昨日はお台場で開催されたMaker Faire Tokyo 2013に行ってきた。
自分は普段アプリ作ってるだけで、DIYとかの知識もMAKERSって本を読んだぐらい。予備知識はさっぱりだけど、非常に楽しめた。
まず、お台場近くの駅につくと、派手なトラックが集合してた。なんか、トラック野郎のイベントが近くであったようだ。
しばらく歩くと科学未来館が見えてきた。
中に入ると人がたくさんいて、活気に満ちておった。とりあえずどんなもんかと一階の展示をながめてまわる。
すると、早くも未来的なロボコップの手みたいなものを発見。今までは400万ぐらいしてたものが、3Dプリンタのおかげで、数万ぐらいのコストで作れるようになったとか。
こういう話はMAKERSにも書いてたけど、個人にカスタマイズされたものが安価に作れるようになるらしい。
こちらが初めて動くところを生で見れた3Dプリンタ。
こちらはカメラをつけた小型ラジコンみたいものを自作していた親子らしき方達の作品。ラズベリーPIを基盤にして、ジョイスティックで通信されてきている画面を見ながら操作できる凄いもの。
これで人間がなかなか入りにくい場所に画面見ながら探索するとかできそう。お父さんらしき人が説明してくれて、小さなお子さんがパソコンの操作をしてくれてた。いいですな。こちらが、制作していた方のブログ。
七階に行くと、一気に女子力の高い一室の部屋があり、手芸っぽいものや、レーザーカッターで作ったかわいいハンコが置いてあった。
なんとこの階では、先日カヤックの横浜支社でハッカソンをした時に知り合った松田さんの奥さんがブースを出していた!iPhoneやiPadに使う革製のケースやアクセサリーの展示してた!声かけてもらって気づいた。
COLOOというハンドメイドのブランドで、最近話題のBaseを使ってオンラインショップをやっていると教えてもらったので、紹介してみる。すごく本格的。
http://collo.thebase.in/
ちなみに、この女子力高い部屋でなぜか、右手に装着して攻撃力を高めるというガジェットの展示があったらしい。らしいというのは、後から一緒に行ったお友達に写真をもらって、あのブースでこんなの展示してたよと教えてもらったからだ。
なんでも、近接攻撃が今回のMakersフェアで最強だという触れ込みらしい。バネを使っていて、実演してもらおうとしたら今回は故障してて上手く動かなかったとか。僕はなんでこんな面白い展示に気づかなかったのだろうか。
この一室の後に回ったのが、視線を感知するモーションセンサーのブース。
視線を感知する部分のプログラムがオープンソースで出ているとか、これ系の勉強会で、すごい人達に生で教えてもらえて嬉しいとか、リアルな話をいろいろしてくれて、やばいな、DIYいろいろと熱いなと興奮してしまいました。
自分もやりたくなってきた
さて、しばらくいろいろ見ていると、なんか自分もDIYで作りたくなってきた。でも、自分はプログラミングはしたことがあっても半田とか、工作系はさっぱりやったことがない。
そもそも、なにが作れて何ができるかっていうのがさっぱりよくわからない。RaspberryPiなどの小さな基盤が安価に買えて、それにキットを組み合わせていくといろいろな可能性があるというのはだいたい聞いててわかったのではあるが。
こういう時は、なにか作りたいものをまず考えないといけないなと思い、いろいろ思索にふけっていると、小型の肩たたき戦車みたいなガジェットが欲しい事を思い出した。
電気屋さんで売っている50万ぐらいのマッサージチェアは場所も取るし、高い。そこで、うつぶせに寝転がった時に、背中にちょこんと乗って、ゆっくり上下に動きながら肩たたきしてくれる小さなラジコンみたいなものがずっと欲しかった。
これ作れたら毎日寝る前に使いまくって最高だなあと思ったので、「こういうの作りたいんですけど、可能ですかね」とかRaspeberryPiのブースの人とかに聞いてみると、それは電源が足りないから、モーターが必要だとか、ヒントとしてはRaspeberryPiを使って工作機械を作っているブースがあるから参考になるかもとか、ものすごく的確なアドバイスがもらえた。
うーむ、こんなちょっと思いついた事を聞けて、専門家がいっぱい集まっているので、素晴らしいなと感謝。なんといっても、RaspeberryPiで始めるDIY入門みたいな本が紹介してあって、それを書いた人達がブースにいるわけです。
しかし、いろいろ考えていると、ちょっと初めての自分にはレベルが高いかもと思ってきた。なんか、プログラミング初心者なのにそこそこ学習コストが多岐にわたるものを考えちゃう昔のパターンだなと。
ということで、ここは、さらにもっと簡単なものを考えようと思って、ブースを回っていると、なんと、iOSアプリと連携するDIYですみたいなものを発見。Konashiというツールらしい。これなら普段IOSアプリ作っている人がDIYに手を出す導入にぴったりじゃないかと説明をうんうんと聞いてた。
なんと、Konashiを使ったガジェットの展示品を見ていると、AppSociallyの堤さんが作成に参加しているものを発見。先日会った時に、「最近デバイス系のハッカソン行ってきたんですよー」って言ってたから、これか!!!と思った。
ここで、肩たたき戦車より、もっと簡単なものを考えようと思い、家にある壁スイッチの横に、吸盤みたいなものでくっつけて、単純にiPhoneを操作すると、バネみたいなものでボタンを押してくれるというガジェットを考えた。
これは、夜寝る時とか、いちいち立ち上がって部屋の電気を消すのがめんどいからです。あとは、朝起きた時とか、すぐに寝ながら部屋の電気をガッとiPhoneから操作してスイッチをつけたい。
これなら電源もそこまで必要ないから簡単じゃないかと。Konashiのブースで聞いてみると、横にあったFab x Fabといういろんなパーツを売っているブースを紹介してくれた。
すると、このブースの人達がまた凄く親切で、アイデアを話すと、それならBluetooth LDEでアプリ側から送信さえすれば、このパーツでオンオフを受信できるから、後はサーボモーターをつけてバネを動かすといいと思います。みたいな的確な説明をもらえた。素晴らしい。パーツを買う時は、Fab x Fabでみんな買おう。
こういうパーツってどこで売っているんですかと聞いたら、秋葉原にはあるけど、やっぱりオンラインが一番品揃えいいとか。
http://www.fabxfab.com/
まとめ
普段アイデアを考える時はアプリ側で実現できる壁があるけど、ガジェットのレベルまで脳みそを拡張すると、本当にいろいろな事が実現できるなあとワクワクした。
アプリだけで生活をがらっと変えるものを作るっていうのはある程度の限界があるんだけど、DIYキットみたいなものでちょこっとしたものでも作れるようになると、一気に幅が広がって、もの凄く便利なものが作れるかもしれない。
というわけで、大満足なお台場遠征でした。
※参考リンク
MAKERS―21世紀の産業革命が始まる
誰でもできる! Raspberry Piで楽しもう (日経BPパソコンベストムック)
※追記
Konashiを詳しく紹介した連載を発見。
konashiとiOSアプリを連携させる
Twitterで壁スイッチを作っているブログを教えてもらえた!
【Arduino】照明のスイッチをブラウザから操作してみる
*家計簿と読み上げのアプリ作ってます。自己紹介と過去ログはこちら。