少し前にiOS8が出ましたが、去年のiOS7に比べて移行率がかなり遅いです。iOS7の時みたいにすぐみんな移行するだろうと余裕ぶっこいて楽観的に考えてたら損しました。

やっぱ過去のグラフを見て未来を予測しようとしたらダメですね。

iOS8リリース直前の自分

数ヶ月前、iOS8正式リリース一週間前ぐらいに開発者向けiOS8のベータが取れたんですが、この時、既存のアプリのアップデートでiOS7も対応するかどうかの決断に迫られました。

普通の会社だったらひとつ前のOSは当然対応するもんです。

ただ、元来面倒くさがりやな自分は「よし、今後のアップデートはiOS8オンリーだ。iOS7とiOS8どちらも対応するのは面倒だし、テストの時間も2倍以上かかるしね。」と思って今までiOS7以上対応だったTaxnoteZenyをiOS8オンリーにしてアップデートしました。

これには一応理由があるんです。

というのも、ZenyTaxnoteもiOS7でリリースしてきたアプリなので、次回のアップデートをiOS8オンリーにしても、一応iOS7ユーザもiOS7対応の最後のバージョンがダウンロードできるというのが一点。

二点目として、去年のiOS7への移行率の速さから、iOS8も数ヶ月で7割ぐらいにすぐなるだろうと。

だから、僕みたいな小規模のアプリの場合、iOS7とiOS8を同時に対応するコードを書いたり、どちらもテストする精神的ストレスを考えると、まあiOS8オンリーで今後はアップデートしていってもいいだろと。

失敗でした。

iOS8オンリーで出してしばらく

僕はLean Analyticsとアプリ開発という記事を以前書いたぐらいなので、新規アプリをリリースして改善を重ねている時はしっかり重要なデータ指標も見ているんですよ。

でも、ちゃんとユーザもついて、データを見ながら重要な項目を改善していくという段階が終わったら、その後はダウンロード数と売上もそんなに変化ないんです。

ようは、日々でちょっと下がったり、上がったり、なんかで取り上げられたら一気に上がったりするんだけど、基本的にダウンロード数と売上の数字はだいたいランダムウォークするんです。

だから、こんなものを毎日見ていると一喜一憂してしまって体に悪いし、2週間ぐらいしたらだいたい平均に回帰する。

なので、アプリのダウンロード数や売上を見るのはたまにしか見ないようにしているわけなのです。

このせいで顕著なダウンロード数の変化に気づくのが遅れたのもあるんだけど、今考えると結局移行率の変化も影響してくるのでそこまで関係はないかも。

結局1ヶ月ぐらい様子みないと移行率もよくわからなかっただろうし。

話を戻すと、iOS8オンリーで出して一週間後ぐらいのダウンロード数を見るとやっぱり下がってました。でも、AppStoreって新しくアップデートしたらストア全面に表示されるレビューがリセットされるので、ダウンロード数が減るんです。

だから、この時は、アップデート後というのと、iOS8にまだみんな移行してないだろうということで、動かざるごと山の如しといった形で、待ちの状態だったわけです。

iOS8オンリーで出して1ヶ月

さて、iOS8オンリー後のアップデートでは、iOS8のTouchIDの機能をつけたり、カレンダー機能など、iOS8オンリーになってからアプリが大幅に向上させてレビューでもかなり喜んでもらえてたんです。

前述した理由から、あんまりダウンロード数とか売上をちょこちょこみなかったのもあり、ダウンロード数が結構下がっているのに気づかなかったのですが、一ヶ月ぐらいしてAppAnnieのデータを開いてみました。

そしたら、「あれ、、TaxnoteもZenyも先月に比べて30%も売上落ちてる。。」と一ヶ月たった時点のわかりやすいデータがわかったのです。

データの推移を見てみると、2つともiOS8オンリーにして出してから先月と比べて半分近くダウンロード数が減っておりました。頭をかかえました。

「ああ、iOS8にすぐみんな移行すると思ってたけど、これならちゃんと様子みてiOS7も対応してアップデートするんだったなあ。。。」と思ったのは言うまでもありません。

iO7とiOS8どちらも緊急で対応

この時、iOS8の移行率はまだ5割ぐらいで、今後も鈍化してそうでした。

誤算だったのは、一応iOS7の人も旧バージョンもダウンロードできる仕組みなのに、ここまでダウンロード数に影響があったことです。

後からiOS7も対応したら一気にダウンロード数が元に戻ったので、期待に胸を躍らせてダウンロードボタンをタップした新規ユーザは、「旧バージョンならダウンロードできるよ!」ってダイアログが出た瞬間気持ちが萎えちゃってどっか行っちゃうのでしょう。

というわけで、このグラフを見た瞬間、次にこれしようとかの優先事項は一気に変更。TaxnoteとZenyのiOS7対応が最優先事項となりました。

実は、iOS6とiOS7はフラットデザインなど大きな変化だったのでどちらも対応するのは大変だったんですが、iOS7とiOS8どちらも対応するのは簡単でした。

すぐできました。

こんなすぐできるのにサボって損したのでマヌケもいいところです。

今後の教訓

僕は常日頃から、未来は不確実だから、過去のデータやグラフを見て、将来予測をすることはしないぞ!と心に決めていたんですが、やっぱ人間無意識にそういうことしちゃうんですね。

iOS7の移行率も早かったし、毎年iOSの移行率は前回より早くなってたので今回もすぐ移行するだろうと。

もちろんiOS7とiOS8どちらも対応する手間がめちゃくちゃ大変で、僕の精神的ストレスが半端ないなら難しいところですが、今回は両対応は大して苦じゃなかったので、結果的には間違いだったなと。

まあ、後からみると失敗だったということは往々にしてあるので結果から判断する部分はおいておきます。

一番重要な失敗は、「過去のデータを参考に未来を予測しようとした」ということでした。過去のデータが右肩上がりでも、いつの時点でそれが止まるかは予測不可能なので。


*確定申告のTaxnote、家計簿ZenyListTimerなど作ってます。自己紹介はこちら