ここ1年でiPhoneの音声入力が一気に進化したので、スマホで音声入力を最近よく使ってる。

というのも、僕は数年前に頑張ってフリック入力を練習したんだけどやっぱり入力作業はキーボードが圧倒的に早いから基本的にはキーボードで打つようにしてたんですよね。

それが最近の音声入力の進化で一気に変わった。僕はフリック入力を使うよりキーボードでバシバシ打ったほうがはるかに効率が良いけど、最近は音声入力の方がキーボードよりはるかに早いことに気づいた。

もう何か音声入力に慣れてくるとキーボードを使うのがだるくなってくるぐらいすごい文章入力が楽。実は、最初音声入力を使ってた時はやっぱり音声入力だとちゃんと認識してくれるような日本語しか使えないからやっぱり限界あるなーと思ってたんですよ。

しかし、音声入力何度も使っていくうちにそこまで音声入力で認識できないような変わった文章は使うことがほとんどないってことに気づいた。つまり、90%は音声入力で大体入力できる。自分の場合。

あとキーボード入力との大きな違いはスマホで寝転びながらでも入力できるってことです。パソコンに比べていろいろな時に入力ができる。要はキーボードっていうのはパソコンを開いて少なくともキーボード叩けるような姿勢を作らないといけないけれども、音声入力だったらスマホだから本当に自由度が高い。

自由度が高いって事は文章を入力するときの最初の1歩がいろんな状況で作れるってことなんです。文章を書くときに何が1番の壁かと言うと最初の一歩なんですよ。

最初に書き始めさえすれば後は普通に続くんだけれども、それがなかなか難しい。でもスマホの音声入力を使うと気軽にスタートできるからこれが1番でかいかも。さらに音声入力だとすらすらとどんどん入力が進むから気が付くと長文ができてしまうみたいな。これはマジで凄い。

もう最近はアプリのサポートメールの返信も音声入力でやれてるし、ラインの返信もそうだし、Twitterも音声入力でやってる。

今まではキーボードで打つのが1番早いからキーボードが使えない時は何か効率悪くてめんどいからいいや後でしようってなって結局やらないっていうことが多かった。でも音声入力だとスマホでいつでもさくっとできるので、なんかTwitterでつぶやくのもちょっと多くなっちゃうみたいな現象が起きてしまう。

ここまで読んで音声入力を以前試してみた人はこのように思うんじゃないだろうか。いやー、それでも音声入力使ったら結局それを修正するのに時間がかかって結果的に面倒でダメだってなるんですよねと。

実は以前の僕もそうだったんだけど、なんか最近の音声入力は凄い優秀でほとんど修正がいらない位になってきた。これは僕が慣れてきたって言うよりも音声入力の進出が単純にかなり上がってるだけだと思う。iPhoneすごいな。

そして、音声入力で文章を入力しまくってたらなんか次はSiriをもっと活用したくなってきた。と言うわけでアプリのランチとかいろんなこととかを最近出来る限りSiriを使ってやってみようかなと練習しています。

そんなことをやっているとふと気づいていたことあります。何かアプリを開いていろんなところをタップするのが面倒になってくるんですよ。例えば、音声入力でTwitterを開いたとしてそこから右上のツイートボタンをタップして、そして音声入力のボタンをタップしてと、ここまでのステップ数がすべてだるくなってきた。

もう全部音声でやりたくなる。つまり、アプリの操作が面倒になってくるんですよ。

これを突き詰めていくとどうなるかなぁって想像していくと、今後のアプリのUIは音声入力に標準で対応していかないとこのアプリすごい使いづらいわあって数年後にはなってそう。

例えばヘルプを見るときでもヘルプ開いてって言っただけでアプリのヘルプ画面が出てきたり、なんかこのアプリこういうことできないのって思った時は単純にそういう操作を音声で入力しするようになるかもしれない。

そういう意味では、僕はいつもアプリのUIを考えるときにいかにユーザがボタンなどを発見しやすく、なおかつ押しやすい位置に、わかりやすい表示でつけるって言うのをものすごく気をつかってきたけどこれが変わるかもしれない。

つまり、現在ではユーザが発見しやすくするためにはボタンを少なくしないといけない。なぜならあまりボタンが多すぎると重要な機能が埋もれてしまって見つけられなくなるからです。

でもアプリを音声入力でガンガン操作するような時代になると、基本的な機能はすごいシンプルなUIで絞って表示するとして、その他の細かい機能もいっぱいつけれるかもしれない。音声入力で検索してもらえるように。

これ今までは設定画面もあまりごちゃごちゃたくさん入れると本当に大切な設定項目が埋もれてしまってユーザが発見できなくなるから設定画面のオンオフでさえも慎重に絞る必要があったんですよね。これが変わるかも。

実はそれでも設定の数や機能が多くなるとわかりづらいものにはなるのでそうはならないかもしれないけど、少なくとも音声入力でお目当ての機能に一発でショートカットしやすくなるとそれだけで利便性はかなり変わってくる。

最近はもうスマートフォンがすべてのコンピューターの中でメインのデバイスになってきたけれども、目の前にパソコンがあるのにスマホの音声入力を使うことになるとは思いもしなかった。

まさに入力装置としてのポジションもパソコンから奪おうとしてきてる。これからAIとかがどんどん進化していくとこの流れは加速しそうなので、本当にパソコンがいらないシチュエーションが増えそう。

僕なんかはプログラミングするときはまだまだパソコンを使わないとやってられないけれども、一般人はスマホファーストどころか、完全にスマホオンリーの世界になってきた。

これは僕が作ってるTaxnoteの頭で問い合わせが来るときにだいぶ前からひしひしと感じている。というのもパソコン持ってないんですけども、仕訳帳や損益表を印刷したいですという問い合わせがものすごく多いから。

あーもう完全にスマホ1つだけで全てできないとだめな時代なんだなぁとよく思う次第です。

参考記事
ジョギングしながら3000字!――野口悠紀雄が教える“「超」入力法”


*家計簿読み上げのアプリ作ってます。自己紹介と過去ログはこちら