アプリのUIデザインで一番重要なのは、ボタンやメッセージに使われる言葉だと思う。

ここでは、他の文章と違い、権威付けや、自分を賢く見せるためにあえて難しい言葉を使う人は皆無だと思う。とにかく分かりやすく、できるだけ短い方がいい。

でも、これが簡単なようで、本当に難しい。

アイコンで代替できないか

まず最初に考えるのが、文字ボタンをアイコンに変更できないかということ。アイコンに変えられるなら、世界中の人がわかるし、翻訳の手間も減る。

でも、一般的に普及しているアイコンと、していないアイコンがある。例えば、進む戻るの矢印アイコンならば分かりやすいけど、あまり見慣れないアイコンになった瞬間、押してみないとわからない状態が発生する。

アイコンを使う時は、本当に誰でもわかるアイコンかを何度も考える必要がある。押してみないとよくわからない状態は良くない。

短くするのは難しい

まず、メッセージは短くないと誰も読まない。例えば、長い長い利用規約は99パーセントの人が読まない。

かといって、短くしすぎても情報が足りなく、説明不足になりかねない。この兼ね合いが難しい。

例えば、iPhoneのアプリ内課金の説明文、ポップアップなどは、お金を払う前の不安でいっぱいなユーザを前に、とてもとても重要な文章になる。

一回買い切り、ユニバーサルアプリ(iPhone/iPad共通)の課金の場合を例に考えてみる。

例1
「購入ご検討ありがとうございます!購入すると、有料の機能がアンロックされます!」

これは、最初の文章が削れるし、アンロックという言葉もわかりにくい。できれば、有料の機能とは何なのかも教えて欲しい。

例2
「有料版では広告がなくなります!」

これは完結で、はっきりしていて、例1より良い。でも、これだけだと、いっぱい質問がきました。

一度買い切りのアプリ内課金に対して、「月額課金ですか?」というのが一番多かったのですが、この不安は想像以上に多いです。

多分、月額課金じゃなさそうだけど、そうだったら怖いから確認しようという心理だと思う。

例3
「有料版では広告がなくなります。購入は一回限り、機種変更時は無料で復元が出来ます。」

例3は、買う前に、しっかり明示するようにしてみました。

ただ、ここで、復元という文字がありまして、これ意味がわからない人が多いです。リストアも意味わからない人多いです。悩ましい。

さらに、iPhoneで購入したら、iPad版は別に再購入必要ですか?という質問も多くきました。

すると、こうなります。

例4
「アップグレードでは広告がなくなります。iPhone版を購入すれば、iPad版は無料です。購入は一回限りで、機種変更時も無料でアップグレード出来ます。」

こんな感じでしょうか?長い。。

どこまで説明するかは、状況によっても変わり、アプリのユーザ層によっても変わります。正解がない。

でも、ベストな状態に少しでも近づくためには、ユーザからの問い合わせやレビューが、大切なヒントになります。

例えば、「復元って何ですか?」という質問が一件あれば、その裏に50人以上は同じ疑問を持った人がいるはずです。

わざわざ質問する人は50人に1人だろうし、それ以下かもしれない。

分かりやすい単語を使う

分かりやすい単語を使うのも大切です。

この分かりやすい単語というのは、まず、その世界での一般的な単語が基準になります。iPhoneアプリだったら、アップルが使っている単語とか。

しかし、しかしですよ。iPhoneの日本語版で使われいる単語だからといって、みんなが分かるというとは限りません。

例えば、iPhoneを日本語版で使い、設定画面に行ってみましょう。平気で横文字がたくさん出てきます。

フリック、ストレージなどなど。これがわからない人は結構多いです。

だから、アップルの日本語の説明文で「リストア」とか使われていても、そのまま使うと分からない人が大量に出現する。

アプリ開発していると当たり前の単語とかも要注意。僕は、こんな質問が来てハッとしました。

「iOSってなんですか?」

なるほど、確かにiOSはわかりづらいかもしれない。。それからというものの、iOSという単語を使うのは止めました。

「iPhone/iPad本体のバージョンを最新にしてください。」とか、こういう風に書くようにしました。

サポートでも分かりやすい単語を使う

サポートでも出来る限り分かりやすい単語を使うのが無難です。

SNS、リストア、iOSなどの横文字を使って返事すると、知らず知らずのうちに、こんな状況になるかもしれない。

「うわ…なんか分からない単語が混ざった返答がきた。。今日は疲れてるし、意味をググるのも面倒だ。もういいや。。」

そもそも、詳しい人は自力で解決することが多いので、周りのIT関係者との会話で使っている単語とは切り替えて、分かりやすい言葉を使っているか再確認するのかがいいかもしれない。

とここまで、書きましたが、簡単なようで難しい話なので、自分もなかなかうまくできません。

でも、頭の片隅に置いておくだけで全然違うし、プログラミングするよりコストは低いので、分かりやすい言葉を使うのは費用対効果からもオススメ。


*確定申告のTaxnote、爆速家計簿のZeny、爆速タイマーのListTimerなど作ってます。自己紹介はこちら