TweetMashを2ヶ月前ほどに出したけどびっくりするほどダメでした。フリーミアムモデルだけど、売れる以前に一日のダウンロード数が2とかだった。

失敗談を書くのも価値があるかなと思ったので、当初の予想と現実の違いを書いてみる。

自分が欲しいアプリではあった

TweetMashは自分のTwitterタイムラインから、リンク記事付きのツイートだけを取得するアプリ。

僕はGoogleReaderが閉鎖してからRSSを使うのが極端に減りました。そこで、普段から面白い記事はTwitter上から拾ってきているので、それを効率化するアプリが欲しかったわけです。

リンク記事付きで、なおかつ元のメッセージもTwitterと同じように表示し、写真とか動画とか、Web記事以外はミュートできるような仕様にしました。

iOS7からはSafariに共有リンクという似たような機能が出来たけど、写真とか動画とかをフィルタして、リストの表示もできる、共有リンク収集に特化したアプリが欲しかった。

よく、自分がユーザになる製品を作れば、誰もほしがらないものを作ってしまうリスクは下げられると言いますが、一応この基準はクリアしてた。

文字で書いても伝わりにくいので、簡単なデモ動画がこちら。

他人も欲しがるか

自分が欲しくても、他人も欲しがるものじゃないと売れないので、ここは常にブラックボックス。ただ、似たようなアプリもいろいろあったし、おそらく他人も欲しがるのではないかなあという期待はありました。

しかし、そういうわけではなかった。

デザインやもっと細かい機能とか突き詰めるといろいろ違いが出て、また違った結果が出る可能性はあったかもしれない。

ただ、自分はシンプルな現在のTweetMashみたいなものが欲しかったので、そういうものへの需要はなかったということかも。

ふと思ったのは、Twitterクライアントの中のさらに共有リンクを取ってくるというニッチなアプリはTODOアプリみたいなもので、10人いたら10通りの好みがある種類のアプリなのかもしれない。

Twitterアプリ、TODOアプリ、ニュースアプリなど、細かく細分化されたニーズがあり、なおかつ開発者が作りたがるものは相当突き抜けた完成度でないと相当レッドオーシャンなのかな、ちょっと戦場を間違えたかなと思いました。

でも、これは後づけでなので、結局リリースしてみないとわからないことだらけ。

とりあえず最低限の機能でリリース

今までの経験から、一番重要な機能だけに絞りシンプルな状態で早くリリースという事を心がけ、開発スタートから2週間ぐらいでストアに出した。

そこから周りの人に見せたり、Twitterでフィードバックをもらおうと思ってて、この試み自体はよかった。いろいろ有益な意見や、考えてなかったナイスな機能をアドバイスもらえた。

例えば、Retweet数でフィルタする機能などは意見をもらった後に凄くいいと思って後からつけた機能。結果的に、自分一人でアプリの内容をつめてバージョン1.0を出すより効率よく改善は出来たと。

早く出して一番よかったのは、ここまでダウンロードされないとは思ってなかったので明確な数字が早くでたという部分。

早めにシビアな現実が分かり、それでも続けたいか、だいたい自分が使うのに満足するレベルで終わらせるかの判断が分かりやすかった。

まとめ

4作目なので、コードも設計も今までで一番綺麗に書けてるなあとは思っているけど、ユーザには当然そんな事どうでもよく、ニーズがなければそれまでという悲しい結果に。

オープンソースにしようかと思ったけど、有料で買ったアイコンとかの処理が面倒だなと考えてそのまま。自分が欲しくて、なおかつ他人がお金を出してもよいと思うアプリを作るのは難しいなあと思いました。


*家計簿読み上げのアプリ作ってます。自己紹介と過去ログはこちら