ここ2,3ヶ月、精魂込めて開発していた“通勤中に聞ける太宰治”がアップストアでリジェクトされた。泣ける。

原因は「ブックアプリだからiBookStoreで出してね!」だった。。

もちろん、「いやいや、これは読み上げ機能とかあって、聞く事と読む事を繋げるアプリで、iBookStoreじゃできない」とか、いろいろごねて何回かアピールしたけど、無理だった。最後には、「そんなに言うならアピールボードがあるよ」と言われたけど、なかなか厳しそう。

アプリのコード自体は、次のDropboxのテキストファイル連携する本命アプリに流用するので無駄にはならないけど、それでも、結構な時間を太宰アプリのリリースに費やしたのでつらい。

アイコンだけは手を抜けないと思って、太宰のイラストとかもイラストレーターの方から購入して作成したし。アプリに入れる太宰作品の紹介文とかも書いたし。

調べてみると、最近は書籍アプリは基本的にリジェクトされる運命にあるらしい。ついつい、アップストアに並んでいる類似アプリを眺めながら、大丈夫だろうと思い込んでしまっていた。まあ、確かに書籍関連はそうなるのもしょうがないか。

そもそも、アップストアのガイドラインなんて刻々と変わるもんだし、アップストアで並んでいる類似アプリがあったからといってOKとは限らない。数日前に承認された類似アプリと同じような内容でもリジェクトされるリスクもある。

僕は反省しました。

もっと早くサブミットして、アプリがリジェクト対象になるかどうか確認しておけばよかった。

Webサービスを作る上での最大のリスクは、ユーザが欲しがらないものを作る事なので、最低限の機能でリリースするのは重要なんだけど、iOSアプリに関して言えば、なによりも、ストアリジェクトが最大のリスクなのに。。

可能な限り最低限の機能だけに絞って、できるだけ早くリリースすることを教訓としていたのに。今思えば、もっと省略できた。

フォントサイズ変更、ナイトモード、ランドスケープロック、カスタムUI、文字検索も、あれもこれも省略できた。「この機能やこの機能は必須だな!」と思い、サブミットするのを遅らせてしまっていた。

全部すっとばして、とりあえずサブミットしていたら、一ヶ月以上は早くリジェクトリスクを確認できた。

ちなみに、アプリ開発者なら大抵知っているけど、ストアにサブミットして承認される=ストアでリリースされるではないのです。

例えば、5月10日にストアにサブミットして、5月17日に承認されたとしても、iTunesConnectのアプリのAvailable時期を一年後とかに最初から設定しておけば、ストアにリリースされる事はない。

もちろん、承認されれば、いつでもリリースできるようになる。だいたい数時間以内に反映される。さらに、アップストアに承認された時点で、TestFlightのような面倒なサービス使わずとも、プロモコード配布でβテスターにカンタンにアプリも試してもらう事ができる。

これは、アップストアのリリース時期は一年後にしてても、承認さえされればプロモコード経由でストアからダウンロードできるから。

ああ、なんてバカだったのだろうか。

これからは、もっともっと、「この機能は後回しにできるんじゃないか」と自問自答して、いかにやらないかを考え、まずはリジェクトリスクを確認する。ついでにリリースを早める事を徹底したい。

リリースする事で、いろんな事が分るし、使ってもらえる人の反応もわかるし。最初から大々的に宣伝して初動で回収するアプリを作ってるわけでもないし、最初は評価低くなっても、こつこつよくする予定だったらそこまで関係ないし。

とにかく、これからはもっと早くサブミットするよう気をつけよう。だって、アップストアって、すごい些細なメタデータ入力不足とかでリジェクトされて、速攻で修正してサブミットしても、平気で数日返事待たされたりするからなあ。

ちなみに、太宰アプリのティザーサイトに登録してくれた方は、次のアプリ「読み上げさん(仮)」が出た時お知らせしようと思います。これも、もうサブミットしたけど、今審査中。


*家計簿読み上げのアプリ作ってます。自己紹介と過去ログはこちら