難しい。

こういうものをやればニーズはあるだろなあと思っても、自分の情熱が続かなかったら絶対途中で諦めてしまうので。

一番リスクの高い部分から始める

さらに言うと、今の自分に実現できそうとか、そういう現実も含めるとどんどん狭まってくる。いやあ、難しい。しかし、この30分でも強制的に考える時間を確保したからこそ、こういうことにハッキリと気づけたのでよかった。

ちなみに、新しいサービスのアイデアを考えている人は、こちらのリンクがいろいろ頭を刺激されてよいと思う。
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いろいろなパターン

僕と同じような趣向じゃなくても、個々人の状況に応じて気軽に試せると思う。

例えば、会社に勤めている人が自分の小さな時間を確保して、普段からやってみたいなと思ってたことを現実に移すことを検討してみるとか。独立のアイデアでもいいし、新しくやりたかった趣味でもいいし、婚活でもいいし、なんでもいい。

普段から、ぼんやりと思ってたことを真剣に考える時間を、小さく強制的に確保するという感じ。

僕の発見としては、「ああ、これ真剣に考えると大してやりたくないわ」とか、「これ、思った以上に大変そうだけど、それでもやりたいだろうか」とか、ぼんやりしたものを深堀する時間になってよかった。


*会計アプリ爆速タイマーを作ってます。人気記事はこちら