アプリを作っているとプロダクトデザイン上の選択が次から次へと押し寄せてくる。

例えば、どのタイミングで課金メッセージを表示するのが適切か、アプリ名はA案とB案どちらがいいか、ある機能のデフォルト値をどちらにするかなどなど。

どちらにしたらいいかを悩んで、ああでもない、こうでもないと2つ3つの選択肢からどれがいいか考える。

そんな時、よく出てくるのが、「これはABテストしてみないと分からない」とか、「データがないと分からない」という反論しにくい最強のメッセージです。

しかし、これは数限りなく降り掛かってくる開発中の選択において、まったく現実的でない場合が多かったりする。

LeanAnalyticsの記事に書いたように、定量データは重要な意思決定に役立つ反面、ほとんどのケースはデータなしで決めないといけない。

ほとんどの選択は不確実情報の中でする

まず、参考になるアプリのUIや定量データをかき集めても、アプリ開発でぶち当たるデザイン上の選択には不十分なことがほとんど。

基本的に不確実情報の中で決定しなければならず、本当に役立つ情報は実装してリリースした後に分かるか、リリースした後もよくわからない事が多い。

なので、「データがないと決定できない」だと開発が止まってしまうので、不確実情報の中で、こういう理由でこれがベターだろうという判断をして前に進むしかないのが日常茶飯事。

ABテストするコストが見合うか

「この機能はつけようか、つけまいか、判断が難しい。。。」こんな時はよくあると思う。

でも、「よし、わからないからABテストしよう!」というのは現実的じゃない場合がほとんど。

というのも、ABテストするにはそれに伴う実装コストが必要で、決断を先送りすることによって失う機会費用もある。迷った時に毎回ABテストしていたら開発はまったく進まないので、ほとんどの場合はできない。

なにかをすることを決定したら、それをしなかった時にできる作業や開発の機会費用が失われるので、本当にその価値があるかどうかを考えないといけない。

経験と参考事例

そんじゃ、どうすりゃいいかとなると、地味に参考になるデータや実装事例を集めたり、行動心理の実証データを参考にしたり、自分で何度も考えるしかないと思う。

周りの意見を聞くのは悩んだ時に判断する重要な材料になったり、決めきれない時の後押しでさくっと決断するきっかけにもなったり。

UIやUXの専門家にコンサルしてもらうのも、実際にユーザーテストやデータ分析するより時間対効果が高かったという話もよく聞く。

いろいろ考えた先にいくつか選択肢が残り、メールマーケティングみたいにABテストがしやすい状況が生まれて、手間をかける価値がありそうだったらやればいいのではないかと。

それ用のサービスではOptimizelyとかいうのが最近iOSにも手を広げ始めたらしい。


*家計簿読み上げのアプリ作ってます。自己紹介と過去ログはこちら